行動心理捜査官・楯岡絵麻

9月に入って、一気に涼しくなってきた感じがします。
私は、秋と言えば、読書の秋。
年がら年中、ビジネス書や専門書ばかり読んでますが、
この時期ばかりはなぜか小説を読むんです。

 

そこで、たまたま本屋さんで平積みになっていたこの本、手に取ってみました。

ストレンジ・シチュエーション 行動心理捜査官・楯岡絵麻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

 

あらすじはシンプルで、いわゆるサスペンス系なんですが、
登場人物が面白い。

行動真理捜査官 楯岡絵麻、つうしょうエンマ様が主人公。
なぜ、美しい女捜査官がエンマ様なのかというと、名前もそうなのですが、
100%自供を引き出すという豪腕だから。
このエンマ様を前にすると、ウソが付けないのです。

 

本書の中でしきりに繰り返されるのは、「マイクロジェスチャー」と言われる行動。
嘘をつこうとして、首を横に振ってもそのまえに、小さなうなずきがあるというのです。
その理由は、本音を語る脳と、ウソをつこうとする脳では、本音を語る脳の方が1/5秒反応が早い。
だから、頭でウソをつこうと考える前に、とっさに早い反応をする脳(大脳辺縁系)が即座にうなずいている、というのです。
その小さな仕草を見落とすことなく、捉えることで相手を追い込んでいく、という心理戦。
これがなかなか面白い。

 

エンマ様が使う、ウソを見抜く方法や、相手の信頼を勝ち取る方法は、NLPと共通する部分もあります。

 

著者の略歴を見ると、本格的に心理学を学んだわけでもないようですが、心理学の世界の対価の引用があったりと、相当勉強しているようにも見受けられます。こういった行動心理学をより一般的に使いやすくし、体系化したのがNLPと考えると、NLPを理解するのにはわかりやすいのではないかと思います。

 

心理学を実生活で生かすという意味では、こういった小説からの知識というのも、悪くないかもしれませんね。

 

あなたが「やりたいこと」を見つけられない理由

人が行動する最も強い動機は、痛みから逃げることです。
単純な話ですと、熱いやかんをさわってしまったら、とっさに手を引きます。
転びそうになったら、思わず手をつきます。
もうこれは、本能。
自分を守るため、人として、生き物として備わった生きるための機能です。

 

それだけならいざ知らず、私たちは肉体的な痛みだけでなく、精神的痛みを遠ざけようとします。

○○すると、親から(先生や上司から)叱られるから○○しない。

もうすこし応用すると、

○○しないと、親から(先生や上司から)評価してもらえないから、(しかたなく)○○する。

 

学校の宿題、仕事上の課題、家事や、その他の習慣。
よく考えてみると、多くの事が精神的な痛みを感じないために、やっている事ではないでしょうか。
これを「強制」されている、としましょう。
以下に、自分でやると決めた風に見えても、動機の根っこが誰かによる評価や、叱責を避けるためである以上、自分からやろうとしている「自発的」行動ではなく、強制された行動と捉えることができます。

 

今、日常的にやっていること、一つ一つ考えてみましょう。
朝起きてからの動作を見ていきます。
「学校や会社に行かなければならないから」決まった時間に起きる。
「虫歯になる(のがいやだから)」歯磨きをする。
「お腹が空くから」朝ご飯を食べる。

「変な奴と思われたくないから」服を着替える。
「生活のため(お金のため)だから」会社に行く。

 

もうこの時点で、毎日の行動のほとんどが、仕方なくやっていることだらけです。

たとえば仕事。
一昔前は、出世するというのは一大事で、
「お父さんが課長となったよ!」
といえば家庭では大騒ぎしていたようです。
(サザエさんではそんなシーンがあったような・・・)

 

すると、そういう状況を夢見て頑張る。
嫌な状況から逃げるためというより、なりたい状態になるために働くわけです。
すると、少しは仕事にもやりがいが出てくる。
単にこなし仕事ではなくなるわけです。

 

現代人は、「やりたいことを一生懸命やる」という機会が減っています。
妙に大人ぶって、音楽が好きでも「バンドでは食えないから」と自分を抑え、
文章を書くのが好きでも「小説書いて食べていくなんて難しいから」と自分を抑え、
世の中を変えたいと思っても、「自分にできる事なんてわずかだから」と自分を抑える。

