バックトラッキングとは何か?心理学の基本テクニックを教えます。

NLP心理学は数ある心理学の中でも、

特に「即効性」のあるコミュニケーションスキルだと言われています。

今回はその中でも、

誰にでも簡単に始められるコミュニケーションスキルをご紹介。

初めて会った相手でも、

これを使えば簡単に「ラポール(信頼関係)」が築けちゃいます!

バックトラッキング

バックトラッキングとは、

日本語では「オウム返し」といわれます。

相手の発した言葉や感情を、

同じように表現することで、相手の共感を得やすく、

ラポール(信頼関係)を構築することができる心理学の基本的なスキルの一つです。

こちらでは、

バックトラッキングの具体的な方法を

たとえを使いながら分かりやすくお伝えしますので、

あなたも営業や恋愛、対人関係全般で、ぜひ使ってみてください。

バックトラッキングの効果と使い方とは?

バックトラッキングとは何?具体例でみてみよう!

バックトラッキングの効果は、試していただくとすぐにわかります。

はじめは親しい友人や配偶者、

お子さんなどの身近な人から試してみるといいでしょう。

恋愛で使うにも、相手との関係を自然に深めていく過程にぴったりですよ。

たとえば、こんな感じで試してみましょう。

相手:「今日さぁ、電車に乗ってるときに変な人がいてね・・・」

自分:「うん、変な人がいたんだね。」

これだけです(笑)

その時、相手の反応を少し観察してみてほしいのです。

相手はおそらく

「うん、そう。」とか、「そうそう」

とか言う反応をすることが多いと思います。

この状態、相手の心の中でどんなことが起こっているかわかりますか?

相手と信頼を築く方法を探してるなら、バックトラッキングをしてみよう!

相手は、自分の言葉をオウム返しされることによって、

  • あなたがきちんと話を聞いていることを確認できる
  •  
  • あなたが自分の話を受け入れていることに安心感を感じる
  •  
  •  

といった感情が心の中に生まれている、と考えられます。
そして、相手が「そうそう」とYesを重ねることで、

自分自身への説得も行っている状態といえるかもしれません。

こういった動作を続けていくことで、

一枚一枚、あなたとの信頼関係の層が厚くなるのです。

人間関係構築の第一歩は、

相手に気持ちよく自分の話をしてもらうというところにあります。

傾聴」という言葉をよく耳にするようになりましたが、

まさに傾聴です。

自分の意見をさしはさむことなく、まずは言葉と心を受け止める。

ここで、相手は安心感を感じ、

様々な話をしてくれるようになるでしょう。

そして、人は、自分の話を聞いてくれる人を信頼するのです。

こうして、

良好な人間関係の下地、つまり信頼関係をつくっていくのです。

このことを、心理学の言葉では「ラポール(信頼関係)を形成する」と言います。

バックトラッキング方法の具体例を紹介。実際に試してみよう。

バックトラッキングの具体的なやり方は、簡単です。

基本は、相手の話したことの一部をそのままオウム返しのように言い返すという事。

相手が使った言葉をそのまま返すのが理想的ですが、

1.相手の話した「事実」を返す。
2.相手の話した「感情」を返す。
3.相手の話を要約して返す。

といった方法もあります。

全て例をあげてみますね。

たとえばこんな感じです。


例えば1の「事実」をバックトラッキングすると、こうなります。

相手:「今日、会社の会議でAさんとプロジェクトを組むことが決まったんだ!」

あなた:「Aさんとプロジェクト組むんだ!」 (事実の反復)


続いて2の、「感情」をバックトラッキングするとこうなります。

相手:「明日も雨かあ、雨が続くとやっぱりちょっと憂鬱になるんだよね・・・。」

あなた:「そうなんだ、憂鬱になるんだね・・・。」 (相手の感情に合わせる)


そして3の、「要約して返す」をバックトラッキングすると
こうなります。

相手:「来週、資格の試験があってね。

    勉強したかったんだけど時間が無くて今回は厳しいかも。

    でもパスしたら給料あがるからどうしても合格したいんだよね」

あなた:「試験だけど少し厳しいんだね。給料が上がるならぜひともパスしたいね!!」

      (内容を要約して分かりやすく返す)


以外と簡単にできそうだと思いませんか?

ミラーリング・ペーシングなどと併用して活用すると尚効果が出るでしょう。

ぜひ、すぐに日常でできそうな場面から取り入れてみてください。

バックトラッキングを使う際に注意することは?

もっとも大切なのは

「相手に合わせた」オウム返しをするということです。

相手の話したことを感情を乗せずにただオウム返しするだけでは、

さすがに白々しくなってしまう事があります。

・相手が悲しそうならこちらも悲しそうに

・相手が嬉しそうなこちらも嬉しそうに

・相手が怒っているならこちらもテンションを合わせて

相手が怒っている場合、こちらも同じように怒りのテンションで

オウム返ししてしまうと、

相手の怒りを助長させてしまう可能性もあります。

「怒り」については少し様子を見ながら、

相手の本当の気持ちや感情を考えながら合わせてあげるといいでしょう。

イメージしやすいのは、

赤ちゃんに対する接し方を見れば分かりやすいと思います。

赤ちゃんと話すお母さんは、

赤ちゃんが悲しそうだと悲しそうな顔をしますね。

また、

嬉しそうな時はお母さんも一緒になって

喜んであげていると思います。

特に言葉がまだ上手に話せない小さい赤ちゃんの場合、

「相手に合わせた」非言語のコミュニケーションだけでも

十分にラポール(信頼関係)を築くことが可能です。

まずは場の空気を読みながら、

うまく要所要所で使うことを意識することが重要です。

また、それなりに使いこなすには

一定程度の慣れも必要だと思いますので、

日々の家庭内や友人との会話で意識して練習しておくのが良いでしょう。

まとめ

バックトラッキングは、

心理学のなかでも、

相手と関係性を良好につくっていくための基本スキルの一つです。

NLP心理学では、

このような技術をひとつひとつ、ワークのなかで練習しながら習得していきます。

営業、恋愛、会社での上司や部下との関係など、

あらゆる対人関係を好転させるために応用できる技術です。

「ミラーリング・ペーシング」のスキルと合わせると、

より高度なテクニックとして使うことができるでしょう。

NLPに興味を持たれた方は、

まずはNLPの体験セミナーを探して参加してみることをおすすめします。

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