間違って同じ本を買ってしまう背景にあるもの

読書家の方なんかだと、本屋さんで思わず手に取った本、
買って帰ると「以前に読んだことがある本だった」
なんてことありませんか?

映画ファンなら、DVDレンタルしたら、
「あ、これ前に見たことある・・・」
なんていう事もあるかもしれません。

私なんて両方ともしょっちゅうあります。
ひどいのは、半分くらい読んだり観てから気づくことさえあります。

不思議ですね。
違うタイミングで、違うシチュエーションなのに、
なぜか同じタイトルの映画や、本に気を取られるなんて。

 

逆に言うと、人間って、どうしてもパターン通りの行動をとりがちです。

そしてそのパターンというのは過去の記憶や習慣から表出します。
とすると、過去の記憶や習慣が変わらない限り同じことを繰り返す。
もし、今の状態が、自分がなりたい状態ではないとすれば、なりたい状態になれる行動パターンとは違う行動パターンを繰り返しているのかもしれません。

 

これが、映画や本の選択なら、パターンを変えるのは簡単です。
自分が選びそうにもない、人の勧めに従うことです。
すると今まで見なかったであろう、新しい世界を知ることができます。
もちろん、「やっぱり、人に勧められたものはつまらない」とあきらめては元に戻ります。
そんな時、なぜ友人は、これを進めてくれたのだろう?
何か意味があるはずだ、と思いながら楽しんでみると少しは印象が変わるでしょう。

また、たった一度の失敗で元に戻ってしまわず、もう少し人の勧めに身をゆだねてみる。
たまたま、素晴らしい作品と巡り合ったなら、それはあなたの成功体験として記憶にしまわれます。
困ったときは、人の勧めに従え、と。

 

しかし、リアルな人生をかけた生き方で、人の勧めに身をゆだねるのは心もとない。
そう思う人もいるでしょう。
そんな時には、「いつもなら絶対に選ばない選択肢」をあえて選ぶのも手でしょう。
すると行動のパターンが崩れます。
しばらく大変なこともあるかもしれませんが、確実に、返ってくる反応は変化するでしょう。

 

「そんなの、リスキーじゃないか」ですって?
そうですね。
実は、新しい行動パターンにはリスク・・・というか不確定要素が出てきます。
不安定な状態に身を置くことになります。
しかし、それは逆に言えば、変化の証です。
変化を起こすには、必ず不安定で不確定なところに足を踏み入れる必要があります。
そこに足を踏み出さないことが、今までと変われない原因ですよね?

車にひかれるのが怖いからと言って、家にこもってるのとおんなじですよね。
しかし、家にこもっているから、地震で下敷きになることだってあります。
え?そんな確率低いって?

確率なんて何の意味もありません。
1億人に一人しかかからない奇病だって、かかった人にとってはそれが100%現実です。
要は、自分にとって起こったか、起こらなかったか?の二者択一です。
そのあたりを考えてみたときに、行動しないことのリスクはけっこう怖いものがあります。
なにしろ、行動しない自分は、今まさに目の前にある現実なのですから。
つまり、100%の確率で接しているリスクなのです。

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あなたには、青にみえる?白く見える?

ひとは、見たものを見たままに近くできないものです。
その証拠に、この記事を見てみてください。
一時期、激しい論争を呼んだドレスの画像です。

このドレス、青と黒のドレスに見える人と、
白と金に見える人が真っ二つに分かれたのです。

 

青と黒に見える人からすれば、白と金に見えるなんておかしい!というし、
その逆もしかり。
実物は、まがうことなき青と黒なのですが・・・。

 

さて、人は、文脈で世の中で起こっていることを理解します。
白と金に見える人がいたり、青と黒に見えたりする人がいるのはなぜなのでしょう。
これは、ある神経学者によると、人の知覚の特徴だといいます。
もう少し具体的に言うと、背景の色や、色の当たり具合から、自分なりにシミュレーションして、周囲の状況を含めて目に映る現実を「作り上げている」んだそうです。
まあ、いわば、仮想現実の世界と何ら変わらないのかもしれません。

