ビジネスにおける”質問力”のパワー 人を知るためのNLP

「私は、○○をやります!」

 

なかなか、決意にあふれた言葉ですね。
やる気がひしひしと伝わってきます。
しかしこれ、ちょっと気を付けたほうがいいかもしれません。

なぜならば、これは自分を強制している事になります。
強制するという事は、必ずと言っていいほど反発心が出てきます。

 

ある心理実験があります。
なんのご褒美も設定されていない状態で絵を描く子供。
皆夢中で描いています。
ここにご褒美をあげます。

すると、次からはご褒美のために絵を描くことになります。
結果として子供たちは、ご褒美がなければ絵を描かないようになります。

 

これはどういうことかというと、ご褒美(つまり報酬)を与えられることで、
ご褒美の代わりに絵を描く。
つまり、絵を描くことが義務になったのだと分析されています。
義務になるとモチベーションは下がります。

 

 

さて、冒頭の決心をあらわした言葉。
一見、力みなぎる言葉なのですが、この事で自分に
”やります!”という事を義務にしています。

義務になった瞬間、人はモチベーションが下がりがちなのは先の実験の通り。
やる気を出そう、出そう、とすればするほどモチベーションは下がります。

 

会社のチームのリーダーを務める人も、
「やる気を出せ!」
なんて声掛けしますね。

これも、もう義務化しちゃって、人はいやいや動いてしまいます。
感情と仕事のパフォーマンスは恐ろしいほどリンクしていますから、
当然この状態ではいいパフォーマンスは期待しにくい。

 

すでに心理学の世界では、モチベーションに関してはかなりの事が解明されています。
もちろん、人の心は様々な要素で動きますので、
これだけやればOK!なんていうシンプルなものではありません。
ですからこういった実験結果を誰も活用しようとしません。
結果として、ただ感情に任せて「やるきをだせー」なんていう解決策(?)に走ってしまいます。

 

すると、リーダーも困った状況になるし、
チームメンバーもストレスフルな環境になる。
仕事のパフォーマンスは今一つ上がらず、
お客さまにも迷惑をかける。

あまりいいことがないのです。

 

さて、こんな時、どう声がけすればいいか。
実験の結果明らかにされたのは、
「私は、○○をやるのか?」
と疑問形にすることです。

 

問いかけられただけなので、強制の力は働きません。
義務感からではなく、自ら決定してやるわけです。
これだけでモチベーションに及ぼす影響は相当に変わります。

自分への問いかけのみならず、チームメンバーにも同様です。
○○のプロジェクト、やろう!
というより、
○○のプロジェクト、やるの?
と聞く方がよいと言われています。

義務にさせない工夫ですね。

 

さて、世の中のマネジメントやモチベーションのコントロールは、
なぜか誤った認識が広く信じられています。
営業であれ、チームのマネジメントであれ、経営やマーケティングであれ、
私たちが対象とするのは「人」です。

人を動かすビジネスをしている以上、人を知らずして上手くいくほうが奇跡です。

 

人を学ぶ手段として、NLPを検討してみる方、
今も増え続けています。

NLPを学びますか?

 

 

ネガティブな感情とどう向き合えばいいのか?

今日は、ネガティブな感情や思考について少し考えてみたいと思います。
今朝、ラジオを聞いていると、こんなことを言っていました。

アメリカ人は寝る前に、明日のいいことを考えながら寝る。
日本人は寝る前に、今日会ったネガティブな感情を振り返る。

嘘か本当かはわかりませんが、なんとなくありそうな話です。

 

世の中の成功法則の中では、物事、ポジティブに捉えるべし、という事がよく言われます。
しかし、私の友人でも、ポジティブなんだけど、どこか不自然な人はいます。
これぞポジティブシンキングオタクなのかもしれません。

本当は、心の中に浮かんでくるネガティブな感情があるわけです。
けど、そこに無理やり、ポジティブな意味づけで上塗りして、ネガティブな感情を隠そうとします。

 

これ、たとえて言うなら、虫歯を削らず、かぶせ物をして見た目だけきれいにしている状態に近いわけです。

 

