まんトレが相談を受けるなかで、多いものの一つが組織のマネジメントです。
社員がやる気を出してくれない。
社内の雰囲気が良くない。活気がない。
社員の自発的な行動が起こらない。
しかし、ここに打つ手がイメージできない。
だからお金の問題かもしれない、とインセンティブを与えるとか、
意見を出せ!と強要するとか、
社員に研修を受けさせるとか、
そんな事を試す方は結構多いです。
それ、上手くいきましたか?
と聞くと、やったときはいい、という方はたまにいらっしゃいます。
けど半年、1年たって、良かったかといえば元の木阿弥。
実は心理学的には、元の状態より悪くなっている事の方が多いはずです。
誰もが知っている管理手法の多くは、上手くいかないことが心理実験で明らかにされているからです。
こんな間違いがなぜ起こるかというと、多くの場合、誰がやっても、短期間で、目に見える効果が表れるノウハウばかりを追い求めるからです。
手っ取り早く解決したいという欲求は、根本的解決を遠ざけがちです。
まず、考えてみましょう。
ある父と思春期の娘の関係を想像してみてください。
Aという家庭では、父が「よし、みんなで食事に行こう!」といえば、娘は大喜び。
ワクワクする夕食タイムが待っています。
しかし、Bという家庭では、父が同じことを言うと、娘はこういいます。
「えーー、一緒に行くのは嫌。お金をちょうだい。」
父は頭を抱えてしまいます。
だいたい、組織の問題で悩みを持っているリーダーというのは、Bという家庭と似たような状況ではないでしょうか?
じゃあ、どうするかなのですが、このBの家庭で父はこういいったとしましょう。
「一緒に来なければ、こずかいはもうやらない。」
これ、企業で言えば、強引な強制です。減俸の恐怖で社員を管理する手法。
「一緒に来れば、好きなものを買ってやろう。」
これ、企業で言えばインセンティブです。
なんだかおかしいですよね?
家庭と会社では、基本的な環境が違うという人もいるかもしれません。
じゃあ、逆に、Aという家庭はなぜこんなに雰囲気がいいのか。
強制してるわけでもなく、インセンティブを渡しているわけでもない。
こういう時によく出る話は、
「娘の性格による。」
という話。
しかし、その娘を育てたのは一体誰なのでしょう。
敢えて厳しい言い方をさせて頂くと、娘であれ、社員であれ、それを相手の責任にしているうちは何も良くはなりません。アイツの問題だから、インセンティブで釣ろうとか、アイツの問題だから無理やりでもやらせようとか。これで社内の風通しが良くなるわけがありません。
だから、人間関係が重要なのです。
アイツがどうするかではなく、リーダーであるあなたがどうするかなのです。
どんなモチベーションアップ策も、部下と上司の信頼関係なくしてうまく機能することはありません。だから、どんどんとその場しのぎの策に傾倒していきます。けっか、やればやるほど人間関係は崩壊していく。
もし、社内の雰囲気が良くない、と感じるのであればまずやることは、給与体系の改定でも、社内の賞罰制度の改定でもありません。部下との人間関係を構築する事です。
実際に、崩壊寸前の企業が、社長がNLPを学び、社員一人ひとりを「人」として見るようになってからは劇的に改善したケースもあります。
まんトレがNLPを学び、広めようとしたのはそこに理由があります。
人間関係が上手くいくなら、NLPでなくても何でもいいのです。
しかし、まんトレとしてそれを作り上げる最短距離がまさにNLPである、という判断からそのトレーナーをしています。
会社を活性化させたいなら、社長がまずはNLPを学び、日々の習慣として使いこなす。
たったこれだけで、劇的に会社の状況は改善します。
騙されたと思って、門をたたいてみてはいかがでしょうか。
28歳の時保険代理店業で起業し、保険会社の年間表彰に5年連続で選ばれる会社に育てる。
そのすぐ後、スタッフの半分が一気に会社を辞める事態になり「自分を変えなければ」と発起しNLPや心理学を本気で学ぶ。
『過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる』ことを知り、全国の経営者やビジネスパーソンにもそれを伝えるため、セミナー活動や研修活動をしている。
【保持資格】
全米NLP トレーナー・LABプロファイル®トレーナー
交流分析士・心理カウンセラー・行動心理士