社内でアイデアを出しやすくする5つの方法

会社の中で何か新しいことを始めていこうと思う。
しかし、そもそも何を始めていいかわからない。
そんな時に、どのようにアイデアを出していくか?
ここに関しておすすめの方法をいくつかご紹介します。

アイデアが出やすい場づくり
まずはたくさんの意見を

アイデアを出すと言っても、いきなり名案がポンっと出るものではありません。
思考にはやはり一定の順序があります。
この思考の連鎖を生み出すには、やはりその場の場づくりがとても大事になってきます。
それは、誰でもが好きなことを好きなだけ言える状況を作ることを意識したほうがよいでしょう。

じゃあ、どうすれば意見が出やすい場づくりができるでしょうか。
それは、誰もが恐怖心を持たず発言できる場が必要となってきます。
具体的には、心理的安全性を確保することが重要です。

人は否定や強制されると萎縮する

人の脳の中で、俗に爬虫類脳といわれる部分があります。
脳の奥の部分になるのですが、ここは言ってみれば生存本能のありか。
脳の中でも最も強制力が強い部分です。
この脳が反応するのは、生命を脅かすリスクに対してです。
空腹、暑い・寒いといった環境、支配的な環境、つまり心身にたいるすストレスと密接なつながりを持っています。
この脳がひとたび危険信号を発動すると、視野は狭まり、同じ行動を繰り返す傾向が出始めるといいます。
つまり、新しいアイデアは出にくい状態になります。

アイデアが出やすくなる方法その①環境を整える

そこから導かれるのは、空調の調整や、空腹を避けるためのおやつや飲み物(水が望ましい)の準備が必要となります。
また、議長による強制的な雰囲気や、社内での力関係などの支配的雰囲気は禁物。
さらにいえば、人は手を動かすと、脳が刺激される傾向があります。
てもとに、いつでも触れるようなカラフルなおもちゃを置いておくことで、発想が豊かになったりもします。

平等に発言できる環境を
仕切り屋の出現

会議の場ではありがちな仕切り屋や、自分の持論を長々と話し出す人というのがアイデアを出にくくしてしまいます。
というのも、先にお話しした「心理的安全性」を確保するためには、誰もが平等に発言できなければなりません。
ここで、何かしらの断定的な意見を、さも決定事項のように言い出す人がいると他のメンバーはしらけてしまいます。
ですから、一人一人の意見は尊重し(といっても必ずしも採用する必要はありません)、きちんと耳を傾ける必要があります。

アイデアが出やすくなる方法その②グランドルールを決める

たとえば、人の意見を否定しない、一人発言時間は1分以内、他人が発言中に意見を遮らない、などのグランドルールの設定が重要です。
「人の意見を否定しない」となれば、会議は結論が出ないじゃないか?と思われる方もいると思います。
これは、意見を出し合う時間と、その可能性を検討する時間に分けることで解決可能です。
意見を出すときは、とことん出す。
実現可能性を検討する段階とは分けて考えればOKです。

思考を活性化させるために

アイデアが出やすくなる方法その③マインド・マップの活用

マインド・マップというノート術をご存知でしょうか?
これは中心にメインテーマを置き、そこから放射状にアイデアを書き留めていく記述方法です。
ネットで調べると、本や事例がたくさん出てきます。

このマインドマップを活用した板書をすることで、参加者個々人の発想が放射状にどんどん伸びていく可能性があります。
これをうまく活用することで、どんどん数多くのアイデアの種が出てきます。

アイデアが出やすくなる方法その④発想のきっかけを用意する

ところで、グループで何かしらを考えていく際に、他人の意見を聞いて「ああ、それならばこんなアイデアもいけるかも」と連想した経験は誰しもあるのではないでしょうか。
これは、自分の脳の奥底にしまわれた知識や思考が、なんらかの言葉や意見で刺激されて引き出されてきた状態です。
これを意識的に起こすために、例えば一人一人に本を配っておくのもいいかもしれません。
内容はどんなものでもいいのですが、ビジネスミーティングであればビジネス書がなじみやすいと思います。
アイデアに詰まった時に各自、ぱらぱらと手元の本をめくってみるのです。
「今のテーマのヒントとなる1行はどこか?」という問いを立てながら本をぱらぱら読みすると、ある一行に目が釘付けになることがあります。
そこから連想するアイデアが使えることって結構あるものです。
本にはこんな使い方もありますよ。

アイデアが出やすくなる方法その⑤楽しんでやる

仕事上のアイデアだしとなると、皆さん顔をしかめてウーーーーンと考え込みがちです。
しかし、そこはあえて、楽しんでやりましょう。
「ありえない意見、面白い意見ほど重要!」というおふざけモードでやるのがコツです。
実は、アイデア出しをするとき、まじめに「現実的な案」だけを考えるより、「めちゃくちゃな案」を出したうえで現実とのつじつま合わせをするほうが、画期的なものが出る傾向があることが心理実験で明らかにされています。
みんなで大笑いをしながら、めちゃくちゃな案を出しまくりましょう。