 

最近の成功法則の傾向として、無理やりポジティブに持っていくのではなく、ネガティブな感情も無視しないことが大事と言われています。
というのも、心の奥底から湧き上がる感情というのは、その人本来のパーソナリティです。

 

人は、たくさんの仮面をかぶって生きています。
赤ん坊のころは、社会と折り合いつけるなんていう事は考えません。
しかし、大きくなるにつれ、人とうまくやっていく方法や、社会に適合する方法を学びます。その結果、本来の自分の個性を小さな箱に押し込めてしまっています。

いずれ、自分でさえも、本来の自分がわからないくらい小さく閉じ込められている状態になります。その状態では、どんなに成功しても満たされることはありません。
なぜなら、自分を自分が認めていないからです。
常に渇望感を抱えて、イライラする。

 

だから、ネガティブな感情を抑え込む行為は、自分自身を抑え込む行為と言わざるを得ません。そうするとますます自分がわからなくなってしまいます。

 

さて、そこで提案したいのが、ネガティブな感情を否定しない事です。
そういった事を感じるのもまた自分。
まずはそれを認め、その感情を味わった上で、
そのネガティブな感情がどこからやってくるのかを探り、仮面に隠れた自分を見つけ出すことができるとその後の人生は随分と楽になります。

 

そういった自分との対話には、ちょっとしたコツがいります。
そのコツを学ぶには、NLPが一つの手段として有効です。
なぜならば、NLPはセラピーがルーツだからです。

 

行動はあなたに必要な情報をもたらす ~NLP的行動の考え方

台風一過、被害などはなかったでしょうか?

 

ビジネスパースンにおいて、会社で必要となる知識以外に勉強している人ってどれだけいるでしょう?
仕事の事だけで精一杯。
朝早くから夜遅くまで、仕事の事で頭がいっぱいで何も手を付けられない。

そんな方が多いのか、会社で学ぶ以外の勉強をする人はごくわずかなようです。
ざっくりいうと、全体の2割以上ではないでしょうか。

 

学ぶといったって、別に資格を取りなさい、とか、
難しい勉強を机に向かってやりなさい、とか言うつもりはありません。
本を読むというのでもいいし、セミナーや研修に参加するのもいい。
どんな形であれ、業務知識以外の勉強をしている人はさほど多くないものです。

だから、そういった事を勉強すると、明らかに差がつきます。
少なくとも知識の面では。

 

たとえば、NLPという技術を学んだとしましょう。
そんなものを学ぶ人は、非常に少ないのですが、この技術はビジネスに直結するものが多い。
代表的なものとして、ラポール(信頼関係)構築ための、
バックトラッキング、ミラーリング、ペーシングなどといったテクニックがあります。
たぶん、社内でそれを使う人なんて、そんなに多くない。
だからあなたは社内でヒーローになれるかもしれないし、後輩の育成にこの知識を役立てることもできるかもしれません。

 

しかし、本を読んだだけでは上手くいくものでもありません。
セミナーで体験しただけでも、効果はピンと来ないかもしれません。
一番大事なのは、セミナー会場を後にして、本を閉じて、実際にやってみる事が重要です。

 

よくあるのが、セミナーに行きまくっているのに人生が変わらないパターン。
それもそのはずで、セミナーで学んだことをキチンと実践していないからです。

実践し始めると何が起こるのでしょう。
実は、疑問がたくさん起こるんです。
ちゃんと学んだつもりだけど、実践レベルでは細かな問題が出てくるものです。
この細かな問題は、実践しなければ永遠に知ることのなかった問題です。

そうやって、一つ一つ対処していく事は、経験値として蓄えられます。
その経験値は、応用力のベースになります。
その結果、あるタイミングから加速度的に成長することはよくあります。

 

つまり
実践→問題→工夫→実践
このサイクルが、人としての能力を高めてくれるのではないかと思います。

 

近年のマネジメントにおいては、上手に失敗して、早く成功に到達する、という考え方が広まりつつあります。ホリエモンの「多動力」ではありませんが、行動による学びは他を凌駕します。

 

色んな所で、「行動」が重視されますが、動かなければ変わらない、という側面だけではないのです。動くことでわかることがあるのです。
小さな一歩、始めてみませんか?

