「締め切り」の威力

皆さんの職場でも、
営業をしたり、
DMを送ったり、
広告を出したり、
アンケートを取ったり、
といった販売活動をされていると思います。

 

社外での販売に限らず、
総務において社員に提出をお願いしたい書類など。

 

とにかく、誰かに動いてほしいとき、
「締め切り」
というのは絶大なパワーがあります。

 

たとえば、あるサービスをお客様に紹介するとしましょう。
このサービスが、いつでも申し込めますよ、
というものであればお客さんはこう思います。
「ま、今決めなくてもいいから、ゆっくり考えよう。」
そうして、その話は忘却の彼方。

忘れたころに、
「あの件、ご検討状況はいかがですか?」
と営業マンから言われても、面倒くさくなって、
「あ、もういいよ、あれは。また、その気になったらこちらから電話します。」
という事で終了です。

 

テレビショッピングを見てみると、よくわかりますよね。
「限定〇名様!〇時~〇時の間にお電話ください。」
こういわれると、お客さんは今すぐ考えないと、乗り遅れる!という不安に駆られます。
で、慌てて電話をするわけです。
これが、締め切りがない話だと、きっとそのお客様はその商品を買う事はないでしょう。

 

これ、とても重要です。
特に、他人に何かしら決断を促す際には、期限というプレッシャーを与えることで、
決断から逃げない姿勢を保つ事ができます。
少なくとも、一定期間は、そのことについて真剣に考えるのです。

 

 

私もこんな経験があります。
仕事がらみで出したDMに、締め切りを設定しました。
1月31日締め切り、という感じです。

 

締め切りの理由を明示したわけでもないのですが、
DMが届くや否や、お客様からの電話やFAXが続々入りました。
お客様は大抵言います。
「いやぁ、今月締め切りだと書いてあったから、慌てて電話したんだけど、
まだ大丈夫?」

ですから、セールスでも、DMでも、お客様が検討モードに入ったら、
ぜひ締め切りを設定頂くのがいいと思います。
それは、出来れば根拠のあるものがいいと思います。
たとえば、〇月〇日を過ぎると値上げしてしまうんです、とか、
ちょうど決算セールのタイミングなので、〇日までにお決めいただければ〇〇がついてきます。

といった感じですね。

 

もちろん、ウソはだめですよ。

 

もう少し軽い感じにしたいなら、
「ご検討いただく時間を1週間として、〇月〇日に結果を伺うためにお電話をさせて頂いていいですか?」
ということで、軽い締め切り設定になりますね。

 

本来、営業やその他の販売は言葉の力で、人の心を動かす事が仕事の根っこにあると考えています。
人の心を動かすのには、人の心がどの様なタイミングで、どのような傾向で動くかを知るのはとても大事です。

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