トップセールスがトップセールスでいられなくなる時代がきた

これからの営業は、今までの営業のやり方ではトップセールスは維持できないでしょう。
いろいろな意味で、大きく価値観が変わることでしょう。

今回は、金融関係のセールスについて考えてみましょう。

ニーズとウォンツ

高級品を求める人

シャネルのバッグ、ローレックスの時計、メルセデスベンツ。
高額商品の代名詞のようなものを並べてみました。これらの商品を好きな人もいれば嫌いな人もいるわけですが、何故これらの商品は売れるのでしょうか。例えば、腕時計の機能が欲しければ、数千円も出せば手に入れることができます。それなのに、ゼロが二つも多い商品を多くの人が求めます。

これは、その商品自体の魅力もさることながら、それを持つことによるステイタスなども購入の理由でしょう。そうなると、人から見られることが重要であるのかもしれません。

「欲しい」の魔力

人がモノを買うときの原動力として、「ニーズ(必要性)」と「ウォンツ(願望)」があると言われています。たとえば、人は食べなくては生きていけないので、食品に対してのニーズは常にあるわけです。しかし、よりおいしいものを、と求める時にウォンツが顔を出します。

一般的に、ニーズで買う商品は、出来れば安い方が好まれやすい。ウォンツで買う商品は、高い事が価値を生むことが多い。そんな傾向があるのではないでしょうか。

逆に言うと、そこまでの商品は必要がないのに、桁が違うほど高いものを求めるウォンツ、つまり「欲しい」という感情は、購買意欲としてはとても強いものだと考えられそうです。

金融商品の位置づけ

では、金融商品を販売されている方にとって、これらはどんな位置づけにあるのでしょうか。預金や投資信託、株式などについては、必要性があるかというと微妙です。欲しくてしょうがない、というのも微妙でしょう。では、保険はどうでしょうか。たとえば、自動車保険などであれば必要性を感じておられる方は多いでしょう。しかし、欲しくてしょうがないものではない、と言えそうです。

だから、人は安いものを好む傾向があります。

さて、金融商品は、自身のステータスを誇示できるものでしょうか。クレジットカードのゴールドカードや、ブラックカードとなるとそれはありそうですね。しかし、金融商品そのものはあまり公にするものでもないため、ステイタスを誇示できる商品とはいえそうにありません。

つまり、一部の商品を除けば、ウォンツがないだけではなく、ニーズも明確なものはない事の方が多い、と言えそうな気がします。

なぜ金融商品が売れているのか?

それこそがセールスパワー

証券会社のトップセールスマンがなぜトップでい続けているかを考えてみましょう。実はお客さんには金融商品においても、ニーズやウォンツが全くない訳ではないと思います。なぜなら、誰もがお金を増やしたい、という思いはあるからです。

老後のお金として増やすのであれば、ニーズですし、単に短期的な利殖として考えるなら、がっぽり儲かった自分をイメージしてのウォンツが購買の原動力かもしれません。しかし、そこには必ず不安があります。なぜなら、それは未来の結果であり、現在それが明確なものではないわけです。特に証券会社の営業はまさにそうですね。

生命保険だって、ある程度もらえる金額は確定している事が多いのですが、それをどう活かすか?なぜ必要なのか?という話は営業マンの言葉でしかないのです。見えない未来を著すのは、営業マンの言葉と、金融会社が用意した資料のみ。

つまり、何もないところから、お客さんの頭の中にイメージを作るのが金融のセールスマンなのです。

「おすすめ商品」の問題点

この事を考えていくと、お客さんの頭に作るイメージは、自社のおすすめ商品が前提となっている事が多いのではないでしょうか。特に投資性の商品は、お客さんにとってはどの商品でも同じように見えます。だから、お客さんが選択することは非常に難しい。そうすると、金融系のセールスマンは、自社商品の優位性を説明することで自社商品に誘導する。
これってどうなんでしょうね?というのが、監督官庁である金融庁の立場ではないでしょうか。

「製販分離」と言われるゆえんは、こういった公平性を保てない商品の販売スキームが問題であるというのが金融庁の考え方でしょう。ましてや、流れとしては「顧客が期待する運用成果を下回ってなお金融機関が手数料を取る事」を良しとしない風潮があります。ですから、単一の商品を売るためにお客さんを訪問するという事が基本的にできにくい時代になりつつあります。

広く視点をもって本当の意味で「おすすめ」できる商品以外をすすめてはいけない。自分の会社が取り扱っているからおすすめ、というのは違うのではないか。これが金融業界に波紋を呼んでいるのが現在なのではないでしょうか。

