営業はお客様を操るぐらいにならねば結果が伴わない

よくある議論ですが、営業に心理学を使うなんて、人を操るようでちょっと・・・。
そんなふうに考えられる方もいらっしゃるようです。
そんな技術を学ぶなんて、邪道だ、とさえおっしゃる方もいらっしゃるくらいです。

しかし、幸か不幸か、NLP心理学も
「心底から嫌だと思っていること」をこちらの思い通りやらせることができるわけではありません。
本質は「人を思い通りに操作すること」にあるわけではないのです。
では、どんな価値があるのでしょうか・・・?

心理学を営業に使ってはいけない!?

催眠術もはねのけられる意思の力

NLPにおいては、人との信頼関係を構築する方法があったり、相手のウソを見破る技術があるわけです。
言葉の力で、相手の行動を促したり、抑止したりする事も可能であったりもします。
しかし、勘違いしないでほしいのは、それでも
人を操り人形のように動かせる技術ではない
という事です。

例えば、催眠術でさえ、自分が意思をもって拒否すればかからないようにすることは可能だといいます。
そのくらい、人の意思の力は強いのです。

NLPもまた同様で、人を強制的にこちらの思い通りに動かせるわけではありません。
では、NLPは何を目指しているのでしょうか。

NLPと洗脳やマインドコントロールとの違い

では、悪意のある洗脳とNLPとの決定的な違いはどこにあるのでしょうか。
洗脳は、恣意的な価値観を強制的に植え付けるといったことが基本になると思うのですが、NLPはそうではありません。
あくまで重視するのは、その人本人のパーソナリティです。

マインドコントロールという言葉もまた、NLPと並んで語られることの多い言葉になります。
マインドコントロールを辞書で調べると、

自分の精神状態を制御すること。また、他人の精神状態を、暗示をかけるなどして支配すること。

とあります。

注目していただきたいのは、精神状態をコントロールする、という事です。

さらに、精神状態を辞書で調べると、

精神のありさま。感情・気分の安定性・明暗などのぐあい。

とあります。

つまり、マインドコントロールはどこかネガティブな印象を持ちがちですが、言葉の意味としては決して悪いものではない事がわかります。
心の状態をコントロールすること、その手段の一つがNLPという事になるのではないかと思います。

 

人の心を変えようとする行為

ところで、営業という仕事は、何かと嫌われるシーンが多いと思います。
嫌がって逃げるお客さんを追いかけるかのように、

  • 夜討ち朝駆けのセールス
  • 断られているのにYESというまで引き下がらないセールス

といったものがいまだ散見されるようです。

こうなると、お客さんとしては「いい加減にしてくれ!」となります。
本来、「あなたの商品を買うつもりはない」という断りの言葉は、いずれ「二度と来るな!」という個人を攻撃する言葉に変わります。
営業に携わった人は、このようなシーンに何度も遭遇していくうちに、否定された人格・人間性が心に影を落とし始めます。

セールスにおいては、

  • 説得する技術が重要
  • 断り文句にどう対処するかが重要

などといわれることがよくありますが、これこそ強制的に人を変えようという、洗脳に近い行為といえるかもしれません。
こういったセールスは、いわば、「いらない」という意思表示をしているお客さんの心を無理やり変えようとする行為ととらえられませんか?
一般的な印象として、「マインドコントロール」という言葉にに悪いイメージを持ちがちではありますが、そういった押しつけの営業はそれよりもたちが悪い、という事になりかねません。

なのにそんな手法が横行している背景には、「ほかに方法が見当たらない」という事があるのではないでしょうか。

NLPのセールスステップ

NLPを活用した営業というテーマでセミナーを行う場合、基本的には私たちが積極的に行うのは、

お客様とのラポール(信頼関係)の形成

お客様の心の奥底にあるニーズの明確化・言語化

お客様のニーズに沿った提案

といった三つのステップだけです。
お客さんに購入を迫ったりする行為は一切ありません。

それはつまり、お客様の心の奥底のにある「買いたい」という思いを邪魔せず、表に出してあげるガイドのような存在であるのが営業担当者の務めだと考えているからです。
なにしろ、セールスでは重要といわれる
クロージングさえいらない
と、当社NLPトレーナーである満田は考えているのですから。

(実際に、満田が経営する会社は20年以上業績を上げ続けています)

それは、心理誘導でも何でもなくって、お客様が反射的に心を閉ざすような事をしなければ、自然に売れていくという事でもありますし、
営業マンの多くは、お客様が買おうと考えることを邪魔している場合も少なからずある、という事なのです。

決断が出来ないその原因とは!

すこし、たとえ話にお付き合いいただければと思います。

あなたが何かの商売をしていたとしましょう。
その商売、5年後に法律が変わり、続ける事ができなくなることがわかりました。
あなたには二つの選択肢があります。

一つは、頭を切り替えて出来るだけ早く別の商売にシフトしようと考える。
二つ目は、5年間は悩みながらなんとかやっていこうと思う。

さて、いずれでしょうか?

