新しい時代のセカンドライフ

今の70歳ってよぼよぼですか?
それとも元気ですか?

周囲にそれぐらいの年齢の知人がいる人は、
ちょっと思い出してみてください。
私の場合、ビジネス上で付き合いのある人がちょうどこの年齢。
昭和22年(1947年)生まれです。

 

さて、この人が生まれたときの日本の平均寿命、
どれくらいかご存知ですか?

なんとなんと、

男性 50.06歳
女性 53.96歳

なんだそうです。
49歳の筆者は、間もなく寿命が尽きます(汗)

 

確かに、戦後の栄養事情や、衛生環境の良くない時代です。
それでも、戦前は42~43歳くらいが平均寿命です。
つまり、おじいさん、おばあさんの時代は、
人生50年時代だったわけです。

 

今や平均寿命は80歳レベル。
このままいくと、人生100歳時代が訪れると言われています。
つまり、一昔前の感覚で言うと時間にして2倍の人生です。

しかも、なにもできない赤ちゃんでいる時間は、50年人生も、100年人生も変わりません。
子どものころ学んだ、言葉や、社会の常識は、はじめの20年で学習完了するとしましょう。
50年人生なら、残りは30年。
100年人生なら、残りは80年にもなります。
つまり、自分のパーソナリティを活かして活躍する期間は倍以上。

 

さて、この期間をどう活かしますか?

心の時代と言われて久しいですが、それはこういった人生の長さと無関係ではないような気がします。
ただ生きるのに必死だった時代がはじめの50年だとすると、
その先の50年は一皮むけた50年としたいもの。

 

人生がたった50年しかない時代、人は一つのことを極めることが限界だったのかもしれません。
しかし、その期間が延びることによって、私たちはより多方面に活躍できるようになります。
なのに、一つの会社で一つの仕事を務めあげるという、古い価値観がいまだはびこっているのが現実。
実際、勢いのあるベンチャー企業は、人のセカンドステージを応援する仕組みがあるようですが、
日本ではまだそれが定着しないようです。

恐らく、大体30歳代~40歳代は一つの転機ととらえるのが、今風の考え方ではないかと思います。
それまでの人生、経験、能力を振り返り、これから40年、50年の人生を考える。
かつてのセカンドライフは消化時代のようなイメージでした。
だから定年退職後が、セカンドライフと言われていました。
しかし、人生が長くなって、セカンドライフは前倒しすべきではないかと考えています。
新たな成長曲線を描くためにも、30歳、40歳代で何を考え、何を学ぶかが重要なのではないでしょうか。

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