監獄実験という有名な心理実験があります。
これは、看守役と囚人役のチームに分けて、簡単に言うと「監獄ごっこ」をさせました。
看守役は看守らしく振舞え、囚人役は囚人らしく振舞え、と。
するとどうでしょう、日を重ねるごとに看守は囚人を見下す言動を行い、
囚人役は自分を卑下した言動を行う。
この実験は、あまりにエスカレートしすぎたためストップさせられました。
実験を終えるころには、被験者は精神的に非常に危険な状態だったとか。
ところで、たとえばお金持ちになりたいとしたら、一張羅を着てホテルのラウンジでコーヒーを飲め、という話があります。
成功したいなら、あこがれる成功者のふるまいを真似せよ、ということも言われます。
実は、これは先に話した監獄実験とも通じる部分があると思っています。
お金持ちになりたければお金持ちのようにふるまえ。
成功者になりたければ、成功者のようにふるまえ。
これ、NLPという心理学では「モデリング」というテクニックの1つとして紹介されています。
バカバカしい・・・
そう思う人もいるかもしれません。
しかし、もう一度監獄実験を思い出してください。
善良なる市民が、たった数日で残虐な看守になったり、卑屈な囚人になる。
逆のパターンだってあり得るわけです。
その時に大事なのは、「なりきる」ということが一つ。
そして二つ目に、場面設定が大事だと思います。
自分がどうふるまうということももちろん大事なのですが、周囲の環境を整えるのはとても大事だと思います。
人は、そういった肌で感じる雰囲気というのでしょうか、私は「場」と呼んでいますが、これが「なりきる」ためにはとても重要なものの一つだと思います。
高級ホテルのラウンジでコーヒーを飲むというのも、周囲に高所得らしき人が行き交い、高級な調度品があり、卓越したサービスがあるという状態が重要なのだと思います。
そういった環境で、目指す人のとるであろう仕草、目指す人がとるであろう選択を行う自分を認識した時、あなたは成功の階段を一歩上がるのでしょう。
監獄ごっこはいただけませんが、成功者ごっこは悪くない遊び。
月に一度は試してみてはいかがでしょうか。
28歳の時保険代理店業で起業し、保険会社の年間表彰に5年連続で選ばれる会社に育てる。
そのすぐ後、スタッフの半分が一気に会社を辞める事態になり「自分を変えなければ」と発起しNLPや心理学を本気で学ぶ。
『過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる』ことを知り、全国の経営者やビジネスパーソンにもそれを伝えるため、セミナー活動や研修活動をしている。
【保持資格】
全米NLP トレーナー・LABプロファイル®トレーナー
交流分析士・心理カウンセラー・行動心理士