 

理論的には、前者を選ぶのが普通です。
しかし、現実には後者を選ぶ人が圧倒的多数だと思います。

 

実は、これに近い決断を迫られるケースはたくさんあります。
たとえば、あなたが街の本屋さんを経営していたとしましょう。
amazonや対規模な本屋さんが台頭する中、今や売り上げはじり貧でしょう。
それでも、何の工夫もせず、何の対策も打たず、今まで通りやっている本屋さんがほとんどなのではないでしょうか。

 

サラリーマンであれば、リストラが一つの例でしょう。
早期退職制度に乗れば、まとまったお金を手にでき、次の人生を検討できる。
しかし、出来れば、波風が立たない状態で今まで通り勤めたい。
そうしたときにバラ色の人生が待っているとは到底思えなくても、決める事なんてなかなかできるものではありません。
多くの場合、良い人材ほど早期退職制度で流出する、と言われていますね。

 

こういった選択は、どちらが正しいとはにわかには判断できません。
ただ、間違いなく言えるのは、「選択しない選択」をされている事が圧倒的多数であると思います。

 

選択しない選択ってなに?って感じですね。
わかりやすく言うと、人は自分で決める、という事に大きなストレスを感じます。
だから、積極的に決めるよりも、何も決めず、このままの状態で流される方が楽なのです。
しかし、その場は楽でも、苦しい場面を先延ばしにしている事がほとんどなだけで、いつかはその問題がやってきます。

それでも、なぜ決めようとしないのか。
苦しい場面を先延ばしにした結果、ついに逃げ切れず苦しい状況におかれたとき、
そのひとは、こういうのです。

「俺のせいじゃないのに。」

リストラされるのも、本屋さんの経営が上手くいかないのも、俺のせいじゃない。
そうやって、誰かの責任にできる事は、精神的にとっても楽なんです。

自分で決めてしまえば、それは自分の失敗であり、判断ミスになります。
だから、人はそれを極力避けてしまうのです。

 

「決めない」という意味では、こんなこともありました。
私の知人で、最近離婚をした男性がいます。

実は子供が妻に虐待されているのです。
ヒステリックな妻で、日常的に彼や子供に皿を投げつけたり、子供はベランダから落とされそうになったことさえあるそうです。
しかし、彼は何もしないのです。

そんな妻の神経を逆なですれば、子供はさらに虐待される。
妻がヒステリックに叫ぶなら、それをずっと聞き入れているのがみんなにとっての幸せ。
自分さえ我慢すれば…
彼はそんなことを言っていました。

子供は奥さんを怖がって、近寄らない状況にもかかわらず、です。

 

常識から考えるなら、離婚して、親権を確保するにはどうすればいいかを考えるでしょう。
もし、本当に子供のことを考えるなら。
しかし、そんな決断も行わないのです。
そして決断を行わない事を、美徳として自分を納得させようとしていたのです。
この妻には自分が必要で、子供の安全のためには自分は妻の暴力を受け入れなくてはならない、と。

厳しい言い方をすれば、彼は自分の責任逃れしか考えていないのです。

 

さて、「決断」というのは非常にストレスを伴うものです。
その後の人生が厳しい状況となる事がわかっていてもなお、今すぐ決断する事のストレスのほうがより遠ざけたいのが人間です。

拙速な切断をせよ、というつもりは毛頭ありませんが、私たちは様々なシーンで「決断」することを避けている、という事に気付く必要はあるのではないかと思います。

 

無意識にやっている事には、たいてい心理学的意味があります。
そんな無意識の行動を知るために、NLPを学ぶことは、価値のある事ではないでしょうか。

 

危機が迫った時こそ思考によって差がつく

人間、生きていればいろんな問題が起こります。
特に仕事に携わる中では、本当にいろんなことがありますね。
その中でも、自分のミスが原因ならいざ知らず、ミスがなかったのに巻き込まれてしまうようなこともあります。

たとえば、

  • 上司とのやり取りで上司のミスを自分のせいにされた
  • お客様に説明したはずの事で後日お客様にお叱りを受けた
  • やっておいたはずの事ができていなくて大問題に発展した

など。

プライベートにおいても、けがや病気、事件・事故など私たちの周囲には、常にトラブルが付きまといます。

 

こういったとき、皆さんはどう感じ、そのトラブルにどう接するのでしょうか?

 

ブルーな気分になる?
泣きたい気分になる?
ついつい人に当たってしまう?

いろんなパターンはあるでしょう。

 

ところで、NLP(神経言語プログラミング)では、目の前に起こる事をどうとらえるか?という考え方をします。
たとえば、理不尽な結果が目の前にあるのは事実かもしれません。
しかし、これをどうとらえるかが重要なのです。

 

皆さんは、小さな子供が重病に侵されて苦しんでいるドキュメンタリーを見たことがありませんか?
あの子供たちは、私からすると見た目は子供なんですが、中身は「大人」だな、って気がしませんか。

自分は大変な病気をしているというのに、周囲に目配りができることが多い。
しかも、この病気は自分へのギフトなんだ、と話す子供が結構多いと感じませんか?
私はそう感じるんです。

 

障害ややまいをもって生まれた子供たちは、その状況を受け入れてむしろそれを自分の個性だと考えています。
そうして、限りある状況の中、それを自分の力として力強く生きています。

レモネードスタンドってご存知ですか?
ここにその物語を引用します。

自らも小児がんと闘う少女アレックス。彼女は4歳になったとき、「レモネードを売ったお金で病気の子ども達を助けたいの!」と、自宅の庭にレモネード・スタンドを開くアイディアを提案します。「病院に研究費を寄付するためにレモネードを売る」という噂は近所の人たちに広まり、当日は2,000ドルを売り上げます。その後、アレックスの話題はマスコミにも取り上げられ、彼女の活動は全米に知られることとなります。

