点が三つあれば顔に見えるという錯覚

皆さんは、「パレイドリア」という言葉を聞いたことはありますか?
以下、weblioから引用します。

意味のない対象に、特定の意味を認識してしまう幻視(錯覚)の一種。例えば、壁のしみや雲の形などが人の顔に見えてしまう現象は、パレイドリアの代表的な例である。
weblio

 

ごちゃごちゃ説明するより、画像を見ていただくのが理解の早道だと思います。
「パレイドリア」というキーワードで画像検索をしていただくと、「ああ、こういうことか」と合点がいくと思います。

パレイドリア 画像検索

その中でも特に、点が三つあったら人の顔に見える、的な心理効果をミシュラクラ現象と呼んでいるそうです。

なぜこんなことが起きるのでしょうか。

 

そもそも、人は、目に映る風景に何かしらの意味付けをしている。
だから、何の意味もない画像から、人の顔や動物の顔をそこに見て取ります。
画像検索を見てみるとわかるのですが、もはや顔以外に見えないくらいです。

 

ここで注目したいのは、私たちが見ている世界は「自分たちで意味づけした世界」以外の何物でもない、ということ。
ある意味、自分たちが見たいようにしか見ていないわけです。
点が三つあれば顔に見える、というのはある説によると、人間の生存本能がそうさせていると言われているそうです。
大自然の中で暮らした私たちの祖先に迫りくる危険の1つが、生物だった。
そしてそれはけっこうな存在感があったわけで、だから、そういった生き物の顔をいち早く察知するために脳に備わった機能だというのです。

つまり、私たちの脳は、自分の身を守ることに全力を傾けて物を見ている。

 

では、例えば人間関係においてはどうでしょうか。
私たちは、自分を守ることに全力を傾けている、という前提で見ていくと、人間関係が見えてくることもあります。
たとえば、Aさんが会議で発言しました。
Bさんがその発言を執拗につぶそうとします。
そのBさんは、Aさんに、自分の意見(というより自分自身)を否定された、と感じたといいます。
すると、Aさんの意見に徹底抗戦します。
どんどん頑固になります。
みんながBさんを説得しようとすればするほど、Bさんはかたくなになります。

Bさんに映る世界は、「みんなして俺を否定している」という世界なのかもしれません。
それを解消するためには、きちんとBさんの懐に入る必要があります。
私たちは敵対しているわけではないんだよ、ということを知ってもらわなければなりません。

その時に、たとえばNLPでいうところのバスストップ理論というものが使えるかもしれません。
相手の価値観の中に入っていき、敵対的なポジションから、共感のポジションに場を移すわけです。
そうして初めて、本来の議論ができる。

誰かが悪いのではなくて、AさんにはAさんの世界があり、BさんにはBさんの世界がある。
ある神経学者は、世の中は主観と錯覚でできてる、といいます。
それはあながち間違いではないな、と思うのです。

 

私たちが見ている世界は、別の人が見ているのとは違う世界。
逆に、見えているものの意味付けを変えると、世界が変わります。
この深い世界の入り口を拓くのが、NLPだと私は感じています。

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部下には教えるな気づかせろ

この春、新たに部下を抱えることになった人もいるのではないでしょうか。
課長らしくあれ、部長らしくあれ、とそんなことを意識されているのでしょうか。

で、伺います。
課長の仕事、部長の仕事って何でしょうか?
部署の人間をまとめ、
会社から与えられたノルマを達成する仕事?

もちろん会社によって、その役割の在り方に違いはあるでしょう。
けど、私はこう思うのです。
課長や部長といったマネージャーは、自分たちの部下を成長させることだ、と。

 

多くのマネージャーって、部下を成長させないで業績を上げようとする。
だから、無理な仕事をさせたり、ブラック企業というレッテルを貼られてしまったり。
社員の能力が変わらないのに、業績を上げるならたくさん働くしかありませんからね。

今、働き方についていろいろと論じられてますが、シンプルに言うとマネジメント層が人の本質を知らないことに端を発していると思います。
たとえば、キャンペーンやれば売り上げが上がる、
にんじんをぶら下げれば、人はやる気を出すという短絡的な発想。
これ、奴隷を扱うレベルの低俗な話です。