 

しかし、世の中のルールを守り、叱られないように暮らすのが上手になってくると、やりたい事さえもわからなくなってしまいます。なにしろ、外からの評価を判断基準にする癖がついていますから。

たとえば、人間嫌いの人がいたとします。
この人は本当に人間嫌いなのでしょうか?
もしかしたら、人一倍人間好きである事も、実は多い。
人が好きだから、人に嫌われたくない。
嫌われないためには、深い付き合いをしないほうがいい。
付き合いを広げないほうがいい。
で、結局付き合いが悪い人になっていくわけです。

 

好きだからこそ、不器用な人、けっこういるんじゃないでしょうか。
こういう人は、本当は人間が大好きでしょうがない。
しかし、人付き合いが苦手という表面的な現実のせいで、自分が本当は人が大好きというのを気が付かなくさせられているわけです。

 

実は、苦手と思っていることほど、実は大好き。
こういう方は結構多いのです。
そこにふたをしていて、その周りをグルグル回っているため、本当にやりたいことが見つからない人が多いのではないでしょうか。

これを心のブロックと言います。
これを打ち砕く第一歩は、そもそもそのブロックがある事に気づくことから始めなくてはなりません。そこにはちょっとしたスキルが必要なわけです。

 

このスキル、いくつかの方法はありますが、NLP(神経言語プログラミング)もまた、非常にそこに役立つスキルの一つです。多くの人が、NLPを学んだ結果、「見える世界が変わった」と感じる理由の一つに、本当の自分を知ることができた、という事があります。

「共感」のありえないパワー

あなたが会社の経営者で、
社員が「やめたい」と言ってきた時、
どう対処するでしょうか?

理由を聞けば、
「給料が安い」
とか
「仕事の内容が納得できない」
とかいう理由をあげます。

 

これ、言葉通りの意味でしょうか?
もちろんそういう事はあります。
しかし、実際のところは、
「自分が大事に扱われていない」
ことをお金という理由にすり替えている可能性があります。

 

心理セラピーなどで基本となる行動、
どんなものかご存知ですか?
それは、相手の話をきき、共感する、という事です。

 

この「共感」という感覚、人間関係においてはとても重要です。

ああ、そんな事があったんだ。
大変だったね。
そんな一言で、不満になるはずだった話が、
一気に氷解することだってあります。

 

人間関係において、人が人に相談したり、主張したりするとき、
必ずしも解決策を求めているわけではありません。
時には、自分の話をきいてくれるだけでも、
とても心が軽くなる経験、皆さんもあるのではないですか?

結果として、人は、自分の話をきいてくれる人に惹かれます。

 

逆に、共感を引き出すと、あなたのフォロワーになってくれるかもしれません。

たとえば、足のニオイを抑える消臭スプレーを売ろうとしたとします。

単純に、
「○○成分配合の強力な効き目!」
といわれても、ふーんって感じじゃないですか?

それが、
「居酒屋で、1日中はいたブーツを脱ぐときの恐怖!
足のニオイを丸1日抑える方法があるんです」

「彼の前で靴を脱ぐとき、一瞬頭をよぎる不安
解消したいなら」
といった、ありそうなシチュエーションをだされると、
「そうそう、困ってるんです。で、その方法は?」
と、次を知りたくなったりしませんか?

 

そうそう。
この人、良くわかってる!
まさにそんな気持ち。
こういえる状態って、人間関係においてとっても重要なのです。

自分の気持ちを言語化し、代弁してくれる。
そうすると、その相手は
「自分の事を理解してくれる人」
としてその人を信用し始めます。

 

共感というのは、人間関係において、
非常に大事なものなのです。

 

さて、これを作り出すには、やはり正しいコミュニケーションが必要です。
本来は、学校で習っても良いんじゃないか、と思うほど社会において重要なちしきであり、スキルなのに、まだまだ学ぶ場所は限定的です。

 

今回は、静岡で、NLPの体験会を行います。
NLP(神経言語プログラミング)というのは、
天才的な心理カウンセラーの行動を体系化したもの。
人の話をきき、人を知り、人の行動と心理を解きほぐす行動心理学の一つです。

このNLPが得に重要視しているものの一つが、
コミュニケーションスキルです。
他人との対話、自分との対話。
このわずかな姿勢が、人生を大きく変えていく可能性を持っています。