2004年、アメリカ全州で少なくとも1つはレモネードスタンドを設置して一斉にレモネードを売ろうというイベントが大成功を収めます。この日、アレックスのオリジナルスタンドでは、わずか3時間で38,000ドルを売り上げ、全米に広がったスタンドの売り上げと事前に郵便などで寄せられた寄付を含めると、なんと40万ドル以上を集めました。

アレックスは、2004年中に100万ドルを集めることを目標にしていましたが、8月1日、自宅で家族に見守られながら、静かに息を引き取りました。わずか8年半の命でした。その時点で集まった寄付は、70万ドル以上に達しており、その後もアレックスの遺志を引き継いだ両親や友人、また全米の子ども達がアレックスのレモネードスタンドを守り続けています。

現在では1,000以上のスタンドが設置されていて、2005年中に500万ドルの寄付を集めるという目標に向け、6月12日は「アレックスのレモネードスタンド・デー」と定められました。

“When life gives you lemons, just make lemonade.”<酸っぱいレモンをもらったら、甘くて美味しいレモネードを作ればいいのよ>という言葉は、「たとえどんな困難に遭っても、それを転換する方法はある」という意味を持っています。アレックスは、小児がんと闘いながら、常に前向きに生きようとしていました。

 

自らも小児がんに侵されていたアレックスは、自分と同じ境遇の子供たちを助けようとして、レモネードスタンドを設置しました。
たった4歳の小児がんの子供による起業です。

がんという病気で苦しい思いと失意に枕を濡らす日々を送ることもできたでしょう。
しかし、彼女は、子供たちを助けようと立ち上がった。
そして、彼女の心は今も生き続けています。

たった8年半の命だったようですが、彼女は普通の人が経験する何倍もの事をこの8年半に経験したのではないでしょうか。

 

話を戻しましょう。
あなたの目の前にある問題は、もしかしたらあなたが成長すべきサインなのかもしれません。
あるいは、あなたがこれからやるべき生きがいへつながる道かもしれません。
単にそのトラブルに悩み落ち込むために、そのトラブルが起こったとは思えないように思うのですがいかがでしょうか。

 

多くの場合問題の中には、次のステージへ進む種が潜んでいるといわれています。
ビジネスの成功者のインタビューや、偉人の伝記を一度注意して読んでみてほしいのですが、大きな成功を納める人たちは必ずと言っていいほど挫折を経験しています。
ほとんどの場合は、どん底になった後に大成功が成就しているような気がしませんか?

NLPには、どん底になったときにあきらめず前に進めるようなワークもあります。
トラブルに負けず前に進める成功者に近づきたいとすれば、そのようなワークがとても重要になってくるでしょう。

 

自分で自分に催眠術をかけることが出来るのか

「潜在意識」って言葉、ご存知ですか?
多分、検索でこのサイトに訪れる方ならご存知と思いますが、簡単に説明しておきますね。

人の意識には大きく分けて二つあります。(実は学術的にはさらに別の層がありますが、話がややこしくなりますので2つという前提で進めます。)
一つが、顕在意識(けんざいいしき)
もう一つが、潜在意識(せんざいいしき)

 

顕在意識というのは、自分でわかっている状態の意識といえます。
普通、人は何か行動にする前に、頭の中に「〇〇しよう。」という意識が現れます。
たとえば、「そろそろお昼だから、昼食を食べに行こう。」と頭で考えたとすれば、それは顕在意識といえます。
なぜなら、自分でわかっている考えだからです。

 

もう一つの潜在意識というのは、どういうものでしょうか。
それは、自分ではそんなつもりはないけど、自分の認識してない部分にある意識の事です。
無意識と表現したほうがピンときやすいかもしれません。

たとえば、いきなり見ず知らずの異性があなたに抱きついてきたら、すかさず手で制止するとか、身体をよけるとかいう行動を反射的に行うのではないでしょか?
まさに、無意識によけた、という事ですね。
この時「あ、まずいことが起こりそうだから、よけろ。」と頭の中で命令を下したわけでなく、考える前に動くはずです。
そういった行動をつかさどるのが潜在意識といわれています。

 

この潜在意識、思った以上に現実世界では活用されています。
たとえば、自動車の運転。
初めて運転したときは、「ミラーよし、巻き込みよし、ウィンカーつけて、ハンドル回して・・・」なんていう風にマニュアルに書いてあることを頭で復唱したりしてるものです。
しかし、少し慣れてくると、「左に曲がろう」と思った瞬間、意識しなくとも安全確認をし、左折の動作は全く意識せずともできてしまっているはずです。
潜在意識は、仕事が早いのです。

 

初めてあった人との第一印象というのも、この潜在意識がフル稼働で仕事をします。
目の前にいる人の特徴を目でとらえると、過去の記憶を検索し、その特徴と似た人間が記憶にいないか探ります。
検索結果が出たときには、記憶の中の人との思い出をさらに検索します。
その過去の思い出と、目の前の人を重ね合わせて、目の前の人を評します。

この人は、信用できないような気がする・・・
この人は、優しそうな気がする・・・

このように、第一印象というものの多くは、潜在意識の検索エンジンのなせる業だという説があるようです。

 

