何を言っているかよくわからない人との接し方

いろいろと仕事や、プライベートで接する人の中で、
「何を言っているのかよくわからない人」
というのはいるものです。

これ、傾向としてはNLP的に言うと体感能力が高い人にありがちです。
少し解説します。
NLPでは、人が得意とする感覚で、
3つのタイプに分けることがあります。
これをVAKモデルと呼びます。

Vは視覚(Visual)。
Aは聴覚(Auditory)。
Kは体感覚(Kinesthetic)。

だれしもこの三つの感覚で、環境をとらえているのですが、
特に重視する器官が人によって違うのです。

 

たとえば、視覚が強い人は言葉で聞くより、
文字や図表で説明されたほうがわかりやすい。
聴覚の強い人は、文字を読むより人の話を聞くのがわかりやすい。
体感覚が強い人は、動きなどで理解をしやすい。

一番多いといわれるのが、Vのタイプ。
例えば、電話セールスで話を聞いて、それなりに納得をしたとしましょう。
それでもなお、パンフレットが欲しい。
なにか資料を見せてほしい。
こういった要望をされるのが、Vタイプにありがちなパターンです。

 

さて、Vの人も、Aの人も、目から入るか、耳から入るかの違いがあるだけで、
言語能力はそこそこたけている人が多い。
しかし、Kの人は、一般的に、思いを言葉にするとか、文章にするのが苦手な人が多い。

よく言われるのが、長嶋茂雄さんがこのタイプらしい。
なるほど、「ずばぁと打つんですよ」とか「ビシッと振る」とか、
言葉にその雰囲気が現れていますね。

 

このKタイプの人の特徴は、大体落ち着きなくいつも動いています。
じっと椅子に座って人の話を聞くのが苦手なタイプ。
また、場の空気を読むのが苦手なことも多いようです。
一方で、行動力はぴか一で、とにかく体を動かす実務には圧倒的な能力を発揮します。

こういった部下だったり、友人を持った場合、彼らの能力をうまく引き出せると非常に強い味方となってくれます。
逆に難しいのはコミュニケーション。
相手の言っていることがいまいちわからないのです。

 

そういったときのコツとしては、まずは落ち着いて、
「具体的にはどういうこと?」
と訊ねてみましょう。

たとえば、
「すごいこと思いついたんだ。人を集めてみんなに話をしようと思うんだけど」
なんて言い出したら、
「へー、すごいことなんだ。それって、具体的にどんなこと?」
と聞いてください。

すると一瞬考えて、あれこれと説明する努力をしてくれます。
引っかかったことを一つ一つ、そうやって深く掘り下げていくと、
だんだんと彼(彼女)の言いたかったことの全貌が見えてきます。

 

この「具体的には?」という質問は、結構いろんなシーンで使えます。
相手が言っていることで今ひとつピンとこないことがあれば、
この質問、ぜひ使ってみてください。

きっと、今まで理解できなかったあの人のことも、
より理解できるようになるかもしれませんよ。

 

ビジネスにおける”質問力”のパワー 人を知るためのNLP

「私は、○○をやります!」

 

なかなか、決意にあふれた言葉ですね。
やる気がひしひしと伝わってきます。
しかしこれ、ちょっと気を付けたほうがいいかもしれません。

なぜならば、これは自分を強制している事になります。
強制するという事は、必ずと言っていいほど反発心が出てきます。

 

ある心理実験があります。
なんのご褒美も設定されていない状態で絵を描く子供。
皆夢中で描いています。
ここにご褒美をあげます。

すると、次からはご褒美のために絵を描くことになります。
結果として子供たちは、ご褒美がなければ絵を描かないようになります。

 

これはどういうことかというと、ご褒美(つまり報酬)を与えられることで、
ご褒美の代わりに絵を描く。
つまり、絵を描くことが義務になったのだと分析されています。
義務になるとモチベーションは下がります。

 

 

さて、冒頭の決心をあらわした言葉。
一見、力みなぎる言葉なのですが、この事で自分に
”やります!”という事を義務にしています。

義務になった瞬間、人はモチベーションが下がりがちなのは先の実験の通り。
やる気を出そう、出そう、とすればするほどモチベーションは下がります。

 

会社のチームのリーダーを務める人も、
「やる気を出せ!」
なんて声掛けしますね。

これも、もう義務化しちゃって、人はいやいや動いてしまいます。
感情と仕事のパフォーマンスは恐ろしいほどリンクしていますから、
当然この状態ではいいパフォーマンスは期待しにくい。

