営業マンに必要なPDCA

今、PDCAという言葉が再び流行っていますね。
ご存知ない方のために、簡単に解説しますと…

Plan(計画し)
Do(試してみて)
Check(振り返り)
Action(改善する)

という流れですね。

 

これを繰り返し、繰り返し行うことで、その業務のクオリティをあげていきましょう、という試みです。
これは、もともと工場などの生産性を上げるために考え出された方法なのですが、営業のような仕事でも十分使えます。

たとえば、営業のスキルアップを考えたとします。
ある商品を販売するために、たとえばある話をしたとします。
その話に対して、お客さんはどう反応したかをチェックします。
で、次はどうするかを考えていくのですが、ここでちょっと立ち止まって考えてみましょう。

 

ある商品のセールストーク、上手く行かなかった原因は数限りなくあるはずです。
お客さんの年齢が違えば、反応する話題は変わります。
性別や、法人か個人か、収入レベルや教育レベル、家族構成や趣味・・・
条件は数限りなくあります。

実は、営業という仕事がなかなか科学的に説明されていない理由です。
条件は無限にあり、それぞれの検証を行いにくい、という問題です。

 

そこで参考にしたいのが、広告業界でよく行われる、ABテストというもの。
これは、基本となる広告をまず作り、これをAパターンとします。
そしてこのAパターンの写真だけを差し替えた広告を作ります。
こちらがBパターンです。

このAとBのパターンの広告を同時に出すことで、どちらが反応が大きいかを計測します。
そしてよかった方を残すわけです。
これだけでは終わりません。
さらに今度は、残った広告のデザインは変えず、キャッチコピーを変えてみます。
今までと同じものがAパターン、そしてキャッチコピーを変えたものがBパターン。
此れも試してみて、結果、良い方を残す。

こういったテストを繰り返して、最も良い反応を得られる広告だけを大体的に使う、というのがABテストです。

 

これを営業で行うには、変わらない要素を解変える要素を明確にする必要があります。
商品は一本に絞ります。
さらに客層も、同じような客層のお客さんを絞り込みます。
ここに対して、どんな質問が有効か、どんなトークが有効かを試して、良いものを残してセールスのプロセスを作っていきます。

これをチームでやると、沢山の検証結果が残るので、やりやすいのではないかと思います。

 

そんなときに、NLPのテクニックを使ったときと、使わなかったときに何が起こるか調べてみるのもいいかもしれませんね。

では、頑張ってください!

営業で雑談は必要なのか?

営業というと話し上手。
ペラペラと雑談からはいって、気が付いたらセールスされてた。
なんとなく、営業のイメージってそんな風な捉え方をされてるようです。

だから、古いイメージだと、口下手な人は営業に向かない、なんていう迷信ができているような気がします。果たしてそれって本当なのでしょうか?

 

私の2年先輩に、なかなかセールスで目の出ない人がいました。
とても地味な方で、言葉も少ない。
日頃は存在さえも意識されないくらい目立たない人です。
本人も、セールスには向いてないのかなぁ、なんて悩んでいました。

けど、この方、その数か月後、すごい勢いで業績を上げ始め、チームでトップになりました。
彼が一体どう変わったのか、ちょっと気になりますね。

 

実は、彼は全く変わっていません。
相変わらず存在感は、ほとんどありません。
言葉も少ない。
私が、「すごいですね!」と声をかけると、ポツリポツリと話し始めます。
「やっと営業の面白さがわかってきたよ。」
なんてはにかんだ笑みで言ってました。

 

諸説ありますが、私は、セールスに雑談は不要だと思っています。
もちろん、やってはいけないというものではありませんが、お互い仕事です。
無理にする雑談で時間を浪費するくらいなら、ずばり、相手にメリットのある話題をしたほうがいいと考えています。

雑談は確かに、アイスブレイク(心を解きほぐす)ために、お互いを知るためにできればいいに越したことはありませんが、「雑談しなきゃ!」なんて義務感でしてもいい効果は見込めません。