 

それで一時的には、成果は上がります。
しかし、キャンペーンが終われば、モチベーションは以前より下がります。
けど毎年、毎月、締めがあるからモチベーションがさがってもやらなきゃならない。
だからみんな心を病むんです。

「上司は嫌われてナンボ」
なんていう、石器時代からありそうなオトボケアドバイスしかできない上司があなたの上司だとしたら、ちょっとその組織の未来を疑ったほうがいい。

 

では、人を育てるってどういうことでしょうか?
あれやこれやと、口うるさく言うこと?
それは違うと思いますよ。
その教育は、会社のパーツとして社員を「部品化」する教育法です。
ルールから逸脱させず、言われたことを言われた通りのロボットとして扱う方法。
社員はロボット扱いされるわけですから、当然、ヤル気なんて出せません。
ロボットがヤル気出してたら怖いですよ。

 

もし、あなたが、部下の能力を最大限引き出そうとするなら、まずは部下がどんな特技を持っているかを知らなければなりません。
そのためには、コミュニケーションが必要です。
コミュニケーションといっても、あなたがあなたの考えを押し付けるのではありません。
部下が、自分の考えを語る場所が必要です。
それができて初めて、やっとその部下の能力の片鱗が見え始めるはずです。
と同時に、あなたと部下の人間関係ができます。

うまくいくと、部下は「あなたのために働きたい」という思いを持ち始めるかもしれません。

まずは部下を知り、こんどは部下の能力を活かす仕事、伸ばす仕事を与えるようアレンジします。
少し難しめの仕事を任せたほうが、能力を引き出すには有効ですね。
失敗したら責任を取るのは上司です。
部下を守り、失敗してもいい、という雰囲気の中で仕事をさせます。
そうするとあるタイミングで、部下は圧倒的な成長を見せるようになるでしょう。

人がブレイクスルーを起こすとき、必ずそれは自分が経験した「体験」と紐づいています。
コミュニケーションでは、ノンバーバル(言葉以外の)メッセージが非常に重要といわれます。
それと同じで、人が世界を認識する知覚をフルに使うことで、その人の成長は促されます。
そのもっとも簡単な方法が、体験させる、ということです。

上司は、部下の体験をデザインしなければならないのです。
何度言っても聞かない社員がいるとしたら、体験から学ばせるにはどうすればいいか?
そう考えてみてはいかがでしょうか。

 

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初対面でも信頼関係を構築する方法

春になると、新しい環境に身を置く人は多いと思います。
けど、初対面の人と話をするの、苦手なんだよなぁ。
人見知りなんだよなぁ、という人、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
特に日本人はシャイですから、その傾向は強いかもしれません。

実は、コミュニケーションが苦手な人ほど、「何か面白いことを話さなければならない」
と必死になって、必死になればなるほど何も話せなくなる・・・ってこと、ありませんか?

 

いちど、そんなシーンになった時、自分を観察してみてほしいのです。
そんな状態になればなるほど、気持ちは自分の内側に向いてないでしょうか?
自分の中から、人が関心を持つ話題を引き出さなければならない、と必死になってませんか?
そう自分と目の前の共通点、共通点・・・と考え込む。
ああ、何の共通点も見いだせない。
で、場は凍り付いたように感じてしまう。
シーーーーン。

そうなると負のサイクルが始まります。
相手の顔は、つまらなそうにしてるように見え、ますます焦ります。

 

そんな時は、相手も共通の話題を探そうと必死になってるかもしれない、なんていう余裕はないわけです。
難しい顔をしてるのは、もしかしたら同じことで考え込んでるからかもしれません。
逆に言うと、あなたも、相手から見れば難しい顔をしているのではないでしょうか。

 

さて、こんな時のコツとして、一つ伝授します。
相手のことを見て、いろいろと想像を膨らませてみるんです。
ああ、この人の名刺はこんなことが書いてあった。
過去にどんなことがあったんだろう?
けっこう色が黒いけど、なにかスポーツをしてたんだろうか?
大きなカバンを持ってるけど、何が入っているんだろう?
おしゃれに気を使ってるみたいだけど、どこで服を買ってるんだろう?

