この記事でわかること
- 相手との意識レベルの違いをYouメッセージで指摘すると、たった一言で人間関係のトラブルが発生する。
- 相手の意識レベルに合わせて、Iメッセージで言葉を使うのがトラブルを避けるポイント。
- 同じ結果を求めるなら、相手に受け入れてもらいやすい言葉を選ぼう。
こんにちは、うっちゃんです。
ぼくは満トレからビジネス心理学を教わっています。
先日、ぼくの失言で外注先とトラブルになり、取引が打ち切りになりました。
たったひと言で人間関係が簡単にこじれることを痛感し、非常に後悔しました。
今回はトラブルの後に満トレから教わったことを紹介します。
正論でも言葉次第では嫌われる!?人間関係でトラブルが起こる理由
まずはどのようなトラブルだったか振り返ります。
相手はイラストレイターのAさん(20代前半、男性)です。
Aさんは副業でイラスト作成をしており、休日を使って作業をしています。
ぼくがAさんに初めて仕事を発注し、Aさんは2日かけてイラストを完成させました。
そして、Aさんが納品の連絡メールを送り、その返信メールでぼくが失言しました。
イラストが完成しました。
無料ソフトを使っての作業なので、時間と手間がかかってしまいますが、ご了承いただけると幸いです。
納品ありがとうございます。
今後も継続的に発注するので、スピードが上がるなら有料ソフトも検討してみてはいかがでしょうか?
返信ありがとうございます。
ただ、有料ソフトは大変高価なもので、採算が合いません。
お仕事でいただいた報酬をお仕事に役立てるために使うというのは、休日の時間を切り詰めて作業している身には抵抗があります。
うっちゃんはパソコン作業に強いそうなので、私に高い報酬を支払ってまで発注するよりご自分でなされた方がよい結果が出せるのではないでしょうか?
不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません。。
今回の件は「有料ソフトも検討してみてはいかがでしょうか?」という言葉でAさんに不快な思いをさせてしまいました。
その後もやりとりはありましたが、結局Aさんとは取引をやめることになりました。
「無料ソフトで時間と手間がかかっているなら有料ソフトを使えばいいではないか」
この発言がなぜAさんに不快な思いをさせたのか、ぼくはどのように声を掛けたらこのような事態にならなかったのか?
ビジネス心理学の観点で満トレから教わったことを解説します。
たった一言が人間関係のトラブルに!イラストレーターが不快な思いをした理由
まずAさんの心情を考えます。
Aさんは休日を使って副業でイラストを作成していました。
無料ソフトは時間と手間がかかります。
それでもAさんはできるだけ早く、よい作品を作ろうと尽力してくれました。
休日の2日間をかけてようやく納品したところに、ぼくからこのように言われました。
「無料ソフトで時間と手間がかかっているなら有料ソフトを使えばいいではないか」
「わざわざ休日をつぶして早く仕上げたのに時間が無駄だと言うのか!」
「有料ソフトは高額で、いまの報酬では10回分もかかるんだぞ!」
「報酬をソフト代に使ったら、副業して稼いだ意味がないじゃないか!」
きっとこのような感情が沸いたでしょう。
Aさんが不快な思いをした理由を心理学の観点から考えてみましょう。
人の行動を支配するニューロロジカルで考えてみます。
「無料ソフト」は物なので、Aさんは「無料ソフトを使う」という環境を作っています。
その結果、手間や時間がかかり、作成に苦労している状況でした。
しかし、ぼくは「有料ソフトを買う」という環境を変えるための行動を投げかけました。
ニューロロジカルにおいて、行動は環境より上位概念にあります。
上位概念への働きかけは相手にとって非常にストレスがかかります。
なぜなら人の行動を支配する無意識は「安心・安全・楽・快楽」が大好きであり、上位概念へのはたらきかけはこれらを害するためです。
したがって、上位概念へのアプローチはもっと注意が必要でした。
しかもぼくはYouメッセージを使って投げかけました。
Youメッセージとは主語を相手(You)にした言葉かけ(メッセージ)です。
その時の相手の事情や状況などは関係なく、相手を「責めている」イメージが強調されます。
言葉が客観的で冷たく、まるで自分の言っていることが一般的にも正しいと主張しているかのような印象になります。
Aさんは今の自分を無理に変えられようとすることに不安を覚え、相手に抵抗しようとします。
その結果、Aさんは自分を守るために拒否反応、いわゆる不快な感情や怒りを抱きました。
ぼくのたったひと言は相手の無意識に抵抗を生じさせ、責められているようなイメージを与えてしましました。
今回のケースはどうすればコミュニケーショントラブルを防げたでしょうか?
コミュニケーショントラブルを防ぐには相手の意識レベルに合わせてIメッセージで伝えよう
1つはニューロロジカルにおいて、相手の意識レベルに合わせることです。
Aさんの意識レベルは環境にありますので、環境に合わせた話をする必要があります。
ニューロロジカルでは相手が自分よりも下位概念にいる場合、相手に合わせて下位概念で話すことを人間的成長と呼びます。
相手が環境に不満があるときは環境の話を聞くこと。
いきなり行動や価値観を変えようとしてはいけないのです。
もう1つはIメッセージを使うことです。
Iメッセージとは自分(I)を主語にした言葉かけ(メッセージ)です。
あくまで自身の感想であり主観のメッセージとなるため、相手は意見を受け入れやすくなります。
「今後も継続的に発注するので、もし作業負荷が楽になるのであれば有料ソフトもご検討いただけると助かります。」
「助かる」の主語は自分(うっちゃん)です。
同じ結果へ導くのであれば、相手にスムーズに話を受け入れさせる方がよいでしょう。
今回の件は、相手への伝え方の観点で反省するとともに大変勉強になりました。
心理学の観点から振り返り、次は同じ失敗をしないように改善します。
普段の生活を振り返ると同じトラブルを繰り返していたかも・・
今回の失敗を妻に話したところ、夫婦ゲンカも同様の理由が多かったと指摘されました。
つまり意識レベルの違いとYouメッセージで起こっていることを指摘されました。
今までの悪い習慣が外注先とのトラブルという形で現れたのだと思います。
今後は反省しつつ、満トレの指導を受けながらどんどん改善していきます。
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