 

 

NLPを現実に活かしていくコツ

NLPを学んだことのある方で、1年たって今一つ使いこなせていない。
そんな人もいるかもしれません。
そんな場合、フォローアップとして研修の再受講を検討したり、
NLPを学んだ仲間で自主勉強会をしたり、
そんな試みも有効かもしれません。

しかし、私がおすすめするのは、もう一度テキストを見返してほしいのです。
そうして、一つのテクニックで良いのでもう一度”習慣づけて”欲しいのです。

 

新しい事を始めるのに、一つ目の壁は、そこに踏み出す決心が必要だという事です。
それを乗り越えられたら、次に迫る壁は、続けるという事の難しさです。
たとえば、2時間程度のNLP体験セミナーでも、いくつもの内容を学びます。
そうしたときに、あれも、これも、と欲張ってしまうと、結局どれも身につかない。

だから、たった一つでいいのです。
その一つを、まるで歯磨きをするかのように無意識にできるようになるまで意識するのです。

一旦身についてしまった習慣は、そうそう消えるものではありません。
そうやって、一つをきちんとできるようになってから、ふたつめを追加していきます。

 

この、「一つに集中する」というのは、人の脳の機能的にも理にかなっていると思います。
たとえば、Aという仕事と、Bという仕事に同時進行で関わっていたとします。
自分では、常に2つの仕事に脳の領域を割り振っているつもりですが、実際は、数分単位でAを考えている時間、Bを考えている時間と、脳は行ったり来たりをしているといいます。

結果として、一つずつじっくり集中して取り組んだ方が効率がいい、という説もあります。

もちろん、同時進行を否定するつもりはありません。
関連性のないAとBの仕事を並行して行うことで、相乗効果を生むことはありますから、どちらがいいかという事を言いたいのではありません。
何かをマスターする、という気持ちがあるときは、一つずつこなしていくほうが上手くいくことが多いという事です。

 

どうしても、人は早く変化を実感したいと考えます。
だから同時進行で、いくつものNLPテクニックを同時にマスターすれば効果が実感できるだろう、と感じるのかもしれません。しかし、一つのテクニックをしっかり使いこなせるのと、中途半端なテクニックを5つかじっているのとを比べれば、影響力の強さは前者にあるような気がします。

 

もし、NLPの効果を実感できないとすれば、あなたが得たい結果に近づけるテクニック、もしくは関心の高いテクニックを一つ、集中的に習慣になるまで繰り返し練習してみてください。そうすれば、3週間ほどで無意識にそのテクニックを使いこなせるようになっているでしょう。

集中すること。
この力は、偉大です。

 

 

 

営業に心理学を使うのは善か?悪か?

営業に心理学を使う。
こう表現すると、未だに顔をしかめる方がいらっしゃるのも事実です。
なんだか洗脳みたい・・・
ちょっと人をコントロールするみたいでいやだな・・・
なんて考える方も少なからずいらっしゃるのでしょう。

 

ただ、意識するとしないとにかかわらず、ビジネス上では誰もが心理テクニックを使っています。
たとえば保険の販売の現場を見てみましょう。

・入院すると、これだけの費用がかかる。
・さらにがんの治療ではこんなにも抗がん剤費用がかかる。
・その間、収入が途絶えたらどうしますか?

色んな言葉を使いますが、形としてはお客さんを恐怖のどん底に突き落とすところから入ります。火事があったら、自動車事故がおこったら・・・。
そんな風にして、お客さんに恐怖心を抱いてもらいます。

 

その上で、商品説明に入るわけです。
このがん保険なら・・・
この火災保険なら・・・
という風に。

 

この流れ、どこかで聞いたことがありませんか?
たとえば、ここで怪しい壺をだしてきて、
「これさえ買えば、あんしんです。」
と言ってしまえば、怪しげになってきます。

 

解決策として、保険という社会に認められた商品を出すか、
社会に認められていない特殊な価値を持った商品を出すか、
その違いしかないわけです。

 

