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問題社員がバリバリと働くようになったたった一つの理由

2017.12.17

こんにちは。
寝違えて首が回らない、トレスタッフ”中の人”です。

ある企業に、一人の女性社員が入社しました。
その社員には、先輩社員がついて一つ一つ仕事を教えていました。
しかし、どうも様子がおかしい。
上司は気になって、先輩社員を呼び出しました。

「何か問題でもあるの?」
聞くと、先輩社員は目に涙を浮かべてこういいます。
「部長、私もう限界です!」

 

何が起こったかを詳しく訪ねてみると、こんな感じでした。
新入社員には、システム入力などを教えていたのですが、
少し目を離すと、教えていないことを勝手にやるんです。
逆に、
「これ、昨日教えましたよね?」
と先輩社員が言うと、
「そんなこと聞いた覚えがありません。私のメモにもないです。」
という状況。
先輩社員にしてみれば、素直に聞き入れてくれるならともかく、
逆切れされては教える気力もありません。

また、さほど難しくない書類整理においても、
間違った分類で整理をしてすべてやり直さざるを得ない状況。
先輩社員にしてみれば、
「自信がない事は聞いてくれればよかったのに…」
といったものの、状況は変わらず。

 

先輩社員は、辛抱強く何人もの新人を育てた人で、
今までこんなことは一度もありませんでした。
もはや、新入社員の事が理解不能。

一方、上司の目から見たときに、新入社員は当初、
「責任転嫁」するタイプかな?と思ったそうです。
そうなると、どうしていいものかわかりません。

 

とりあえず、上司は新入社員と面談しました。
「新人のうちは、早さを求めていない。だから、慎重にミスのないよう気を付けて。」
と釘を刺したのです。

しかし、その後も相変わらずで、先輩社員は上司に直訴してきました。
「部長、このままではお客さんにまで迷惑をかけてしまいます。」

またまた、上司は新入社員と面談します。
その時には、いくつかの問題は明確にはしましたが、
話題の中心は少し違うところです。

 

「〇〇さん、以前、急がなくていいって言ったよね?
けど、なぜか慌ててるように見えるんだけど。」

 

新入社員は言います。
「はい。すみません。なぜか焦ってしまって・・・」

 

そのまま話を続けても、あまり進展しないことを察知した上司は話題を変えました。
「ところで、〇〇さんって、子供の時、どんな子供だったの?」
もはや雑談です(笑)

この時に、上司は、特に親とのかかわりについてを詳しく聞きました。

 

すると、新入社員はハッとした表情をします。
「部長、そういえば、私、子供のころ、毎日毎日母からは”早くしなさい”って、
いわれ続けていたんです。」
上司は言いました。
「それが、焦っちゃう癖の原因なんだよね。」

 

これまで本人は、自分で意識していなかったことなのですが、
小さなころ、「早く」「自分でしなさい」と言われ続けて育った結果、
慌てるし、人に聞けないクセを身に着けたようです。

また、間違いを指摘されたときに、自己弁護に走るのは、
きっと厳しいお母さんだったのだな、と想像がつきます。

上司は、
「そのことに気付いた時点で、〇〇さんは、慌てちゃう原因が分かったね。
だったら、自分にそういうクセがあることを意識すれば、もう少し落ち着いて
対処することもできるんじゃないかな。」
最後にそう告げて面談を終えました。

 

それから2週間後、先輩社員に様子を尋ねました。
すると先輩社員は、
「部長、なぜか、急に彼女、働きぶりが変わったんでびっくりしてます。」
とのこと。

この話は実話です。
実は、上司は試用期間内にこの新入社員を辞めさせなければ、
他の社員に悪影響を及ぼす、とまで考えていたそうです。
最後の悪あがきのつもりで行った面談が功を奏しました。
子供の頃につけた心のクセを、自覚しただけで新入社員は、
人が変わったかのようにバリバリと仕事をしました。

 

この春、晴れて昇進された方もいらっしゃると思います。
すると、一見問題社員に見える人も出てきます。
しかし、基本的に、ちゃんと仕事をしたい、という思いを持っている事がほとんどのはずです。
だとすると、その思いを上手く伸ばすのが上司の仕事ではないでしょうか。

 

実は、その上司は、正式なものではありませんが、心理学について学んでいました。
大人になったときの無意識の行動が、多くは子供のころに身に着けたクセであることを知っていたのです。
だから、たった1時間の面談で、新入社員の子供の頃についたクセを見抜き、
本人に自覚させることができました。
「人は本当に、一瞬で買われるものなんですね。」
その上司は、そう驚いていました。

 

きっと新入社員は、この心のクセで今までも苦労したことがあったのではないかと思います。
そして、あわや職を失う窮地に追い込まれていました。
しかし、心理学を学んだ上司のおかげで、そのクセを克服し、今ではバリバリ働いているという事です。
その後、彼女は任せきる形で仕事を頼むと、圧倒的な粘り強さでやりきる根性の持ち主だったことがわかりました。

 

経験豊かな上司ならあるいは、自らの経験値から部下をベストな状況にいざなう事が可能かもしれません。しかし、この経験値をショートカットできる方法の一つに、心理学を学ぶということがあります。

人を理解することは、仕事で成果を上げる手段の一つといえるのではないでしょうか。
上司が社員を理解し、社員が自分を理解したことが、組織を活性化させた理由です。

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