 

すでに心理学の世界では、モチベーションに関してはかなりの事が解明されています。
もちろん、人の心は様々な要素で動きますので、
これだけやればOK!なんていうシンプルなものではありません。
ですからこういった実験結果を誰も活用しようとしません。
結果として、ただ感情に任せて「やるきをだせー」なんていう解決策(?)に走ってしまいます。

 

すると、リーダーも困った状況になるし、
チームメンバーもストレスフルな環境になる。
仕事のパフォーマンスは今一つ上がらず、
お客さまにも迷惑をかける。

あまりいいことがないのです。

 

さて、こんな時、どう声がけすればいいか。
実験の結果明らかにされたのは、
「私は、○○をやるのか?」
と疑問形にすることです。

 

問いかけられただけなので、強制の力は働きません。
義務感からではなく、自ら決定してやるわけです。
これだけでモチベーションに及ぼす影響は相当に変わります。

自分への問いかけのみならず、チームメンバーにも同様です。
○○のプロジェクト、やろう!
というより、
○○のプロジェクト、やるの?
と聞く方がよいと言われています。

義務にさせない工夫ですね。

 

さて、世の中のマネジメントやモチベーションのコントロールは、
なぜか誤った認識が広く信じられています。
営業であれ、チームのマネジメントであれ、経営やマーケティングであれ、
私たちが対象とするのは「人」です。

人を動かすビジネスをしている以上、人を知らずして上手くいくほうが奇跡です。

 

人を学ぶ手段として、NLPを検討してみる方、
今も増え続けています。

NLPを学びますか?

 

 

お客さんをつかんで離さない、営業で役立つたった一つの質問

営業という仕事をしていて、
どんな状態になれば、
「これはイケる!」
と思える状態ですか?

 

お客さんが身を乗り出し、
あなたの言葉に、うんうん、と相槌を打つ。
そんな状態ではないでしょうか。

しかし、そうするにはちょっとしたコツが必要です。

 

事例を見ながら考えていきましょう。

 

たとえば、あなたがダイエットサプリを販売しているとしましょう。
相手は、中小企業の経営者です。

 

営業マンのA君は、お客さんにこんな話を始めました。
「社長、ちょっと聞いてください。
このサプリ、〇〇エキスを×mgも配合しているんです。

〇〇エキスというのは、身体の代謝を活発化させますから、
運動しなくてもみるみる痩せていくんです。」

いかがですか?
悪くない?

 

じゃあ、営業マンB君はこんなふうに話しました。

「社長、この間、ズボンのウェストが増えて困ってるっておっしゃいましたよね?
もし、何の苦労もなく、20歳代のウェストに戻れるとしたらいかがですか?」

いかがでしょう?
あなたが社長だったら、次になんというでしょう?
関係性によっては、
「そんな上手い話があるわけないでしょ?」
なんて言いながら、次のあなたの言葉を待っているのではないでしょうか?

 

A君とB君の決定的な違いは、視点の違いです。
A君は、商品の良いところをアピールしています。
B君は、お客さんが、その商品で得られる常態に着目しています。

 

一般的には、B君の話のほうがお客さんにとって、
スッと話題に入りやすいと言われています。
お客さんが聞く姿勢に入っているので、
続きを話しやすいのです。

一方、A君のトークは、この後延々と商品アピールを続けざるを得ません。
なぜなら、お客さんは反応しにくいからです。

 

この展開にもっていくには、たった一つのコツを知るだけでOKです。

 

そのコツ、知りたいですか?

 

 

・・・と、この文章自体も、そのテクニックをぼやっと使ってます。
営業マンにとって、お客さんが「聴きたい!」と言ってくれる状態は、
とてもありがたい状態ですよね。
その事が出来る簡単な方法があるとすれば・・・

とあなたの気持ちを引き寄せてきているわけです。

 

イタズラ失礼しました(笑)

 

ここで答え合わせをしましょう。
お客さんを引き付けるコツは、
「〇〇な状態に簡単になれるとしたら、興味ありますか?」
という話をはじめにするだけです。

 

〇〇な状態、というのは、お客さんが望む状態。
お客さんが近い将来、こうなっていたらいいな、と思える状態を、
言葉にしてあげるのです。

 

たとえば、

「人間ドッグの健診結果が怖くない状態」
「娘から”パパ、臭い”と言われない状態」
「同世代の友人と並んだ時、自分だけが中年体系ではないという状態」
「気が付けば、銀行口座の残高が一桁増えている状態」
「年末になると、臨時収入が入る状態」

