社員のマネジメントの極意とは?

今日のテーマはマネジメント。

 

いろいろと調べてみると、社員のマネジメントの手法はたくさんあります。
それぞれにいいところがあるわけですが、社員のマネジメントの手法って、
ある日突然変化が見える、といった事があまりありません。
結果、やってることに価値を見出せず、辞めてしまう・・・。

そんな事が多いような気がします。

 

結果として、今の世の中の常識として残っているのが、即効性があるものばかり。
たとえば、ニンジンをぶら下げてやる気を起こさせるとか、
ピラミッド型の組織で、指揮・命令系統を合理化するとか、
そんな感じの事が多いですね。

 

ピラミッド型の組織は、意思決定が上司に集中するため、効率的です。
会議などしなくとも、決めるのは上司。
部下は、自分で考えるのではなく、上司にお伺いを立てる。
情報はすべて上司が握り、命令は基本、一方通行。
無駄がないのです。

 

たとえば、製造業などで、同じものを延々と作り続ける、といった仕事の場合、ピラミッド型の組織は有効に機能します。軍隊式マネジメント、なんていわれるとおり、軍隊においても、達成すべきミッションが明確なのでやはり合理的です。

 

このピラミッド型組織が有効なのは、目的が明確で、そこに向かう道が定まっているときです。
しかし、未知の状況の中で進む場合、決定権が一人に集中する分、ミスも発生しやすくなります。

 

悲惨な事故を起こしたスペースシャトルのコロンビア号。
実は、この爆発事故の前に、技術者はそれを予見していたといいます。
しかし、その可能性を上に報告することに対し、現場の人間は恐怖を感じていたといいます。
その報告は、リーダーのもとに届かなかったという話もあるそうです。

これがピラミッド型組織の弊害です。
情報は一方通行となり、状況判断が偏る傾向が出ます。

 

さて、話を元に戻しましょう。
ピラミッドであれ、ボトムアップであれ、それを構成するのは人です。
どちらを採用したとしても、管理職の人間がある事をするだけで、劇的に組織は変わります。

それは、部下の話をよく聞くことです。
たったこれだけです。

 

こうすることで、部下は上司を手伝いたいと考えるようになります。
そして、上司が掲げるミッションに賛同する傾向が出てきます。

また、ミスばかりする部下や、困った動きばかりする部下を見つけたら、
やはりきちんと話をきいてみてください。
そのように育った背景には、必ずそう育つ原因があったはずです。
その原因に気付くことで、人は変化を始めます。

 

話をよく聞く。

たったこれだけで組織は劇的に変わります。
ただし、話をきくにはコツがあります。
人は、意外と人の話をきちんと聞くことができていないのです。

このコツ、実はNLPの講座でもお伝えしています。
これを習得するだけで、崩壊寸前だった組織がウソのようによみがえったケースは、一つや二つではありません。

 

難しいマネジメント手法を試すのもいいですが、
基本的には人の問題です。
人の問題を解決するには、人にフォーカスすることが不可欠です。
マネジメントに悩んでおられる方こそ、NLPを学んで頂きたいと思います。

 

人は一瞬で変われるのか?

人はそう簡単に変われるわけがない。
そういわれることが多いのですが、これは本当でしょうか?

結論から言いますと、人は一瞬にして変わることができます。

 

まず、良くないほうの例をあげてみましょう。
なんだか今日は気分がいいな、と思って一日の半ばに差し掛かったとしましょう。
何もかもが上手くいっていたというのに、お昼休みが明けると上司が自分のところに来るように、とメモが残されていました。

「もしかしたら、今まで頑張ったことを褒められるのかな?」

と思えるならいいのですが、たいていはそうではありません。

過去の記憶をたどって、
「なぜ上司に呼び出されるのだろう?」
という原因を必死に探ります。

 

こういったときは、たいていはネガティブな記憶が思い出されるものです。
いいことがあるかもしれないけど、悪い事があるかもしれない。
そういう時には、悪い事の記憶が優位に立つ傾向があるようです。

 

もうこの時点で、朝の、なんとなくウキウキした気持ちは一転、
どんよりとした重い気持ちになってしまいがちです。
そうすると、頭の中は、心配事で占領され、ツラい一日として記憶されるのかもしれません。
ハッピーモードは、わずかな情報で一瞬にして、暗い状態に叩き落されてしまいがち。

 

だとすると、どんよりした空気も一瞬で吹き飛ばせるはずなんです。
しかし、人はどうしても嫌な事や、危険に対するセンサーの感度のほうが強く設定されているため、嫌な思いに頭が占領されることが多いのです。
これは、人が生きるために備わった機能ともいえます。
危険を自分から遠ざけるために、危険や不快に強く反応するのです。

 