 

営業を楽にするには、顧客の○○にフォーカスする

営業をする際、何を話しますか?
いちど、自分が話をする内容を、ICレコーダーなんかにとってみるといいと思います。
すると、商品の話ばかりしてるんじゃないでしょうか。

私自身、営業を始めてやり始めたころ、それではいかん、と先輩に叱られました。
じゃあどうすればいいのですか?と聞くとこういわれました。
「自分を売り込め」

あははは。
いや、社会経験もない自分に、売り込む自分なんてありませんよ。
心の中ではそう思いつつ、「はい、そうなんですね」と返事をした記憶があります。
とかく、営業の世界では、アドバイスも具体性を欠きます。

「私は、30歳男性、独身です!学生時代には・・・」

何て話し出したって、相手には響きませんよね。
お見合いじゃないんだから。
自分を売り込むのは、もう少し後だと思います。

 

私自身、飛び込み営業の経験があります。
その時には、商品を売ろうが、自分を売ろうが、上手くいかないのです。
逆の立場で考えてみましょう。
いきなりやってきた営業スタッフ。
その人の身の上話、聞きたいですか?
そんなの勘弁!って感じですよね。

 

じゃあ、どうすればいいのでしょう。
明確に言えるのは、相手が夜も眠れないほど悩んでいる事への対処法をお伝えするんです。
は?ってかんじですね。
飛び込み営業であれ、ルートセールスであれ、相手が耳を傾けるのは自分にとってメリットのある話です。
自分が得するか、困りごとを解決してくれるか、そのどちらかしかありません。

 

その困り事って、なんなんでしょう。
こんな時に超能力が使えたらいいのですが、きっとほとんどの場合そうではない。
すると、想像するとか、観察するとか、聞いてみるとか、そういう事しかないわけです。

たとえば、経営者ってどんな悩みがあるのだろう?
知っている経営者にインタビューしてみると、たいていは3つくらいの悩みに集約されるといいます。
一つは、売上をあげたいのに上がらない。
二つ目は、お金がなぜか残らない。
三つめは、従業員等の人の問題。

 

そう。
企業は、基本的にお客さんの悩みを解決してお金を頂きます。
それなのに、お客さんの悩みを意外と私たちは意識をしていないんです。
たとえば、車を買い替えたい、という背景には古い車はもう嫌だとか、もう少し広い車がいいとか、燃費が不満とか、ステイタスが欲しいとか。
そんな背景があるから車を買い替えたいわけです。

そこをしっかりと指摘したり、聞きだせることでセールスは非常に楽になります。

なのに、そこを飛ばして「私たちの商品はこんなにいい」と言われてもお客さんはウンザリなわけです。

 

それでもついついやっちまう。
それは、他のコミュニケーションの方法に慣れていないからです。
お客さんの前に出たとき、何とか自分の商品をアピールしなくちゃ、と焦ってしまっている一面もあるかもしれませんね。

いずれにせよ、質問の技術を磨くのはとても大事なことです。
そこから話は発展しますし、相手の言葉を聞く(というよりしっかりと受け取る)事ができるだけで、それは信頼関係の始まりとなります。

 

そんなコミュニケーションの方法を、一度学んでみませんか?

お客様が「お客様」でなくなる 究極のコミュニケーション術

どんなシステムを入れても活性化しなかった組織が息を吹き返した理由

今や時代はITが当たり前になってきました。
そんな背景もあってか、社内でSNSを立ち上げたり、チャットワークやLINE、サイボウズといった、社内コミュニケーションの仕組みを作る企業も多くなりました。

じゃあ、こういった仕組みをつくれば上手くいくのか?
答えはNOです。

巷で取り上げられる事例は、「成功例」です。その成功者は一体どれだけいるでしょうか?

1/100?
1/1000?
1/10000?

どんな確率であれ、成功例は成功例。
これを上手く取り上げることでセールスに生かしているわけです。

 

ただ、逆に言えば、現実に成功している企業は確かにあるのです。
では、この成功と失敗を分ける要素は、何があるのでしょうか。

 

それを紐解くために、少し想像してみてください。
会社であれ、何かしらのグループであれ、あなたの言葉がグループ内で配信されます。
そこでは何を言ってもいいですよ、と言われる。

まぁ、わかりやすくLINEでそんなグループを作ったとしましょう。

 

たとえば、これが会社で作ったグループだとしたら
「今日のお昼は○○というお店でハンバーグランチでした!」
何ていう写真入りの投稿、できますか?