実は、潜在意識は、こういった記憶の検索だけではなく、もう少し毛色の違った機能も持っているといわれます。
それは、その人自身を守るための機能です。

毎日の会社の通勤の道。
特に意識をしなければ、毎回同じ道を通るはずです。
それが一番便利だから、という事もあるのでしょうが、自ら「今日は違う道を歩こう」と意識しなければほかの道を通ることはしないでしょう。
携帯電話で会話しながらでも、考え事をしながらでも、その道を通るように人間はできています。
それは、過去に通った道であり、既に知っている道であるから、潜在意識は安全だ、という判断をしているのです。

この潜在意識は、基本的に自分自身を危険にさらさないための機能です。
だから、いつもと違う事をしよう、新しいことを始めよう、というときにはなんだかよくわからないものの、何かストレスを感じるわけです。
それは潜在意識が、「いつもと同じことをしようよ、変に変えると危険があるかもよ?」というメッセージを発しているのです。

 

さて、私たちを守ろうとするこの潜在意識も、実は万能ではありません。
たとえば、海外ではこんなことがありました。
地下鉄火災が起きたのです。そこそこ人が乗っている地下鉄で、車内はみるみる煙がはいり、普通に判断すればそこにとどまることは危険です。
しかし、その火災事故では誰一人逃げようとしなかった。
ほとんどの人が、シートに座ったりしたまま亡くなっていたといいます。

これは、誰もが異常を察知していたものの、誰も逃げようとしなかった。
その様子を見たとき、乗客の潜在意識はきっとこう判断したのでしょう。
「みんなが逃げていないから、自分だけが騒ぎ、逃げ惑うのは危険。動かないのが得策だ。」と。

 

結果、多くの方がなくなられたそうです。

 

つまり、潜在意識は万能ではない。
ただ、傾向として言えるのは、「今まで経験のないことはさせない」という方向で働くようです。
これは言ってみれば、赤ん坊が身を守る術といえるでしょう。
熱いものを触れば熱い事を知り、それを二度とさわらないようにする。
イタズラをすれば、親から叱られ、嫌な思いをしたくないから二度といたずらをしないようにする。
高いところから落ちれば痛いから、二度と高いところに近寄らないようにする。
そうやって、主人の身を守っているのです。

 

ここで、一つの実験をしてみて頂きたいのです。
まず、まっすぐ立って前屈をしてみます。
ゆっくり、勢いをつけず、無理のない範囲でOK。
その時どこまでねじれたか、チェックしておいてください。

 

その後、目をつぶってイメージの中で自分が同じように前屈する姿を想像してください。
実際に体を動かす必要はありません。
イメージだけで前屈する。
イメージには限界がないので、どこまでも折れ曲がり、指先が床にのめりこんでもまだ曲がる。
それこそ、頭が床についても楽々、という感じのイメージもいいでしょう。

そこで目を開けて、もう一度実際に前屈する。
すると不思議、初めに前屈した時よりぐっと良く曲がりませんか?

 

これもまた、潜在意識が体を守っているのです。
人の身体能力を常に100%発揮させると、さすがに体はオーバーヒートしてしまいます。
だから、常に機能を抑えているわけです。
身体に無理させないように。

しかし、たとえイメージの中でも、「もっと曲げられるよ」という経験を潜在意識にさせると、身体自体もリミッターが外れるのです。

 

さて、話を元に戻しましょう。

この潜在意識は、不器用に私たちを守ってくれています。
危険に立ち入らないように、身体の機能を使い切らないように。
確かに赤ん坊のころなら、思慮分別もないのでこういった本能的な機能で守られなければ生きていけません。
しかし、あなたは恐らく、もう立派な大人です。
出来ること、出来ないこと、やったら危ないことはちゃんと顕在意識で考えられるはずです。
もはやこの機能は、あなたの前進を妨げる機能に成り下がってはいないでしょうか。

 

とはいえ、潜在意識は我々人間の行動の90%以上を牛耳っているといいます。
それをコントロールすることが、非凡な成果を上げる秘訣といわれるのは前屈の実験でもわかるとおり、潜在意識の使い方が非常に重要といえるでしょう。
カンタンな話、「私にはできる、私にはできる」と念仏のように唱え、上手く出来たイメージを心に描くだけでとんでもないくらい成功確率が上がるのは、試していただければわかる話です。

 

世の中では「潜在意識」をスピリチュアル的な話と結び付けて語られることが多いので、疑心暗鬼になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そのポテンシャルを活用する方法は、間違いなくあるといえます。

NLPという心理学は、その潜在意識にアクセスする技術が多く含まれているのです。

 

影響力とは相手を喜ばせてあげること!

「人を動かしたければ、人の話を聞け」
これってどういうことなのでしょう?

たとえ話で考えてみましょう。
例えばあなたが強烈に尊敬する人、会いたいけどなかなか会いたい人がいたとします。
スティーブ・ジョブズでもいいし、松下幸之助でもいいし、天皇陛下でもいいし、AKB48でもいい。
とにかくあこがれを持っているけど、手の届かない人を一人イメージしてみてください。

 

さて、その人のtwitterでもブログでもいいし、メールでもいいのですがあなたが何かしらのコメントを送ったとします。
「あなたの事を尊敬してます!」という内容だったと仮定しましょうか。
あなたは、そんな人から返信があるとは思わないでしょう。
期待しないとはいえ、ちょっとドキドキした気持ちでいると、数日後返事が返ってきました。
「○○さん、素晴らしいメッセージありがとう。励みになります。」
あなたはその時、どんな反応をしますか?