他にも、森の写真を見たときに、逆三角形をつくる点が三つ目に入ると、それは人の顔に見えてしまうという話もあります。
心霊写真の謎解きの時によく説明される説ですね。

それは、そういった「作り物の世界」を知覚するのは視覚だけではないようです。
自分たちを取り巻く状況もまた、自分勝手に世界を作り上げていることは多い。
たとえば、いつも眉間にしわを寄せている人がいるとする。
いつも笑顔なのに、自分に接するときはなんだか厳しい顔をしているように見える。
これも実は、必ずしも現実ではないことも多い。
この人に嫌われてるんじゃないか?という不安があると、その考えを強化する情報を選んで知覚しがちです。

となると、世の中は、私たちの「思い込み」でできていることもあるんじゃないか。
そんな風に思えることは少なからずあります。

 

たとえば、ある講師の方は子供のころこう感じていたそうです。
「自分は人前で話すのが苦手だ」
すると、彼は自分が話したことがうまくいかなかったことを証明する情報を選んで取り込んでいく。
だって、あのときは緊張でがちがちだったし。
だって、聞いていた人たちはあまり反応がなかったし。
だって、話した後誰も褒めてくれなかったし。

その時に、目を輝かせてあなたの話を聞いていた人のことは、目に入ってはいる。
けどそれを無視しちゃってるんです。
そんなわけない、って。

もう無意識でやってるから、本人「無視」してることさえ気づかないんですが。

 

何が言いたいかというと、別にスピリチュアルな意味ではなくとも、
現実は自分自身が作っているもの。
つまり、自分が変われば世界がわかるわけです。
で、自分が変わるためには、自分との対話が必要。
だから、NLPを皆さんにお勧めするわけなんです。

NLPで人生を変えた人はたくさんいます。
次は、あなたの番じゃないですか?

 

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セミナーの3つのタイプ

「考えるな、感じろ」
・・・というのは、ブルース・リーの名セリフ。
実は、これ、けっこう的を射てると思うのです。

先日私は、あるセミナーに参加しました。
内容は、バリバリ知識系のお話です。

あ、そうそう。
セミナーって私は大きく分けて三つのタイプがあると思っています。
一つは、知識を取り込むためのセミナー。
二つは、ノウハウ系のセミナー。
そして、三つ目が、体感するセミナー。

 

もっともセミナーとしてシンプルなのは知識系セミナーですね。
割と難しい教科書があって、その難しい内容をかみ砕いて解説する。
講師の役割は、解説して理解させるまででしょう。
たとえば、多くの資格試験対策のセミナーや、法律や税務のセミナー、
学校の勉強もこれに分類されるんじゃないかと思います。

で、二つ目は、ノウハウ系セミナー。
ノウハウ系セミナーのゴールは、受講者がそこで教えられたことを使いこなすことができる状態です。
マーケティングとかが結構多いですね。
後変わったところでは、異性との付き合い方とか声のかけ方とか(笑)
本来、営業のスキルアップはここに分類されるように思えますが、実はその手のセミナーは内容的にノウハウ化されていないことが多い。
こんなこともできる、あんな工夫も使用的な、実は知識系セミナーの域を出ないものが多いと思います。
何しろ使いこなせない。
営業セミナーに出て、目が覚めるような業績アップをした人って、意外と耳にしないんじゃないですか?

 

さて、三つ目が、体感するセミナーです。
これ、ちょっとイメージしにくいですよね。
NLPを知っている方なら、VAKモデルを連想するかもしれません。
見て、聞いて、身体の動きで、セミナーの内容を体感する。
様々な、身体を使うワークを組み込んだセミナーのイメージ。

けど実は、身体を使うからと言って、体感するセミナーとは必ずしも言えません。
体を使うのは、より多くの知覚機能を使って情報をキャッチすることがそもそもの目的です。
従来は、目や耳からしか情報を入れていないのに対し、
体の動きはもちろん、周囲の人たちの共同作業、競争、対話、ゲームなど、
様々な要素の中で「場」づくりを行うのが、体感するセミナーの醍醐味です。