逆に、良かったことを頭の中に強く印象付けるには、ちょっとした習慣を心がけるといいでしょう。

まず、この一日で、良かったことはたくさんあったんじゃないでしょうか。
少なくとも、午前中は気分が良かったわけです。
上司に呼び出されて思い起こされる記憶は、自分が叱られる原因ばかりです。
褒められることを叱られること以上にやっているはずなのに。

 

人は、自分に対して厳しい目を持っています。
他人からうらやましがられるような能力も、
「こんなの当たり前でしょ?」
と簡単なこととして片づけがちです。

 

たとえば、
「あなたは、人前で話すのが上手だね。」
と言われると、
「いやいや、まだまだです。」
なんていう風に考えがちです。

 

そう考えるから成長する、という見方はもちろんあります。
しかし、まずは、それを認めてみてはいかがでしょうか。
過去を振り返って、自分が褒められた経験をすべて書き出してみてほしいのです。
「絵がうまい。」「カラオケがうまい。」「アイデアマン。」
「仕事が丁寧。」「手先が器用。」

などなど、何でもいいのです。

 

すると、ちょっと自信のない自分は、こういいます。
「そんなことできたって、仕事の役にも立たないし。」

 

いえいえ、そんなことはないはずですよ。
カラオケや絵がうまい事で、それがきっかけで人間関係が円滑に進むかもしれない。
あなたを頼ってくる人がいるかもしれない。
こういった効果は、すぐには表れないかもしれません。
しかし、まずは、自分が得意なことをまずは認めてあげることが大事です。
そうすると、その事が好きになり、もっともっと追求したくなります。

こういった、「好き」「得意」を見つけた時点で、あなたはもうさっきのあなたとは別人です。

 

日本の学校教育では、何でもできるように、すべてを平均以上に、という事がベースになっています。しかし、人生の勝負においては、なんでも一通りできるより、たとえ狭いジャンルでもスペシャルな特技を伸ばすことの方が重要です。

あなたにも、他の人がなかなか出来ない事を、いとも簡単にやってのけることがあるのではないですか?

まずは、出来ない事よりも、人よりできる事に注目してください。
そしてそのことを受け入れ、その特技を生かす決意をしてください。
別に転職するとか、起業しなくても、その特技を生かす方法はいくらでもあるはずです。
その事に気付いた瞬間、あなたはさっきまでのあなたとは違うはずです。

 

ぜひ、自分を愛してください。

 

そんな、本当の自分を知る手掛かりとなるのが、心理学です。
特に、NLPにおいては、自分の内面との対話のスキルなども学んで頂きます。
そこで、涙を流し、つらかった自分を手放し、活き活きとした自分を手に入れる方をたくさん見てきています。

 

ぜひ、一歩踏み出していただきたいな、と思います。

 

個性心理学とLABプロファイル

皆さん、個性心理学ってご存知ですか?
羊とか、ペガサスとか、ライオンとか、コアラとか。
あまり詳しくはないのですが、動物占いと同じような枠組みのようです。

私の周囲の人間が結構ハマっていて、いろいろ教えてくれます。
これがなかなか面白いのです。

 

個性心理学は、まず、生年月日でその人の属性をみます。
たとえば、本質は羊で、外に出す部分はペガサスで・・・
みたいな感じで、人の本質、前面に出やすい性質、一人に一つの診断というよりその人自身の様々なシーンでの特性を読み解くようです。

 

そうやって、自分の個性を知ります。
そして、相手の個性も知ります。

 

たとえば、未来の心配事が気になってしょうがない人と、
そんな思考は全く持ち合わせない人がいたとしましょう。
未来が心配の人の事は、未来の心配をしない人には全く分かりません。
だから気楽に言うわけです。
「そんな、起こるかどうかわからい事、しんぱいしたってしょうがないじゃない!」

なんてバンバン背中を叩かれる。

しかし、心配なものはしょうがない。
心配するなと言われても、そういう思考回路なのだから仕方がない。
なぜあの人はわかってくれないのだろう…。

 

そんなところから、仲の良い人、良くない人が出てくるわけですね。
あの人はわかってくれない、と。

 

いろいろ話をきいていて、この個性心理学、なかなか面白いな、と思いました。
四柱推命学なんかをベースにしているという事ですから、いわば統計学ですよね。
今でいうビッグデータなわけです。

 

さて、これにハマった知人は、周囲の人間の生年月日から、どの動物に当てはまるかを次々とチェックしていきます。その結果を見ながら、
「なるほど~。」
「あの人を見ててイライラするのはこういう事だったのか。」
「うんうん、あの人、そういう部分ある。その背景にはこんな思いがあったのか。」

