よく言われます。
「未来は変えられる」と。
けど、意外と知られていないのですが、過去も変えられます。
たとえば、こんな経験はないでしょうか?
小学校のころ、教室はあんなに広く、机も椅子も、けっこうしっかりしたものだったような記憶がある。
しかし、自分の子どもの参観なんかで当時の教室に足を踏み入れてみると、
「あれ?こんなに教室って狭かったっけ?」
ということ、ありませんか?
また、こんな経験も一度や二度はあるんじゃないでしょうか。
たまにいくレジャー施設。
彼女・彼氏といっしょに来ていて、「前にも来たことあるよね」なんて言ったら、
「え、わたし(おれ)、来たことないよ。誰かと勘違いしてるんじゃない?」
なんて経験。
両方とも、自分の中ではかなりはっきりした記憶としてよみがえっている。
なのに、確認してみるとその記憶は間違えようのないほど、間違えた記憶だったというパターン。
それもそのはずで、人間の記憶なんて相当あいまいです。
というか、脳はいろんなことを「忘れる」ことで、常に活動領域を確保しているといいます。
PCで言うと、常に不要なファイルが自動で削除されてる感じでしょうか。
有名なエビングハウスの実験によると、人の記憶は・・・
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20分後には42%忘れる
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1時間後には56%忘れる
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9時間後には64%忘れる
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1日後には67%忘れる
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2日後には72%忘れる
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6日後には75%忘れる
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31日後には79%忘れる
1か月すると、8割忘れてます。
なのに、5年も、10年の前をなぜありありと思いだせるか、というと、脳はその不完全な記憶をテキトーに補っているんです。
だから、初恋の彼女・彼氏は現実以上に美化されてる事が多いから忘れられない・・・的なこともあるかもしれませんね(笑)
で、不完全な記憶をテキトーに補うに際しては、自分の思い込みが作用します。
とてもつらい体験であったとすると、ツラかった部分がデフォルメされたりもしています。
生きていれば、いろんなことがあります。
人によってはツライ経験もたくさんあったでしょう。
そのおこった事実は変えることはできませんが、それはもはやあなたの記憶の中にしか存在していない出来事です。
それをどうとらえるかは、まさに今のあなたにゆだねられているということにほかなりません。
そういう意味で、過去は変えられるのです。
さて、あなたは、どんな過去を持ち続けますか?
※人の行動・思考は過去に脳に行われたプログラムがもとになっています。
自分の脳のプログラムを、もう一度見直してみませんか?
28歳の時保険代理店業で起業し、保険会社の年間表彰に5年連続で選ばれる会社に育てる。
そのすぐ後、スタッフの半分が一気に会社を辞める事態になり「自分を変えなければ」と発起しNLPや心理学を本気で学ぶ。
『過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる』ことを知り、全国の経営者やビジネスパーソンにもそれを伝えるため、セミナー活動や研修活動をしている。
【保持資格】
全米NLP トレーナー・LABプロファイル®トレーナー
交流分析士・心理カウンセラー・行動心理士