普通なかなかできませんよね。
だって、会社の社員が見てるところに、そんな緩い投稿、許されるとは思えないじゃないですか。
見てるメンバーに「ウザい」と思われそうじゃないですか。

 

リーダーとしては、そういった気軽な内容でいい、と思っていても投稿する人にとっては勇気がいるものです。
・嫌われないかな?
・怒られないかな?
・ダメ出しされないかな?
そんな風に考えた結果、そんなリスクを冒さないようにするわけです。
つまり、投稿しない。

 

ある企業が、経営者に届く「目安箱」を設置したそうです。
1か月たっても、2か月たっても、だれも投稿しない。
経営者サイドは、直接発言することはできなくても、書いて投稿するくらいならできるかも、と考えての事でしょう。

 

さて、こういった施策が上手くいかないのには、明確な理由があります。
それは、心理的安全性が確保されていない、ということです。

何を言っても大丈夫。
どんな主張をしても、皆がキチンと受け入れてくれる。
こういった安心感ですね。

 

実は、システムであれ、目安箱であれ、それが相応に機能するためには、こういったコミュニケーションの土壌が必要なわけです。けっして、システムを入れたから、目安箱を設置したから上手くいく、というものではありません。

日頃のコミュニケーションから、「大丈夫」という事を体感してもらう必要があるのです。
ある企業では、社長がこの事に気づきました。
社長が積極的に社員とコミュニケーションをとり、ふざけた話もまじめな話も、同様に真剣に聞く姿勢を崩さなかったのです。すると、崩壊寸前だった組織が、一気に一致団結。

今では素晴らしい組織になっています。

 

システムは、人の営みを助けるものです。
しかし、人の関係性を、人に変わって作ってくれるわけではありません。
リーダーがやるべき仕事は、システムを入れても代理にはならないのです。

だからこそ、リーダーはコミュニケーションを学ぶ必要があります。

「あなたは思った通りの人間になる」は本当か?

ちょっと面白い実験があります。

あるグループの人たちに、
「白髪」「忘れっぽい」
といった老人をイメージさせるキーワードを見せ、
これを使った文章を作ってもらいました。

その後、このグループの人たちに暫く歩いてもらったのですが、
この作業をしなかったグループの人たちに比べ、
明らかに歩くスピードが遅かったそうです。

 

この事が何を示しているのか?
といえば人は扱った言葉に影響される、
という事です。

 

さて、みなさんなら、この法則をどう活用されますか?

 

たとえば、子育てにおいて、
「ダメな子ね」「なぜこれができないんだ?」
何ていう声掛けをしていたとしたら・・・
これはとても恐ろしい事です。

管理職の方が、社員の方に対して
「これだけの事がなぜできない?」
何て言っていると、出来ない人になっていきそうです。

 

それよりなにより、その言葉を使っている本人こそが、常にその言葉にふさわしい人間になっていきます。

 

少し前から、「口ぐせで人生が変わる」なんていう事も言われるようになりましたが、どうやらこれは心理学的に見ても正しいようです。

 

 

実は、これは言葉だけではありません。
たとえば、苦しくても無理やり笑顔を作ってみる。
前かがみの姿勢を正し、胸を張ってみる。
とぼとぼ歩いているのをスキップに変える。
これだけの事で、あなたは自分の感情をコントロールすることができます。

これは脳科学的にも証明されており、姿勢や表情を変えることで、
ホルモンの状態が変わることが確認されています。

 

さて、NLPでもよく使われる、モデリングという手法があります。
これは、簡単に言うと、あこがれの人を真似すること。
その人のように考え、その人のように振る舞い、その人のように行動する。
これもまた、非常に効果の高い方法と考えられます。

 

NLPというのは、どちらかと言えば外部とのコミュニケーション技術として有名な側面があります。
だから営業に役立つとか、組織の中での自分の立ち位置を確保するのに役立つとか、そういうイメージを強く持たれている方も多いようです。

もちろん、それはNLPの一つの側面です。

 

しかし、NLPにおける真髄の一つは、あなた自身を内面から変えていくという事。
これはつかみどころのない、怪しい話でも何でもない。
上の例でご紹介したとおり、科学的に実証された手法です。