今までのトップセールスマン

保険業界を見てみましょう。実際にトップセールスマンのカテゴリーには2種類います。まっとうに、お客さまの未来を見据えた設計をする人。そしてもう一つは、節操なくお客さまの契約を数年ごとに変更させて数字を稼ぐ人。後者のやり方がお客さんのためになることももちろんありますが、その手続きごとに見えないところでデメリットをお客さんが受けている可能性は否定できません。

証券業や銀行などにおいてもそうでしょう。会社から言われたキャンペーン商品をお客さんに「押し付ける」ことが得意なセールスマンは淘汰されていくと思われます。その時に必要なのは、誠意を持ってお客さんに接するのはもちろんですが、まっとうな信頼関係を築き、広い視野でお客さまへの提案を検討できる人です。

信頼関係構築とNLP

「押す」営業はもういらない

少なくとも、金融・保険業界において、「押す」営業は時代に即さないものとなりつつあるのは間違いなさそうです。いかに説得するかでもありません。何が必要かといえば、キチンとお客さまの心のひだを読み取り、それを実現するために自分たちは何をお手伝いできるか?という事を真剣に考える事ができる営業マンです。

今までなら、会社の命令が第一の優先順位でしたでしょうが、そもそも、そのような命令の質が変わらない会社であれば、そう長くこの業界に残れさえしなくなるのではないでしょうか。
今、金融業界では、それぐらいのパラダイムシフトが起こりつつあるように思えます。

お客さまの未来にコミットする営業

金融・保険業も、やっとお客さんが未来にありたい姿にコミットする営業ができる環境が整いつつあります。まだまだ十分ではありませんが、方向としてはそちらに動いていることは間違いないでしょう。

その時に必要なのは、お客さんにこちらの商品を押し付ける押しの強さではなく、お客さんの本心を引き出す能力です。これはまさに、NLPの得意とする分野でもあります。お客さんとの信頼関係(ラポール)をNLPで築き、質問のテクニックや、お客さまの動きを五感で感じ取る。

お客さまが未来にありたい姿はどんな形なのか。なかなか照れ臭かったり、家庭の事情があったりで口にしにくい事をしっかりと受け止める能力が必要です。そんな能力を鍛えるためにも、NLPの理論とテクニックは非常にお役に立てるものだと思います。ぜひ一度学んでみてください。

 

営業に必要なスキル1位と2位

ネットで調べ物をしてると、こんな情報がありました。

営業職1500人に聞いた「16分野別」絶対不可欠スキル

 

ここで、営業にとって必要なスキルは、

自分の仕事に最も必要なスキルとして挙げたのは「課題発見力」で11.44%。2位は「ヒアリング力」

となっているようです。

 

ここで、課題発見力というと当然顧客の課題発見力でしょう。
気を付けたいのが、顧客の課題を勝手に決めつけている人が意外に多いのです。

凄く極端な例ですが、ある先物取引への投資を営業しに来た人がいました。
この人、「〇〇は絶対もうかります!」とかいうわけです。
その時点で、法的にアウトなんですが、それ以上にそのことを信じて疑わない。

今世の中がこういう情勢で、こう動くから、その〇〇の先物取引は、彼の常識の中では必ずもうかるとみているのでしょう。
彼からしてみれば私は、「楽して儲けたい」「お金を働かせたい」人である、という事を決めつけてるわけです。

彼の設定した私の課題は、本当は私にとっての課題ではなかったのですが・・・。

 

こういう押しつけがましい営業は、けっこう間違いを犯しています。
〇〇歳代の女性は、こういう悩みを持っているはずだ。
××業の社長は、こういう悩みを持ってるはずだ、と。

それ自体は悪い事ではないのですが、ちゃんと確認しましょうよ。

 

きしくも、第二位はヒアリング力です。
お客さんに聞かなければならないのです。
お客さんから引き出さなければならないのです。

 

そういったときに、ある程度事前の情報を得ておいて、
「きっとこういう課題を持っているだろう。」
という仮説のもとでお客さんと会うのは、とても重要なことです。
しかし、それを決めつけてはいけません。

 

たとえば私は、保険代理店の経営に携わる中で、営業に来た人はこんなことを言います。
「保険代理店経営をしていると、こういう商品が欲しいですよね。」
「社員にはこんなスキルを求めますよね。」
「こういう情報が欲しいはずでよ。」
ぜんぶ、ウザいです。