それをかたやセールスといい、かたや悪徳商法という。
こういうと叱られるかもしれませんが、両者でさほどの違いはないわけです。

 

じゃあ、逆のパターンを考えてみましょう。
顧客のAさんは、かなりがんになる確率が高そうだ。
子供も小さく、奥様は専業主婦。
この人にこそ、がん保険は必要だ、と考えます。

それをストレートに、Aさん、あなたには絶対このがん保険が必要です。
だからどうか、検討してみてください。

 

Aさんは、首を縦に振りません。
しかし、営業マンは必至です。
誠意をもっている(つもり)で、Aさんに「頼むから話をきいて」と懇願します。
何度も電話を掛けたり、訪問したり。
当初は、相手にしてくれたAさんも愛想をつかし、「二度と来るな!」とドアをぴしゃりと占められてしまいました。

Aさんはこの時以来、「保険屋」と聞いた途端、どんな相手にも心を閉ざしてしまいました。
なぜなら、保険屋はしつこい、というレッテルを貼ってしまったからです。

 

この営業マンは、今後当面、Aさんが保険の話をきく機会を奪ってしまいました。
営業マンが心理学を知っており、Aさんの心理変化を知っていれば、Aさんは保険に入ったかもしれません。
しかし、今後数年間、Aさんが保険を検討する機会を奪ったのです。

 

暫くして、Aさんにがんが見つかり、多額の治療費が必要となりました。
件の営業マンは「ほらみろ、いわんこっちゃない。」というかもしれません。
しかし、その状況に追い込んだ責任の一部は、その営業マンにあるのかもしれません。

 

もし、この営業マンに、心理学の知識があったら。
ただがむしゃらに正面からAさんと向き合うのではなく、Aさんがどんな心理変化をたどってモノを買うのかを知っていたら。
Aさんがどんな価値観に反応するかを知っていたら。
Aさんは今頃、保険に助けられていたのかもしれません。

 

営業における心理学は、お客さんの判断能力を失わせて販売する能力ではありません。
お客さんが心を開き、忌憚のないやり取りを行うためのものです。
もちろん、自分が良いと思うものを買っていただく方向に心を動かす技術ではありますが、お客さんには判断力があるので断ることは可能です。
催眠術でも、洗脳でもありません。

 

私に言わせればむしろ、あなたとあなたの商品を嫌いになる、Aさんの前に現れた営業マンの方が、社会的悪ではないかと感じています。
極端な考え方に見えるかもしれませんが、業界や商品に対するブランドイメージを毀損する行為に他ならないような気がしますが、いかがでしょうか。

お客様が「お客様」でなくなる 究極のコミュニケーション術

自分の感情の選択 ~NLP的考え方

唐突ですが、もし、100万円のセミナーに参加したとします。
この100万円のセミナーが、思ったほどよくないような気がする。
そんな風に考えたとしましょう。
あなたはどうしますか?

多くの人は、100万円もするセミナーで、しかもたくさんの人がやってきている。
すると、きっといいものであるはずだ、と思い込もうとします。
その結果、100万円で知りえたことを無駄にしないように頑張ります。

そうすると、仮につまらないセミナーでも、それなりに価値が出てくるわけです。

 

ブランド物でもそうですよね。
高い服や時計、車やお家。
どんなものであれ、値段が高ければ、それなりの価値があるはずだと考えようとします。
実際は大したものでなかったとしても・・・。

 

この”値段のマジック”は、面白いものです。
たとえば、同じものを少しパッケージを変えて、100円のもの、10,000円のものとして売り出すとすると、普通は100円のものの評価が高そうに感じるかもしれません。
100円なのに以外と良い、なんていう評価ですね。
けど、意外なことに、10,000円でうると、それはそれで
さすが10,000円なんて言う話になることもよくあります。

 

ワインなんかは最たるものでしょう。
1,000円のワインを、由緒正しき高級ワインとして出されたら、
芳醇な香りだ、なんていう人がけっこういるでしょう。
そういえば、そんなテレビ番組もありましたね。

 