きっと目を丸くして、驚き、飛び跳ねるかもしれませんね。
そこまでいかなかったとしても、心の中にともる炎のようなものを感じるかもしれません。
なによりも、
あなたはこれまで以上にその人の事を好きになるのではないでしょうか?

 

これは、返事をくれたことも重要なことですが、それ以上に、雲の上の存在のような人があなたのことを認識してくれたことが最も大事なことなのではないでしょうか?
あの世界的ヒーロー(ヒロイン)が、あなたの事を大勢のファンの一人としてではなく、あなたの固有名詞で認識してくれたことが大きな喜びにつながるのです。

 

さて、現実の世界に戻ってきましょう。
あなたは、あなたの部下にとって手の届かない遠い存在ではないかもしれません。
しかし、重要なことは、人は自分の事をきちんと認識してくれる人に好意を抱きます。
その積み重ねが、影響力なのです。

トム・クルーズのようなハリウッドスターの中の大物でさえ、ファンに接する際には目を見てひとりひとり声をかけるといいます。
その行為こそが、さらに影響力を増していくのです。

 

さて、ではあなたの事をもう一度チェックしてみてください。
最近社員から受けた相談、どういう姿勢で受けましたか?
書類に向かって、PCやスマホを気にしながら聞いてませんでしたか?
相手の目を見て、きちんと相槌を打ちながら聞いていましたか?
相手の言葉を途中でさえぎることなく、最後まで聞きましたか?

たったそれだけのことを満たすだけで、社員との関係は劇的によくなります。
そして、好きな相手には「何かしてあげたい」と思うものです。
そんな時に、あなたが打ち出すビジョンが明確で、あなたが一生懸命だったとすれば、
あなたにきちんと話を聞いてもらえた社員は、進んで協力したいと思うはずです。

「和気あいあいとやろう」なんていいつつ、それが実現しない経営者がいるとすれば、
その原因はあなたがつくっていることをまずは自覚すべきなのです。

影響力とは偉い人にあるのではなく、どれだけ相手に対して親身なってあげれるかなのです。

トップセールスがトップセールスでいられなくなる時代がきた

これからの営業は、今までの営業のやり方ではトップセールスは維持できないでしょう。
いろいろな意味で、大きく価値観が変わることでしょう。

今回は、金融関係のセールスについて考えてみましょう。

ニーズとウォンツ

高級品を求める人

シャネルのバッグ、ローレックスの時計、メルセデスベンツ。
高額商品の代名詞のようなものを並べてみました。これらの商品を好きな人もいれば嫌いな人もいるわけですが、何故これらの商品は売れるのでしょうか。例えば、腕時計の機能が欲しければ、数千円も出せば手に入れることができます。それなのに、ゼロが二つも多い商品を多くの人が求めます。

これは、その商品自体の魅力もさることながら、それを持つことによるステイタスなども購入の理由でしょう。そうなると、人から見られることが重要であるのかもしれません。

「欲しい」の魔力

人がモノを買うときの原動力として、「ニーズ(必要性)」と「ウォンツ(願望)」があると言われています。たとえば、人は食べなくては生きていけないので、食品に対してのニーズは常にあるわけです。しかし、よりおいしいものを、と求める時にウォンツが顔を出します。

一般的に、ニーズで買う商品は、出来れば安い方が好まれやすい。ウォンツで買う商品は、高い事が価値を生むことが多い。そんな傾向があるのではないでしょうか。

逆に言うと、そこまでの商品は必要がないのに、桁が違うほど高いものを求めるウォンツ、つまり「欲しい」という感情は、購買意欲としてはとても強いものだと考えられそうです。

金融商品の位置づけ

では、金融商品を販売されている方にとって、これらはどんな位置づけにあるのでしょうか。預金や投資信託、株式などについては、必要性があるかというと微妙です。欲しくてしょうがない、というのも微妙でしょう。では、保険はどうでしょうか。たとえば、自動車保険などであれば必要性を感じておられる方は多いでしょう。しかし、欲しくてしょうがないものではない、と言えそうです。

だから、人は安いものを好む傾向があります。

さて、金融商品は、自身のステータスを誇示できるものでしょうか。クレジットカードのゴールドカードや、ブラックカードとなるとそれはありそうですね。しかし、金融商品そのものはあまり公にするものでもないため、ステイタスを誇示できる商品とはいえそうにありません。

つまり、一部の商品を除けば、ウォンツがないだけではなく、ニーズも明確なものはない事の方が多い、と言えそうな気がします。

なぜ金融商品が売れているのか?