内容としては、本に書いてあるようなことだけだったとしても、本で読むのとは感じ方が圧倒的に違うのです。

 

例えば、映画であれば、脚本や原作本を読めばストーリーは十分楽しめます。
しかし、人は、映像を求めるし、音や音楽にも耳を傾けたい。
だから、DVDやブルーレイを借りるわけです。
さらに、もっと臨場感を得たいから、映画館に赴き結構な値段を払う。
知識だけを取り込むなら活字で十分ですが、映画館の感動はまた別物であるのは皆さんもご存知でしょう。
体感型セミナーは、そういった特徴を持っています。

そういう「場」に身を浸すことで何が起こるかというと、意識の変化です。
自分が変わっていくんですね。
本を読むだけでも、もちろん人は変化することができます。
しかし、それを全方位的刺激で、現実と隔離されたセミナー会場で行うからこそできる変化もあります。
そんな変化を起こすべく設計されているセミナーの1つが、NLPのセミナーです。

ぜひ一度、その一端を体験したい。
そんな方には、まずはNLP体験セミナーがおすすめです。
NLP体験セミナーで、その先にある何かを感じることができたとすれば、次のステップへ進むことをお勧めします。

募集中セミナー

セミナーの効果を高める方法

たくさんのセミナーをやっていると、
時々出くわすタイプの人がいます。

 

もういかにもやる気ありません!
という気持ちを体全体から発散している人(笑)
椅子に浅く腰掛け、のけぞって、
少し体を斜めにして、
ポケットに手を突っ込む。
一昔前のヤンキーの態度と似ていたりします。

それでも、講座が進むにつれ、だんだんと前のめりになる場合も多いのですが・・・。

 

セミナーというのは、やっぱり学ぶ態度で受け取るものは変わってきます。
特に、NLPのセミナーは、心理学に基づいて設計されていますので、
参加された誰もが一定の効果を実感できるように仕立てられています。
それでも、はじめから前のめりな人と、
ちょっと者に構えている人とは若干ではあれ差が出てくるのだと思います。

 

この、明らかに「拒絶」を示す態度。
こういう人は、多くの場合、会社の費用で受けている人に多い。
それも、自分で積極的に参加を選んだというよりも、
上司からの命令で仕方なく参加している、というパターンですね。

NLPのセミナーではまずありませんが、講座の途中で居眠りするのも、
拒絶の姿勢であることはけっこうあります。
たとえば、学生時代の授業、眠かった人は多かったと思います。
いくら十分な睡眠をとっていても、眠い。
これ、講座の内容を自分の心が拒絶しているんですね。

 

だとすると、これはもったいない話です。
なにしろ、やる気があろうがなかろうが、時間は同じように消費されていきます。
むしろ、ヤル気ナッシングな人ほど、時間が長く感じられる。
だとすると、どんな形であれ、セミナーに参加したのであれば、
前向きな姿勢で取り組んだほうが得ですよね。

 

じゃあ、逆に、一生懸命な人って、どんな人でしょう。
ほぼ間違いなく言えるのは、自分で身銭を切ってやってくる人。
やっぱりお金を払うと、その費用に準じたものを持って帰りたい。
そういう思いが根本にあるのでしょうね。

また、目的意識を持った人。
これは、自分の悩みや希望が明確にあって、
それを打開したり、かなえたりするためにNLPが必要だと考えている。
そうすると、この講座の時間がその人にとって自分を今の状況から救い出す、
救世主になるであろう時間です。
そうすると、相当な集中力もあり、目的意識がない場合と比べて得るものも圧倒的に変わります。

どうせやるなら、前向きに参加したいものですね。
お得度が圧倒的に変わります。

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新しい時代のセカンドライフ

今の70歳ってよぼよぼですか?
それとも元気ですか?

周囲にそれぐらいの年齢の知人がいる人は、
ちょっと思い出してみてください。
私の場合、ビジネス上で付き合いのある人がちょうどこの年齢。
昭和22年(1947年)生まれです。

 

さて、この人が生まれたときの日本の平均寿命、
どれくらいかご存知ですか?

