大事なお話はこっそりがいい

皆さんは、視界に入る場所で誰かが内緒話を始めたら、どう感じますか?
オフィスの片隅で、ある一人の社員が同僚を呼ぶ。
もっと近づいて!という仕草が見えます。
片方の社員が、相手の耳に手を当てなにか話を始めます。

それを見ているあなた。
きっと、気になってしょうがないのではないでしょうか?

 

話をきいている人の表情を見る。
なんとも複雑な表情です。
少し顔をしかめたと思ったら、パッと笑い顔になる。
彼の視線を追ってみる。
どこを見て、何の話をしているのだろう?

 

一瞬彼と目が合う。
彼はバツが悪そうに、視線を逸らす。
どうやら私の事を話しているらしい。

先日やらかしてしまった失敗の話だろうか?
それとも、今の服装に問題があるのだろうか?
顔に、何かついている?

 

つかつかと駆け寄って話の内容を確認したい。
そんな衝動はあるものの、そこに割って入るのは少し勇気がいる。
なんとももやもやした気持ちになる。

その後、一日中、その事が気になって仕方がない。
何を話していたのか。
その痕跡を探るために、二人の様子を目で追う。

 

こんな経験、ありませんか?

 

さて、人は、内緒話に敏感です。
もし、彼らが普通に話していたのであれば、こんなふうに試みだされることはないでしょう。
しかし、内緒にされるときになってしょうがないのです。

 

人は重要な話は、こっそり耳打ちするものです。
他にはない情報だったり、あなただからこそ伝えられる情報だったり。
そんな風に条件づけられているんですね。

 

何が言いたいかというと、大事なことはこっそりと耳打ちをするのが効果的だ、という事です。
そうすることで、その情報は、相手のためだけのものである、という重要性を増します。
少なくとも、耳打ちされる話を、ぼんやりと聞き流すことはありません。

逆に、大声で叫んでいる言葉に対しては、よほどのことがなければ集中して聞きませんよね。

 

どうしても相手の耳に入れたいときに手軽にできるのが、
コソコソ話をする、という事です。

たとえば、セールスの現場で。
「お客さん、これは誰にでもできる話ではないのですが、お客さんだからこそお話しします。」
なんていう風に話し始めると、お客さんは否が応でも聞き耳を立てます。
しかも、お客さんの自己重要感は高まります。
「ああ、このセールスパースンは、自分の事を特別にかんじてくれてるんだな。」と。

管理職の場合、社員に対してこういった形で話を伝えるのもやはり同様に効果的です。

 

ただ、注意してほしいのは、やはり耳打ちするのはそれなりに重要な情報であることが必要です。
どうでもいいことを耳打ちすると、なんだ大げさな、なんて逆に印象を悪くしてしまいます。

どうしてもこの重要な情報を、確実にお伝えしたい!というときに使ってみてください。
きっと効果を実感できると思います。

 

個人向けセミナー

関連記事

板挟み管理職の悩みを解決!現場と経営のストレスを軽減するコミュニケーション研修ガイド

板挟み管理職の悩みを解決!現場と経営のストレスを軽減するコミュニケーション研修ガイド

お客さんをつかんで離さない、営業で役立つたった一つの質問

お客さんをつかんで離さない、営業で役立つたった一つの質問

真面目に話しているだけなのに・・・どうして怒るんだろう・・・

真面目に話しているだけなのに・・・どうして怒るんだろう・・・

「使う言葉」で探る、相手の生き方

「使う言葉」で探る、相手の生き方

仕事行きたくないし眠いなら休むべき?家にいたいと思った時の対処法5選

仕事行きたくないし眠いなら休むべき?家にいたいと思った時の対処法5選

手を上げて挨拶する人の心理状態とは?目上の人に対してやっても大丈夫?

手を上げて挨拶する人の心理状態とは?目上の人に対してやっても大丈夫?

神経質でプライドが高い人の心理と特徴とは?上手な付き合い方5選!

神経質でプライドが高い人の心理と特徴とは?上手な付き合い方5選!

分かっているけど出来ないのはなぜ?

分かっているけど出来ないのはなぜ?

間違って同じ本を買ってしまう背景にあるもの

間違って同じ本を買ってしまう背景にあるもの

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Google口コミ

Google口コミ