 

私自身のセールスは非常に時間が短いです。
たとえば、新規のお客さんのところで何を言うかといえば、
「なぜ、私のようななんのかかわりもない人間に合ってくださっているんですか?」
と聞くわけです。
これ、心理学的に言うと、認知的不協和の状態なのです。
認知的不協和というのは、Wikipediaによると、こうあります。

人が自身の中で矛盾する認知を同時に抱えた状態、またそのときに覚える快感を表す社会心理学用語。 アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーによって提唱された。 人はこれを解消するために、自身の態度や行動を変更すると考えられている。

お客さんは、セールスマンなんかと会うつもりはないわけです。
しかし、電話アポイントの結果、会う事になってしまった。
すると、会うつもりがないのに、会ってしまっている事実とのギャップを埋めるために、会ってしまった理由を考えるのです。

 

そうすると、私の名刺(仕事内容)と、お客さん自身の過去の体験を結びつけ、
「実は、以前こんなことがあって、気になってたんで聴きたいと思って…」
といったあった理由を話し始めます。

 

これは、一見心理操作に見えますが、実はそうではありません。
そもそもお客さんは無意識に、何かを期待してアポイントを受け入れたのです。
しかし、その時の理由は無意識なのでわからないか、覚えていない。
自分ではなぜかわからないけど、口では「あってみようか」という返事をしていたはずなのです。

心理操作ではなく、お客さんの心の奥底にある思いを意識上に引き上げただけなのです。

 

さて、冒頭の地味な営業の先輩。
実際には何をやっていたかというと、こうおっしゃっていました。
「自分ではしゃべれないから、ただただ真剣にお客さんの言葉に耳を傾け、お役に立てることがないかを必死に探したんだよ。」
ということですね。

なーーんだ、って感じかもしれません。
しかし、本質ってそういうものではないでしょうか。
それをどこまで徹底できるかで、結果は変わってくるものではないかと私は信じています。

お客さんの脳にイメージを展開する営業

ちょっと下の文章、読んでみてください。

腹ペコ状態でレストランの席に着く。
レストランの中では、グラスがカチンとなる音、ナイフやフォークを使うカチカチという音。
そして店内には、肉を焼く香ばしいかおりが充満しています。
待ちかねてる私の前に、いよいよ、ウェイトレスが運んできた料理。
黒く焼けた鉄板に乗っているのは、じゅうじゅうと音を立てるミディアムレアのステーキ。

そこで、ウェイトレスはソースをかけると、ジュッという音とともに、一面に醤油の焦げる香りが立ち上る。鉄板の上でぐつぐつと煮えるソースに気を取られていると、ステーキにのせられたバターが溶け、ほんのりと芳醇な香りが鼻をくすぐる。
私は、この分厚い300gはあろうかという肉にナイフを入れる。
あふれ出る肉汁をものともせず、肉を切り分けるとそこには鮮やかな断面が目の前に現れる・・・。

 

この辺にしておきましょう(笑)

 

この文章を読んで、みなさんはどんな感情を得ましたか?
よっぽどステーキが嫌いな人以外は、あぁ、ステーキ食べたいな・・・とか
お腹空いたな・・・
とか感じられたのではないかと思います。

おそらく、この数日の間にお肉を食べる確率は、この文章を読まなかった場合より高くなるでしょう。

 

この文章を読んでいただいたのは、ある意図があります。
それは何かというと、人は物やサービスを使っているイメージを頭に浮かべることができれば、その状態が欲しくてたまらなくなるのです。
実際に、行動する人も少なからずいらっしゃる事でしょう。

さて、営業をしていると、ついつい自分たちの商品がいかに優れているかを一生懸命説得しがちです。しかし、お客さまが関心を持たなければ、あなたの言葉は全く意味を持たなくなります。むしろ、迷惑に感じられることもあるでしょう。
だから、まずは、お客様に関心を持ってもらうことが必要なのです。その時に、使える方法の一つが、お客さまがそれを使ったときのイメージを、心の中に描いていただくという事なのです。