999社の保険代理店にとって必要な情報だったとしても、当社には必要のない情報だってあります。
それをまず、知らなきゃいけませんよね。

仮説を立てたら、検証しなくちゃ。

 

さて、もう一つ問題があります。
ヒアリング力については、必要と感じつつも、その正しい能力を身に着けている人はまれです。
質問する力がどうしても弱いのです。

見積もりに必要な項目を聞くことがヒアリング力ではありません。
それは単なる、情報収集です。
ヒアリング力というのは、お客さんが内心何を考え、何を求め、なにが障害になっているかを知る力です。こういった能力は一般的な営業研修ではなかなか行われることがありません。

実は、カウンセリングから始まったNLPはこういったヒアリング力を鍛えるには最適なのです。一度、情報収集してみるとそのことがよくわかると思います。
このブログだけではなく、広く情報を収集してみてください。

 

お客様が「お客様」でなくなる 究極のコミュニケーション術

禁断の”人を動かす”テクニック NLPで人として成長しよう

ある実体験をお話しします。

仕事上の取引関係にある、某企業の担当者の方といくつかやり取りがありました。
基本的な取引とは別で、相手の方の人脈を考えて一つ頼みごとをしました。
もし、Aさんという方をご存知だったら、紹介してほしい、という内容です。

Aさんは本の著者です。
有名な方でもあるので、そもそもダメもとのお願いです。
少なくとも、自分よりかはその方に近い人脈を持っているんじゃないか?
という勝手な想像でお願いしてみました。

 

相手の方は、同僚にいろいろ聞いてくれた結果、こう返事をくれました。
「いろんな部署に聞いてみたが、直接の知り合いはいなかったようです。
お役に立てずごめんなさい。」

 

さて、それからしばらくたって、別の事でもう一度お願いごとをしました。
それも半分はダメもとでのお願いです。
その前提でお話をしたのですが、やはり予想は的中。
「今の段階では、お役に立てそうにありません。」

 

その後、その方は事あるごとに申し訳なさそうにこういいます。
「いつも仕事上ではお世話になりっぱなしなので、何かお返しできればとおもってはいるのですが。」

 

ドライに考えるなら、仕事上のお話は、契約に則って納品し、その対価としては報酬を頂いているわけです。時に、短納期で苦労することもありますが、お互いの仕事を円滑に進めるための最低限の気配りをしている程度です。
それでも、相手は、何かしら罪悪感を感じているわけです。

 

ここでまた何かをお願いしたとすれば、きっと相手の方は
「今度こそ!」
とかなりがんばってくれるのは想像に難くありません。

あなたも経験があるのではないでしょうか。
例えば、気の進まない飲み会も、1度断り、2度断るうちに、3度目はそろそろお付き合いしなきゃ、なんていう心境になったりします。

 

 

実は、これをドア・イン・ザ・フェイス・テクニックといいます。
NLPでも交渉術や営業に役立てられるテクニックとして紹介されるものの一つ。
断られるという前提をもとに、作られる話法です。

特に初めに、断られても仕方のない事を頼み、相手が「次は良い返事をしてあげなくては」という心境になっているときに、少しハードルの低い頼みごとをする。
これで、こちらの要望が通る可能性が高まる、というものです。

さて、これがなぜ”禁断”なのか。
それは、その効果ゆえ、という部分もありますが、相手に罪悪感を抱かせることが前提にあるからです。

 

できる事なら、やはりそういった相手のネガティブな気持ちを使って、こちらの要求を通すようなことはしないに越したことはありません。しかし、例えば、どうしても病院に行ってほしい人がなかなか行こうとしないとか、ここさえ乗り越えれば相手にとってとてもいい経験になるはずなのに、というときに、拒絶をかいくぐる一つの手法として使う事が可能です。

 

NLPで教わるテクニックは、強力なだけに、その使い手のモラルが試されます。
そういう意味では、NLPを学ぶとともに、人としての成長も意識していく必要はあります。
当然、NLPの中にはそういったカリキュラムもあり、人を育てるという一面も持っています。

そんな強力なNLPのツールを、あなたも体験してみませんか?

 

マネージャーこそ心理学を学べ!!