こういった思い込みのパワーはなかなかに強力です。
たとえば、雨の日はうっとおしい。
そんな風に思う人がいるとしましょう。
雨で体調がすぐれないとか、外出の予定があるとか、そういう人が言うならわかります。
体調にも影響が出ず、外出もしない人が言うなら、ちょっと変な感じですね。

 

さて、これをみてみて感じるのは、人は自分の受ける感情を自分で決めているのです。
1000円のワインも、高級ワインも、おいしいと思って飲めばおいしいし、まずいの思って飲めばまずい。

100万円のセミナーも、5000円のセミナーも、いいと思えばいいし、悪いと思えば悪い。

 

つまり、出来事は一つ(中身は1000円のワイン)であっても、私たちはいかようにも感じる事ができるわけです。

それは、おいしいものである、という前提で飲めば、おいしいと思える部分を探すからです。
100万円のセミナーが内容が悪いわけがない、とおもえばつまらなかったとしてもその中身の中から、自分にとって必要なものを必死で探し出します。

自分の感情に責任を持つべき。
NLPではそんな考え方を推奨しています。
事実は事実ですが、感情はあなたが選んでいる心の状態です。
その選択をほんの少し変えるだけで、今まで灰色に見えた人生が輝き始めるということは決して珍しい事ではありません。

NLP的感情のとらえ方。
学んでみませんか?

 

 

NLPで自分探し

高速道路などで、事故で止まっている車を見かけたとしましょう。
ついつい視線はそちらに吸い寄せられる。
すると気が付くと、ハンドルもそちらに向けて少しずつ自分の車が事故車両の方向に向かっていた。
ハッと我に返って、ハンドルを修正する。

そんな経験ありませんか?
そういった事から、二次災害が起こることは結構多いそうです。
別に心霊現象でも何でもなく、人の脳に備わった機能によるものです。

 

人は注目したところに、身体が動くような仕組みがあるようです。
以前書いたことがありますが、右手に力を入れようとすると右手に意識を集中しますよね。

 

さて、意識を集中させると、身体はそこに向かっていく。
この体の動きは、無意識(潜在意識)が自動的に体を動かしていると言われています。
よく、「目標を明確にしよう」という事が言われますが、目標を設定し、そこにコミットすると体はその目標に向かって、無意識に動きます。

 

古くから、「イメージしたことが現実となる」とか、「ポジティブ思考」と言われるものは、意識をポジティブな状況に集中させることで、行動を底に向かわせよう、という考え方がベースになります。

しかし、この無意識というのが厄介で、無意識の中で私たちは成功を拒絶している事もあります。

 

たとえば、営業の人であれば、売上を上げてトップになりたい、と考えたとします。
トップとなり表彰された自分をイメージするとか、年収が上がるとか、そんな事を頭に描いたとしましょう。
それで、トップになれるか?というと、それはごく一握りなわけです。

 

ではなぜ、思い描いた状態になれないのでしょうか。

 

そこには、無意識に成功を拒絶する自分がいます。
たとえば、売上を上げるためにはたくさんの人に会い、たくさんの人から拒絶されるという恐怖があるかもしれません。トップになったらなったで、他者から追われる立場の恐怖を察知しているかもしれません。

実は、無意識の中で、そういった恐怖への対処を行うから、イメージ通りに成功しない可能性があるわけです。

 

この、無意識に感じている恐怖というのは、なかなか認識しにくい部分があります。自分では見ないようにしている部分だったりしますので、なかなか気づけないのです。
しかし、実際には、その成功を遠ざけるような行動をとっていたりするので、厄介なのです。

 

こういった、無意識に成功を拒否する心というのをあぶりだすには、自身との対話が必要になってきます。自分が無意識に隠そうとしている感情や記憶を呼び起こし、それを乗り越えるにはからの中に閉じ込められた本当の自分との出会いが必要となります。

近年、心理学であったり、スピリチュアルといった分野で、こういった「本当の自分」を知る、という事が注目されています。それは、恐らく今の時代を反映しているのではないかと思います。
今の世の中、仕事はどんなものでも食べるだけなら何とかやっていけます。一昔前のように飢え死にすることなどは、心身が健康でさえあればまずありえない時代です。すると、働くことに”意味”が必要となってきます。