たとえば、お絵かきソフトを売ると仮定しましょう。
その時に、「このお絵かきソフトは、〇万色も使えて、こんなこともできて、あんなこともできて・・・」なんていっても絵に興味のない人は、多分どうでもいい話でしょう。しかし例えば、「自分は絵をかくのが下手だと思ってませんか?このソフトのガイドに従えば、誰でもこんなに素晴らしい絵が描けます。しかも、ラッセン風のタッチだったり、アニメ風だったり、いろんなアレンジができるんです。」なんて言われたら、今絵を描くことに興味がなかった人も、潜在的に持っている絵がうまく描けるようになりたいという思いを權坐あい化できるかもしれません。

まずはここからなんですよね。

 

最近、書籍などでも「心理テクニック」という言葉が入ったものが増えてきました。枕詞には、「人を自由自在に操る」なんていうものが入っているものも多いですね。これも同じで、心理テクニックはこんなに素晴らしい!と説くのではなく、相手が潜在的に望んでいる「人を思い通りに動かしたい」という思いにアクセスしているのです。

あなたの商品を手に入れることで、お客さんはどんなふうに変われますか?
それを一度考えてみてはいかがでしょうか。

営業の効率化を考えたときに必要な視点とは?

営業って効率の悪い仕事です。
なぜなら、無駄な訪問が多いからです。
具体的に説明してみましょう。

例えば飛び込み営業を考えてみましょう。
100件の企業に飛び込み営業をしたとします。
3件くらいでは一応お話をきいていただけたとしましょう。
1件のお客さまが最終的に購入いただけたと考えます。

 

この場合、商品を販売する、というあなたの仕事は、99件の無駄な訪問の上に、1件の成約がありました、という事になります。
結果としては、99件は無駄だったわけです。

これまでの営業論は、この99件があるから1件の成約がある、という風に言われています。だから根性で、多くのお客さまと会え、と。
それは間違いではありません。
しかし、そのままでは永遠に効率は上がりません。

 

ところで、営業の世界で常に言われている公式があります。

訪問件数 × 打率 = 成果

というやつです。

 

これは、主に、上記の例でいうと「1件」に当たる部分の成約率を高めよう、という考え方が支配的です。会えたお客様をいかに説得するか?というところにスポットが当てられています。

しかし、不思議なことに、99件の無駄な訪問をなくそうとは誰も言わないのです。
ただ、合理的に考えれば、99件の訪問を減らすことができれば、営業マンの時間は圧倒的に有意義な時間が増えますよね。
営業の効率化は、ここを考えないといけないのです。

 

つまり、買っていただけそうなお客様だけを訪問する。
こういった考え方が重要です。
もちろん、決して簡単なことではありませんよ。
しかし、チャレンジしてみる価値はあると思いませんか?

 

じゃあ、買っていただけそうなお客様をどうピックアップするか。
それは、そのお客さまが頭を下げて「売ってください」というほど困っている人たちを探すのです。
そのためには、ターゲットを明確にしなければなりませんね。
たとえば、「●●地区に住む、35歳女性、就学前の子供がある家庭」とか。
一方、法人の場合は中小企業であれば、社長の悩みは大抵共通しています。

そういった層の悩みを徹底的にリサーチするのです。
その悩みをあなたが解決できるとすれば、あなたの無駄な訪問はかなり減るはずです。
なにしろ、買ってくれる客先にしか訪問しないのですから。

 

この考え方で、営業は非常に楽になるはずです。
これをマーケティングといいます。
今、日本の会社は、マーケティングとセリング(営業)をごっちゃ混ぜにしていますが、営業マンはマーケティングをもっと学ぶべきだと思います。
そして、マーケティングの根底には、心理学があります。
どうすればお客さまが動きたくなるかを、徹底的に考えるからです。

 

今や、ビジネスシーンにおける心理学は、必須科目と言っても過言ではありません。

年度末の営業電話は鳴りやんだ。その時あなたは?

