NLPを現実に活かしていくコツ

NLPを学んだことのある方で、1年たって今一つ使いこなせていない。
そんな人もいるかもしれません。
そんな場合、フォローアップとして研修の再受講を検討したり、
NLPを学んだ仲間で自主勉強会をしたり、
そんな試みも有効かもしれません。

しかし、私がおすすめするのは、もう一度テキストを見返してほしいのです。
そうして、一つのテクニックで良いのでもう一度”習慣づけて”欲しいのです。

 

新しい事を始めるのに、一つ目の壁は、そこに踏み出す決心が必要だという事です。
それを乗り越えられたら、次に迫る壁は、続けるという事の難しさです。
たとえば、2時間程度のNLP体験セミナーでも、いくつもの内容を学びます。
そうしたときに、あれも、これも、と欲張ってしまうと、結局どれも身につかない。

だから、たった一つでいいのです。
その一つを、まるで歯磨きをするかのように無意識にできるようになるまで意識するのです。

一旦身についてしまった習慣は、そうそう消えるものではありません。
そうやって、一つをきちんとできるようになってから、ふたつめを追加していきます。

 

この、「一つに集中する」というのは、人の脳の機能的にも理にかなっていると思います。
たとえば、Aという仕事と、Bという仕事に同時進行で関わっていたとします。
自分では、常に2つの仕事に脳の領域を割り振っているつもりですが、実際は、数分単位でAを考えている時間、Bを考えている時間と、脳は行ったり来たりをしているといいます。

結果として、一つずつじっくり集中して取り組んだ方が効率がいい、という説もあります。

もちろん、同時進行を否定するつもりはありません。
関連性のないAとBの仕事を並行して行うことで、相乗効果を生むことはありますから、どちらがいいかという事を言いたいのではありません。
何かをマスターする、という気持ちがあるときは、一つずつこなしていくほうが上手くいくことが多いという事です。

 

どうしても、人は早く変化を実感したいと考えます。
だから同時進行で、いくつものNLPテクニックを同時にマスターすれば効果が実感できるだろう、と感じるのかもしれません。しかし、一つのテクニックをしっかり使いこなせるのと、中途半端なテクニックを5つかじっているのとを比べれば、影響力の強さは前者にあるような気がします。

 

もし、NLPの効果を実感できないとすれば、あなたが得たい結果に近づけるテクニック、もしくは関心の高いテクニックを一つ、集中的に習慣になるまで繰り返し練習してみてください。そうすれば、3週間ほどで無意識にそのテクニックを使いこなせるようになっているでしょう。

集中すること。
この力は、偉大です。

 

 

 

営業マンに必要なPDCA

今、PDCAという言葉が再び流行っていますね。
ご存知ない方のために、簡単に解説しますと…

Plan(計画し)
Do(試してみて)
Check(振り返り)
Action(改善する)

という流れですね。

 

これを繰り返し、繰り返し行うことで、その業務のクオリティをあげていきましょう、という試みです。
これは、もともと工場などの生産性を上げるために考え出された方法なのですが、営業のような仕事でも十分使えます。

たとえば、営業のスキルアップを考えたとします。
ある商品を販売するために、たとえばある話をしたとします。
その話に対して、お客さんはどう反応したかをチェックします。
で、次はどうするかを考えていくのですが、ここでちょっと立ち止まって考えてみましょう。

 

ある商品のセールストーク、上手く行かなかった原因は数限りなくあるはずです。
お客さんの年齢が違えば、反応する話題は変わります。
性別や、法人か個人か、収入レベルや教育レベル、家族構成や趣味・・・
条件は数限りなくあります。

実は、営業という仕事がなかなか科学的に説明されていない理由です。
条件は無限にあり、それぞれの検証を行いにくい、という問題です。

 

そこで参考にしたいのが、広告業界でよく行われる、ABテストというもの。
これは、基本となる広告をまず作り、これをAパターンとします。
そしてこのAパターンの写真だけを差し替えた広告を作ります。
こちらがBパターンです。

このAとBのパターンの広告を同時に出すことで、どちらが反応が大きいかを計測します。
そしてよかった方を残すわけです。
これだけでは終わりません。
さらに今度は、残った広告のデザインは変えず、キャッチコピーを変えてみます。
今までと同じものがAパターン、そしてキャッチコピーを変えたものがBパターン。
此れも試してみて、結果、良い方を残す。

こういったテストを繰り返して、最も良い反応を得られる広告だけを大体的に使う、というのがABテストです。

 

これを営業で行うには、変わらない要素を解変える要素を明確にする必要があります。
商品は一本に絞ります。
さらに客層も、同じような客層のお客さんを絞り込みます。
ここに対して、どんな質問が有効か、どんなトークが有効かを試して、良いものを残してセールスのプロセスを作っていきます。

これをチームでやると、沢山の検証結果が残るので、やりやすいのではないかと思います。

 

そんなときに、NLPのテクニックを使ったときと、使わなかったときに何が起こるか調べてみるのもいいかもしれませんね。

では、頑張ってください!

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