 

そう、かつては、仕事はどんなに理不尽であっても、苦しいものであっても、それを続けるのには理由はいらなかったのです。それをやらなければ飢え死にするからです。しかし、今の時代は、自分にとってお金を稼ぎ、生活を守ることは大事ですが、そこに加えて何のために1日の大半をつぎ込んで働くかが重要な時代になってきています。

単に「食べるために」やる仕事が、「何か別の動機のために」やる時代になってきている結果だと思います。それを知るために、多くの人が自分探しを始めます。

 

働くことの意義。
これに何を求めるのか。
普通の生活の中ではなかなか知りえないことを、NLPではワークを通してご自身に語り掛けて頂くプログラムがあります。
多くの人たちが、生き方のヒントを得るためにNLPを学ばれます。

これだけ短期間で、NLPが世の中に広まったのは、きっとそういった時代の要請があったからではないかと思っています。皆さんも、「何のために生きているのかわからない」という事がを考える事があるなら、ぜひNLPの門をたたいてみてください。
何かヒントを得られると思います。

 

アンカリングでいつでも最高の状態を ~NLP的実力発揮術

ある方から相談を受けました。
それは、近々、社内でプレゼンテーションをする機会がある。
しかし、あがり症で、キチンと話ができるか不安で仕方がない・・・と。

 

実は、”中の人”ももともと結構なあがり症の赤面症。
小学校の時には、「3分間スピーチ」が国語の時間に行われました。
自分の順番が近づくと、手には汗がジワリと滲み、ドクドクと脈打つ心臓の音が自分でも聞こえていたのを覚えています。

すたすたと、クラスの前(学年ではなく40名ほどのクラス内での発表です)に立つと、
もう目の前は真っ白になり、膝ががくがくふるえます。
手に持つ原稿は、手の震えに合わせてゆらゆら揺れる。
定まらない焦点で何とか前を見ると、40名の目が私を見ています。
その瞬間気絶しそうになったのを覚えています。

3分間スピーチは1分で終わり、残った時間をどうやり過ごすか途方に暮れて固まってしまいました。
見るに見かねた先生が、次の人を呼び、何とか難を逃れました。
しかし、失敗だ・・・という劣等感でその日一日ブルーでした。

 

それが今では、なんだかんだ言って1000名規模の人の前でお話しする事さえあります。
緊張しないか?と言われればそんなことはありません。
それでも、程よい緊張の中で、自分を見失うことなく、自分に与えられた役割をこなすくらいはできるようになりました。

 

 

こういった緊張は、根っこの部分では「上手くやらねばならない」「失敗してはならない」という思いからくるものだと言われます。
失敗してもいいじゃないか。
そう思えると、一気に楽になるのですが、あがり症の人にはそれは難しいのかもしれません。

 

そこで、NLP的テクニックを一つご紹介しましょう。
それがアンカリングです。
たとえば、NLPで有名なアンソニー・ロビンスも、セミナー内で何度もこのテクニックを使い、参加者の最高の状態をいつでも引き出せるように作りこまれています。

 

やり方は簡単で、まず、自分が一番いい状態をイメージします。
活き活きと、胸を張って人前で発表する姿でもいいでしょう。
そのイメージの中への没入感を感じたところで、自分だけの合図を決めます。
たとえば、左耳を右手で触るとか、はなを触るとか。

すると、イメージした状態と、合図をしている状態がセットで脳内にインプットされます。
いわば、「やる気スイッチ」のようなものと考えればいいでしょう。

 

そうして、緊張したときには、その時の合図を試すわけです。
左耳を右手で触るのが合図だとすれば、それをすることでその時の感情が沸き上がるという事です。

 

アンソニー・ロビンスは、これを音楽でやっています。
大声を出し、踊り狂え!とみんなのテンションをあげ、その時にはいつも同じ曲がかかります。次に、この曲を聞いたときには、このテンションがよみがえる、という寸法です。

