感情をコントロールすると事実のとらえ方が変わる

実は私の友人(女性)が、自宅に帰ったとき、事件は起こりました。
たまたまいつもと違う時間に、家に帰り、リビングで物音を聞いたためそこへ視線を移す。
カーテンの向こうでは人影がさっと動きます。
顔を見ると深く帽子をかぶって、顔が見えない。

ドキドキしながら確認すると、リビングの窓のガラスが割られていたそうです。
幸い二重ガラスだったので、泥棒はあきらめて去ったようす。
ドキドキとなる心臓、息は浅く、手は震える。
一瞬止まった思考が再び回り始め、急ぎ警察に電話をしたといいます。

 

警察が来るまでは、生きた心地がしなかったといいます。
たぶん、向こうから家のなかは見えていないはず。
自分の存在さえ気づいていなかったと思うのですが、また来たらどうしようとか、不安ばかりが押し寄せます。

 

暫くして、警察が到着したときには、ホッと胸をなでおろしたといいます。
それでもどんよりした気分は、一日引きずります。
そんな矢先、今度は子供が熱を出す。
ああ、なんだか嫌な事ばかりおこる。

そんな風に思い始めると、もう、目に見える世界がなんかブルーなんですよね。
どこかしら明るさがなく、どんよりしたシーンに見えてしまうものです。

 

そこで彼女は思い立ったようです。
よし、笑おう!と。
行った先が吉本新喜劇(笑)

 

まあ、笑いこけたようです。
で、何が起こったかというと、
そんな嫌な思いで、すっかり忘れてしまったってこと。
笑う前と後では、見える世界が違ったといいます。

次々と訪れた嫌な出来事も、もうすっかり忘れてしまって、今は元気に毎日を過ごしています。

 

なんだか流れが良くないな、と思うときは笑うのがいいようです。
実は、笑う事で病気が治ったという報告さえあります。
何が言いたいかというと、自分の感情をコントロールすると、事実は変わらなくとも、見え方は変わります。

 

感情を選択するのは、他でもない、自分だといいます。
たとえば、不快な事実が発生したとき、その事にいつまでもとらわれて、嫌な感情を延々と引きずるのは、自分がそういう感情を選択しているという事です。
不快なことがおこっても、スイッチを上手に切り替える人はいますし、そうすると長い時間不快な状態にいることはありません。

常識はずれな隣人がいたとして、その人のせいで一日カリカリするのも、
隣人のことなど気にせず、自分の時間を大切にするのも、選択をしているのは自分です。

 

そういった選択は、たいてい、なにか「得をする」からしている事が多いと言われています。
カリカリと怒っている事で、いたわってもらえるから怒るのかもしれないという事です。
合理的に考えれば、他人の事でいつまでも不機嫌でいても、自分は何の得にもならないからです。

ただ、人間というのは、何事も合理的に判断できるものではありません。
また、あふれ出す感情を、いきなりコントロールしろ、といっても難しいものです。
だからまずは、なにか、コントロールできない感情が前面に出てきた時、「この感情をあらわにすることで自分はどんな徳をしているのだろう?」と問いかけてみると、いずれその感情の正体がわかるときがくるのだと思います。

 

さて、人は笑っているほうが、身体的にも精神的にもよい効果があるようです。
できる事なら、日々笑って過ごしたい。
しかし、目の前に起こることは笑えるような楽しい事ばかりではありません。
その事実を変えることはできませんが、事実をどうとらえるかは変えることができます。
泥棒が来て、恐れおののいていた友人が、笑いでその恐怖を払いのけたように、
あなたも、望まぬ感情は吹き飛ばすことができるはずです。

 

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といっても決して難解なものではなく、実際の体験を通じてそれを学んでいきます。
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きっと、ずいぶん楽になることが出てくると思いますよ。

 

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