この記事でわかること
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こんにちは、満トレからビジネス心理学を教わっているうっちゃんです。
先日満トレの法人向け研修をお手伝いしてきました。
研修の中で、企業の社員からこんな質問がありました。
質問
今回はビジネス心理学の観点から「言うことを聞かない部下への指導」について、満トレから教わったことを解説します。
あなたの部下はなぜ言うことを聞かないのでしょうか?
部下の行動をニューロロジカルで考えてみましょう。
人の行動にはニューロロジカルが大きく関わっています。
ニューロロジカルとは、人間の意識を5段階にレベル分けした理論です。
ニューロロジカルは上図で表され、各要素は以下の意味があります。
ニューロロジカルの図で青色で示した自己認識や信念、価値観は無意識の下に存在します。
人の行動の9割は無意識に支配されているとも言われ、自己認識や信念、価値観が大きく影響します。
では、言うことを聞かない部下にニューロロジカルを当てはめるとどうなるでしょう?
人は強要されることに抵抗する特徴があります。
なぜなら、無意識は「安心・安全・楽・快楽」が大好きであり、強要は「安全でない(危険)」と感じるためです。
例えば上司のあなたが業務命令するとします。
上司:今年の目標は売上を2倍にすることだ。みんな去年より気合を入れて頑張っている。君にもしっかりとやってもらわないと困るんだ。いいな?
部下:はい、わかりました。
(部下は納得していないが、返事をする。無意識下ではNoと言っている。)
もちろん部下は、表面上は「はい、わかりました。」と返事をするでしょう。
これはニューロロジカルにおける行動に当たります。
しかし、無意識は「強要された=危険だ」と感じ、自己認識や信念、価値観では受け入れないでしょう。
ニューロロジカルでは上位が下位に大きく影響するため、自己認識や信念、価値観が受け入れていない状態では、高い能力や行動は得られないでしょう。
では、なぜ無意識は強要されたと感じるのでしょう?
強要することは、価値観を押し付けていることになります。
部下は決定権がない、状況をコントロールできないと感じるでしょう。
すると部下は無意識の下で不安を感じます。
無意識が危険だと判断し、上司の言うことを聞かない部下になるのです。
「業務命令だから納得するかに依らず、上司の命令を聞くべきだ。」
多くの上司はこのように思うでしょう。
しかし、無意識の下で不安を感じ続けた部下はどうなるでしょう?
会社やチームを1つの方向に持っていくには、部下の無意識も導くような指導が必要でしょう。
では、言うことを聞かない部下をどのように指導したらよいのでしょうか?
言うことを聞かない部下を指導するポイントは、無意識に不安を感じさせないことです。
決定権を与えながら指導することが重要で、具体的には質問をしながら無意識を導きます。
上司:今年の目標は売上を2倍にすることだ。これについてどう思う?
部下:正直、不安を感じています。管理職の方が多く退職し、新入社員の割合が高まっているので。。
上司:そうだなあ。
部下:それに同期も去年の時点でかなりキツそうにしていましたし。。
上司:そうだよなあ、不安なのは十分にわかる。そのうえで売上を2倍にするために、君にできることは何だろう?そして、それを成し遂げて会社としても売上を2倍にできたらどんないいことがあると思う?
(より自発的に取り組める。無意識も比較的Yesになる。)
このように質問などの間接的な表現を使うことで無意識が不安を感じないようにできます。
質問を中心にした指導により、無意識の下でも結束した強い会社やチームが作られていくでしょう。
さらに、上司の指導力を高め、チームの結束力を効果的に高めるにはどうしたらよいでしょう?
長くなったためこの記事では割愛しますが、早く知りたい方は満トレのコミュニケーション研修では指導していますのでお問い合わせください。
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