随分古い話ですが、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
なんていうギャグがありました。
当時もそうだったのでしょうが、今時こんなことをテレビなんかで言っちゃったりすると、きっと抗議電話の嵐なんでしょうね。
とはいえ、この言葉は、けっこう真理をついています。
関西にいると、赤信号でも車がいなければ結構平気で歩行者は横断歩道を渡る文化があります。(最近は少し減ってきているとは思いますが。)
一方、東京なんかだと、比較的、青信号まで待つ方が多いと思います。
一昔前は、関西人が東京に行って、赤信号を渡ろうとして恥をかいた、なんて話をよく耳にしました。赤信号を渡ることが平気な関西人でも、みんなが渡っていない東京ではやっぱり平気ではないのです。
バンドワゴン効果という心理効果があります。
これ、まさに「みんなで渡れば怖くない」的発想です。
皆がやってるから、乗り遅れたくない。
こういった心理を示す効果です。
テレビのコマーシャルなどでもこの心理技術は結構活用されていて、
「みんなが選んだ〇〇」
「あの人もつかってる。」
「人気ナンバーワン」
なんていうキャッチコピーはこの効果を見込んでいるわけです。
以前あるお店が、サクラを使って行列を演出したなんていう話もありましたね。
多くの人が選んだからと言って、確実という訳でもないし、いいものという訳でもない。
だけどなんとなく気になるんですよね。
なんか取り残されやしないかとか、そんな不安だったり、好奇心掻き立てられたり。
実際に、私が保険の営業をやっていたことは、お客さんの相談を受けて生命保険の内容を検討していると、こんなことをよく聞かれました。
「ほかの方は、どうされているんでしょうか?」
やっぱり、みんながどうしているかが知りたいんですね。
このバンドワゴン効果。
うまく活用するにはどうすればいいでしょうか。
一つは、最後の一押しのところで、ちょっとお伝えしてあげるといいかもしれませんね。
「皆さん悩まれた結果、これを選ばれることが多いですよ。」
という感じですね。
ベテランの営業マンは結構使っているテクニックです。
もちろん、ウソはいけません。
事実に基づいて、必要な情報をお伝えしなければならないのは大原則です。
けど、ああでもない、こうでもない、と同じところをグルグル回っているお客さんには、そんな言葉が参考になることもあるようです。
さて、ちょっとしたシャレですが、本日のブログタイトルは
「みんながやってる営業法」
です。
もしこのタイトルに引き寄せられてこのページを見られているとすれば、あなたはまさにバンドワゴン効果を経験されているかもしれませんね。
28歳の時保険代理店業で起業し、保険会社の年間表彰に5年連続で選ばれる会社に育てる。
そのすぐ後、スタッフの半分が一気に会社を辞める事態になり「自分を変えなければ」と発起しNLPや心理学を本気で学ぶ。
『過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる』ことを知り、全国の経営者やビジネスパーソンにもそれを伝えるため、セミナー活動や研修活動をしている。
【保持資格】
全米NLP トレーナー・LABプロファイル®トレーナー
交流分析士・心理カウンセラー・行動心理士