それこそがセールスパワー

証券会社のトップセールスマンがなぜトップでい続けているかを考えてみましょう。実はお客さんには金融商品においても、ニーズやウォンツが全くない訳ではないと思います。なぜなら、誰もがお金を増やしたい、という思いはあるからです。

老後のお金として増やすのであれば、ニーズですし、単に短期的な利殖として考えるなら、がっぽり儲かった自分をイメージしてのウォンツが購買の原動力かもしれません。しかし、そこには必ず不安があります。なぜなら、それは未来の結果であり、現在それが明確なものではないわけです。特に証券会社の営業はまさにそうですね。

生命保険だって、ある程度もらえる金額は確定している事が多いのですが、それをどう活かすか?なぜ必要なのか?という話は営業マンの言葉でしかないのです。見えない未来を著すのは、営業マンの言葉と、金融会社が用意した資料のみ。

つまり、何もないところから、お客さんの頭の中にイメージを作るのが金融のセールスマンなのです。

「おすすめ商品」の問題点

この事を考えていくと、お客さんの頭に作るイメージは、自社のおすすめ商品が前提となっている事が多いのではないでしょうか。特に投資性の商品は、お客さんにとってはどの商品でも同じように見えます。だから、お客さんが選択することは非常に難しい。そうすると、金融系のセールスマンは、自社商品の優位性を説明することで自社商品に誘導する。
これってどうなんでしょうね?というのが、監督官庁である金融庁の立場ではないでしょうか。

「製販分離」と言われるゆえんは、こういった公平性を保てない商品の販売スキームが問題であるというのが金融庁の考え方でしょう。ましてや、流れとしては「顧客が期待する運用成果を下回ってなお金融機関が手数料を取る事」を良しとしない風潮があります。ですから、単一の商品を売るためにお客さんを訪問するという事が基本的にできにくい時代になりつつあります。

広く視点をもって本当の意味で「おすすめ」できる商品以外をすすめてはいけない。自分の会社が取り扱っているからおすすめ、というのは違うのではないか。これが金融業界に波紋を呼んでいるのが現在なのではないでしょうか。

今までのトップセールスマン

保険業界を見てみましょう。実際にトップセールスマンのカテゴリーには2種類います。まっとうに、お客さまの未来を見据えた設計をする人。そしてもう一つは、節操なくお客さまの契約を数年ごとに変更させて数字を稼ぐ人。後者のやり方がお客さんのためになることももちろんありますが、その手続きごとに見えないところでデメリットをお客さんが受けている可能性は否定できません。

証券業や銀行などにおいてもそうでしょう。会社から言われたキャンペーン商品をお客さんに「押し付ける」ことが得意なセールスマンは淘汰されていくと思われます。その時に必要なのは、誠意を持ってお客さんに接するのはもちろんですが、まっとうな信頼関係を築き、広い視野でお客さまへの提案を検討できる人です。

信頼関係構築とNLP

「押す」営業はもういらない

少なくとも、金融・保険業界において、「押す」営業は時代に即さないものとなりつつあるのは間違いなさそうです。いかに説得するかでもありません。何が必要かといえば、キチンとお客さまの心のひだを読み取り、それを実現するために自分たちは何をお手伝いできるか?という事を真剣に考える事ができる営業マンです。

今までなら、会社の命令が第一の優先順位でしたでしょうが、そもそも、そのような命令の質が変わらない会社であれば、そう長くこの業界に残れさえしなくなるのではないでしょうか。
今、金融業界では、それぐらいのパラダイムシフトが起こりつつあるように思えます。

お客さまの未来にコミットする営業

金融・保険業も、やっとお客さんが未来にありたい姿にコミットする営業ができる環境が整いつつあります。まだまだ十分ではありませんが、方向としてはそちらに動いていることは間違いないでしょう。

その時に必要なのは、お客さんにこちらの商品を押し付ける押しの強さではなく、お客さんの本心を引き出す能力です。これはまさに、NLPの得意とする分野でもあります。お客さんとの信頼関係(ラポール)をNLPで築き、質問のテクニックや、お客さまの動きを五感で感じ取る。

お客さまが未来にありたい姿はどんな形なのか。なかなか照れ臭かったり、家庭の事情があったりで口にしにくい事をしっかりと受け止める能力が必要です。そんな能力を鍛えるためにも、NLPの理論とテクニックは非常にお役に立てるものだと思います。ぜひ一度学んでみてください。

 

コロナのおかげで業績が悪くなった経営者さま今こそ決断の時です

コロナの猛威は留まることを知りません。
そんな中、世間からはボチボチと倒産、店じまい、破産などの話も出てきております。
今こそ、いろいろな意味で決断をする時かもしれません。

経営者の多くに共通する3つの悩み!

1.売上が上がらない

2.資金繰り

3.社員さん

これらはもう鉄板のような共通する悩みと言っても過言ではありません。

コロナのおかげで売上の伸び率というのは過去最低という経営者さまが多いのではないでしょうか?

そんな状態でも払うべきものは払わなければならない。
もう何をどうすればいいのかわからんという経営者さまも多いことと思われます。

下記のような政府からの政策による資金援助のお話もありますが、

https://www.jfc.go.jp/n/finance/saftynet/covid_19.html

個人的には、今現状だけの打開策でこれに手を出すのもいかがなものかと考えます。
残念ながら、コロナが落ち着いたとしてもすぐに元通りとはいかないというのは、経営者さまであれば容易に想像できると思います。

では、どのような場合だと政策支援を受けてもいいのかというと、あくまで個人的な見解にはなりますが、今でもある程度の売り上げが立っているならば目先の支援を受けた方が良いと思います。

逆に、売上が下がっているのであれば辞めるという決断をするのも大事ではないかと思います。

確かに売上を上げる方法はいろいろあります。
そして、そこにNLPが役立つシーンはたくさんあります。
営業をどのように組み立てようか?
どんな広告を作ろうか?

多くの場合、売り上げが上がらないと、商品の事をけなしたり、
商品の改善を考えたりします。
それも大事ですが、今、下がってしまった売り上げはどうやって戻すことが出来るのでしょうか?