たとえば、オリンピック選手が、「いつも試合前にはこの曲を聴いている」なんていうインタビューを聞いたことがありませんか?彼らもまた、自分が最高の状態で試合に臨める作法を決めているわけです。

 

もしかしたら、1度や2度では実感しにくいかもしれませんが、都度都度、この合図を試して体に覚えこませていくと、いざというときに結構使えるようになります。

 

もう一つ、効果的なのが、これ。
「私はできる」
これを繰り返し呟く事です。

 

なんだか、怪しい・・・
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、言葉が脳に与えるパワーは想像以上のものがあります。実は、ある世界的に有名なコンサルタントの方も、セミナー講師として壇上に立つ前には必ずやっているとか。

これもまた、アンカリングの一面もありますが、繰り返し呟くことで潜在意識をプログラミングするようなものです。
潜在意識というのは、人が意識しない心の奥底にある意識。
これのパワーは絶大で、よく例えられるのが車の運転。
初めての運転は、「顕在意識」がやるため、動作の一つ一つを確認しながらです。
それが浸透してくると、潜在意識が運転動作を行うので、まさに無意識にやってしまえるわけです。

この力を使うために、私はできる、という言葉を繰り返し呟くわけです。

 

効果が実感しにくいかもしれませんが、私は何度かためしてみました。
講師として壇上に立つ際、呟いた講演と呟かなかった講演では、圧倒的に前者の評価が高かったのです。

 

NLPは、この潜在意識に語り掛ける技術。
ぜひその基本を学んで頂きたいな、と思います。

詐欺師はなぜ人の心をつかむのが上手いのか? ビジネスに必須な心理学

私は以前、あるダイレクトメールを受け取ったことがあります。
その内容は要約すると、こんなものでした。

私が利用したアダルトサイトの料金が未払いである。
その債権を差出人である業者が買い取った。
いついつまでに、債権総額○○万円を指定の口座に振り込むように。
さもなければ法的措置を取ります。

ずいぶん昔の話なので、はがきで届きましたが、今では手を変え品を変え、変なメールが毎日送られてきますよね。

 

また、こんなものもありました。

○○ドルを受け取る権利に当選しました!

海外ロトの案内です。

 

こういった情報は、最近は様々な形で多く知れ渡るようになりましたが、ネットのない時代は
「これは自分だけに訪れたチャンス」なんていう風に勘違いしてしまうわけです。

 

実は、この手の詐欺めいた話は、いつの時代もあるわけです。
しかも、これがなくならないという事は、やはりそれなりに効果があるのでしょう。

私自身、心理学や、マーケティング、コピーライティングなどを学び始めると、こういった詐欺メールの数々が、非常に相手の心理をつくテクニックを活用している事に気づくわけです。

 

よく言いますよね。
こういう人たちがまっとうなビジネスをやっても、そこそこ稼げるんじゃないの?って。

 

じゃあ、彼らはなぜそれほどまでに熱心に、素晴らしいセールスレターを書けるのか。
それは簡単です。
商品がろくでもないものだからです。

 

しかし、普通の商売をしている私たちは、商品に自信を持っています。
だから、商品そのものを売り込めば、売れるんじゃないかという思い込みの中にいます。
結果として、売り方の工夫というところに目が行かないことが多いのです。

いい商品だから勝手に売れる、というのはめったにありません。
いい商品だからこそ、それを広める事が社会に役立つことになります。
であれば、広める方法を真剣に考える事が必要になります。

そのステップがないから、詐欺メールばかりが世の中を席巻し、まっとうなセールスが目立たない。

 

どんなにいい商品でも、お客さんの目の前にそれを出した途端、
「ぜひ、それを売ってほしい!」
と言われることは非常にまれです。

そもそも、多くの場合、物が売れる過程を誤解しています。
モノが売れる背景には、必ずお客さんが
「買おう」
と決断しています。

その決断がなければ、物は売れません。
勝手にお客さんの財布からお金が飛んでくることはありえないわけです。

 

そのお客さんが決断する過程は、大まかに解明されています。
広告業界などでは、AIDAの法則などと言われているステップです。
A:注目し
I:関心を持ち
D:欲求が生まれ
A:行動(購買)する
という流れです。