だれがやっても、一定の成果が上がるからこそ、NLPは瞬く間に世界に広がりました。
もし、さまざまな成功法則を試しても、今一つ実感がない方がいらっしゃるとすれば、ぜひいちどその一端に触れてほしいと思います。

 

スピリチュアルな方法論も否定はしません。
しかし、それもまた、あなた自身がどうあるか?が重要である、と認識しています。
つまり、はじめの一歩、変化への一歩を踏み出すのは、誰でもないあなた自身です。
これまで歩んできた道から分岐した場所が存在するとしたら、それを見てみたいと思いませんか?

その入り口として、NLPの体験会にぜひお越しください。
世界は、あなたの決断を待っています。

長期休暇後は頭がさえる理由~脳には休息が必要

お盆は皆様、ゆっくり休まれましたか?

休んだ人もいれば、遊び疲れの人もいる。
もしかしたら、お盆なんて関係なし!と働きづめの人もいたかもしれませんね。

 

今、シリコンバレーの企業では、休息の重要性が強く認識されています。
休んだ方が、効率が高まるという事のようです。

 

皆さんも実際に、こんな経験はないでしょうか?
長期の休暇に入ると、休暇の始まりはレジャーの事で頭がいっぱいかもしれません。
休みの間はあれもやって、これもやって・・・と。
それはそれで楽しいのですが、だんだんと休日も後半戦に入ると、仕事の事が頭の中をちらちら。

 

この時の心の状態にもよるのですが、そういうときって、日々仕事をしているときとは少し変わったアイデアを思いついたり、仕事に関する重要な決定を下していたりしませんか?
よし、仕事に戻ったら、早速あれをやろう!なんて感じに。

 

まぁ、仕事が嫌で嫌で仕方のない人は、そういうことはないのかもしれませんが、それなりに積極的に仕事に取り組んでいる人なら経験があるのではないでしょうか。
ひどいときには、休日最終日になったら、いてもたってもいられなくなったり(笑)

 

こういった事は、ある程度までは脳の特性から説明することができます。
ちょっとこんな状況をイメージしてみてください。
あなたは、丸いスポンジケーキに、ホイップクリームを絞り袋から出して、デコレーションしようとしています。スポンジの中心に上から、絞り袋をぎゅっと絞る。
ブチューっと出てくるホイップクリームは、スポンジケーキの中心にたまってしまいました。

はい。
仕事に追われているときの脳ってこんな状態です。
どういうことかというと、ある一部分に集中して情報が固まっている状態です。
けど、これではケーキはうまくデコレーションできません。

だから、ちゃんとヘラで伸ばして、スポンジケーキにまんべんなく塗り広げますよね?
脳内の情報もこれと同じで、一点集中でガッツリ志向していると、思考の状態が偏っている状態です。
ケーキの真ん中にウ●コのようにとぐろを巻いて放出されたホイップクリームのようなものです。

 

これを伸ばす作業は、脳で言うと一点集中の状態から、少し違う情報を入れてやることです。
ひたすら、仕事上解決すべき問題に関して考えた後で、遊びの事だったり旅行の事だったり、まったく脳の違うリソースを使ってやるわけです。
そうすることで、脳の中がシャッフルされて、今までとは違ったパターンで知識や情報が繋がり始めます。

この状態は、また違う意味では、潜在意識に情報を渡してしまう作業でもあります。
そうすると、今までは経験しなかったつながりが脳内ででき始め、ポンッ!と答えが出たりします。

 

脳の中の情報は、何かの刺激でガラガラと動かしてやらないと、硬直化するのです。
だから、会議で煮詰まったときに少し休憩を入れると、アイデアが活発になりやすいなんて言う事は皆さんも経験があるのではないでしょうか。

 

答えの出ない問題を抱えたときは、物理的な場所を変える、シチュエーションを変える、動きを変えてみる、刺激を変えてみる、といった変化を身の回りに起こすことが有効です。長期の休暇が取れない場合は、歩いたことのない街を少し散歩してみるとか、いつもやっている事を少しやり方を変えてやってみるとか、いっその事少し転寝してみるとかいうのも有効なことがあります。

 

ただ、重要なのは、その前に、必死に考えるという前準備は必要です。
試しに、今日、明日と必死に考えたこと、土日のお休みで手放してみる。
すると日曜日のサザエさんが始まる頃には、ハッ!と答えが出てるかもしれませんよ?

