夫婦、同僚、上司と部下、その他もろもろ。
人と人が話をし始めると、時にかみ合わないことが出てくるものです。
例えばこんな感じ。
上司「明日同行するA社の企画書、ちゃんと仕上げたか?」
部下「はい。これです」
上司「わかった。じゃあ明日、よろしく」
【A社への訪問当日の朝】
上司「(企画書をチェックしながら)おい、この企画、ちょっとおかしくないか?」
部下「え?」
この時に二人の間で、どんなことを考えていたのでしょう。
上司は、部下の企画書が当然事前の打ち合わせ通りになっていると考えていた。
とはいえ、少し気になって前日に確認した。
しかし、詳細のチェックまではしなかったわけです。
このぐらいのことは、言われなくてもできるだろう、と。
一方部下は、前日に企画書を上司に見せた。
事前に見せたわけだから、当然目を通しているだろう。
上司は何も言わなかったので、OKだったと認識している。
で、当日の朝がやってきた。
上司は、企画がおかしいという。
上司にしてみれば、あれだけ事前に打ち合わせをしたのに。
そもそも自信がないなら、そういって早めに相談すればいいのに、と思う。
一方部下は、なんでこんなギリギリになっておかしいなんて言うのか。
昨日の内に言ってくれれば、修正する時間はあったのに。
まあ、ちょっとしたボタンのかけ違いなわけです。
これを多くの場合、相手が悪い、と言ってその場を収める。
けっか何が起こるかというと、同じミスが繰り返されるわけです。
さてこれを防ぐにはどうすればいいでしょう。
それは、相手の立場に立って考えてみる、という動作が必要になります。
また、「言わなくてもわかるだろう」という自分勝手な思い込みに気づく必要があります。
双方が問題を持っているわけですが、これで対立してしまったら問題は永久に解決しません。
特に、対人コミュニケーションというのは、多くの人が無意識にやっていることの積み重ねです。
逆に言うと同じことをやっている以上は、出てくる結果はあまり変わりません。
つまり、結果を変えたければ、行動を変える必要があります。
しかし多くの場合、私たちは無意識の行動に気づかないのです。
自分がどんな顔で他人と接しているかを見ることはできません。
なぜなら、鏡を見るときは、鏡を見る顔で見るからです。
よく、「自分のことが一番わからない」といいますが、それは本当だと思います。
だから人は、道に迷うんですね。
さらにいうなら、迷っていることにさえ気づかないことがあります。
何をやっても、どれだけやっても満たされた感覚がないとしたら、自分には見えていない何かがあるのかもしれません。
その何かを、NLPを学ぶことで見つけていく人はけっこういます。
ある二代目経営者は、自分の今やっていることが楽しくないことに気づいた。
けっか、親の家業とうまくバランスをとりながら、自分の道を歩み始めたケースがあります。
彼の輝くような笑顔を見たとき、NLPを広める仕事をしていてよかったな、と思えます。
皆さんも、本当の自分を発見しませんか?
28歳の時保険代理店業で起業し、保険会社の年間表彰に5年連続で選ばれる会社に育てる。
そのすぐ後、スタッフの半分が一気に会社を辞める事態になり「自分を変えなければ」と発起しNLPや心理学を本気で学ぶ。
『過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる』ことを知り、全国の経営者やビジネスパーソンにもそれを伝えるため、セミナー活動や研修活動をしている。
【保持資格】
全米NLP トレーナー・LABプロファイル®トレーナー
交流分析士・心理カウンセラー・行動心理士