なんとなんと、

男性 50.06歳
女性 53.96歳

なんだそうです。
49歳の筆者は、間もなく寿命が尽きます(汗)

 

確かに、戦後の栄養事情や、衛生環境の良くない時代です。
それでも、戦前は42~43歳くらいが平均寿命です。
つまり、おじいさん、おばあさんの時代は、
人生50年時代だったわけです。

 

今や平均寿命は80歳レベル。
このままいくと、人生100歳時代が訪れると言われています。
つまり、一昔前の感覚で言うと時間にして2倍の人生です。

しかも、なにもできない赤ちゃんでいる時間は、50年人生も、100年人生も変わりません。
子どものころ学んだ、言葉や、社会の常識は、はじめの20年で学習完了するとしましょう。
50年人生なら、残りは30年。
100年人生なら、残りは80年にもなります。
つまり、自分のパーソナリティを活かして活躍する期間は倍以上。

 

さて、この期間をどう活かしますか?

心の時代と言われて久しいですが、それはこういった人生の長さと無関係ではないような気がします。
ただ生きるのに必死だった時代がはじめの50年だとすると、
その先の50年は一皮むけた50年としたいもの。

 

人生がたった50年しかない時代、人は一つのことを極めることが限界だったのかもしれません。
しかし、その期間が延びることによって、私たちはより多方面に活躍できるようになります。
なのに、一つの会社で一つの仕事を務めあげるという、古い価値観がいまだはびこっているのが現実。
実際、勢いのあるベンチャー企業は、人のセカンドステージを応援する仕組みがあるようですが、
日本ではまだそれが定着しないようです。

恐らく、大体30歳代~40歳代は一つの転機ととらえるのが、今風の考え方ではないかと思います。
それまでの人生、経験、能力を振り返り、これから40年、50年の人生を考える。
かつてのセカンドライフは消化時代のようなイメージでした。
だから定年退職後が、セカンドライフと言われていました。
しかし、人生が長くなって、セカンドライフは前倒しすべきではないかと考えています。
新たな成長曲線を描くためにも、30歳、40歳代で何を考え、何を学ぶかが重要なのではないでしょうか。

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経済人には心理学は必要ないという誤解

時々、こんなお話を伺うことがあります。
自分は経済に生きる人間だから、
自分は会社経営にかかわる実務家だから、
心理学の勉強なんて必要ない、と。

 

実は、見ていてすごいな、と思うのは経営者やビジネスリーダーの中には、
心理学の知識なんかなくてもきちんと人の心をつかめる人はけっこういます。
人が何を考え、どう行動し、どこへ向かおうとしているのかを敏感に察知し、
会社のマネジメント、マーケティング、戦略策定などにうまく生かしている。
こういった天才的な感性を持っている人は確かにいます。
しかし、それは全体のごく一握り。
きっと、100名のビジネスリーダーがいても、その域に達している人は1名いるかどうかでしょう。

 

しかし、実際、例えば株価は人の心理で動くことがあるようです。
特定の株がある程度上がる。
すると周囲の人は、それを買うか買うまいか逡巡する。
この勢いだからまだまだ上がると考える人が多いと、株はさらに上がる。
ココがピークだと考える人が多いと、株は売られる。
株価が下がり始めると、乗り遅れまいと、根拠の乏しい状態でもつられて売る人が続出。

けっかとして、株価の変動は加速されていきます。

これは株だけでなく、最近の仮想通貨の価値でも同様ですね。

 

実は、人の行動の多くは、合理的判断に則っていないと言われています。
それを見抜いた一人が、ダイエーを一代で築き上げた中内功さんでしょう。
徹底的に安い特価品を設定すれば、その商品自体は赤字かもしれない。
しかし、それで店を訪れたお客さんは、特価品だけを買って帰るわけではない。
それを見越して、戦略的な価格設定を行ったのがスーパーマーケットのビジネスモデルの起点だと思います。
その後、次につながる戦略が打ち出せず、ダイエーは買収されてしまいましたが、間違いなく一時代を作り上げたビジネスモデルでしょう。

