あなたは仕事の順位、正しく設定していますか?
よくある間違いは、
・急ぎの案件
・すぐにできること
こういったことをはじめにやってませんか?
急ぎの案件は、当たり前ですが締め切りがあります。
また、緊急のトラブル案件に至っては、一分一秒を争うものがほとんど。
だから優先的に対応するのは当たり前。
そう思うかもしれません。
では、重要案件はいかがでしょうか?
たとえば、会社の将来の戦略策定とか、
組織改革だったり、
商品開発だったり。
これ、とても重要な話です。
極端な言い方をしますが、少し我慢して聞いてください。
たとえば、緊急案件といえば、たいてい顧客1名(もしくは1社)の話だったりします。
シナリオとして考えていくと、このお客さんを失ったときの損がはどれくらいでしょう。
具体的な金額は算出可能ですよね。
一方、会社の戦略、組織改革、商品開発はどうでしょうか。
一人の顧客の売り上げや利益とは比べ物にならないほど大きな額が動く可能性があるものです。
ましてや、会社の戦略ミスともなれば、会社そのものの存続が危ぶまれることだってあります。
こういう比較は、極端すぎるかもしれません。
一人の顧客のクレームが、大きく火を噴くことだってあり得ますから。
しかし、リーダークラスの人間の場合、こういった仕事の重要度と優先順位の評価は決して避けられないものです。
実際に、中小企業の社長でも、
・特に深い義理のない知人のイベント参加を優先して本業がおろそかになる人
・「付き合いは大事」とばかりにゴルフに忙しく、社内が停滞している人
・出張に忙しく、その間に社員がクーデターの打ち合わせをされてた人
など、周囲の人間には理解不能な行動をする人がけっこう多いものです。
まともに考えれば起こりそうもない問題が、なぜ起こるのでしょうか。
それは、重要なことというのは、たいてい「考えなければならない」ことが多いからです。
逆に言えば、緊急な問題の多くは、過去に経験しているものや過去の知識で対処できるものが多く、考える必要があまりない。
人の行動は、脳に支配されています。
そして脳は、原則として、考えることを嫌います。
いちいち考えるという面倒を起こさない(脳のリソースを使わない)方向へと、人をうごかそうとするのです。
だから、反射的にできる経験済みの仕事が心地が良いのです。
しかし、実際のところは、重要な問題を放置しているということです。
そんな「考えない」リーダーの元、組織は成長するはずがありません。
頭のいいリーダーであれば、自分が考えられないなら、メンバーが頭を使えるような雰囲気づくりをするのですが、それさえできないリーダーも少なくありません。
けっきょく、誰一人重要な問題に手を付けないまま、気が付いたときには組織は壁にぶち当たるわけです。
さて、もしあなたがリーダークラスであれば、ちょっと、行動を見直してみたほうがいいかもしれません。
緊急案件に振り回されてる自分に「俺って引く手あまただなぁ」なんて満足げに浸っていませんか?
苦手であっても、落ち着いて考えてみる方向に、身体を向ける必要がありませんか?
脳は「過去の経験」というプログラムに則って習慣化した無意識の行動を繰り返すことを推奨します。
その人生が、素晴らしすぎるくらい素晴らしいのならそれでもいいでしょう。
しかし、何かが足りない、と感じているならば、そのプログラムの書き換えが必要となります。
脳の取扱説明書、ともいわれるNLPを学ぶことで、行動パターンを変化させていきませんか?
28歳の時保険代理店業で起業し、保険会社の年間表彰に5年連続で選ばれる会社に育てる。
そのすぐ後、スタッフの半分が一気に会社を辞める事態になり「自分を変えなければ」と発起しNLPや心理学を本気で学ぶ。
『過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる』ことを知り、全国の経営者やビジネスパーソンにもそれを伝えるため、セミナー活動や研修活動をしている。
【保持資格】
全米NLP トレーナー・LABプロファイル®トレーナー
交流分析士・心理カウンセラー・行動心理士