一時期、「AIに奪われる仕事」
なんて言う記事が話題になりました。
そんな記事が話題になるというのは、
やっぱり「仕事を奪われるリスク」に
強く反応したからなのかもしれません。
しかし、仕事ってそもそも何でしょう。
それは、人が困っていることを助けて、
その見返りに金銭で報酬を頂くという営み。
たとえば、かつては選択は洗濯板。
冬の寒い時期でも、外で冷たい水で
ごしごし洗う。
あかぎれで大変だったわけですが、
洗濯機が主婦からその労働を
奪い取ってくれました。
もっと古くは、移動手段として人力車がありました。
まあ体力勝負ですね。
それが自転車や、車ができてそんな労働、
不要になりました。
結果、女性が社会に出るきっかけの一つとなり、
単なる力仕事がなくなり、
誰かが不幸になったかと言えば、
たぶんそうでもないんだと思います。
そうやって、職業は一つ、また一つと、
この世からなくなっていきました。
しかし、人は今も生きています。
つまり、時代は変わっても、
世の中に困りごとがある限り、
それを解決しようとする人がいるわけです。
そして、その困りごとが世の中から消え去ったり、
困りごとで亡くなったりすれば、
その職業はまた消えていきます。
たとえば、医師や薬屋さんは、
本来、自分たちを失業させるのが、
本来あるべき姿でしょう。
なぜならば、それは病気がこの世からなくなった証だから。
しかし、それが実現されるまでは、その職業は存在し続けます。
ということは、私たちが今やってる仕事。
この最終目的が達せられたときに、その職業は世の中から消えるということです。
それはある意味喜ばしいことであるはずです。
なのに、自分が職を失うことは、さすがにハッピーとは言えない。
だからといって、医者が病気を根絶させないつもりで仕事をしていたらどうでしょう?
薬屋さんが、売り上げアップのために、いったん治ったように見せかけて後日再発させるような薬を作ったらどうでしょう?
たぶん、世の中からはバッシングされますよね。
そもそもその薬屋さんは、別の意味でこの世に存在できなくなります(汗)
何が言いたいかと言えば、同じ職業を生涯続けるということは、
ある意味、非現実的である、ということです。
となると、長寿の時代に私たちは、次の人生のステージを用意する必要があります。
その職業1つで学んだ知識を、違うフィールドの知識と掛け合わせて新たな職業を作るということ。
それが今の時代に求められることじゃないかな、なんて思います。
そこで、これから何が来るか?
私は実は「心理学」こそこれからの大きなテーマとなると感じています。
というのも、今、引きこもりや、不登校、うつ病、ネグレクト、毒親問題など、
人の心に絡む問題が様々なところでクローズアップされています。
これは、大きく考えると社会の価値観と、人の価値観がずれ始めている証拠だと思っています。
生きるために働かざるを得なかった社会から、働く意味を考えなければならない社会への転換の中で、
そういった価値観の転換に敏感な人ほど、こういった心の不安定さを感じているように思います。
しかも、世の中の単純作業や、単純な顧客対応はAIがやってくれます。
さらにさらに、顔の見えないところでは、特殊詐欺(いわゆる振り込め詐欺など)のリスク、
あやしいメールの数々など、匿名社会のリスクを強く感じ始めている社会です。
つまり、個人が自分をさらさなければ、ビジネスができない世界となる可能性もありそうです。
となれば、原点回帰ではありませんが、人と人のコミュニケーションスキルがより重視される事態となる可能性もあるでしょう。
これからの時代、人の心を知らずしてビジネスに携わることはできない。
そう考えています。
ちょうど今のように社会規の価値観が変わるとき、ゲームのルールは変わります。
その時に必要とされるスキルは、今まで必要だったスキルとは違う性質のものである可能性が高い。
さらにいえば、今までの価値観で後れを取っていた人ほど、次の世界で人をリードするチャンスでもあります。
新しい世界にベットするとしたら、今動き出さなければならないのではないでしょうか。
28歳の時保険代理店業で起業し、保険会社の年間表彰に5年連続で選ばれる会社に育てる。
そのすぐ後、スタッフの半分が一気に会社を辞める事態になり「自分を変えなければ」と発起しNLPや心理学を本気で学ぶ。
『過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる』ことを知り、全国の経営者やビジネスパーソンにもそれを伝えるため、セミナー活動や研修活動をしている。
【保持資格】
全米NLP トレーナー・LABプロファイル®トレーナー
交流分析士・心理カウンセラー・行動心理士