たんなる大学生の自己紹介ページが、これだけ巨大なビジネスになったFacebookもまた人の心理をうまく救い上げた結果でしょう。
「いいね!」ボタンや、写真機能、チャットや過去の思い出機能など、うまく交流を促進させ、承認欲求を満たす工夫が行われています。

誰かが財布のひもを緩めるとすれば、その誰かは常に人です。
なのに、人を知らずにビジネスをやるというのは、かなり危険と言わざるを得ません。

 

けっかとして、世界有数のビジネススクールにおいては、何らかの形で心理学を収めた人が研究に従事していることが多いようです。
実際に、ここ数年のビジネス書のベストセラーにおいては、人の心理を扱うものが多いような気がするのは私だけではないでしょう。
ブラック企業なんていう言葉が普通に使われるようになりましたが、これも問題は単なる長時間労働だけではありません。
メンタルの問題が、実は大きいウェイトを占めているのではないでしょうか。
どんなに労働時間を短くしても、ブラック企業は、ブラック企業。
そんな気がしてなりません。

経済人、経営者、ビジネスリーダー。
そういった人にとって、心理学はもはや必須科目。
私はそう考えていますが、いかがでしょうか。

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情報の意味、解釈の効果。

あなたが見て、赤色とみえるリンゴ。
これ、ほかの人に、同じ色に見えているでしょうか?
たぶん、「赤色だね」というかもしれないものの、
他の人の目にも同じ色が見えているとは限りません。

たとえば、色弱の人は色の見え方が違うかもしれません。
同じ光の信号が人の目から入り、脳で処理されているのですが、
同じように知覚しているとは限らないわけです。

 

これをある学者は、面白い表現をしました。
人の視点というのは、トレーラーハウスの中から外の世界を見ているようなものだといいます。
トレーラーハウスの周囲には、360度の現実があるわけですが、中の人に見えているのは小さな窓から見える景色だけ。
その景色こそが、私たちが知覚している部分は、窓から見ようとした部分だけ、というのです。

 

たとえば、先日、私は出張先のホテルで小銭入れをなくしました。
狭いホテルだったので、置く場所は限られています。
だからその周囲を一生懸命探したのですが、一向に見当たりません。
まあ、小銭入れだったので入っていた金額はたかが知れています。
ということで、待ち合わせ時間も迫っていたので、早々にあきらめてフロントにチェックアウトしに行きました。
そこでごそごそやっている間に、ルームメイクのスタッフが走ってやってきました。
「お客様、忘れものです!」
と。

彼女が持っていたのは、まさに私の小銭入れ。
「どこにありましたか!?ずいぶん探したんですけど」
なんて謝意を伝えたうえで聞いてみると、
「ベットのわきにおちてましたよ」
なんていうわけです。
私はそのあたりをずいぶん探したはずなんですが・・・。

 

これ、きっと何かしらの思い込みがあって、目の前にあるものが見えなかったんでしょうね。
目には、情報として入っているわけですが、私がその情報を活かしきれなかった結果です。

 

さて、私たちは、たくさんの情報を目にし、耳にします。
しかし、その情報そのものには意味もなければ、価値もありません。
ある神経学者の方の言葉を借りれば、
大事なのは、その情報にどう意味づけするか?
なわけです。

知覚した情報は、分析をします。
たとえば、上司の眉間にしわが寄っている。
これを見て、
「機嫌が悪い」
ととるのも
「窓の日差しがまぶしいのだろう」
ととるのも実は、その情報の受け手にゆだねられています。

仮に機嫌が悪い、と分析すると、私たちは上司に妙な気を使い、心理的に消耗してしまいます。
これは、眉間のしわという情報を、機嫌が悪いと分析し、機嫌を損ねないよう反応した結果です。
しかし、実際のところ、日差しがまぶしいどころか単に癖だった、という落ちもあるわけです。
考え事をしているだけかもしれないし、悩み事があるのかもしれない。