唐突ですが、営業成績のいい人って、具体的に何が違うかご存知ですか?
もしあなたが、セールスチームのマネージャーであれば、それを解明し、誰でもできる形に落とし込むのがあなたの任務の一つではないでしょうか。

たとえば、漢字テストで30点しか取れない子がいるとします。
一方で、いつも90点で終わってしまう子がいます。

30点の子を90点にするのと、90点の子を100点にするのと、どちらが難しいでしょうか?
まあ、普通は30点の子ではないでしょうか?
なにしろ、90点の子は十分学習しているけど、最後の10点がなかなか取れないわけです。
逆に、30点の子は、あまり勉強をしていない可能性が高い。
だったら、漢字練習をさせれば、得点はグングン上がるはずです。

 

営業のチームでも同じでしょう。
いつもトップセールスを記録する人間を、さらに成績を上げるにはもはやその営業マンの時間を確保してやることぐらいしかできないでしょう。一方、売れない営業マンについては、様々な原因が考えられます。
その一つの原因が、売り方がわからない、というものでしょう。

 

さて、扱う商品や、お客様の層によって状況は変わるかもしれませんが、トップセールスマンというのは一体何が違うのでしょうか?
私の良く知る保険業界においては、買ってくれるお客さんの見極めがうまいというのがどうやらベースにあるような気がします。
なにしろ、かなり百発百中に近いのですから。

そうではなくとも、トークがうまいとか、使ってるしようが違うとか、どんな話から入るかが違うとか、いろんな要素があると思います。これは、やってる本人でさえ意識していないことも少なくないので、チームリーダーはそれをよく観察する必要があります。

 

例えば、”場”の作り方がうまい営業マンなんかがいます。
「これから、●●のお話をさせて頂きたいと思いますが、15分ほどよろしいですか?」
という許可を丁寧にとっているかもしれません。

また、
「〇〇さんが、Aの状態になれるとしたら、結構楽しそうじゃないですか?」
とお客さんの心の中に、その商品のある暮らしをイメージさせるのが上手い人もいるかもしれません。

あるいは、質問を上手に使って、お客さんが気が付いたときには、その商品を買わずにはおれない状況を作り出す人もいるかもしれません。

やり方は色々ですが、いずれの場合も無意識に心理技術を使っているんですね。
それは、お客様を誘導するというのではなく、お客さんが心の奥底にある思いをうまく表に引き出してあげるというものです。

その結果、お客さんが喜んで商品を買う、という状況が起こるのだと思います。

 

さて、こういった心理技術が体系化されたのがNLPです。
これを知ることで、営業マンのなにがお客様を引き付けるのか、なにがお客様を引かせるのかが理解しやすくなります。
営業に携わる人、特に指導的立場にある営業チームのリーダーには学んで頂きたいスキルです。

 

個人向けセミナー

営業という仕事のマニュアルはなぜないのか?

もう3月も終わり。
3月末を年度末としている企業は多いと思います。
そこで気になるのが、この1年の売り上げ。

業績が良かったとか、悪かったとか。
結果を見て一喜一憂しているころでしょうか。

 

ところで、私自身、今まで非常に不思議に感じていることがあります。
たとえば、事務職の場合、基本的にはマニュアルがあります。
このソフトを立ち上げて、ここにこの数字を入力してOKボタンを押す。
そういった一連の流れは、文書としてマニュアル化されていなかったとしても、
やりかたを先輩が知っていて、指示通りやれば一定の結果が出てくるわけです。

それ、営業の世界ではありますか?
たぶん、ないですよね。
先輩の言う通りやるにしても、先輩によってやり方が全然違う。
本を読んだり、研修を受けても、みんな微妙に違う。
それってなぜなのでしょう。

 

単純に考えれば、事務仕事は長年の経験の結果、効率のいいやり方がわかっている。
だから教えた通りやってください、というわけです。
しかし、営業に関しては、会社としての経験が蓄積されていないのです。
すべては個人レベルの経験。
だから、初心者はなかなか使い物になれないし、その営業社員が育つか育たないかはその人任せ。
これ、会社としては、相当なリスクです。
なにしろ、莫大な費用と時間をかけて、採用・教育してきた人が、使えるかどうかは何年もまたないと結果が出ないわけですから。

 

これをマニュアル化していく方法は実はあります。
たとえば、すべての営業社員の行動を管理し、データ化し、最も効率の良い方法を導き出すのです。
どんな顧客に、どんなタイミングで、どんな形でコンタクトし、
どんな話から始め、どんな話につなげ、どんなクロージングを行う。
こういったことを統一し、やってみて、反応をチェックして、改善を試みていく。
こうすれば、大雑把な必勝マニュアルはできるわけです。