など、色々ですね。

 

自分の商品で考えるとすれば、あなたの商品がもたらす結果をお伝えするのです。
ここで気を付けたいのは、あなたの商品がもたらす結果を、
お客さんが求めていないこともある、という事です。

特に保険といった商品は、そこに難しさがあります。
本来の保険の機能をアピールするより、
税制上のメリットだったり、
今得られる価値を一生懸命考えてみてください。

 

また、質問形式にしているのも、理由があります。
質問をすることで、お客さんの頭の中に無限ループをインストールするんです。
あなたの問いかけは、あなたと会っている間も、別れた後も、お客さんの頭の中に残っています。

お客さんは自問自答して、本当にその結果を得たいのかどうかを考えてくださります。

 

こなりたいはずです。
といわれると、拒否反応が出ますが、
こうなりたいのではないですか?
と言われると、真剣に考え始めるのです。

 

いずれにせよ、関心のないお客様に、
いくら商品の説明をしてもお互いの時間を無駄にしてしまいます。

本当に必要なものを買っていただくためにも、
質問から入るのがおすすめです。

 

いちど、試してみてはいかがでしょうか。

お客様が「お客様」でなくなる 究極のコミュニケーション術

営業で使うパレートの法則

唐突ですが、「2割8割の法則」って聞いたこと、ありますか?
会社の売上は、2割のお客さんで8割の売上を構成している。
営業社員は、2割の優績者で8割の売り上げを作り出している。

とかいう話です。
これ、パレートの法則と言って、生物界、自然界におけるものも、こういった法則が成り立つといわれています。

 

まぁ、厳密に2割と8割か?というと諸説あるのですが、詳細はともかくとしてざっくりとみると大体そんな法則が成り立ちそうな気がします。

 

さて、この2割8割の法則を営業にどう活用するのでしょうか?
実は、これ、2割の努力で営業成果の8割を生み出すという事が言われています。
営業は根性ではなく、いかに楽をするかを考えるのが肝要だと思います。

もう少しわかりやすい話で言うと、お客さんと自分、話す割合は、
お客さん8割、自分2割ぐらいをイメージてください。

 

まんトレも中の人も、講演をする機会があります。
短いものは1時間とか、長くなると半日、一日、数日にわたるセミナーなどもあるわけです。
そんなに長い時間話をして疲れませんか?と言われますが、実は意外と疲れないものです。
というか、疲れてはいるけど黙って講師の話をきくほどには疲れない、という事です。

人は、自分が話すときより、聞くときのほうが疲れやすいのです。
ですから、まんトレのセミナーでは、ダイアローグ(対話)をする時間を取ったりして、参加された方が発言する時間を意図的にとっています。
それだけで、皆さんの眠気が吹っ飛んだり、疲れ気味の顔に生気が戻ったりしてきます。

 

そう、人の話を一方的に聞かされる方は大変なのです。
しかも、それが興味のない売り込みの話だったら・・・。

 

ということで、お客さまとの会話、ぜひお客さんが話をしてくださるよう、仕向けるのがスマートな営業の作法です。
まずは、社内でロープレをしてみてください。
それがどれだけ大変な事かがよくわかります。
気が付けば、沈黙を恐れたあなたは、ペラペラと商品の特長を話し始めている事でしょう。
これは、トレーニングが必要です。

 

ところで、お客様にお話しいただくには質問が必要です。
その質問の技法を簡単にご紹介しましょう。
質問には大きく分けて、2種類あるといわれています。

拡大質問と、限定質問です。
簡単に言うと、拡大質問というのは、広く回答をしてもらう質問です。
例えばこんな感じ。
「最近、調子はどうですか?」
「会社の方、業績はいかがですか?」
「その後、いかがですか?」
比較的ぼんやりした問いかけなので、相手は自分が感じることを文章で答え始めます。

一方、限定質問は、YES、NOで答えられる質問です。
「お客さんのお住まいは東京ですか?」
「売り上げをあげたいと思いませんか?」
「お腹が痛くはありませんか?」
といった感じですね。

 

使い分けは、大雑把に言うと、まずは拡大質問でお客さんの関心ごとを探ります。
そこから段々と、話題を狭めていくために限定質問を使っていきます。
これらの質問の使い方は、また機会を見てご説明させて頂きますね!!

 

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