 

まあ、なんでもいいのです。
相手に関心さえ持てば。
そうすると、その疑問を解決していけばいいんです。
「こういう肩書でお仕事されてるみたいですが、何かきっかけでもあったんですか?」

 

よくあるコミュニケーションの基本に「共通点を探せ」というものがあります。
けど、それだけでは説明不足です。
共通点を知るには、相手がどんな人かを知らなければなりません。
相手がどんな人かを知るには、質問しなければわかりません。

結局、何かを聞けばいいんです。
そして、聞く質問を用意するために、相手を観察すればいいんです。
まあ、自分の中で「鉄板」の質問を用意しておくといいでしょう。
社会人の場合、仕事のことを聞けば、たいてい喜んで話します。

 

実は、NLPのテクニックの基本的なものの中に、相手と信頼関係を築く方法をお伝えしています。
簡単に言うと、相手の身振りを真似したり、相手の言葉をオウム返ししたりするものです。
これ、実際にやってみると、けっこう難しいものです。
相当な集中力をもって、相手の言動を観察しなければできません。
つまり、NLPのテクニックはそれを使うことで信頼関係を構築しやすくなりますが、その前提条件として当たり前としてかたずけられがちな、相手に集中するということが必要になります。
NLPは魔法でも何でもなくて、あなたがやるべきことを強化するための仕組みといえます。

 

さて、もう一つ、とっておきの話をお伝えしましょう。
人間関係において、常にしゃべり続けなくてはならないという法則はない、ということです。
沈黙は悪ではありません。
いつも誰かと話していたい人ばかりではない、ということです。
美容師に四六時中話しかけられるのをウザいという人はけっこういるものです。
あなたとも、一緒に過ごす時間のすべてをおしゃべりに費やしたい人ばかりではありません。
だから、無理に気を使う必要はないのです。
別に面白い話をする奴、と思われなくたっていいのです。
一緒にいることで、居心地が良ければそれでいい。

無理をする必要はありません。
けど、それはそれで難しい?

ならば、最強のメンタルを作るお手伝い、できるかもしれませんよ?

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なぜ謝られているのに余計に腹が立つのか?

なぜか誤っているのに、余計に相手が腹を立てる。
そんな経験ありませんか?
これ、場合によっては、ご自身の潜在意識(無意識)が影響している可能性があります。

たとえば、こんな感じの誤り方あるんじゃないでしょうか。
「ごめんね。でも、〇〇ちゃんがこうやってくれたらよかったのに」
「申し訳ありません。お客様が××とおっしゃったと思いましたのでつい」
これって、謝ってますか?
冷静に考えてみると、自分が悪いと本気で受け入れていないんです。
〇〇ちゃんがどうのとか、お客様がどうとか、ようは責任逃れをしているのです。

さすがに自分は悪くないとは言っていませんが、自分が間違ったのは相手のせいだ
と主張しているようなものです。

 

他にも、いろんなパターンがあります。

「あなたがそんな風に受け取るとは思わなかった。ごめんなさい。」

なんていうのも、なんだかスッキリしません。
これも、”あなた”が勝手に怒ってるんじゃないの?的責任転嫁。

 

こういった言葉って、じっくり意味をとらえていくとさらっと自分の謝意から話をそらしています。
そうするのは大抵、自分が本当に謝るべきだとは思っていないことが多い。
聞いているほうも、なんだかわからないけど、謝られている気がしない、と感じたりするものです。

それは、心がこもっているかとかいう話よりもむしろ、
本心が言葉に現れている
と考えるのが現実的なような気がします。

 

人は、自分が責任逃れをするために、
「ごめんね。でも・・・」
とかいう言い回しを意識的にするわけではない。
逆に、
「ごめんね。でも・・・」
といわれて、この言葉から「この人は責任逃れをしている」と認識することはまれかもしれません。
しかし、無意識(潜在意識)は、ちゃーんと自分の心の内を言葉にしているし、受取手もその言葉の真意を受け取っている。
だから
「よくわからないけど、気持ちが収まらない」
ということになるのです。

 

