過労死の心理

さて、このところ、過労死に関する問題がますますクローズアップされています。
長時間労働の是非を問われる一方、
いやいや、私たちの時代は長時間労働は当たり前だ、
なんていう議論も物議をかもしています。

実際のところ、ベンチャー起業家などはほとんど睡眠時間をとることなく、朝から夜中までフル稼働で仕事をしているのに、過労死で亡くなったという話はあまり耳にしません。

この違いは果たしてどこにあるのでしょうか。

 

大手のメディアにおいては、物理的な労働時間に焦点が当てられがちです。
もちろん、それも原因の一つとは言えそうですが、それですべてが説明できないのは、ベンチャー起業家の例を見ればわかるとおり、単純に労働時間の問題だけではなさそうです。

 

私としては、これは体だけではなく、心が疲れている可能性が高いと思います。
周囲との人間関係であったり、
逃げ場のない労働、
追及される責任といった心理的要因ですね。

そんな中でも大きいと思えるのは、
終わりが見えない仕事と、夢を抱けない環境といった要素が大きいのではないかと思います。

 

人間、例えば
「あと1週間頑張れば・・・」
という終わりが見えていると、意外と頑張れることが多いと思います。
しかし、今の仕事の環境には終わりが見えないのではないでしょうか。
繁忙期の今月を乗り切れば、少し楽になるとかいう未来がみえない仕事は、非常に人の心を圧迫します。

そして、必要なのが目標となる夢ですね。
頑張ればこうなれる、という夢を抱きにくい状況が、人を追い詰めていきます。

 

日本でも、高度経済成長期には、多くの人が今で言うブラック企業的環境の中で仕事をしていました。
しかし、当時は、頑張れば収入が上がるとか、頑張れば地位が上がるとか、そういった夢を持てる時代でした。
特に当時は、収入を増やし、いろんなものを手に入れることが身近な夢でしたから、世の中シンプルだったんですね。

しかし現在は、もはや金へのモチベーションは一時と比べて小さくなっているのではないでしょうか。
頑張ってお金を稼いでも、使う時間がない。
本当はそのお金を使って楽しい体験をすることこそが、望むことなのに。
そんな状況が今の若者の本心なのではないでしょうか。

 

こういった悲しいことを少しでも減らすには、NLPがお役に立てる要素があります。
例えば、社員のコミュニケーション能力を高めることで、人間関係の悩みや、ため込んだフラストレーションの発散方法を学ぶことができます。
また、社内のコミュニケーションが高まることで、業務の効率化を図ることが可能となります。
そして何より、起こる物事に対する捉え方を変えるスキルを手に入れることで、苦しいことを苦しいと感じないスキルを学ぶことができます。

大人を良くし、会社をよくすることで日本をよくする事、
これがまんトレのやろうとしていることです。

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