3月もいよいよ中盤に差し掛かってきました。
一時期、やたらめったらかかってきたセールス電話も、最近は鳴りを潜めています。

これ、いったいどういう事なんでしょう?

セールスのステップを分解していくと、理解しやすいかもしれません。
簡単に言うと、

  1. 見込み客探し
  2. 見込み客へのアプローチ
  3. 見込み客へのクロージング

というのが一般的なイメージですよね。
で、膨大な数の電話セールスをした結果、面談できる見込み客ができる。
面談できる見込み客に、アプローチし、クロージングをかけていく。

 

いま、セールスの電話が一段落したのは、みな、2、3のステップに集中しているのかもしれません。
話が出来るかどうかもわからない先に電話をするより、会えるところに一生懸命会いに行こう、という事なのでしょうね。

 

よくあるパターンは、せっかく会えたお客さんだから、そこに足しげく通って契約を取ろう、という考え。これで上手く行くときもありますが、上手く行かないときもあります。
往々にして、営業マンというのは、会えるお客さんにすがる気持ちで、会いに行くというケースも中にはあるんじゃないでしょうか。

 

営業マンの仕事って、お客さんに会いに行く事ですか?
多分違いますよね。
最終的に、契約を頂くのが仕事ですよね。
それでも、契約をしてくれなさそうなお客さまでも、会えるから行ってしまう。
もう他に選択肢はないんですよね、きっと。

 

さて、ここで振り返ってみてください。
私のもとには、2月後半からうるさいくらいセールスの電話が鳴っていました。
しかし、3月の2周目に入ったあたりから、それはぴったり鳴りやんだ。
逆に言うと、今って、実は電話アポの結構ニッチなタイミングじゃないかな?
と思うわけです。

 

地域差や、状況の違いはあるかもしれませんが、ほかの人がほかの動きに一斉に転じたとき、ほかの人が辞めてしまった活動を続けることは、もしかしたら非常に目立つチャンスじゃないでしょうか。

 

もちろん、成約の確率の高いお客さんは、リアルに対応することを優先すればいいと思います。しかし、あまりその気のないお客さんにまとわりつく時間は、いっその事テレアポの時間に充ててみてはいかがでしょうか?

人と同じことをしていては、大きな成果は見込めません。
一度ご検討ください。

そんな誰とも違う生き方をしたい人は、ぜひNLPを学んでみてください。
目の前が広がる感覚を得られるのではないかと思います。

「トラの威を借るキツネ」を営業に活用しよう!

みなさんは本を読まれたりしますか?
私は結構読む方なんですが、本についた帯を結構見ます。
すると、
●●大学の××教授が推薦!
なんて書いてあるとついつい手が伸びてしまうんですね。

 

健康食品なんかもそうですよね。
△△大学の◆◆研究室がその効果を実証!
とかかいてあると、やっぱりついつい手が伸びてしまう。

 

そう。
権威のある人や組織に、弱いんです(笑)

それは私に限った事ではなく、人はそういう傾向を持っているんです。

 

 

例えば、本でも健康食品でも、作って売ってる会社が
「どうだ、この本(健康食品)、すごいだろー」
なんていった所で、誰も信用しません。
営業トークでしょ?っていうのは誰の目にも明らかです。

 

しかし、それを権威ある誰かが推薦してくれたりすると、
なんだか信ぴょう性を感じてしまうのです。
だから出版社は、新人の売り出し中の作家を気合い入れて売り込みたいときは、
人気作家に推薦文をお願いしたりします。

 

これ、心理学ではハロー効果といいます。
ハローはこんにちはのhelloではありません。
「後光」という意味です。
よく、「後光がさしてる」なんていいますよね。

 