いずれにせよ、私たちは知覚した情報に自分たちで意味づけし、行動を決定しています。
つまり情報に振り回されるわけです。

 

ここでそういった事態を招かないために何ができるのかを考えてみましょう。
一つは、なぜ、眉間にしわを寄せている人を見たとき、その人を機嫌が悪いと感じるのでしょうか。
多くの場合、自分の外の世界は、自分の内面を映す鏡だと言われます。
もしかしたら、自分の中に、何かしら納得できない感情を持っている可能性があります。
実は、そこを解決しない限りは、その上司との関係だったり、生きにくさを解消する方法がなかったりすることは多い。
特定の情報を目にしたときに、自分がどう反応する傾向があるのか。
これを知ることは、今後の人生にとってかなりプラスになると言えるでしょう。

 

こんな時に役に立つのが、一つは対外的なコミュニケーションスキル。
そしてもう一つは自分とのコミュニケーションスキル。
NLPはそれを身に着ける方法の一つ。
NLPが多くの人の人生を変えてきたのは、こういったところに理由があるのではないかと思っています。
あなたの変化を起こす起爆剤として、NLPを学んでみてはいかがでしょうか。

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中小企業売上10億円の壁と経営者のメンタル

実は、人に任せるというのは、とても難しいこと。
それを象徴する考え方があります。
中小企業、売上10億円の壁って聞いたことがありませんか?
これは、中小企業が成長する過程で、10億円を間近に控えて、
一気に会社が失速して今うというもの。

最近の起業は、ある程度の基礎ができれば一気にスケールすることも多く、
こういった話はあまり耳にしませんでしたが、
20年、30年とじっくりと時間をかけて成長する企業は多くの企業が経験すると言われています。

 

実はこれは、社長のメンタルが非常に大きく影響している可能性があります。

 

業種にもよりますが、売り上げ10億円の手前くらいまでは、
ある程度、社長が全社的なコントロールを握っていてもうまくいきます。
しかし、10億円を超えようという規模になってくると、もはやすべてを社長がチェックすることは不可能。
そんなこともあって、社内がいっぱいいっぱいになり、一気に失速する。
そういうことが多いようです。

そういったことを改善するために、コンサルタントはこういいます。
「仕組化しましょう」
「社員に任せる風土を作りましょう」
「エンパワーメントを進めましょう」
こういった試みは、理論上正しいのでしょう。
しかし、こういった取り組みがうまくいかないことが往々にしてあるのです。
それはなぜかというと、社長が自分の仕事を手放さないからです。

 

その背景には、
「自分でなければならない」
という思いが背景にあるのでしょう。
もう少し深いところで言うと、社長は自分が役立つ場所を無意識で作ろうとします。
つまり、社員に任せてしまって、会社が回るようになってしまうと、
社長の自己重要感が満たされにくくなってしまうのです。

少し遊び心のある社長であれば、そんなタイミングをうまくとらえて、
新たな事業を立ち上げたり、新たなコミュニティに参加したり、
ビジネスを伸ばすネタ探しをしたりしています。
けっかとして、会社はさらに成長する・・・。

 

しかし、それができない社長も多くいらっしゃいます。
マジメで、今までの仕事への想いの熱い人。
こういう人は、どうしても会社の今までの仕事に強い思い入れがあるため、
そこから離れることができないのです。
けっかとして社員は育たず、会社は失速気味になる。
そんなカラクリが見えることが多いようです。

そしてこれは、事業承継がうまくいかない一因ともなるのでしょう。

 

一昔前、大企業では退職年齢に近づいた幹部に、強制的に長期休暇を取らせる、という話を聞きました。
1か月単位の休みを与えられた幹部は、
「俺がいなくて大丈夫か?」
なんて言いながら休みに入るのですが、休みを終えて出社したころには自分なしで会社はうまく回っていた。
何の問題もなかった、という現実を知って愕然とするのだとか。