その答えはシンプルです。
人(お客さん)の行動です。
お客さんが、あなたの商品を選び、買う決心をし、お金を払う。
商品が勝手に飛んで行って、お客さんのお金を奪って帰ってくるわけではないのです。

そんな当たり前のことが、現状は難しくなってきてしまったわけです。
つい先日までは当たり前にご来店していただいていたお客様が行動をしなくなってしまった。
コロナが終息したら何とかなると思っているのであれば、それはちょっと危険な思想かもしれません。

なぜなら、今の状態の習慣が人には身についてしまったから!!

つまり、コロナが終息してもすぐに人の行動(習慣)は元には戻らないのです。

では、そんな状態でも売り上げをあげるために何を考えるべきかといえば、やはりお客さんの行動です。
そして、お客さんの行動は何から起こるか?といえば、お客さんの感情です。
私たち商人ができることは、そのお客さんの感情を動かすことです。
この数か月で行動や感情は以前の物とは全く違った世の中になってしまいました。
対面販売もオンライン販売への切り替えを余儀なくされ、ビジネス自体がネット環境に慣れていかねばやっていけなくなってしまう。。。。。

今こそ、今だけを考えた決断をしてはいけない時期ではないでしょうか?
私も、同じ経営者として決断の時が迫られているとヒシヒシと感じながら過ごしています。

つまり、今必要なのは自分と向き合うこと、そして、大きな決断をすることではないかと考えます。
そうはいっても、そんなに簡単じゃないことは分かっています。

最後まで諦めないでなんて言葉を無視してください。
そのせいで、どん底に落ちる場合があります。
さっさと見切りをつけるのも大事な決断という思考を持ちましょう。

そんなお話を気軽に出来るオンラインセミナーも開催中です。
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常識という言葉は死語なのか!

さて、世の中にはやけに「常識」を重視される方がいらっしゃいます。
「これは常識的に考えて、普通なのかどうなのか?」
「あの人は常識がなくて困る。」
といったように、世の中の常識を価値判断の基準とされる方です。

 

で、常識って何なのでしょう?

 

昔々の話だと、病気は魔物が起こすというのが常識でした。
かつては太陽が地球の周りをまわるという地動説が常識でした。
相続では、長男がすべてを引き継ぐのがかつての日本の常識でした。
かつて運動部では、練習中に水を飲んではいけないというのが常識でした。

これって、今では非常識ですよね?

いやいや、そんな事じゃなくて、マナーのもんだいでしょ?
なんていう声も聞こえてきそうですが、それだっておんなじです。
人が「常識」と思って信じ込んでるものは、多くの場合、世間の平均値みたいなものです。
場合によっては、マスコミが非常識を常識と信じ込ませていることも結構あるかもしれません。

 

どっちにしても、問題なのは
あなたの常識を、世の中に合わせてていいのですか?
という事なのです。
世の中の常識に、あなた自身を合わせるとすれば、恐らく平均的な人生しかないでしょう。
常識の内側でしか生きていないのに、成果だけは非常識なレベルを望むなんて、都合のいい話です。
非常識な成果が欲しければ、あなたは世間の常識に合わせていてはいけないのです。

 

人は物事を自分のフィルターでしか見ていません。
例えば、一人のタレントを見て、素直にかわいいと思う人もいれば、ぶりっこしてると嫌悪感を抱く人もいます。
嫌悪感を抱く人は、あるいは過去あまりいい思い出のない知人とだぶらせてそう感じているかもしれません。
あなたはそのタレントのいったい何を知ってるんですか?と聞かれると、口ごもることが多いのではないでしょうか。

人であれ、仕事であれ、物であれ、そのことをよく知らずに嫌悪感を感じるとしたら、それはあなた自身のなかに何か気になるところがある証かもしれません。

 

もし、そんなことに危機感を感じたとしたら、「常識」という洗脳から抜け出すタイミングなのかもしれません。

特に今の人生は望むものではない、今、人生がうまく回っていないなんて悩むのであれば今まで自分ではそれは違うと思ったことにTRYするといいでしょう。

他にも、どうしても捨てることが出来ないということを捨てるのもいいかもしれません。

何を捨てればいいのか、自分の常識って一体何なのか、こんな疑問が起きるなら、心理学を学んで、自分を知ることがいいのかもしれません!

セクハラと言われないために出来ることとは!

最近、社会も随分やりにくくなりましたよねー。
個人情報保護とか言って、社員のプライバシーに立ち入ってはいけないなんて言う話、よく聞きます。
特に大企業においては、マネジメントの手法を学ぶ機会はあまりないのに、人権問題の教育で一生懸命みたいです。

たとえばセクハラ問題。
教科書的には、女性社員に年を聞いてはいけないとか、交友関係を詮索してはいけないとかいう話をよく耳にします。
けど、それって本来は、普通の雑談で当たり前に出てくる話題ですよね。
セクハラなんて言う言葉が物議を醸しだした背景には、もっと悪質な直接的なハラスメントの存在が引き金だったんだと思います。
それがだんだんと、女性の社会進出に伴って話は大きくなってきました。

ところで、セクハラって、あくまで主観の問題で、それを受けた人がセクハラだと思えばセクハラだし、セクハラと思わなければセクハラではないんだそうです。
だから、女子社員のおしりを触ってもただのスキンシップで終わる人もいれば、見とれてただけでもセクハラになっちゃう人もいるってことです。
(とはいえ、当たり前の話ですが、おしりを触るのはそもそも会社の風紀の問題もあるので、やめてくださいね!)