「誠心誠意謝る」という言葉がありますが、それは見かけだけのことではなく、謝罪すべき事柄を心の奥底にいったん受け入れることが重要です。
すると、このような変な言い回しはしなくなります。
もし、謝っているのに炎上した、という経験がある人はチェックしてみてください。

 

さて、言葉と感情というのは、これくらい濃密につながっています。
無意識レベルの感情が言葉に現れるし、言葉に現れた無意識レベルの感情を相手は受け取ります。
あたかも超能力のようですが、腹の底で考えていることが、言葉には出やすいのです。
女性は勘が鋭いと言われることが多いですが、多くの場合こういった無意識の言葉や動作をうまく読み取っているのだと思います。

 

こういった無意識レベルをコントロールして、自分と環境をうまく作り上げていくのがNLPです。
そのNLPを学ぶ機会を各種用意しておりますので、弊社セミナー告知ページを適宜チェックしていただければ幸いです。

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営業という仕事のマニュアルはなぜないのか?

もう3月も終わり。
3月末を年度末としている企業は多いと思います。
そこで気になるのが、この1年の売り上げ。

業績が良かったとか、悪かったとか。
結果を見て一喜一憂しているころでしょうか。

 

ところで、私自身、今まで非常に不思議に感じていることがあります。
たとえば、事務職の場合、基本的にはマニュアルがあります。
このソフトを立ち上げて、ここにこの数字を入力してOKボタンを押す。
そういった一連の流れは、文書としてマニュアル化されていなかったとしても、
やりかたを先輩が知っていて、指示通りやれば一定の結果が出てくるわけです。

それ、営業の世界ではありますか?
たぶん、ないですよね。
先輩の言う通りやるにしても、先輩によってやり方が全然違う。
本を読んだり、研修を受けても、みんな微妙に違う。
それってなぜなのでしょう。

 

単純に考えれば、事務仕事は長年の経験の結果、効率のいいやり方がわかっている。
だから教えた通りやってください、というわけです。
しかし、営業に関しては、会社としての経験が蓄積されていないのです。
すべては個人レベルの経験。
だから、初心者はなかなか使い物になれないし、その営業社員が育つか育たないかはその人任せ。
これ、会社としては、相当なリスクです。
なにしろ、莫大な費用と時間をかけて、採用・教育してきた人が、使えるかどうかは何年もまたないと結果が出ないわけですから。

 

これをマニュアル化していく方法は実はあります。
たとえば、すべての営業社員の行動を管理し、データ化し、最も効率の良い方法を導き出すのです。
どんな顧客に、どんなタイミングで、どんな形でコンタクトし、
どんな話から始め、どんな話につなげ、どんなクロージングを行う。
こういったことを統一し、やってみて、反応をチェックして、改善を試みていく。
こうすれば、大雑把な必勝マニュアルはできるわけです。

とはいえ、です。
小さな会社でこれをやるのは、至難の業です。
このマニュアル化は、営業の現場を知り、データを扱えて、社員をコントロールできる人間が相応の時間を費やさなければできるものではありません。
そこまでの投資ができる中小企業は限定的でしょう。
だから困っている。
それが現実だと思います。

 

営業のマニュアル化の難しさは、こちらの呼びかけに対し、顧客の反応が人によって変わってくる、という部分にあります。
そこに臨機応変性が求められ、それが成果のバラツキにつながります。

そこで提案したいのが、人にどんな言葉を投げかければ、どんな反応を示すかという原理原則を学ぶということです。
詳細な反応まではマニュアル的に対応できるわけではありませんが、原理を学べば応用ができます。
たとえば、フィットという車を運転できれば、ベンツを運転することもできるのと同じです。
サイズ感や、操作は多少の違いがあれど、走る、曲がる、止まる、という運転に求められる基本動作を知っていれば応用ができます。
新車を購入しても、すべての機能を一から教わらなくとも運転できますよね?
それは基本的な操作を知っているからです。

営業という対人能力の原理原則は、人の話を聞き、信頼関係を築き、受け入れてもらうことです。
その原理原則はすでに出来上がったマニュアルがあります。
それが、NLP(神経言語プログラミング)です。
これを学ぶことで、対人能力が底上げされますから、結果にも差が出るはずです。

