自己認識とは?具体的な例を挙げて解説します

この記事でわかること

  • 人の行動はニューロロジカルで決まっており、その最上位に自己認識がある。
  • 自己認識は「私は○○である」と、セルフイメージを表す。
  • 自己認識を変えることは容易ではないが可能であり、満トレのセミナーでは自己開発コースで指導している。

動画を視聴される方はこちらからどうぞ↓

企業へのオンラインセミナーで出た質問への回答

ビジネス心理学トレーナーの満トレこと、満田です。

先日、企業向けに「自己認識」についてセミナーを行いました。

その中でこんな質問をいただきました。

質問

  • 人の行動にはニューロロジカルが大きく関わっているとセミナーでお聞きしました。
  • ニューロロジカルの頂点には「自己認識」があります。
  • この「自己認識」とは具体的にどのようなものでしょうか?

今回はビジネス心理学の観点から「自己認識」について解説します。

自己認識は人の行動を支配している

NLP心理学で自己認識を学んでビジネススキルを高めた部下

人の行動にはニューロロジカルが大きく関わっています。

そしてニューロロジカルの最上位に自己認識があります。

まずは人の行動に影響するニューロロジカルについて説明します。

ニューロロジカルは人間の意識を5段階にレベル分けした理論

企業研修で教えたい心理学、人の行動を決めるニューロロジカル

ニューロロジカルとは、人間の意識を5段階にレベル分けした理論です。

自分の意識と外部との関わり方はこのニューロロジカルで決まります。

ニューロロジカルは上図で表され、各要素は以下の意味があります。

  • 自己認識:すべての信念・価値観を自己に結び付けるものです。あなたがどんな人間であるかを表現します。
  • 信念、価値観:「動機(やる気)」と「制限」と関係があります。英語学習で例えると、「英語の習得は人生を豊かにする」が信念になります。
  • 能力:さまざまな環境に応じて、どのように行動するかを決定したり、より環境にふさわしい行動に変更したりすることと関係があります。例えば、英語学習が楽しいと感じて、高い能力を発揮します。
  • 行動:ある特定の環境の中での行動や反応と関係があります。例えば、外国人に話しかける、英会話学校に通うなどが挙げられます。
  • 環境:私たちが何かを行う際の外的な「機会」と「制約」を決定します。例えば、英会話学校に入ることが挙げられます。

(参考:ニューロロジカルの詳しい説明はこちら

ニューロロジカルでは上位のレベルが下位のレベルに大きな影響を与えます。

下位のレベルが上位のレベルに影響を与えることはありますが、大きな影響を与えるわけではありません。

つまり、自分がどのような信念や価値観を持っているかで能力や行動、環境が決まります。

今回はニューロロジカルの最上位にある「自己認識」についてさらに解説します。

自己認識は信念・価値観を自己に結びつけるもの

企業研修で教えたい心理学、人の行動を支配するニューロロジカルと最上位の自己認識

自己認識とは、すべての信念・価値観を自己に結びつけるものです。

あなたがどんな人間であるかを表現するものであり、セルフイメージともいえます。

自己認識は「私は○○である。」と表現されます。

英語学習で例えれば、「私は英語教師である。」が自己認識の一例になります。

  • 自己認識:私は英語教師である。
  • 信念・価値観:英語の習得は人生を豊かにする。
  • 能力:英語学習が楽しいと感じる、英語をたくさん話せる。
  • 行動:外国人に話しかける、英会話学校に通う。
  • 環境:外国人の友人が多い、英会話学校で英語が好きな友人が多い。

では、自分の自己認識はどのようにして知ることができるのでしょうか?

自己認識を知るための質問

企業研修でビジネス心理学を教える満トレ

まず前提として、自己認識をいきなり聞かれても、答えるのが難しいでしょう。

「あなたはどんな人間ですか?」

「あなたは何をしている人ですか?」

「あなたは普段からどういうことを思っていますか?」

いかがでしょう?すぐに答えられましたか?

答えるのが難しい理由は、自己認識や価値観・信念が無意識の中に存在しており、表面に出てきにくいからです。

むしろ、自分で無意識に隠していると言っても過言ではありません。

ただ、自己認識をすぐに答えられるようになると、人生が楽になっていきます。

なぜなら、自己認識はニューロロジカルの最上位にあり、下位の信念・価値観や能力、行動、そして環境に大きく影響するためです。

自己認識を明確にできたとき、能力が高くなり、素晴らしい行動ができるようになり、そして恵まれた環境が作られていくでしょう。

質問

  • 人の行動にはニューロロジカルが大きく関わっているとセミナーでお聞きしました。
  • ニューロロジカルの頂点には「自己認識」があります。
  • この「自己認識」とは具体的にどのようなものでしょうか?

回答

  • 自己認識とは信念や価値観を自己に結び付けるもの。
  • セルフイメージを「私は〇〇である」と表現されます。
  • 自己認識をすぐに具体的に言えるようになると人生が楽になっていきます。

では、自己認識はどのようにして作られ、またすでにある自己認識を変えることは可能でしょうか?

自己認識はシンプルに作られ、変わりにくい特徴がある

企業研修でビジネス心理学を学んで自己認識を変化させる重要性を学んだ受講生たち

自己認識は物事を一般化して取り入れます。

「あなたって女性の友人が多くて、女性にモテるよね。」(あなた=女性にモテる)

「あなたって仕事が早くて、優秀よね。」(あなた=優秀)

「あなたってミスが多くて、本当に仕事ができないよね。」(あなた=仕事ができない)

自己認識は「あなた=○○」というシンプルな形で脳にプログラムを作ります。

さらに、自己認識はニューロロジカルの最上位にあります。

ニューロロジカルの上位にあるほど変化させるのが困難になります。

なぜなら、自己認識や信念・価値観は人間にとって特に重要な部位なので、固く守られているためです。

相手の自己認識などを無理に変えようとすると、怒り悲しみなどの心理的な抵抗が生じます。

自己認識はシンプルな形で取り込まれ、変えることが難しいという特徴を持っているのです。

ただし、すでにある自己認識を全く変えられないということはありません。

時間はかかりますが、行動を変えて積み重ねることで信念・価値観を変え、そして自己認識を変えることも可能です。

今回は割愛して次回に譲りますが、もし早く知りたいという方がいらしたら、満トレまでお問い合わせください。

また、オンラインでのセミナーや企業研修も受け付けております。

ぜひ研修やセミナーでお会いできますことを楽しみにしています。

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企業研修でビジネス心理学やコミュニケーションを伝える満トレ

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