十分な数の案が出たら現実化を
夢物語を現実なものに

当然のことですが、ここで行ったアイデア出しはたいてい、荒唐無稽なもの。
そのまんまリアルには使えないものがほとんどでしょう。
しかし、これを「もしできるとすれば?」という視点で、現実レベルに落とし込んでいきます。
すると、だんだんと自分たちにできること、やるべきことが見えてきます。

とても大事なのは、メンバーがアイデア出しに参加し、その過程を全員が経験していること。
もともとこういう夢のようなアイデアが、今の現実的な案に落とし込まれているという背景を知っておいたほうがよいでしょう。
特に、こういった楽しんでゲームのようにやるアイデア出しは、チームビルディングにも良い影響を与えます。
その雰囲気を壊すことなく、現実的で実行可能なプランに落とし込めば、メンバーのモチベーションも少なからず高い状態を保てるはずです。

 

このアイデア会議、ぜひ一度試してみてくださいね。

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社員から会議で意見が出ないときどうすればいいか?

中小企業経営者の悩みを聞くと、割と多いのが社員に自主性がない、というお話。
たとえば、会議においても、アイデアを出そう!といってもなかなかアイデアが出ない。
それを見た社長はこう思うわけです。
「こいつら、真剣に考えてないな!」

もうすこし場の空気を読むのがうまい社長はこう考えるかもしれません。
会議の場がシーンとしている。
この中で意見を言うのは、なかなか難しいよな。
もう少し会議の場を活発にしたほうがいいな。

しかし、やり方がわからない。
そんなお悩みが多いようです。

 

さて、まずアイデアが出ないのには理由があります。
それは、どうしても頭が固まってしまっている状態だと考えられそうです。
その原因の一つとして考えられるのがストレス。
人はストレスを感じていると、自由な発想が難しくなります。

後者の、「場」の空気の問題については、社員さんがリスクを感じているのでしょう。
たとえば、こんなことを言ったら叱られるかもしれない。
こんなことを言ったら、バカにされるかもしれない。
こんなことを言ったら、無知・勉強不足と言われるかもしれない。
こんなことを言ったら、却下されるかもしれない。
そんな恐れを感じるから、頭に浮かんだ言葉も口にできなくなってしまいます。

 

逆に考えてみましょう。
皆が平等な、友達同士の場合はいかがでしょうか。
バカにされるとか、勉強不足とか、却下されるとか、
気にせずに発言できる空気というのがあったりしませんか?

そしてそういう場所では、ちょっとズレた話でも、
遠慮なく言えたりしますから、少し大胆な意見が出ることもあります。

 

 

ところで、心理学のある実験では、こんなことがわかっています。
何か解決したいことがあるとき、現実的な意見をブラッシュアップしていくより、
はじめはあり得ない解決策からスタートしたほうが画期的なアイデアになりやすい、
という現実があります。

たとえば、会議において何か問題を解決したいときに、
・できそうなことでなければ発言してはいけない
・無茶な意見は却下
という姿勢をとっていると、画期的なアイデアは出にくくなります。

 

この状態を緩めるには、本来的には会議の中だけではなく、
常に社内でのコミュニケーションを頻繁にすることが必要となります。
また、社長なり、上司なりが、部下を受け入れる姿勢が必須です。
部下は、この上司になら、何を言っても安全、と感じる状態が必要になります。

それはそれとして努力するとしても、今すぐ会議を何とかしたい。
そういう要望もあるかもしれません。
そんな時には、会議の本来の話とは別に、「雑談」をうまく仕掛ける必要があります。
以前紹介したことがありますが、Good&Newというワークがありますが、それも方法の1つです。
24時間以内に自分に起こった、よかったことや、新しい経験を共有しあうワーク。

 

大事なのは、全員が、同じ分量だけ、平等に話をする機会を意識するということ。
また、彼らの発言を無条件に受け入れるということ。
これが仕事の話だと、常に受け入れるというのも難しいかもしれないので、仕事以外の話がベストです。

他にもこんな方法があります。
もはや会議を遊びやゲームにしてしまうということ。
解決策を議論したいとすれば、その課題解決に近いことが優秀なのではなくて、
最も面白いアイデアを出した人を表彰する、といったもの。
チーム制にして、アイデアを競わせると面白いかもしれませんね。

 

ということで、会議の場づくりというのは、結構難しい。
難しい一方で、やれることはけっこうあります。
とはいえ、あくまでその場しのぎで終わらないよう、日頃のコミュニケーションを見直してみましょう。

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