まあ経営者においては、そういった話とは無縁なのかもしれませんが、あえて自分の居場所を次のステージに変えていく、というのは意識したいところ。
とはいえ、いきなり新しいことをバリバリやる、というのが難しいなら、小さなことでいいのでいつもと違うことを試してみてはいかがでしょうか?
月に一回は、今まではあまりコミュニケーションをとらなかった人たちとの飲み会に参加するとか、
今まで土日にかかわらず仕事をしていたのに、平日に旅行をするとか。
なんでもいいので、小さな変化をつける習慣をつけてはいかがでしょうか。

けっか、会社はよくなり、自分の人生も豊かになる。
それであればうれしいですね。

ちょっと違った人生、のぞいてみませんか?

気合で決める

みなさんは、きちんと「決断」してますか?
これ、意外とできる人、少ないんです。

たとえば、今日のお昼は何にしようか?
そんなことを思い浮かべたとします。
「焼肉定食もいいけど、ハンバーグ定食も捨てがたい」
延々と悩む人もいますし、直感で決めちゃう人もいます。

悩むときっていうのは、決定打がないんですね。
あの焼き肉のたれも捨てがたいけど、
ハンバーグと半熟目玉焼きのハーモニーも捨てがたい。
まあ、両方食べれば解決するのでしょうが、そこまでの食欲はない。
結局、「捨てるもの」を選びきれないのが、まさに決められない時でしょう。

多くの選択肢には、たいていリスクや不利益の可能性があります。
たとえば、転職について。
今の会社で仕事を続けていても芽が出ない。
けど、起業するのは怖い。
「芽が出ない」「怖い」というネガティブな要素のうちどっちをとるかです。

だからたいていぐるぐる回るんですね。
転職したい、けどしたくない。
そんなことを数か月続けたり、場合によっては何年も続ける。
けど、その結果選ぶのは、たいてい

「えいや!」

で決めざるを得ないんですね。

論理的に考えたって答えは出ないんです。
だから最後は気合(笑)

締め切りに追われて、決めてしまわざるを得ない。
締め切りがあるときはいいのですが、締め切りがない問題は延々と堂々巡り。
だから、転職や、起業といった決心はなかなかつかない。
10年、20年と悩み続けている人も結構いらっしゃいます。

さて、決めることを躊躇する。
このことにリスクはないのでしょうか。
いまさら言うまでもありませんが、決められないことのリスクもまた少なからずあります。

新たなことを始めていたら得られたであろう恩恵、
時間、
チャンス、
などなど。

面白いことに、何かを始めた人に聞くとたいていはこうおっしゃいます。
「こんなことだったら、もっと早く始めておくんだった」
なんていう言葉ですね。
それはけっこう本質をついているんじゃないかと思います。

今は、新しいことを始める環境が、一昔前より整っています。
副業を解禁する会社が増えてきたり、ゼロ円起業ができるような様々な無料サービスがあったり。
ネットでうまくやれば、事業は拡散し、拡大されていく。
そんな状況を見ていると、決められないことがリスクだ、というのは納得感のある話です。

もしみなさんが決められないことを持っているとしたら、一つ提案したいと思います。
どうせ考えても、論理的には結論が出ない問題だとするなら、ぜひ期限を決めてください。
今月中には決める、今年中には決める、明日には決める・・・などなど。
その期限を順守すべく、考えがまとまろうとまとまらなかろうと、決めてしまう。
そして動き出してしまえば、決めなかったことがうそのように感じることもあるのではないでしょうか。

特に考えてわからない問題は、思い切って決めてしまいましょう!

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あなたのそばにもいる!クレクレ星人の恐怖!?