他人の権威を利用して、自分や自分の商品を良く見せるテクニックです。
もちろんそのためには、権威ある人の推薦が必要です。
権威ある人はそう簡単に推薦してくれるわけではないので、
一営業マンには難しそうに感じられるかもしれません。

 

しかしですよ、別に権威者は有名人である必要はありません。
たとえば、私自身、仕事上で尊敬する人は身近にいます。
そんな人に、「これ、いいよ。」と言われれば、
そうなんだ・・・と納得したりします。

 

良く考えてみてください。
今目の前にいるお客様を紹介してくれた人、この商品推薦してくれないでしょうか?
以前、同じ商品を買ってくれて喜んでくれた人、この商品推薦してくれないでしょうか?

 

実はこんなことがありました。
昔、ガンに関する補償のある保険を買っていただいたお客様がいました。
彼女は、最近がんに罹りました。
その結果、その保険からまとまった給付金を受け取って、非常に喜んで頂きました。

実際に経験された方の体験談というのは、人の心を打ちやすい。
そういった人の声を、セールスツールとしてお届けすることってできそうじゃないですか?
そんなお客様の声を集めて一枚のシートに印刷すれば、
立派な推薦状の出来上がりです。

 

トラの威を借るキツネというと、ちょっとネガティブな印象があります。
しかし、使えるものは使っちゃえ!ですよね。
毒を食らわば皿まで。
使えるものはどんどん使っちゃいましょう。

 

そのために、お客様の心がどう動くかを知ることは重要です。
NLPはその助けになるのではないかと思います。
ぜひ、一度その世界をのぞいてみてください。

確率か?件数か?営業担当者が自らをコーチする際の指標

MBAって聞いたことありますか?
日本語では、経営学修士というそうです。
経営を学ぶという意味では、最高峰の学びといっても過言ではないようです。

このMBAは経営に関わる様々なジャンルが体系的に学ばれるわけです。
大手コンサルティング会社や、金融機関の本社勤務などになると、このMBAの取得が収入を左右したりすることもあるそうです。

 

さて、このMBAには、実は「営業」というジャンルがないそうです。
マーケティングはとても盛んに研究されているけど、営業学という学問はない。
一方、書店に行けば、営業に関する本は沢山あります。
つまり、ニーズはあるはずなのに、そこを専門的に研究されている結果は体系化されていないというギャップには不自然さを感じざるを得ません。

様々な、肩がその謎に関する仮説を作っておられますが、実際のところはどうなのでしょうか。
すぐに思いつくのは、1対1の営業となると、あまりに変数が多いから研究対象になりにくいのかもしれませんが、組織をまとめるマネジメントに関しては様々な研究が残されている事を考えると、少し違うところに理由があるのかもしれません。

 

みなさんは、起業することが今後あるかどうかはわかりませんが、起業する方が上手く行かない共通点はあります。
それは、単純で、お客様がいない、という事です。

実は、私自身、いくつか「脱サラして起業したい」とか、「定年退職金をもとにビジネスを始めたい」という方のご相談を受けたことがあります。しかし、皆、お客様を獲得する部分の読みがあまりにも甘いのです。
そのことをお伝えし、一旦再検討を促したものの、彼らは夢をもってその事業をスタートさせました。彼らはいずれも大企業の元サラリーマン。聞くと販売部門は経験していないそうです。
結果は推してはかるべし。
事業資金は、数年で底をつきました。

営業というものは、やってる本人は大変なのですが、周囲からはそうは見られていないようです。やればやっただけ成果が上がる。だから、成績が上がらないのは、やる量が足りないのだ。
そんな風な見方をされるのが一般的なのかもしれません。

ただ、営業をやっている人も、そこから学ぶことはあるはずです。
確かに、やった分だけ、ある程度比例して業績は上がります。
しかし、その果てはブラックな労働環境です。
そうではなく、効率をどう上げるかを考える必要があるのではないでしょうか。

具体的に言えば、どういう顧客は、どういう商品なら関心を示しやすいのか。
その顧客層は日ごろ、どんな悩みを持っているのか。
これを知ろうとしなければ、営業の効率は上がりません。