とはいえ、です。
小さな会社でこれをやるのは、至難の業です。
このマニュアル化は、営業の現場を知り、データを扱えて、社員をコントロールできる人間が相応の時間を費やさなければできるものではありません。
そこまでの投資ができる中小企業は限定的でしょう。
だから困っている。
それが現実だと思います。

 

営業のマニュアル化の難しさは、こちらの呼びかけに対し、顧客の反応が人によって変わってくる、という部分にあります。
そこに臨機応変性が求められ、それが成果のバラツキにつながります。

そこで提案したいのが、人にどんな言葉を投げかければ、どんな反応を示すかという原理原則を学ぶということです。
詳細な反応まではマニュアル的に対応できるわけではありませんが、原理を学べば応用ができます。
たとえば、フィットという車を運転できれば、ベンツを運転することもできるのと同じです。
サイズ感や、操作は多少の違いがあれど、走る、曲がる、止まる、という運転に求められる基本動作を知っていれば応用ができます。
新車を購入しても、すべての機能を一から教わらなくとも運転できますよね?
それは基本的な操作を知っているからです。

営業という対人能力の原理原則は、人の話を聞き、信頼関係を築き、受け入れてもらうことです。
その原理原則はすでに出来上がったマニュアルがあります。
それが、NLP(神経言語プログラミング)です。
これを学ぶことで、対人能力が底上げされますから、結果にも差が出るはずです。

それが、営業社員の研修として、NLPが頻繁に利用される理由です。

お客様が「お客様」でなくなる 究極のコミュニケーション術

 

営業するのに知識はいらない!!

営業成績をあげるにはスキルはいらない!!

いるのはコミュニケーションだけと言い切るまんトレです!!

営業マンを育てるときに、ほとんどの会社で教えてることは知識だったり営業スキルだったり・・・・・・

実際、ロープレ(営業マンとお客様に分かれて練習すること)だけをして伸びる営業マンはいるのだろうか??!!

もし、伸びてる人がいるのなら、それはたまたま、その人がコミュニケーションスキルが高かっただけではないだろうか!!!

いつも、言ってることだけど、もしも営業成績が必ずあがるスキルがあるのなら、経営者の方はのほとんどが購入するだろうってね。。。。

保険業界において成績が上がらない人のパターンは、知識ばっかり勉強してる人・・・・・・

おそらく何の業界でも同じだと思いますけど・・・・

知識がつくとお披露目したくなるのは、人間の性!!

でもね、気を付けてくださいね!!

相手は、あなたの知識には興味がない事が多いのですよ!!

自分の知識だけ相手に押し付けてるとその人との次はありませんよ・・・

もちろん、全く知識が要らないとは言いませんが、その前にその知識をきちんと聞いてもらえるよう準備をすることが大事って事をお忘れなく!!

これらの事は、自分に置き換えたらわかること!!

興味がないのに自分の商品やサービスばかり宣伝してくる人とはまた会いたいと思わないはずです。

ということでコミュニケーション力こそが営業成績を上げると言い続けております。

コミュニケーションが上手くないと思われる方は、コミュニケーションスキルを知らないだけ!!

コミュニケーションが上手な方でも、だれかに教えられないのもコミュニケーションスキルを知らないだけ!!

そんなコミュニケーションスキルUPセミナーを全国あちこちで開催しております。

 

お客様が「お客様」でなくなる 究極のコミュニケーション術

営業で業績が振るわない人の特徴

以前、ある人の営業に同行しました。
保険の世界でもう20年近くの経験があります。
ベテランの域ですよね。

お客様は経営者。
決算を前にして、決算対策をしたいとのこと。
で、ちょっとびっくりしたことがあります。
その営業の人、何をしたと思いますか?

張り切って保険の説明をする。
しかも、
この保険は”全損”で、この保険は”半損”です。
10年後になるとこうなって、ああなって・・・

 

あー、こりゃダメだ。
きいてるほうが恥ずかしくなってきます。

 

このお客様は、つい最近まで個人事業主でした。
法人にしてから約3年。
特に、現場の仕事ですから、
どちらかと言えばあまり難しい話は得意ではない。
それはその前の雑談からもわかり切った話でした。

 

そこに来ていきなり、”全損”、”半損”ってなにそれ!?って感じです。
少し解説すると、いわゆる「経費」にあたるものを企業の会計では「損金(そんきん)」と言います。
会計上、損金になれば、会社の儲けから差し引いて経理処理するので、税金が安く済みます。
だから、節税の観点からいうと、保険料(掛金)を損金にできるけど、何年かのちに現金化できる保険は有効だと言われています。
お金がたまるのに、経費として扱われる保険が、決算対策では喜ばれるってことですね。