それが、営業社員の研修として、NLPが頻繁に利用される理由です。

お客様が「お客様」でなくなる 究極のコミュニケーション術

 

専門分野A×専門分野Bが生み出すもの

まんトレの周囲にはまじめな人が多いです。
まじめゆえ、一つの道をどんどん掘り下げていきます。
もう一般人には見えないところまで、深く深く(笑)
もちろん、プロとしては大事なことです。

ただ、その深さは顧客には理解しがたい部分もあります。
いくらそれをアピってもお客さんには伝わりにくい。
まあこの人に任せておけば安心かも、なんていう信頼関係を結ぶにはいいかもしれませんが。

 

ただ、同じ分野を掘り下げている人はあなただけではありません。
その業界業界において、どんどん深く深く追及していく。
すると、いつの間にか、お客さんがついてこれない世界にいってしまう。
周りを見回せば、そこまで深い世界に来てるのはライバルだけだった。
そういうこと、当たり前にありますね。

ライバルの中で競争してどんどん業界がよくなっていくことはいいことです。
そして、競争を勝ち抜いて、その業界のリーダーとなるのも一つの道です。
けどそれはけっこう大変な道ですね。
なにしろ、たくさんの人の中の一番でなければならないのですから。
まんトレが知る世界で言うなら、保険業界では200万人の人が切磋琢磨してます。
その200万人のトップに立つ。
これは相当大変そうです。

 

そこで、考えてみたいのが、新たな業種・業界を創り出すことです。
たとえば、保険業界では1番にはなれなくても、保険×心理学で新たな業界を作る。
こんなアイデアが出るかもしれない・・・という一例を示してみましょう。

保険は、万一の危険を経済的に補填するものです。
一方で、顧客は「怖いなー」と思っていることが現実にならないほうがハッピーなわけです。
それはつまり、顧客である企業が危険にさらされることを未然に防ぐ提案ができれば、
顧客にとっては保険をたくさん売られるよりハッピーでしょう。

たとえば、先日こんな話を聞きました。
最近の若い社員は口の利き方を知らない。
それが原因で顧客とのトラブルが生まれがちだ、と。
小さないさかいをトラブルに発展させないためには、相手の言葉を聞く技術が効きます。
それを教えられたら、まさにリスクをトータルに管理する、というところに一歩近づきます。

ほかでも、人の行動の傾向を読むことで、事故を未然に防ぐということも可能かもしれません。
また、人のパフォーマンスを上げる方法を指導してあげれば、その会社の未来を明るいものにできるかもしれない。

 

これまでは「保険を売り、事故が起こった時に対処する」というのが保険代理店の仕事でした。
しかし、「事故を未然に防ぎ、企業の元気を取り戻す」という仕事にすることだって可能です。
その結果、どうしても起こってしまう災害に備えるために保険が必要ですね、と。

 

私たちは複数の専門分野を掛け合わせることで、新たなビジネスジャンルを作ることを求められているような気がします。
そういったときに、あなたが持っている今の能力と、心理学という能力を身に着けることで新たなビジネスを生み出すことだって可能です。
そんな思いがある人にとっては、行動をベースとした心理学、NLPはきっとお役に立てると確信しています。

 

すべての「職業」は「なくなる」方向に動いている

一時期、「AIに奪われる仕事」
なんて言う記事が話題になりました。
そんな記事が話題になるというのは、
やっぱり「仕事を奪われるリスク」に
強く反応したからなのかもしれません。

しかし、仕事ってそもそも何でしょう。
それは、人が困っていることを助けて、
その見返りに金銭で報酬を頂くという営み。

 

たとえば、かつては選択は洗濯板。
冬の寒い時期でも、外で冷たい水で
ごしごし洗う。
あかぎれで大変だったわけですが、
洗濯機が主婦からその労働を
奪い取ってくれました。

もっと古くは、移動手段として人力車がありました。
まあ体力勝負ですね。
それが自転車や、車ができてそんな労働、
不要になりました。

結果、女性が社会に出るきっかけの一つとなり、
単なる力仕事がなくなり、
誰かが不幸になったかと言えば、
たぶんそうでもないんだと思います。

 