 

100件訪問して、1件の成約があったとします。
その営業マンの99件の訪問は、結果として無駄だった、という事になります。
もちろん、無駄ではないのですが、単に数値化されたとき、そこにかけた時間は数字には表れません。
営業を担当する人は、いかに効率よく販売するかを常に頭の片隅においておかなければ成長できません。

これは自分本位な話に聞こえるかもしれませんが、効率化を行うことで、あなたから商品を買ってくれる一人に使う時間を最大化することができるのです。

 

売上総数ではなく、効率で営業活動を見ていく事は、これからますます重要になってくるのではないかと思います。

 

行動量は増やす必要があります。
しかし、量だけを意識するのは危険で、その確率についても同時にチェックしてみてほしいのです。

 

これを如何に上げていくのか。
その方法論の一つとして、NLPはお役に立つのではないでしょうか。

年度末になって慌てふためかない営業管理術

何かとあわただしい年度末。
こういう時には、いつもこう思うんです。
「もっとちゃんとやっておけばよかった・・・」と。
私だけでしょうかね(^^;

 

毎年、この時期になるとそんな思いを持ったものです。
じゃあ、なんでそんなことになってしまうのでしょう。

人が動くときは、主にこの二つだといわれています。

  • 苦痛から逃れたい
  • 快楽を得たい

非常にシンプルですよね。

 

まず、快楽を得たい、というのはピンとくるものがだれしもあると思います。
たとえば、街を歩いているといい焼き鳥の香りが鼻をついたとします。
すると頭の中には、ビールの事が思い浮かびます。
でもって、ふらふらーっとお店に入ってしまう。

他にも、あそこにいると仲間がいるから、そこに行くとか、
ゴルフをやって楽しいから、積極的にゴルフに参加するとか、
頭の中に、「快」のイメージが連想されると、ついついそこに足が向いてしまいます。

 

変な話かもしれませんが、かつて「ビデオデッキ」がかなりの高級品だったころ、
その普及を後押ししたのが、アダルトビデオだったという笑えない話もあるようです。

あるテストでは、高齢者の方に携帯メールの打ち方を2つのグループに教えたそうです。
一方の高齢者には、ただ、打ち方を教えた。
一方には、「これでお孫さんとやり取りできますよ。」と言って教えた。
結果、後者のグループは、圧倒的に覚えが良かったそうです。

やりたい、という感情があれば、やれるわけです。
しかし残念ながら、営業には「やりたい」という感情は希薄なのかもしれません。

 

 

苦痛から逃れたい、というところはわかりやすいですね。
夏休みの宿題も、ぎりぎりになったらあり得ない集中力で仕上げます。
だって、休み明けに、提出できなかったら困ることがわかっているからです。
営業もおんなじで、締め切りが近づくと困ったことになるから頑張る。
こういう構図があるんじゃないでしょうか。

 

さて、この特性は、営業にも使えるはずですよね?
お客さんは、「快を求めるか」「苦痛から逃げるか」のどちらかがなければ買いません。
しかも、その快や苦痛が、遠い未来の話だと気持ちは盛り上がらないのです。
営業担当が、締め切り日が近づかないと、気持ちが乗らないのとおんなじです。

 

そこで、工夫が必要です。
たとえば、保険のセールスについて、「将来のリスクに備えて」なんていわれても、お客さんは華麗にかわします。
それを、今考える必要のある状況にしなければなりません。
節税商品であれば、「損金算入できて、解約すればお金が帰る」なんていわれてもピンときません。
「あなたは、今のままでは無駄な税金を払うことになりますよ。」なんていわれると、緊急の課題になってきますね。

 

まあ、こういった煽り方が良いか悪いかの議論はあるかもしれませんが、考えるべき基本はこんなところになります。
その時にいかにお客様の本心に触れられるかが、あなたのセールストークを作る中での大きな決め手になるのではないでしょうか。

