あなたは本当の自分を知っていますか?
「はい」
と即答する人もいれば、
「いいえ」
という人もいるでしょう。
じつは、あるカウンセラーの方はこんなことを言っていました。
「他人のことは、行動や仕草を見ればだいたいわかる。けど自分のことはなかなかわからない」
そういうものなんですね。
大抵は、行動・仕草の大半は無意識から出ています。
だから、第三者としてみると、行動と無意識を結び付けてその行動の意味を考えるとその背景がわかる。
けど、自分の場合は、”無意識”にやってる行動だけに、なかなか本心に気づくことができないのです。
さて、本当の自分を知るのに、一つ方法をお教えしましょう。
それは、子どものころに好きだったことを思い出すこと。
人は、大人になるにつれ、「社会常識」というものを身に着けます。
そうすると、社会の常識で物事の価値を決めていくことになります。
たとえば、私の場合・・・
小学校の低学年のころから図鑑が大好きでした。
暇があれば図鑑を眺めていた。
特に、宇宙というものに関しては、すごく関心を示していました。
けど、いくら宇宙のことを知っていても、小学校の成績は上がりません。
理科でほんの少し、星について学ぶだけです。
だから次第に、必要のないもの、という判断をして捨て去りました。
小学校の高学年になるころには、マンガを描くことに関心を示しました。
当時ヒットしていた漫画を模写したり、物語を作ったり。
けどこれ、親に見せると、軽く笑われて終了(苦笑)
さらに、中学になると音楽に関心を示し始めて、ギターを買ってもらいました。
ギター、ベースと進み、20歳代のころにはパソコンで作曲するようになりました。
何の脈絡もない流れのようですが、自分なりには何かを創り出すということに関心があったのかな、と思っています。
となると、言われたことだけをただ黙々とやる人ではなさそうです。
こんな私が、単純な仕事の繰り返しをしているとすれば、才能を使い切れないことになります。
特に私がしていた仕事は、毎日が同じ仕事の繰り返し。
これでは、自分を活かすことはできないはずです。
悶々とした思いを抱えながら、不得意分野でしごとするなんて、ゾッとしますね。
なぜ子供時代の趣味嗜好を思い出すのか。
これはシンプルで、人の脳というのは意外と単純にできています。
嫌な思いをすれば、その思いをしないように身体をコントロールします。
パブロフの犬が有名ですが、人間だってああいった条件反射的なものの集合体。
だから、勉強以外のことに精を出していると、親から叱られたとか、
「ちゃんと稼げる仕事につけ」と周囲から言われたとか、
言われなかったとしてもそんな雰囲気の中で生きていると、忖度し始めるのです。
親に対してとか、社会に対して忖度するのです。
だから、世の中的に、こういう人が正しい、と思われる人になろうとする。
そこから外れた人になると、嫌な思いをする、と脳が勝手にストーリーを作っているのです。
そういったプログラムがまだ完成していない子供のころの想い。
これこそが、自分の本心に近いものだと考えられます。
人の脳は、生まれたときはまっさらではあるのに、成長の過程でプログラムがなされていきます。
これはある意味、AI(人工知能)と同じです。
そのプログラムは子供のころは、他人任せだったわけです。
しかし大人になった今、自分でプログラムしてみませんか。
NLP(神経言語プログラミング)は、自分を動かすプログラムを、自分の意志で作り上げるスキルです。
28歳の時保険代理店業で起業し、保険会社の年間表彰に5年連続で選ばれる会社に育てる。
そのすぐ後、スタッフの半分が一気に会社を辞める事態になり「自分を変えなければ」と発起しNLPや心理学を本気で学ぶ。
『過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる』ことを知り、全国の経営者やビジネスパーソンにもそれを伝えるため、セミナー活動や研修活動をしている。
【保持資格】
全米NLP トレーナー・LABプロファイル®トレーナー
交流分析士・心理カウンセラー・行動心理士