そうやって、職業は一つ、また一つと、
この世からなくなっていきました。
しかし、人は今も生きています。

つまり、時代は変わっても、
世の中に困りごとがある限り、
それを解決しようとする人がいるわけです。

そして、その困りごとが世の中から消え去ったり、
困りごとで亡くなったりすれば、
その職業はまた消えていきます。

 

たとえば、医師や薬屋さんは、
本来、自分たちを失業させるのが、
本来あるべき姿でしょう。
なぜならば、それは病気がこの世からなくなった証だから。
しかし、それが実現されるまでは、その職業は存在し続けます。

 

ということは、私たちが今やってる仕事。
この最終目的が達せられたときに、その職業は世の中から消えるということです。
それはある意味喜ばしいことであるはずです。

 

なのに、自分が職を失うことは、さすがにハッピーとは言えない。
だからといって、医者が病気を根絶させないつもりで仕事をしていたらどうでしょう?
薬屋さんが、売り上げアップのために、いったん治ったように見せかけて後日再発させるような薬を作ったらどうでしょう?
たぶん、世の中からはバッシングされますよね。
そもそもその薬屋さんは、別の意味でこの世に存在できなくなります(汗)

 

何が言いたいかと言えば、同じ職業を生涯続けるということは、
ある意味、非現実的である、ということです。

となると、長寿の時代に私たちは、次の人生のステージを用意する必要があります。
その職業1つで学んだ知識を、違うフィールドの知識と掛け合わせて新たな職業を作るということ。
それが今の時代に求められることじゃないかな、なんて思います。

 

そこで、これから何が来るか?
私は実は「心理学」こそこれからの大きなテーマとなると感じています。
というのも、今、引きこもりや、不登校、うつ病、ネグレクト、毒親問題など、
人の心に絡む問題が様々なところでクローズアップされています。

これは、大きく考えると社会の価値観と、人の価値観がずれ始めている証拠だと思っています。
生きるために働かざるを得なかった社会から、働く意味を考えなければならない社会への転換の中で、
そういった価値観の転換に敏感な人ほど、こういった心の不安定さを感じているように思います。

しかも、世の中の単純作業や、単純な顧客対応はAIがやってくれます。
さらにさらに、顔の見えないところでは、特殊詐欺(いわゆる振り込め詐欺など)のリスク、
あやしいメールの数々など、匿名社会のリスクを強く感じ始めている社会です。

つまり、個人が自分をさらさなければ、ビジネスができない世界となる可能性もありそうです。
となれば、原点回帰ではありませんが、人と人のコミュニケーションスキルがより重視される事態となる可能性もあるでしょう。

 

これからの時代、人の心を知らずしてビジネスに携わることはできない。
そう考えています。
ちょうど今のように社会規の価値観が変わるとき、ゲームのルールは変わります。
その時に必要とされるスキルは、今まで必要だったスキルとは違う性質のものである可能性が高い。
さらにいえば、今までの価値観で後れを取っていた人ほど、次の世界で人をリードするチャンスでもあります。
新しい世界にベットするとしたら、今動き出さなければならないのではないでしょうか。

 

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質問の質が人生を変える

アンソニーの数々の名言の中で私が好きな言葉の一つに

 
「質問の質が人生を変える」
 
NLPを学び始めてからアンソニーの存在を知ったわけですが、質問の質が人生を変えるという事が一体どういうことか最初は全く理解が出来ませんでした・・・・・。
 
 
例えば、朝起きた時に今日もしんどいけど仕事に行かなきゃなぁ~!!という質問を自分に与えてる人と、今日はどんな出会いがあるかなぁ~!!とか、今日はどう楽しめるかなぁ~!!というような質問を自分に与えてる人とではその日の過ごし方が180度違うという事は誰でもわかりますよね????
 
 
たかが一日の事であればさほど大した差は生まれないのですが、これが365日10年間続くと、どれくらい差がつくと思いますか???
 
ここまで考えたうえで自分に対して質問をしている人は限りなく少ないと思います。
 
このようなことから
 
「質問の質が人生を変える」
 
 
という言葉が、自分の人生にどう影響してくるのかお分かりになっていただけるのではないでしょうか???
 