たまに見かけるのが「クレクレ星人」と呼ばれる人。
え?クレクレ星人って何?って感じですよね。

ざっくりいうと、人に何かを求め続ける人。

 

たとえば、ある業界の有名人の方がこんなことをおっしゃってました。

「いやぁ、俺、あの人苦手なんだよね」

とおっしゃいます。

 

私が見る限り、取り立ててひどい性格でもないし、
それなりにマトモな人です。
しかし、その有名人はこういいます。

「あの人、俺にあうと、いろんな事根掘り葉掘り聞くんだよね。で、聞いて終わり」

どういうことかというと、同じ業界の中にいる人同士です。
会えば仕事の話をすることもあるでしょう。
こんな課題はどう解決してますか?とか、
これをどうやればうまくいきますか?とか。

 

その有名人は、有名人なわけですから、聞かれることには慣れているはずです。
業界の集まりに行けば、いろんな人から質問される。
わりとサービス精神旺盛の人なので、聞かれれば答える。
いつも質問攻めなのに、ある特定の人だけには「ウンザリ」というのです。

 

そこに関心を持って私は彼に聞きました。
「ほかの人にはいろいろ質問されても気持ちよく答えておられるのに、なぜその人にだけは教えてくなくなるんですか?」
有名人は答えます。
「そりゃあ、彼がクレクレ星人だからだよ」
うーーん、今ひとつピンときません。

 

そこで、私も根掘り葉掘り(苦笑)聞いてみました。
その中でわかったことを列挙してみます。

1.そのクレクレ星人さんは、まずは自分が知りたいことから会話が始まる

そのクレクレ星人さんは、有名人と会うといきなり自分が知りたいことを質問します。
「こんにちは。ちょっとお聞きしたいのですが、〇〇ってどうやればうまくいくんですか?」
といった感じなのだそうです。

人とのコミュニケーションの中で、質問するのはとても有効だという話があります。しかし、それはあくまで相手のことを知りたいという質問です。相手に関心がありますよ、という前提があるわけですよね。
しかし、このクレクレ星人さんは相手のことはお構いなし。自分の知りたいことだけを聞こうとするようです。

2.そのクレクレ星人さんは、聞いたことに対する回答をしっかり受け取っていない

クレクレ星人さんがきいてきたことに対して、有名人は彼の知っていること、経験を話します。
しかし、有名人にとってクレクレ星人さんが自分の言うことを聞いているようには思えない、というのです。

やはりこれもコミュニケーションの問題ですね。一応耳は傾けてはいるけど、聞く姿勢がうまくいっていないのでしょう。相手の言葉への反応が希薄であるとかいうことが予想されます。

3.そのクレクレ星人さんは、自分の自慢話をしたがる

クレクレ星人さんは、自分がきいたことに対する回答への反応はそこそこに、「自分のところではこんなことをやってるんです」と自慢話(?)のつもりのような話を長々と始める。
そもそも、有名人さんはそういう話をするつもりも、聞くつもりもなかったのに、自分で勝手に質問して、自分で勝手に自分の取り組み例を話し始める。
有名人さんはこの辺りで会話を切って、その場を後にすることが多いそうです。

どうやら、クレクレ星人さんは、自分の話をしたいがために有名人さんに話を振ったようですね。

 

この全体の流れを見ていくと、クレクレ星人さんは、実は、
「情報をクレクレというクレクレ星人」
ではなくて、
「話を聞いてクレ、というクレクレ星人」
だったのかもしれません。

 

このことで学ぶべきことは二つ。
一つは、コミュニケーションの質が、その人の印象を大きく損なうことがある、ということ。
そしてもう一つは、人に話を聞いてほしくて仕方がない人がいる、ということ。
この人に話を聞いてほしい人というのは、日常的に使う言葉で言うと寂しがり屋と考えられます。
しかし、心理学的に考えると、「自己肯定感が低い状態」という可能性が高いのです。

どういうことかというと、自分に自信がないから、誰かに認めてもらいたい。
認めてもらうために、自分のことをあれこれと話をする。
その相手が有名人なら、より大きな自分の自信になりますよね。
そのことを無意識に計算して行っている行動と考えることができそうです。

たとえば、その有名人さんがクレクレ星人さんを育てる立場だとすれば、
クレクレ星人さんのやる気スイッチは、彼の自己肯定感を高める言葉やふるまいとなるのでしょう。

人の内面は、行動に現れます。
するとその対処法も見えてきますね。

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