とはいえ、お金がたまるのに経費扱いすると、税務署的には面白くない話です。
だから、お金のたまり方によって、保険種類ごとに、保険料(掛金)の全額を損金(経費)にできるもの、
保険料(掛金)の半分を損金(経費)にできるもの、
保険料(掛金)の1/3を損金(経費)にできるもの、
など経理処理のルールが定められています。

 

で、その営業の人は、保険料(掛金)の全額を損金(経費)にできる保険を「全損商品」、
掛金の半額を損金(経費)にできる保険を「半損商品」と呼んでいたわけです。

これ、アホですよね。
その業界では当たり前に使われてる言葉ですよ。
ベテランの経営者は、そういう言葉を知っている人も多い。
けどね、まだ新人経営者相手に、いきなりなんっちゅー言葉を使ってるの!?
もう私は、目が真ん丸になってしまいました。

 

その営業の人を観察していると、お客さんのほうを全く見ていない。
資料を見て、それを指さしながら、必死に説明している。
ああ、こりゃダメだ。

 

かんがえても見てください。
営業っていうのは、お客さんの心を変える行動ですよ。
そんなに欲しくないとか、欲しいとは思ってるけど決めきれないとか、
そんな精神状態のお客さんを、「それほしい!」と思っていただく過程です。
説明するのが営業の仕事じゃなくて、人を変化させるのが仕事なわけです。
そんなシーンで、相手のことを見ないって、どうよ!?って話じゃないですか。

 

これじゃあ、全くあなたに関心のない異性に、マニュアル通り「てをつなごっか」
なんて誘うようなものですよ。

ここできちんと気を付けてほしい。
営業が最大限見るべきものは、あなたの商品ではなく、お客様のことです。
そのお客様があなたの話を聞いてどう反応してるのか。
これを見ずして、営業なんてできるはずもありません。
もし、営業の仕事をしていて、その業績が思ったように上がらないなら、
チェックすべき点はあなたのセールストークではなく、
果たしてどの程度お客様を観察しているか?です。

 

もし、あなたの放った一言一言に、お客様がどう反応したかを見ていないとすれば、
それが大きな問題でもあり、逆に言えばそこを直せば劇的に営業成績が上がることもあるでしょう。
もはや心理学以前の話です。

さらに、NLPで相手の状態を読み取る技術を得られたとすれば・・・
まさに鬼に金棒。
あなたはきっと、一皮も二皮もむけることになるのではないでしょうか。

 

お客様が「お客様」でなくなる 究極のコミュニケーション術

同じところをグルグル回っている原因はどこにあるのか?

今ある状況、満足してますか?
さすがにすべてにおいて満足しているという人は、あまりいらっしゃらないかもしれません。
じゃあ、それを良くしたい、という思いがあるでしょう。
しかし、残念ながら動けない。
それはなぜなのでしょうか。

 

ここでは、営業成績を上げたい営業マンの例で考えてみましょう。

①現状

まず、今が満足のできない状態だったとしましょう。
売上をもう少し上げたい。
けっして、成績が悪い方ではないけれど、このままでは終わりたくない。
だから、もっともっと営業成績を上げたい。
こんなふうに思っていたとしましょう。

②対策

じゃあ、どうすればいいのか。
いろいろ考えた結果、訪問件数を増やそう!となる。
しかし直面するのは、手元にある顧客リストには一通り連絡を取った。
自分の顧客数では足りないことに気づきます。
よし、もう新規開拓をするしかない。
そんな風に決心しました。

③苦難

とはいえ、新規開拓は決して楽ではありません。
未取引企業のリストを目の前にして、いまいち気乗りがしない。
けっきょく、数本の新規の営業電話はしたものの、早々に切り上げて、既存のお客さんのところへ訪問することにしました。

次の日も、電話を前に少し悩んだものの、電話するのをやめて既存客への営業に出かけました。今日は既存のお客さんから注文をもらった。やっぱり既存のお客さんをフォローするのが一番効率がいいに違いない。

そしてその次の日には、新規開拓の事などすっかり忘れてしまいました。

④現実

そうこうしているうちに日々は過ぎていき、月末が近付いてきます。
やはり思ったような成績には至りません。
あ、やばい。
そう思って、色々と考える。
圧倒的に成果を上げるには、やはり新規開拓しかない。
しかし、またもや電話の前でぼんやりするばかり。