自分にとっては難しいことでも、どうしたら達成できるのかという質問を与える人と自分にはこれは難しくて出来るはずがないという質問を入れる人、あなたはどちらの人生を選びますか??
 

最後にこの言葉をぜひ参考にしてください!!
 
 
一生懸命だと、知恵出る。
中途半端だと、愚痴が出る。
いい加減だと、言い訳が出る
 
 

 

なぜ?を問い続けてみる

中小企業の経営者にありがちなのは、
「なにをするか?」
ばかりに気を取られているパターン。

たとえば、ある保険代理店さんは同業他社を見て、さっそくこれをやろう!
と持ち帰ったアイデアがあります。
それは、来客のお名前を書いたウェルカムボート。
たしかに、訪問した会社の入り口に、
「まんトレスタッフ”中の人”さん、ようこそ!」
なんて書いてあったらうれしくなります。

ある時、これをやる保険代理店さんの数がけっこう増えてきました。
けど、最近はだんだんとすたれてきたように思います。
ふと、我に返った時に
・うちのオフィスにそんなにお客さん来ないし
なんてことになったんじゃないでしょうか。

 

参考となる取り組みを真似をすることは悪いことだとは言いません。
ただ、せっかくですから、それを取り入れる際に考えてみてはいかがでしょうか。
「なぜ、それをやるのか」
ということを。

例えばこんな感じです。
「友人の会社に、ウェルカムボードを出してるところがあってすごくよかった。ウチもやろう!」
なぜ?
「そりゃあ、来客に喜んでもらったほうがいいじゃない」
なぜ?
「そりゃあ、居心地がいいほうがいいじゃない」
なぜ?
「また来たいと思ってもらえることが必要だから」
なぜ?
「こちらから訪問するのではなく、来店していただいて手続きしてもらいたい」
なぜ?
「お互い、効率が良いから」

 

・・・とここまでくると、会社として、お客さんに訪問している現状を、
お客さんが来店してくれる状況に変えたい、という本音が出てきます。

じゃあ、その機能をウェルカムボードが果たしてくれるのでしょうか?
これは微妙ですね。
なにしろ、この会社に来たことがない人は、その気分の良さを知らないのですから。
つまり、単にウェルカムボードを掲げるだけでなく、それを広く知らしめるとか、
お客さんが事務所に立ち寄ってくれる工夫が必要になります。

ウェルカムボード単体では、本当にやりたいことが機能しない可能性が高いと言えそうです。
また、再度の来店を促すという目的があるとしたら、それなりにもう一工夫必要になります。
単なるマネでは思いつかないことに、思い至るようになるはずです。
逆に、意味を考えず、見かけだけを真似するのは、かなり危険です。

 

これは会社の運営だけの話ではありません。
個人レベルにおいても、よくこういったことが起こっています。
たとえば、「仕事で成果を上げたい」と感じたとします。
なぜ?と問うてみましょう。
「そりゃあ、認められたいから」
なぜ?
「だって、会社で出世するためには必要でしょ?」
なぜ、出世が必要?
「収入を増やしたい」
なぜ?
「豊かな暮らしがしたい」
なぜ?
「あれも買いたいし、これも買いたいし」
なぜ?
「そりゃあ、いいもの持ちたいじゃない」
なぜ?
「勝ち組として見られたい・・・からかな」
なぜ?
「・・・」

なんていう風に見ていくと、だんだんと自分の本質に近づいていきます。
あるところまで掘り下げると、たいていは同じような回答がぐるぐる回り始めます。
実はそこから先に、隠れている自分が見え隠れすることが多い。
あるいは、見たくない自分と言えるかもしれません。

観たくない自分、といっても、決してどす黒いものではないことが多いので安心してください(笑)
ただ、自分にとっては、何かの理由で封印した自分の個性です。
子どものころは、子の個性を発揮して、無限の可能性を持っていた自分を、成長の過程で閉じてしまったのです。
理由は簡単です。
社会の中に埋もれるためです。
特に日本の教育は、社会の中で目立たない人を作る教育です。
人と同じにすることが求められ、人の輪を乱さないことを求められます。
小さいころ、縦横無尽に発揮していたあなたの個性は、そんな大人の事情の中では強くて大きすぎた。
だから、その能力をかたい殻の中に封印して大人になりました。