この法則にもいくつかバリエーションがありますが、骨組みをとらえるとこういう流れです。

詐欺師はこういった事を徹底的に考え抜きます。
だから騙されている本人は、騙されている事をわからない。
それくらい強力なのが人のこういった感情の動きです。

 

いい商品を持っている人こそ、こういった事を学ぶ必要があります。
これはまさに心理学。

ビジネスでの多くのシーンで活用されている心理学、NLPも関係づくり、組織づくり、自分の成長に大きな効果をもたらすものです。
今の時代、ビジネスシーンで心理学を学ばないというのは、怠慢でさえあるといえるかもしれません。

 

社内のコミュニケーションをどう考えるか? リーダーが学びたいNLP

今日は、朝から豪雨で、学校が休みになると喜んだ子供も、
すぐにやんでしまってぬか喜びだったようです。

 

”中の人”は、随分前に飛び込み営業をやっていたことがありました。
企業への保険の飛び込み営業だったのですが、一歩入ったときの空気間で、勢いのある企業とそうでない企業は明確に違いが出ます。
なにより、賑わいが違うのです。

 

たとえば、ある企業では社内が水を打ったように静かです。
シー―――ンとした中に、「こんにちは!」と訪問すると、誰も顔をあげません。
そそくさと受付担当らしき人間が、「なんだろう?」といった顔つきでつかつかと寄ってきます。
要件を告げると、名刺をもって奥へ下がっていく・・・。

 

一方、ある企業では、「こんにちは!」と訪問すると、結構大きな声を出さなければ聞こえないくらいにぎやか。別に、パーティーをやってるわけではありません。
彼らは、常にだれかとコミュニケーションをとりながら仕事を進めている。

 

前者の場合、一見、社員は集中しているように感じます。
しかし、言葉を交わすことなく仕事が成立しているという事はすなわち、
新たな工夫もなく、ただ決められたことを決められたようにしかやっていない
という風には考えられないでしょうか?

もちろん、静かな企業が悪いという訳ではありません。
ただ、一営業マンとして伺った私にとっては、活気のない企業としてしか映りません。
実際に、その後、10年たっても、20年たっても、その企業の業績は決して上がりません。
どちらかといえば、どんどん売り上げは下がっています。

 

一方、にぎやかな企業は、次々と新しい事を始めておられます。
もちろん失敗もたくさんあり、撤退した事業もありますが、今では、20年前の商品の売上はわずか30%。その当時スタートした新規事業が、売り上げ全体の50%を超えているといいます。

 

企業やチームとして何も変えないつもりなら、静かな会社もいいでしょう。
しかし、今の時代、何も変えずに生き残れるほど世の中は安定していません。

 

では、そのにぎやかに情報や意見交換ができる場をどのようにすれば作り上げる事ができるのでしょうか。
一つのキーが、社員の立場の安全確保だといいます。
心理的な安全性を確保することで、間違った意見でも、上司に対する意見でも、躊躇せず発言することが可能となります。

そして、失敗を奨励すること。
新しい事を始めるにあたって、失敗せずにできるとは思えません。
ならば、たくさんの失敗を積み重ねなければなりません。
その時に、失敗を恐れて前に勧めないようでは、会社は発展できないでしょう。

 

そんな状態を作るために、もっとも実践しやすいのが、リーダーの振る舞いを変える事です。

直接話のできる、親しみやすい人になる。
(リーダー自身が)現在持っている知識の限界を認める。

こういった事は、社内の心理的安全性を担保するためには、欠かせないものと言えます。

 

では、具体的にはどうするのか。
特に、親しみやすい人になるというのは、ぼんやりしていて難しい。

こういった事を体系化したのが、NLPの一つの側面でもあります。
どの様に他社との信頼関係(ラポール)を構築するか?というのはNLPの基礎として早い段階で学ぶスキルです。

 

こういった形で、まずはリーダーとメンバー一人一人の関係を作る。
そうすることが、コミュニケーションの絶えない組織を作り出すはじめの一歩です。

 

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