 

・・・ということで、けっこうありがちな営業マンの日常。
これ、俯瞰してみてみると、何が起こっているかというと、
行動は何も変わっていない
ということです。

自分なりに、悩み、前に踏み出そうと努力したものの、やっている事は何も変わらない。
とうぜん、行動をしなければ現実は変化しない。
けっきょく、同じところをグルグル回っているばかりなのです。

下手をすれば、こんなことを何年も何年も続けている人、普通にいます。

 

これを抜け出す方法の一つは、エネルギーを充てんする事です。

 

たとえば、どうしても友達との飲み会を断りたくない。
けど、財布の中身は少し心もとない。
ここで飲みに行けば、月末キツイだろうなぁ、と思いながらも飲み会への誘惑を断り切れず言ってしまう。

今ここで、これ以上食べたらお腹壊すよなぁ。
だけど、どうしてもデザートも食べたい。
すると心配しながらもてざーとをたべる。

 

これ、やりたい!というエネルギーが、それを引き留める気持ちより強い、ということです。

 

じゃあ、営業成績を上げたい営業マンのエネルギーはどこから来るのでしょう。
一番をとって称賛されたい?
給与を上げたい?
誰かに褒められたい?
そんな気持ちもあると思いますが、そのエネルギーがまだまだ足りない。
その時に、あなたはどんなものを得ていますか?
どんな気持ちになっていますか?
そこまで突き詰めて考えてみてください。

それがあなたの本当の望みであり、それがリアリティをもってイメージできるものであれば、動かずにはいられないはずです。飛び出してるわけです。

 

そのエネルギーにアクセスする。
これにはちょっとしたコツがいります。
NLPでは、そんなコツも知ることができます。

まもなく締め切りです。

営業に心理学を使うのは善か?悪か?

営業に心理学を使う。
こう表現すると、未だに顔をしかめる方がいらっしゃるのも事実です。
なんだか洗脳みたい・・・
ちょっと人をコントロールするみたいでいやだな・・・
なんて考える方も少なからずいらっしゃるのでしょう。

 

ただ、意識するとしないとにかかわらず、ビジネス上では誰もが心理テクニックを使っています。
たとえば保険の販売の現場を見てみましょう。

・入院すると、これだけの費用がかかる。
・さらにがんの治療ではこんなにも抗がん剤費用がかかる。
・その間、収入が途絶えたらどうしますか?

色んな言葉を使いますが、形としてはお客さんを恐怖のどん底に突き落とすところから入ります。火事があったら、自動車事故がおこったら・・・。
そんな風にして、お客さんに恐怖心を抱いてもらいます。

 

その上で、商品説明に入るわけです。
このがん保険なら・・・
この火災保険なら・・・
という風に。

 

この流れ、どこかで聞いたことがありませんか?
たとえば、ここで怪しい壺をだしてきて、
「これさえ買えば、あんしんです。」
と言ってしまえば、怪しげになってきます。

 

解決策として、保険という社会に認められた商品を出すか、
社会に認められていない特殊な価値を持った商品を出すか、
その違いしかないわけです。

 

それをかたやセールスといい、かたや悪徳商法という。
こういうと叱られるかもしれませんが、両者でさほどの違いはないわけです。

 

じゃあ、逆のパターンを考えてみましょう。
顧客のAさんは、かなりがんになる確率が高そうだ。
子供も小さく、奥様は専業主婦。
この人にこそ、がん保険は必要だ、と考えます。

それをストレートに、Aさん、あなたには絶対このがん保険が必要です。
だからどうか、検討してみてください。

 

Aさんは、首を縦に振りません。
しかし、営業マンは必至です。
誠意をもっている(つもり)で、Aさんに「頼むから話をきいて」と懇願します。
何度も電話を掛けたり、訪問したり。
当初は、相手にしてくれたAさんも愛想をつかし、「二度と来るな!」とドアをぴしゃりと占められてしまいました。

Aさんはこの時以来、「保険屋」と聞いた途端、どんな相手にも心を閉ざしてしまいました。
なぜなら、保険屋はしつこい、というレッテルを貼ってしまったからです。

 

この営業マンは、今後当面、Aさんが保険の話をきく機会を奪ってしまいました。
営業マンが心理学を知っており、Aさんの心理変化を知っていれば、Aさんは保険に入ったかもしれません。
しかし、今後数年間、Aさんが保険を検討する機会を奪ったのです。

 

