窓が割れると街が荒れる

年齢によっては、中学時代に結構な校内暴力真っただ中で育った人も多いと思います。
私の学校も、良く教室の窓が割られていました(;^_^A

さて「割れ窓理論」という言葉、聞いたことはありますか?

 

建物の窓が割れているのを放置すると、誰もそこに注意を払っていないという意識が働きます。
すると、ほかの窓を割ることに対する心のハードルが下がり、やがてすべての窓が割られます。
窓が割れたのを放置したビルのある町では、犯罪に対する配慮がないという意識が働き、犯罪が増えるといわれています。

 

では、逆のケースもあるのでは?と考えたのが、元ニューヨーク市長のジュリアーニ氏です。
地下鉄の落書きや、信号のない道路の歩行者の横断などを厳しく取り締まったところ、犯罪都市だったニューヨークを、見事治安の行き届いた街に変身させました。

皆さんもこういうとわかりやすいと思います。
汚れきった道路に、吸い殻やごみを捨てたとしても、さほど罪悪感は大きくない。
しかし、ピカピカに磨かれた代理的の床を汚すのは、ちょっと勇気がいりますよね。

私は、保険の仕事をしていたので、この事はよくわかります。
たとえば、社有車で事故の多い会社というのは、軽微な事故に対する扱いが緩いのです。
ちょっとした自損事故でも、経営者やリーダークラスの人がきちんとそのことの重大性を認識している会社は事故が少ないのです。

 

この事は、マネジメントでも生かせるでしょう。
たとえば、小さなお客様とのいさかいを、
「あのお客、ちょっとひどいよね。」
なんてやってると、それはどんどんエスカレートして、お客様を大事にする気持ちが薄れてきます。

小さな目標の達成をおざなりにしていると、大きな目標にチャレンジすることはできません。

 

これは、取り締まるという意味ではありません。
そういったルールに対して、どういう姿勢で向かうか?という事です。

 

たとえば、小さな目標が達成できなかったとき、
「バカヤロー、もっと真剣に働け!」
なんてやってしまえば、今の時代パワハラとか、ブラック企業といわれて終了です。

 

誰かのせいにするというより、リーダーとしての責任と真摯に向き合うという事です。
目標が達成できなかった。
これは、チームをまとめる自分の責任だ。
だから、あとわずかな期間だが何とかしたい。
その思いを、言葉だけでなく、行動で示すのです。

 

その時に、きちんとメンバーとコミュニケーションが取れているリーダーなら、部下はついてくるはずです。
ちょっとシラケたムードが漂うとすれば、部下とのコミュニケーションに問題があるかもしれません。

 

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