 

少し脱線してしまいました。
はじめの話に戻りましょう。
なぜか、締日前に慌てふためく。
その理由は、なんとなく分かったのではないかと思います。

セールスの力量うんぬんよりも、行動量が足りないことが一つの問題点ですよね。
大抵の場合、営業マンは結果としての数字で管理されます。
しかし、数字はあくまで結果論。
上手く行くときもあれば、上手く行かないときもある。
しかも、ひと月の売り上げ目標を追っている場合、いつでも取り返しがつく(かもしれない)という考えがよぎります。

 

ここで提案したいのは、行動量を管理する、ということ。
自分は、一日のうち、何人のお客様に会い、どれだけの件数の提案をし、電話をするのか。
契約できるかどうかではなく、提案活動をどれだけの量やりきるかを一日単位で決めます。
やるきがなくても、消化試合のような気の抜けた営業だったとしても、これだけはやりきる。
そう決めてみてはいかがですか?

行動さえすれば、ある程度の結果はついてきます。
それで足りないのであれば、翌月は1日当たりの行動量を増やす計画を作る。
それを実直に続けていけば、営業成績はある程度安定するのではないでしょうか。

 

たしかに、年度末のパワーは侮れません。
しかし、コツコツと積み上げた上に、年度末パワーをプラスすれば、あなたが成績優秀者として表彰されるレベルになるのは、そんなに難しい事ではないと思いますがいかがでしょうか?

ぜひお試しください。

営業が上手く行かないときチェックしたい3つの基本動作

営業をやっていると、スランプというのがやってくる時があります。
これ、たまたま上手く行かないことが続くだけなのかもしれませんが、そうすると焦りますよね。

焦ると、その雰囲気はお客様に伝わります。
ノンバーバル(非言語)コミュニケーションと言われますが、人は口で語らずとも態度で自分の内面をあらわしているものです。それを、相手は無意識で察知するようです。

 

たとえば、あなたが焦っていると、お客様は焦っている様子を敏感に察知します。なんか、違和感があるな、と。その違和感は、得体のしれない不信感になり、お客様を躊躇させます。

きっと、きっかけは小さなことだったのだと思います。
90%上手く行くだろうという商談だったり、これで今月乗り切れると思った大口契約が流れてしまったり。それを取り戻そうと、変に力が入ってしまうと、お客さまには違和感が感じられるわけなんですね。

 

そんな時、こんなことを確認してみてはいかがでしょうか。

まず一つ目は、きちんとお客様本位の営業ができているか。
ある営業会社の研修に参加したとき、驚いたことがありました。かなり理詰めの営業スキルを教えているその会社ですが、開口一番に行ったことは、こんな言葉でした。

「最も重要なことは、目の前のお客様の幸せを願っているか?」

びっくりですよね。
スピリチュアルな世界なのか、念ずれば通じるみたいなふわふわした話に聞こえるこの言葉、今なら超理論的であることがよくわかります。これはさっき言ったように、本心からお客様の幸せを願っていなければ、必ず何かしらの態度に現れるという事です。

だから、締めとか、ノルマや予算とか、気になることは沢山あると思います。だけど、お客様の前に出たら、お客様の幸せだけを考えてください。遠回りに見えるかもしれませんが、スランプを脱するもっともいい方法だと思います。

 

そして二つ目。
スランプという事で、何かやり方を変えていないか?という事です。スポーツ選手でもそうですが、スランプに陥るとフォームをかえたり試行錯誤します。それが結局混乱を招いているわけですね。

だから、スランプだな、と思ったときは一旦、自分の基本的なスタイルに立ち返ってみてください。そこを固めなおしてから、進化を考えていけばいいでしょう。

 

最後の一つは、とても重要です。
お客様を数字としてみてないか?という事です。
あの人を口説けば、〇〇万円の売り上げだ、なんていう事を考え始めると、営業が上手く行かなくなることは結構あります。

