良い状態を褒めるより、良くしようとする行動を褒める

唐突ですが、問題です。
お子さんや部下を褒める時、どっちが成長を促すでしょうか?

A良くできたね!

Bよく頑張ったね!

ちょっと考えてみてください。

 

実は、これを証明する心理実験があるんです。

 

ある学生のグループに、褒める言葉を伝えました。
Aのグループには、テストで〇点取れて偉いねー、と。
Bのグループには、テスト頑張ったねー、と。

 

その後の成績がグングン伸びたのはBグループだったそうです。

 

なぜなのかを考えると、Aは状態を褒めています。
たとえば、100点取れて偉いねー、と褒めるわけですが、その時はいい。
しかし、次回のテストが80点だと、本人はこう思います。
「たった80点しか取れなかった・・・」と。

そう思ってどんどん自信を無くしていくようです。

 

逆に、Bのグループは結果としての状態ではなく、前向きに頑張ってる姿勢を褒めています。
結果が100点であれ、80点であれ、頑張ってさえいればBグループはOKなのです。
つまり、常に前に向いて努力をする姿勢が継続します。
結果として、長期的に、どんどん実力を伸ばしていける、という事だそうです。

 

少し長いスパンで考えると、Aグループの子供たちは、だんだんとチャレンジすることに恐れを感じる可能性があります。
上手く出来なかったらどうしよう、失敗したらどうしよう・・・
そんな心配が頭をよぎるわけです。

逆にBグループであれば、結果を問いません。
だから、何かにチャレンジし、それを少しずつ良い方向にもっていくことが重要。
仮に失敗しても、自分にOKを出すことができるんです。

 

これを数十年の人生の中で考えたとき、どちらが成功に近づけるでしょうか。
恐らく、結果を恐れて、行動量が減りがちなAグループより、
前に向いて歩くことだけが評価の対象であるBグループの行動量のほうが、
多くの事を成し遂げそうな気もしますね。

 

さて、あなたがお子さんや部下に接するとき、そんなことを気にしたことはあるでしょうか?
単に褒めればいい、という風に考えておられるかもしれませんね。
実は、褒めるのにもコツが必要だ、という事がこの実験では証明されたことになります。

日々かける言葉の一つ一つが、人に影響を与えます。
それが、悪意などなく善意で発した言葉であっても、相手を縛り、動けなくする事さえあるのです。
もし、そんなことを知ることなく、無意識で人と接している事って、とても怖い事のようにさえ思います。

NLPはこういった様々な過去の心理学を理論として学ぶというより、身体や体験を通じて学ぶ心理学です。
自分がこう動けば相手はこう動く。
そういった事を手軽にセミナー会場で体験することができます。

会場では講師の指導で「こうすればこうなる。」という説明の後、実際に受講者でペアを組んで体験していただく時間があります。
すると面白いように、講師の言った通り相手が反応したりします。
これ、結構興味深いですよ。

それを、自宅で、会社で試していただくと、その効果に驚くことになるでしょう。
それこそが、NLPがここまで普及した理由だと思います。

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