本を読んだだけで満足していませんか?「知っている」だけの人が成果を出せない本当の理由
こんにちは、ぽるとSolutionです。
みなさん、こんな経験はありませんか?
- 有名なビジネス書を読んだ
- セミナーで学んだ
- 成功者の体験談を何冊も読破した
──だけど実際の毎日は、大きく変わっていない。
これ、実は非常に多くの方が無意識に陥る「分かったつもりの罠」です。
なぜ「本を読むだけ」では変われないのか?
そもそも、なぜ本を読むだけでは成果が出ないのでしょうか?
ポイントは「理解」と「行動」の違いにあります。
人間の脳は、知識を得た瞬間に安心してしまう性質があります。
たとえば新しい健康法の本を読んだとき、「ああ、これで痩せられそうだ」と感じます。
ところが、実際に毎日の運動や食生活の改善が続かなければ当然結果は出ません。
これはスポーツでも同じです。
「素振りの理論書」を読んでも、バットを振らなければスイングは上達しません。
つまり、知識はきっかけであり、変化を生むのは結局「行動と経験」なのです。
あるコーチの言葉
私たちが関わる選手たちの中にも、「メンタル本をたくさん読んでいます!」という選手がいます。
ところが試合本番では、緊張や焦りで実力が発揮できずに悩む…。
あるベテランコーチがこう言いました。
「知識は薬箱。飲まなければ効かない。」
まさにその通りです。読むだけでは『薬を買って満足している』状態。飲んで初めて効くのです。
知識は『使って初めて資産』になる
例えば:
- 「褒めて育てよう」と本で学んだ上司が、部下の前で照れて何も言えない
- 「ポジティブ思考が大事」と知りながら、失敗した瞬間に自信をなくす選手
- 「傾聴が重要」とセミナーで学んだのに、家族の話を遮る父親
「分かってるはずなのに、できない」──ここが大きな壁です。
これが「行動の壁」と呼ばれるポイントです。
「知っている」から「できる」へ。行動の壁を超えるのが本当の成長
行動の壁を越えるための5ステップ
- 本を読む前に『目的』を決める
たとえば「部下との関係改善に使いたい」「試合前の緊張を抑えたい」など。漠然と読まずに、使う場面を想定すると吸収力が高まります。 - 読んだらすぐに3つだけメモする
完璧にまとめようとせず「これは今すぐやってみたい!」というポイントを3つ。シンプルに整理すると行動に移しやすくなります。 - 24時間以内に『小さな実践』を試す
たとえば:
今日の打ち合わせで相手の話を最後まで聞く/明日の練習でイメージトレーニングを3分やる/家族に一言だけ感謝を伝える
本当に小さくて構いません。
「読んだら動く」このセット習慣が非常に重要です。 - 人に話してアウトプットする
同僚・家族・SNS…どこでもOKです。話すことで頭の中が整理され、実行力が一段上がります。 - 定期的にフィードバックを受ける
独学は偏りやすいもの。コーチ・メンター・トレーナーの視点が入ると、改善ポイントが見えます。
知識を実践に落とせた人は、たった3%
某有名研修会社の調査では、ビジネス研修を受けたあと「実際に習った行動を3か月後も実践できている人」はわずか3%だったそうです。
つまり、行動に移せるだけで上位3%に入る可能性があるのです。
スポーツ現場でもビジネス現場でも同じ
ある若手管理職の例を紹介します。
彼は「部下育成」「心理的安全性」について書籍を読み漁っていました。知識は豊富。ところが、部下は委縮して意見を言わない。
そこで私たちの研修で彼が取り組んだのは「沈黙を怖がらず3秒待つ練習」。
すると、部下が自然と話し始めるようになり、会議の空気がガラリと変わりました。
小さな実践が現場を変えた瞬間です。
ぽるとSolutionが大切にしていること
私たちはスポーツ選手、企業管理職、若手ビジネスマンまで幅広くサポートしています。共通するのは、
「知っている状態」から「できる状態」へ、伴走しながら橋渡しをすること。
- 知識だけなら独学でも得られる
- 実践は一人では難しい
- 伴走者がいれば行動が続く
この原理原則に基づいて、私たちは研修・セッション・トレーニングを行っています。
まとめ
- 知識は武器。だが使わなければ重いだけ
- 小さくてもいい、読んだら必ず実践する
- 一人で抱えずフィードバックをもらう
- 実践できる人こそ成果を得る
あなたも「知っている人」から「できる人」へ、今日から一歩を踏み出してみませんか?

28歳の時保険代理店業で起業し、保険会社の年間表彰に5年連続で選ばれる会社に育てる。
そのすぐ後、スタッフの半分が一気に会社を辞める事態になり「自分を変えなければ」と発起しNLPや心理学を本気で学ぶ。
『過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる』ことを知り、全国の経営者やビジネスパーソンにもそれを伝えるため、セミナー活動や研修活動をしている。
【保持資格】
全米NLP トレーナー・LABプロファイル®トレーナー
交流分析士・心理カウンセラー・行動心理士