ぜひ一度お試しください。

 

もし、日ごろあなたがあまりセミナーなどに参加されないとすれば、
あなたの脳を揺さぶる体験として、こんなNLPの体験会が開催されます。
よろしければ、チェックしてみてください。

なぜその理由を解明できないのか?

いやぁ、社員の自主性が低くて困るんですよね。
どうも会社のまとまりがなくて。
社員間のコミュニケーションが上手くいかないんですよ。
どうやれば社員はやる気を出してくれるのだろう。

社長やマネージャーといったリーダー格の人たちの悩みは尽きません。

 

そこでたまに、少し突っ込んで聞いてみることがあります。
「それを解消するために、どんなことをされてますか?」
こういう事を試してみた。(けど今一つなんですよねー)
ああいう風にしてみた。(けどなんか違う気がするんですよねー)

まあ、色々試してはみたけど、結局はあまり効果がなかった。
つまり、手詰まりなわけです。

 

だとすると、採用に問題があったのだろうか。
いやいや給与体系の問題だろうか。

どんどんその問題は広がっていきます。

 

しかし、よく考えてください。
やっていること、同じことをグルグル回っていませんか?
ふと思い出すと、10年前にこういう問題があってこうしたんだよな。
けどそれが上手くいかない。
で、結局10年以上前の状態に戻す。

これ、永遠に問題は解決しません。

 

自分が知っている知識や情報、スキルや仕組みで上手くいかないとき、
本当はその外にある情報が必要になることが多い。
しかし、残念ながらその情報を取りに行く人は意外と少ないものです。

1か月に、何冊の本を読むでしょうか?
1年に、どれだけの有料セミナーに参加するでしょうか?
また、どれぐらいの新たな人と出会っているでしょうか?

 

どちらかというと、私たちは新しい情報を録りに行かないことが多い。
いやいや色々と情報とってるよ、というひともその情報の源は一つだったという話も多いですね。
同じ次元で発信される情報では、バリエーションとして限定的であることが多い。
だから、そこから一歩出た情報が必要になることがあります。

 

たとえば、相続の問題があったとしましょう。
遺産分割や法的なもんだいは、税理士や弁護士の情報が役立ちます。
しかし、実際は法的な解決の前に、人と人との話し合いというかコミュニケーションが必要です。
逆に言うと、それがきちんとできれば、弁護士にお願いする仕事はかなり限定的になります。

なのに、そのコミュニケーションをおざなりにしておいて、法的に解決しようとしてしまう。これって順番が逆ではないでしょうか?

 

組織においても同じことが言えます。
ルールや規則で縛る前に、人と人との関係性が重要なはずなのです。
それを度外視していきなり、就業規則で縛るとか、報酬制度で釣るとかやろうとするわけです。
この人と人との関係性は、普通の士業の人の情報ではなかなか得ることができないのです。

 

そういった今までと少し違った情報源。
それを持つことで、圧倒的な変化であったり、気付きを手にすることはよくある話です。
今まで慣れ親しんだジャンルとは外れた知識、求めてみませんか?

 

お金と心理学の密接な関係 NLPで紐解くお金の正体

唐突ですが、お金って何だと思いますか?
あまりに唐突過ぎて、驚かれたかもしれませんね(笑)

 

だって不思議じゃないですか。
たとえば1万円札の原価は、20円くらいだそうです。
しかし、日本国内、どこで使っても、1万円札は一万円の価値があるものとして扱ってもらえます。

 

考えてもみてください。
ホンダの普通のコンパクトカー、フィットが1千万円で売っていたとしても誰も買う人はいないでしょう。
何の変哲もない散髪屋さんでの散髪に、1時間50万円の値段がついていてもそんなところで散髪する人はいません。
ファミレスで、30万円のコース料理がメニューにあったとして誰が注文するでしょう。

 

普通は、その価値に応じた値段でしか、私たちは取引しません。
しかし、1万円札はモノとしては20円の価値しかないのに、1万円の価値を認められている。

これは「信用」に裏付けられている、と言われています。
日本のどこに行っても、1万円の商品やサービスと交換できるという信用があるから、1万円札はたった20円のものでも、1万円札として成立します。
逆に言えば、この1万円の価値がある、という考え方が消えてなくなれば、1万円札はただの紙切れです。
使う側が、1万円札だ、と思っていても商品を売る側が1万円の価値はない、と考えれば1万円札は1万円の価値はないわけです。