苦しくなれば苦しくなるほど、お客様を数字として見がちです。
一つ目のポイントと裏表になる部分ですが、こういった下心はやはり見透かされてしまうものです。

早い話が、お客様にとってはやたらと売り急いでる感じがひしひしと感じられるものです。

 

さて、3つのうちの二つは、内面的な問題であるといえます。
本来は、こう話すとか、ああいうとか、見せかけのテクニックに気を取られがちですが、スランプの時というのは往々にして営業マン側の問題があるわけです。それは、大抵内面からくるものだと私は考えています。

お客様の立場に立った時に、自分の売り上げの事しか考えていない営業からものを買いたいとは思わないでしょう。早く売り上げをあげなくてはやばいなんていう人から買いたくはないでしょう。

 

余談ですが、スティーブ・ジョブズはよく瞑想をしていたそうです。瞑想をすることで、自分を見つめなおし、心を整えてたのではないかと思います。私たちもまた、瞑想という手段を取るかどうかは別として、まずは自分の心を整えることから始めるのが良いのではないでしょうか。

営業のマネージャーの仕事

3月に入りました。
営業チームはきっと大忙しなんでしょうね。

唐突ですが、営業成績のいい人って、具体的に何が違うかご存知ですか?
もしあなたが、セールスチームのマネージャーであれば、それを解明し、誰でもできる形に落とし込むのがあなたの任務の一つではないでしょうか。

たとえば、漢字テストで30点しか取れない子がいるとします。
一方で、いつも90点で終わってしまう子がいます。

30点の子を90点にするのと、90点の子を100点にするのと、どちらが難しいでしょうか?
まあ、普通は30点の子ではないでしょうか?
なにしろ、90点の子は十分学習しているけど、最後の10点がなかなか取れないわけです。
逆に、30点の子は、あまり勉強をしていない可能性が高い。
だったら、漢字練習をさせれば、得点はグングン上がるはずです。

 

営業のチームでも同じでしょう。
いつもトップセールスを記録する人間を、さらに成績を上げるにはもはやその営業マンの時間を確保してやることぐらいしかできないでしょう。一方、売れない営業マンについては、様々な原因が考えられます。
その一つの原因が、売り方がわからない、というものでしょう。

 

さて、扱う商品や、お客様の層によって状況は変わるかもしれませんが、トップセールスマンというのは一体何が違うのでしょうか?
私の良く知る保険業界においては、買ってくれるお客さんの見極めがうまいというのがどうやらベースにあるような気がします。
なにしろ、かなり百発百中に近いのですから。

そうではなくとも、トークがうまいとか、使ってるしようが違うとか、どんな話から入るかが違うとか、いろんな要素があると思います。これは、やってる本人でさえ意識していないことも少なくないので、チームリーダーはそれをよく観察する必要があります。

 

例えば、”場”の作り方がうまい営業マンなんかがいます。
「これから、●●のお話をさせて頂きたいと思いますが、15分ほどよろしいですか?」
という許可を丁寧にとっているかもしれません。

また、
「〇〇さんが、Aの状態になれるとしたら、結構楽しそうじゃないですか?」
とお客さんの心の中に、その商品のある暮らしをイメージさせるのが上手い人もいるかもしれません。

あるいは、質問を上手に使って、お客さんが気が付いたときには、その商品を買わずにはおれない状況を作り出す人もいるかもしれません。

やり方は色々ですが、いずれの場合も無意識に心理技術を使っているんですね。
それは、お客様を誘導するというのではなく、お客さんが心の奥底にある思いをうまく表に引き出してあげるというものです。

その結果、お客さんが喜んで商品を買う、という状況が起こるのだと思います。

 

さて、こういった心理技術が体系化されたのがNLPです。
これを知ることで、営業マンのなにがお客様を引き付けるのか、なにがお客様を引かせるのかが理解しやすくなります。
営業に携わる人、特に指導的立場にある営業チームのリーダーには学んで頂きたいスキルです。

 

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