初対面でも信頼関係を構築する方法

春になると、新しい環境に身を置く人は多いと思います。
けど、初対面の人と話をするの、苦手なんだよなぁ。
人見知りなんだよなぁ、という人、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
特に日本人はシャイですから、その傾向は強いかもしれません。

実は、コミュニケーションが苦手な人ほど、「何か面白いことを話さなければならない」
と必死になって、必死になればなるほど何も話せなくなる・・・ってこと、ありませんか?

 

いちど、そんなシーンになった時、自分を観察してみてほしいのです。
そんな状態になればなるほど、気持ちは自分の内側に向いてないでしょうか?
自分の中から、人が関心を持つ話題を引き出さなければならない、と必死になってませんか?
そう自分と目の前の共通点、共通点・・・と考え込む。
ああ、何の共通点も見いだせない。
で、場は凍り付いたように感じてしまう。
シーーーーン。

そうなると負のサイクルが始まります。
相手の顔は、つまらなそうにしてるように見え、ますます焦ります。

 

そんな時は、相手も共通の話題を探そうと必死になってるかもしれない、なんていう余裕はないわけです。
難しい顔をしてるのは、もしかしたら同じことで考え込んでるからかもしれません。
逆に言うと、あなたも、相手から見れば難しい顔をしているのではないでしょうか。

 

さて、こんな時のコツとして、一つ伝授します。
相手のことを見て、いろいろと想像を膨らませてみるんです。
ああ、この人の名刺はこんなことが書いてあった。
過去にどんなことがあったんだろう?
けっこう色が黒いけど、なにかスポーツをしてたんだろうか?
大きなカバンを持ってるけど、何が入っているんだろう?
おしゃれに気を使ってるみたいだけど、どこで服を買ってるんだろう?

 

まあ、なんでもいいのです。
相手に関心さえ持てば。
そうすると、その疑問を解決していけばいいんです。
「こういう肩書でお仕事されてるみたいですが、何かきっかけでもあったんですか?」

 

よくあるコミュニケーションの基本に「共通点を探せ」というものがあります。
けど、それだけでは説明不足です。
共通点を知るには、相手がどんな人かを知らなければなりません。
相手がどんな人かを知るには、質問しなければわかりません。

結局、何かを聞けばいいんです。
そして、聞く質問を用意するために、相手を観察すればいいんです。
まあ、自分の中で「鉄板」の質問を用意しておくといいでしょう。
社会人の場合、仕事のことを聞けば、たいてい喜んで話します。

 

実は、NLPのテクニックの基本的なものの中に、相手と信頼関係を築く方法をお伝えしています。
簡単に言うと、相手の身振りを真似したり、相手の言葉をオウム返ししたりするものです。
これ、実際にやってみると、けっこう難しいものです。
相当な集中力をもって、相手の言動を観察しなければできません。
つまり、NLPのテクニックはそれを使うことで信頼関係を構築しやすくなりますが、その前提条件として当たり前としてかたずけられがちな、相手に集中するということが必要になります。
NLPは魔法でも何でもなくて、あなたがやるべきことを強化するための仕組みといえます。

 

さて、もう一つ、とっておきの話をお伝えしましょう。
人間関係において、常にしゃべり続けなくてはならないという法則はない、ということです。
沈黙は悪ではありません。
いつも誰かと話していたい人ばかりではない、ということです。
美容師に四六時中話しかけられるのをウザいという人はけっこういるものです。
あなたとも、一緒に過ごす時間のすべてをおしゃべりに費やしたい人ばかりではありません。
だから、無理に気を使う必要はないのです。
別に面白い話をする奴、と思われなくたっていいのです。
一緒にいることで、居心地が良ければそれでいい。

無理をする必要はありません。
けど、それはそれで難しい?

ならば、最強のメンタルを作るお手伝い、できるかもしれませんよ?

個人向けセミナー

確認こそが営業活動を形作る

営業の現場において、「確認」が結構重要になってきていると思います。
お客さんの意思確認はもとより、
自分たちの話の理解度の確認など。

たとえば、このお話、理解いただけましたか?
質問はありませんか?
という確認は、電話オペレーターの必須のセリフになりました。

実は、この確認の作業は、法的な要請や、お客さんの誤解を生まないためだけでなく、重要な心理効果があります。

NLPでは相手とのラポール(信頼関係)を築く技術として、早い段階で教えられるものの一つにバックトラッキングというものがあります。
早い話が、「オウム返し」です。

お客さんがこういったとします。
「私は年を取ってから、病気の事が心配でねぇ。」
営業の人はこう繰り返します。
「病気の事が心配なんですね。」
たったこれだけ。

恐らく、相手は、「そうそう。」とうなずき、会話は弾みます。

これをもう少し、広げてみましょう。
あれやこれやとお客さんとの会話で、1時間が過ぎたころ、大体お客さんの求めるニーズがわかってきた。そんな状態になったとしたらその内容をまとめてみましょう。
「お客さんの話を総合すると、〇〇で、××で、△△であればいいな、と考えてらっしゃるという事で間違いないですか?」
これ、厳密にいうとバックトラッキングとは少し違いますが、
お客さんがバラバラに話したことを箇条書きのようにまとめて提示する。

お客さん自身がぼんやりとしかイメージしていなかったことが明確になる瞬間です。
営業としてやることは、ここから、
・すべて満たせないとしたら、どの望みを優先させるか
・そのために費用をかけるとしたら、いくらくらいまでなら許容できるか
といった事を確認すれば、提案書がつくれます。

話を戻しましょう。
こういった確認作業を、法的な要請や、義務からやるというのはちょっともったいない話です。
これをきっちりやることで、お客さんの頭の中は整理でき、後のトラブルを防止するだけでなく、ちゃんと営業のためのステップになりうるからです。

もう一つ、お客さんの理解度の確認。
これは、確認以前に気を付けなければならないことがあります。
まずは、お客さんが理解できるように話さなければならない、という事です。

例えば保険の仕事においては、専門用語がふんだんにあります。
「車両保険はどうしますか?」
何て言っても、わかるお客さんもいればわからないお客さんもいます。
「免責金額は・・・」
なんて言い始めれば、チンプンカンプンの方もいます。

平気でそんな用語を使っているとすれば、注意が必要です。
人は理解できないものは買わないからです。

実は、営業でつまずく人は、技術以前にお客さんへの配慮という部分が欠けている可能性が高いのです。
技術を磨くのも大事ですが、まずはお客さんの目で、あなたの営業活動を見直してみる必要がないのか、厳しくチェックしてみてください。

Google口コミ

Google口コミ