 

これは、少し大胆な言い方をすれば、国民全体が暗示にかけられているようなものです。
1万円札とは、1万円の価値があるものである、といういわば思い込みです。

 

さて、私たちは、他にも様々な思い込みを持っています。
お金を稼ぐには、汗水たらして苦労しなければならないというのもその一つ。
さらに、「私にはそれだけのお金を受け取る価値がない」という考えも一つです。

たとえば、あなたが何か、他人に親切をしたと思います。
道に迷って困っている人に、道案内をしたとしましょう。
相手の方は、
「とても困っていたので助かった。あなたに感謝の意を表したい」
と1万円札を差し出したとしましょう。

 

これ、素直に受け取るでしょうか?
それとも断りますか?

いやいや、さすがにこれだけで1万円は受け取れない。

そうやって断ったとします。
しかし、相手は引き下がりません。
では、せめて、これを、と缶ジュースを下さったとしましょう。
130円のジュースなら、「それなら遠慮なく」と受け取ることができるかもしれませんね。
これで、あなたの親切に値段をつけるとすれば、130円になったわけです。

 

さて、親切を受けた人は、初めに1万円札を差し出しました。
その人にとって、この親切は1万円の価値があったから差し出したのでしょう。
それは感謝を形にあらわしたものです。
その感謝の気持ちを、受け取ってもらえなかった。

ここにギャップがあります。
親切を受けた人はその親切に1万円の価値を見出した。
しかし、親切した側は130円が妥当だと考えた。
けっか9,870円の差はどこに行ったのでしょうか。

 

この「お礼には130円のジュースが妥当」と考えたのは誰でしょうか?
どう見ても、親切な行いをした人です。
なにしろ、相手はその振る舞いに1万円の価値を見出していたのですから。

じゃあなぜ自分は、この親切の価値が130円だと考えたのでしょうか?
恐らく、特に苦労をしたわけでもないからなのかもしれません。
自分が知っている土地の事を聞かれただけだから、知っている事を答えた。
ただそれだけだ、と考えている事でしょう。

 

ここに、ある思い込みがあります。
NLPでいうところの「ビリーフ」です。
お金は、苦労して稼ぐもの。
こういった信念(ビリーフ)を持っていると、せっかく1万円の評価をしてくれた相手の行為を受け入れられなくなります。

そもそも、そんなに簡単にお金の話にするなよ、という人もいるかもしれませんね。
けど世の中、何かのサービスを受けるにはお金は不可欠です。
ディズニーランドでガイドを雇えば、お金はいります。
夢の国でさえ、お金が基準にあるのですから、現実世界であればなおさらです。
お金がなくてもできる事はありますが、お金のことに囚われているからこの記事を読まれているともいえるかもしれません。

お金の話をタブー視しているとすれば、それはそれで一つの思い込みだと思います。
お金は汚いものとか、お金の話をするのははしたない事だとか。

 

もう少し考えていくと、いやいや、普通道案内をして1万円くれるなんて人、いないでしょ?
と言いたい人が出てきそうですね。

ちょっとたとえが極端だったかもしれません。
しかし、こんな話なら経験はありませんか?

●仕事のステップアップのために、海外でチャレンジしてみないか?
●この要職を君にお願いしたいと思っているのだがどうか?
●こういったセミナーをするのだが、君に講師をお願いできないか?
●会社でこんなチームを立ち上げるが、君が引っ張っていってくれないか?
●こういった資格試験にチャレンジしてみない?

他にもいろいろあると思うのですが、人生の様々なターニングポイントで
「いやいや。私には務まりません」
そういって拒絶した経験はありませんか?

