心理学にはビジネスや教育、人間関係で使える知識が山ほどあります。
ピグマリオン効果もその中の一つ。
こちらの記事ではあらゆる場面において活用できる”ピグマリオン効果”について掘り下げていきます。
ピグマリオン効果とは
ピグマリオン効果とは、他者からの期待を受ける事によって勉強や仕事に対しての結果がより良いものになる効果のことです。
ピグマリオン効果には
- 教師期待効果
- ローゼンタール効果
という別称もあります。
この効果は、アメリカの心理学者ローゼンタールによって提唱されました。
実験では、教師からの期待があるかないかによって生徒の学習成績にどのような影響をもたらすかを検証しています。
1964年にサンフランシスコの小学校で実施された実験があります。
テストの際、学級担任に
「これから数カ月の間、成績が向上する生徒を割り出すための知能テスト」
と説明をし、テスト後に、検査結果とは関係なく無作為に抽出した生徒の名簿を見せ、
「この生徒たちが成績が向上する生徒である」
と伝達したといいます。
つまり、学級担任に該当する生徒へ期待をかけるような暗示をかけたのです。
すると、学級担任に「成績が向上する生徒」と見せた生徒の成績は向上していきました。
このことから、図らずとも期待は生徒に伝わり、結果にも結び付くことが明らかになったのです。
生徒は褒められれば褒められるほど伸びていきそうですよね。
教育の基本は「褒めること」と言われていますが、ピグマリオン効果が影響していたのかもしれません。
ピグマリオン効果で部下を伸ばす方法
ピグマリオン効果は仕事の現場にも使えそうですよね。
新人教育をする人や部下を持っている人など、何かを教える立場なら積極的に使っていくべきです。
基本姿勢として、
「この子はしっかり育てればちゃんと成長してくれる人材だ」
という思いを念頭に持つことは重要です。
そして、意識すべき点は以下の通り。
- 明確な課題を与える
- 過剰な期待はしない
- 褒めることを意識する
- 期待していることを伝える
- 成長度合いに応じて課題のレベルを上げる
期待をかけると言っても何もしなければ、ただの口から出まかせ上司になってしまいます。
期待をかけているのならば、それなりの対応をとるようにしましょう
。
言葉でも伝え、態度でも伝えるのが上司の責務です。
部下を気分よくさせて、良好な関係を築きながら、仕事の能率を上げていってくださいね。
ピグマリオン効果が逆効果になるケース
ピグマリオン効果が逆効果になるケースがあります。
それは、
【相手が望んでもいないのに期待をかけること】
です。
例えば、全く絵が興味のない子供に対して
「お前は絵が上手だから画家になるかもしれないな!」
と期待をかけたとしてもピグマリオン効果を発揮しません。
それどころ、子供にとっては、
「周りは期待しているけど、自分は絵を描きたいわけじゃない」
とプレッシャーを感じて、ふさぎ込んでしまうかもしれません。
こうなってくると、才能を引き出すどころか、自己肯定感の低い子供に育ってしまう恐れがあります。
なので、やみくもに期待すればいいというわけではありません。
ピグマリオン効果を発揮するためには、まず相手が望んでいることを把握すべきです。
そのために重要になってくるのが
【コミュニケーション】
です。
多くの場合、コミュニケーションが不足していることによってピグマリオン効果を存分に発揮できないでいます。
心理学のテクニックに頼る前に、しっかりと相手と向き合ってコミュニケーションを十分にとることが大切ですね。
心理学の知識を仕事に活用しよう
ピグマリオン効果について解説してきました。
あなたの生活の中で使えそうな場面はあったでしょうか。
もし、使える場面があったら積極的に活用することは推奨しますが、前提として密なコミュニケーションをとるということは忘れないでくださいね!
心理学の知識をいくら持っていても上手く活用できないケースがありますが、それは実践的に教えてもらう機会がないからだと思っています。
それを解決してくれるのが実践心理学のNLP。
NLPは世界中で注目を浴びている心理学の一種で神経言語プログラムと呼ばれています。
脳の根本から変えることによって、心理学を実生活に活かしていくものなので効果は絶大。
しかし、脳のプログラムを書き換える作業なので、専門家から教えてもらわないと人格崩壊まで起こす危険性もあるのです。
だから、NLPは専門トレーナーから教えてもらうことを推奨します。
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