暫くして、Aさんにがんが見つかり、多額の治療費が必要となりました。
件の営業マンは「ほらみろ、いわんこっちゃない。」というかもしれません。
しかし、その状況に追い込んだ責任の一部は、その営業マンにあるのかもしれません。

 

もし、この営業マンに、心理学の知識があったら。
ただがむしゃらに正面からAさんと向き合うのではなく、Aさんがどんな心理変化をたどってモノを買うのかを知っていたら。
Aさんがどんな価値観に反応するかを知っていたら。
Aさんは今頃、保険に助けられていたのかもしれません。

 

営業における心理学は、お客さんの判断能力を失わせて販売する能力ではありません。
お客さんが心を開き、忌憚のないやり取りを行うためのものです。
もちろん、自分が良いと思うものを買っていただく方向に心を動かす技術ではありますが、お客さんには判断力があるので断ることは可能です。
催眠術でも、洗脳でもありません。

 

私に言わせればむしろ、あなたとあなたの商品を嫌いになる、Aさんの前に現れた営業マンの方が、社会的悪ではないかと感じています。
極端な考え方に見えるかもしれませんが、業界や商品に対するブランドイメージを毀損する行為に他ならないような気がしますが、いかがでしょうか。

お客様が「お客様」でなくなる 究極のコミュニケーション術

ライバルは必要か? NLP的モチベーションの考え方

人が成長するためには、ライバルは不可欠。
そんな事をよく耳にします。
しかし、それ、本当でしょうか?

 

もちろん、ライバルがいて、お互い切磋琢磨することを否定するつもりはありません。
それはそれで、価値のある事だと思います。
ただ、もう少し本質的なお話をしたいと思います。

 

もっとも、”競わされる”仕事の一つが営業でしょう。
誰かがトップで、誰かが二番。
必然的に、誰かがビリになるのが競争原理です。
こういった順位を決めることで、頑張った人をほめたたえ、そうでない人を奮い立たせよう。
そんな意図で、いろんな工夫がされました。

 

キャンペーンなどの表彰制度、
壁に貼られた棒グラフ、
契約一つにつき配られる粗品など。
まぁ、いろんな仕掛けがあります。

 

これ、燃える人もいれば、燃えない人もいる。
ぎゃくに、どんどん冷めてしまう人もいるのではないでしょうか。
結果として、一番と二番が競い合って、他の人たちは傍観者。
10人の営業がいれば、売上の内
半分近くを1番と2番の人で、残りをほかの人たちで分け合う感じでしょうか。
1位、2位の人はどんどん力をつけて売り上げをあげていくかもしれません。
しかし、結果として、もっと条件のいい会社に移ってしまった・・・なんて笑えない話もよく聞きます。

 

さて、こういった「競争原理」を働かせることは、短期的には人を成長させたり、組織の業績を上げる可能性は高いでしょう。
しかし、社内はぎすぎすして、”協力しあう”という文化は消えていきます。
トップ3くらいの人は、いつも同じメンツで、それ以外の人はみな「その他大勢」になってしまいます。もう、シラケムードですね。

それが嫌になって、トップセールスの人は抜けていくのではないでしょうか。

 

個人の成長としても、微妙な問題が出てきます。
というのも、競争というのは、他人との比較です。
だから、良いときもあれば悪いときもある。
悪いときには焦ってしまって、下手をすればメンタルヘルスの問題を生み出します。
他人の基準で頑張っても、どこか無理が出てくるのです。

 

たとえば、NLPでは外発的動機付けと、内発的道義付けにモチベーションの根源を分けて考えます。
外発的動機付けというのは、まさに外からの刺激に対しての反応。
内発的動機付けというのは、自身の内から湧くもの。
一般的には、後者の方が普遍的に力を発揮しやすいと言われています。

たとえば、リーダーとして営業チームを引っ張る方、また、自身が営業スタッフとして力を発揮したいと考える方。
ともに、この内発的動機付けをもとにした仕事の仕方を考える事で、あり得ないほど景色が変わることがあります。

他人と競うのではなく、自分の中から湧き上がる感情でがんばる。
これ、とても大事だと思います。
なぜならば、他人と比べる相対評価ではなく、自分自身の成長という絶対評価にコミットできるからです。

 

競争ならば、自分の成績が良くても、他の人間がもっと良ければ上には上がれません。
しかし、昨日の自分をこえるという事であれば、間違いのない評価が可能です。

 

この内発的動機に火をつけるためにも、NLPを学び、人の内面を学んでみてはいかがでしょうか。

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