 

実はこれ、差し出された1万円を断り、私の行為は130円にふさわしい、
と言っているのと何ら変わらないのではないでしょうか。

 

「お金」は感謝の証である、という人がいます。
つまり私たちは、人に感謝される事をやればリッチになれるわけです。
ただその時に、目の前に差し出されたお金を拒絶している事が少なからずあります。

それは、自分がそれにふさわしい人間でないとか、
それにふさわしい行動をしたわけではないとか、
相応しい効果がなかったとか。

それを決めるのは、あなたではなく相手です。
なのにそうやって自分を卑下する背景には、自分に自信がないことを示しています。
自分を愛しきれていない可能性があります。

 

ある方は、「お金=自分」と言います。
自分が価値ある存在である、と認められさえすれば、お金は自然とついてくる。
特に近年では、クラウドファンディングなどといったお金を多くの人から集めるスキームも盛んに活用されています。
これによって、いとも簡単に、莫大な資金を調達する人も出てきました。

 

もし、お金の事で悩んでいるとしたら、見直してほしいのです。
あなたは、既に価値がある存在であることを。
そこが揺らぐと、お金に問題が波及してくるのです。

お金は自分。
必要なお金が手に入らないとすれば、自分を認めていない可能性があります。

 

そんな心の中に巣食うビリーフを変えていく。
NLPではそんなワークもあります。
ぜひ、一度学んで頂きたいと思います。

 

災害にあっても逃げない人たち、会社の危機でも動かない経営者たち。

地震だ!
地面が揺れ始めたとき、あなたはどんな行動をとりますか?

おそらく、日本に住んでいて今まで一度も地震にあった事がない人はほとんどいないでしょう。
その時にあなたはどんな行動をとったでしょうか?

 

意外な事ですが、誰も逃げない事が多い。
それは、正常性バイアス(自分は大丈夫という思い込み)と、同調バイアス(周囲が逃げていないから自分も逃げない)という心理効果によるものと言われています。

 

これ、実は会社経営でも見られます。
実際は会社を取り巻く環境は、非常に厳しくなっている。
だから、今までの延長線上の経営ではなく、大掛かりな変化が必要な現実があったとしましょう。

周囲からはいろんな情報が入る事でしょう。
「この業界はこのままでは危ない」
「この事業は、今まさに変化のタイミングだ」
「社内からイノベーションを起こさなくてはならない」

しかし、こういった言葉は頭の中にぽっかり空いた真っ黒な空間に消えていきます。
セミナーなどでそんな話をきいたときは、
「自分の会社も何とかしなきゃ・・・」
と思うかもしれません。

なのにその会場を出る時には、すっかりその不安はなくなっている。
懇親会なんかでお酒が入っちゃうと、さらに不安は払しょく。
なぜなら、周囲の人たちも、俺と同じじゃないか、とわかるわけです。

 

ああ、自分だけじゃないんだ。
他にもたくさん同じ人がいる。
だったら、他の人に遅れないようにさえしなければ、
何とか生き残れるかもしれない。
そうやって自分を納得させます。

 

さて、それは真実なのでしょうか。
2003年、韓国で地下鉄放火事件がありました。
社内は煙が充満し、どう見ても危険な状態。
しかし、乗客たちは、避難しようという気配すら見えない。

結果、197名の尊い命を失うことになりました。

鉄道側のミスリードもあったようですが、
ここに、人の心理がかかわってきています。
私たちは自分の安全を守るため、自分で判断して行動することが難しい。

 

これを経営に置き換えてみると、よくわかります。
特に、即座に命を失う危機ではないのですが、
会社が傾くというのは経営者にとっては大きなインパクトです。

それだけの痛みがあるのに、そのための情報は無視。
なにも動かない人が圧倒的に多いのです。
隣と顔を見合わせて、ホッとする。
成功者が一握りとなるのは、こんな心理が働いているのかもしれません。

 

今の時代、相当早く世の中が動いています。
その時に、集団の一人であるという事は、本当は安心材料ではないんです。
一歩とびぬけなければならないのに、集団の中にいることで安心を感じているのはかなり危険。

そこに気づくか気づかないか。
こんな様子を見ていると、ノアの箱舟を思い出します。
洪水を想定して船を作った人間がいれば、それを笑う人間もいる。

あなたは、次の時代へ船出の準備をする人ですか?
それとも集団の中で埋もれてしまう人ですか?

 

NLPでは、集団に埋もれる自分から、
本当の自分につながる技術をお伝えしています。
誰かに合わせて生きるのではなく、自分の本質に従って生きる。
すると、自然に「ほかの人が行わない、自分だけの判断」を勇気をもって下せるようになります。

もし、そんな自分に合ってみたいと思われるなら、
ぜひNLPの門をたたいてみてください。

 

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