 

大企業としては、多種多様な人間がいる中では、画一的に「やってはいけない事」を決めて罰を与えるのが一番手っ取り早い問題の回避方法。
だから、危ういところには近づいてはいけませんよ、と管理職に向けてアナウンスするわけです。

 

しかし、人は根源的に「自分の存在が周囲に認められる」ことを望んでいる生き物です。

みんながみんな、あなたの事に関心ありません。
あなたは、目の前の仕事をこなすビジネスマシーンですから、指示したことを指示したとおりにやってください、なんていわれても、それはそれで、その職場で働く意欲を失ってしまいます。

特に中小企業においては、人が少ない分、仕事の中での一人一人の個性が強く出る傾向があるのでなおさらです。

 

 

ある企業で受けた、管理職向けの研修では、こんなお題が出てきました。
講師はマネジメントのスペシャリストです。
あなたの部下の、誕生日、家族構成、ご家族の状況、生まれ育った背景、趣味、などといったプライベートな項目、いったい幾つ把握してますか?
というものです。
その講師はこう締めています。

「管理職たるもの、自分の部下に関心を示さずして、管理職の職責を果たせるわけがない。」

 

私も、この意見には賛成です。
かのマザー・テレサは、こう言ったそうです。

「愛の反対は憎しみではなく無関心です」

この言葉が正しいとすると、今の社会は、部下に対して愛の反対である無関心を貫け、というのですから困ったものです。

 

人は、関心を向けた対象の事をより詳しく知りたがります。
そして、人は、心開いた相手には、自分の事を話したがります。
本来、こうやって人間関係ができていくのですが、残念ながらセクハラなどといわれ問題視されるのは、
心を開くつもりのない相手に、自分のプライバシーを土足で踏みにじられるから起こる事です。

セクハラ問題が起こるのは、信頼関係が形成されていない相手に対して、取るべき距離を見誤った結果といえるでしょう。

だから、管理職の人間は、あれを言ってはいけない、これを言ってはいけない、なんていう個別のマニュアルを暗記するより、本来は、多少踏み込んだ話をしてもセクハラやプライバシーの侵害などといわれない信頼関係を作る方法を学ぶべきなんだと思います。
きっと、マニュアルの「禁句」は年々増えていって、いつしか覚えきれないほどになってしまうはずです。
友人をセクハラだの、プライバシーの侵害だのといって訴える話は、幸いまだ耳に入ってませんが、上司が友人と同等とは言わないまでも、そこに近い信頼関係を結ぶことができればそうそうセクハラ問題は出ないのではないかと思います。

ルールで人を従わせようとすると、人の本質を見失う事が出てきます。
ご注意ください。

まとめ

セクハラと言われないために必要なこと、それはラポール(信頼)です。
社員さんとのラポールを築けることが出来れば、セクハラと言われることは免れることでしょう。
ラポールテクニックを身に付けることが、セクハラと言わせない唯一の方法とも言えます。
興味があれば、ぜひ講座にいらしてみてはいかがでしょうか?

1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になる

最近、本屋さんでも、偉業をなした人の名言・格言をまとめた本がよく並んでいます。
facebookなどでも、名言をシェアする人もいますね。

さて、この名言・格言、よく見てみるとその言葉だけでは、ぼんやりしすぎて意味が分かりにくいものもあります。
また、発言者の意図した内容と間違った形で伝わっていることも多いようです。

 

例えば、かの有名なエジソンの言葉。

「天才は99%の努力と1%の才能である」

と日本では長年伝えられてきましたが、一節によると、エジソンの本意は

「1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になる」

というのが正しいという話もあります。

そもそも、エジソンは電球のフィラメントの素材として、数知れない素材を試したのは有名な話。
その結果、竹という素材を見つけて完成させた物語から、エジソンは努力の人である、という部分を強調したいが故、
99%の努力を強調したのでしょう。

 

こういった格言の多くは、その言葉を発した偉人のパーソナリティを知ることで、
完成するものも多く存在します。

エジソンは、努力もできるし、ひらめきもありそうだからこの言葉のいずれにおいても、
「確かにエジソンなら言いそうだ。」
と納得できてしまうから、ややこしいのでしょうね。

 

さて、NLPのテクニックの一つに、「モデリング」という技術があります。
これは、自分がなりたい姿を思い浮かべ、その状態になりきるというものです。
例えば、スティーブ・ジョブズのような自由奔放な発想で世の中を変えてきた人を目指すなら、
スティーブ・ジョブズが行ったような振る舞いや、価値観、行動を真似します。

こんな時、スティーブ・ジョブズならどうふるまうだろうか?
こんな時には、どう考えるだろうか?

「天才の脳を借りる」なんていう表現をすることもありますが、
こうやってあこがれの対象になりきることで、実際の成果が最短距離で実現されるといわれています。

 

そこで提案です。
せっかくの格言です。
その言葉から刺激を受けるだけでなく、その言葉を発した人の背景を少したどってみてはいかがでしょうか。

そうすることで、より深く、その偉人の心や行動に触れることができます。
そのうえで、その偉人をモデリングしてみると、より早くあなたの目標を達成することができるかもしれません。

 

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