 

たしかに、子どものころは、分別がつかないので大人がその個性を封印する方向へもっていったのは理解できる話です。
しかし、今はもうあなたは分別のある大人。
自分の個性をどこまで発揮し、どこでセーブするかをコントロールすることは可能なはずです。
だから、そろそろその個性を表に出してもいいころ合いだと思います。
封印されたあなたの個性の、ほんのわずかでも、この世界に噴出させることができればOK
自分探しで言う”自分”は、外にはありません。
あなたの内の中にあります。

それを引き出すために、海外を旅して日頃受けない刺激を受けるのも一つの方法です。
しかし、その気になれば、たった一つの質問でも、あなたの本質を引きずり出すことが可能です。
それは「なぜ?」という質問を繰り返すこと。

それいがいでも、NLPではそういったかたい殻の中に包まれた自分の本当の姿を外の世界に引き出す手法が数多くあります。
生まれ変わりたい。
そう思うなら、NLPを学んでみてはいかがでしょうか。

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経済人には心理学は必要ないという誤解

時々、こんなお話を伺うことがあります。
自分は経済に生きる人間だから、
自分は会社経営にかかわる実務家だから、
心理学の勉強なんて必要ない、と。

 

実は、見ていてすごいな、と思うのは経営者やビジネスリーダーの中には、
心理学の知識なんかなくてもきちんと人の心をつかめる人はけっこういます。
人が何を考え、どう行動し、どこへ向かおうとしているのかを敏感に察知し、
会社のマネジメント、マーケティング、戦略策定などにうまく生かしている。
こういった天才的な感性を持っている人は確かにいます。
しかし、それは全体のごく一握り。
きっと、100名のビジネスリーダーがいても、その域に達している人は1名いるかどうかでしょう。

 

しかし、実際、例えば株価は人の心理で動くことがあるようです。
特定の株がある程度上がる。
すると周囲の人は、それを買うか買うまいか逡巡する。
この勢いだからまだまだ上がると考える人が多いと、株はさらに上がる。
ココがピークだと考える人が多いと、株は売られる。
株価が下がり始めると、乗り遅れまいと、根拠の乏しい状態でもつられて売る人が続出。

けっかとして、株価の変動は加速されていきます。

これは株だけでなく、最近の仮想通貨の価値でも同様ですね。

 

実は、人の行動の多くは、合理的判断に則っていないと言われています。
それを見抜いた一人が、ダイエーを一代で築き上げた中内功さんでしょう。
徹底的に安い特価品を設定すれば、その商品自体は赤字かもしれない。
しかし、それで店を訪れたお客さんは、特価品だけを買って帰るわけではない。
それを見越して、戦略的な価格設定を行ったのがスーパーマーケットのビジネスモデルの起点だと思います。
その後、次につながる戦略が打ち出せず、ダイエーは買収されてしまいましたが、間違いなく一時代を作り上げたビジネスモデルでしょう。

たんなる大学生の自己紹介ページが、これだけ巨大なビジネスになったFacebookもまた人の心理をうまく救い上げた結果でしょう。
「いいね!」ボタンや、写真機能、チャットや過去の思い出機能など、うまく交流を促進させ、承認欲求を満たす工夫が行われています。

誰かが財布のひもを緩めるとすれば、その誰かは常に人です。
なのに、人を知らずにビジネスをやるというのは、かなり危険と言わざるを得ません。

 

けっかとして、世界有数のビジネススクールにおいては、何らかの形で心理学を収めた人が研究に従事していることが多いようです。
実際に、ここ数年のビジネス書のベストセラーにおいては、人の心理を扱うものが多いような気がするのは私だけではないでしょう。
ブラック企業なんていう言葉が普通に使われるようになりましたが、これも問題は単なる長時間労働だけではありません。
メンタルの問題が、実は大きいウェイトを占めているのではないでしょうか。
どんなに労働時間を短くしても、ブラック企業は、ブラック企業。
そんな気がしてなりません。

経済人、経営者、ビジネスリーダー。
そういった人にとって、心理学はもはや必須科目。
私はそう考えていますが、いかがでしょうか。

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