そんな風に人間理解を深めているようです。
合う人、合わない人がいて、合わない合わない理由がある。
そんなことがわかり始めると、今までなら
「なんであの人はあんな振る舞いをするの!」
と腹立たしかったことが、今なら納得できるといいます。
「あの人にはああいう個性があり、価値観があるから、ああいう行動がとれるんだな。」と。

 

どちらかといえば、ネガティブ思考で、なぜ自分だけがこんな苦しい思いをしなければならないのか?と言っていたその知人。
見る見るうちに、表情が明るくなるのがわかりました。

 

しかし、この個性心理学で、困ったことがあるといいます。
相手の生年月日がわからないと、相手のタイプを明らかにすることができないのです。
もちろん、やっているうちに、なんとなくあたりをつけることはできるようにはなるようです。けど、やっぱりちゃんと確認したい。
そんな思いがつのって、生年月日を聞くそうです。

聞ける相手ならいいのですが…。

 

この話をきいて、ある事を思い出しました。
それが、LABプロファイルというものです。
LABプロファイルも、分類の仕方は個性心理学と同じかどうかはわかりませんが、人をある程度特性に応じて分類します。

その分類を判定する方法は、生年月日ではなく、相手が使う言葉です。

 

つまり、SNSやブログへの投稿、メールやLINEでのやり取り、そして日常交わされる会話。
こういったものを手掛かりに、相手の価値観を明確にしていきます。
ですから、今目の前で会話していなくとも、ある程度習熟すれば過去の会話を振り返る事でも、相手のタイプを概ね判定することが可能です。

知人は今のところ個性心理学に夢中です。
そこからもう一歩追求したくなった時には、LABプロファイルを学ぶことをお勧めしたいな、と思っています。

 

面白いのは、ネガティブ思考を無理やりポジティブにしなくとも、人を知ることで考え方が前向きになるのはよくある話です。なぜなら、人の悩みのほとんどはお金と人間関係である、と言われているからです。

そんな悩みのループから抜け出したいなら、NLPやLABプロファイルを学ぶのは、人生のショートカットにもなりえる事じゃないかな、と思います。

 

あなたも、一歩踏み出してみませんか?

マネジメントに携わる人なら知っておきたい「到達欲求型」と「回避欲求型」の人

マネジメントに関わる人もそうでない人も、
「飴とムチ」
という言葉は耳にしたことがあると思います。

 

簡単に言うと、ムチでおしりをたたくことと、アメ(ご褒美)を上手く活用するマネジメントスタイルですね。
もともとは、ドイツ帝国のビスマルクの政治を評した言葉。
圧政と、懐柔策を上手く使い分けたことがその言葉のルーツのようです。

さて、このマネジメントスタイルは果たして有効なのでしょうか?

飴に反応する人・ムチに反応する人

到達欲求型と回避欲求型は4:4:2

アメリカの心理学者キリアムは、人が行動を起こす動機の傾向から人を三つのタイプに分けました。到達欲求型の人、回避欲求型の人、バランス型の人。そしてその比率は、4:4:2といいます。

もう少し具体的に見ていきましょう。

ざっくり言うと、到達欲求型というのは、良い状態を目指して動く傾向が強い人の事を言います。たとえば、痩せたらモテるからダイエットを頑張ろうとか、営業を頑張れば報酬が上がるから仕事を頑張ろうとか言うパターンです。

一方、回避欲求型というのは、嫌な状態を避けるために行動するタイプの人を言います。太っていると馬鹿にされるから、ダイエットを頑張るとか、営業成績が悪いと叱られるから頑張るとかいうタイプです。

バランス型というのは、この両者のパターンを上手く使い分けることができる人の事を言います。一般的には、バランス型がもっともパフォーマンスが高い傾向がある、と言われているようです。

LABプロファイルによる分類

当社の代表でもあり、講師を務める満田がお伝えしているものには、NLP(神経言語プログラミング)のみならず、LABプロファイルというものがあります。簡単に言うと、相手の言葉などから相手の価値観などを分類し、相手に刺さる関係性を作るための技術です。

さて、このLABプロファイルにおいても同様の分類を行っています。「目的志向型」と「問題回避型」に分類しており、その意味はキリアムのいう「到達欲求型」と「回避欲求型」とほぼ近い意味と捉えて頂いくとわかりやすいと思います。

LABプロファイルにおいては、対峙した相手がどちらに属するかを知る手掛かりに、言葉の使い方を観察します。そういったツボがわからなければ、メンバーのモチベーションを刺激することは難しいといえるでしょう。

目的志向型と問題回避型

目的志向型の特徴

目的志向型の方は、自身が設定した目的(目標)に向かって動くことが心地よいタイプの人です。彼らをマネジメントする重要項目としては、彼らがコミットできる目標設定の方法ではないかと思います。単に押し付けられた目標という事では、必ずしもモチベーションにはつながりにくい傾向があります。それに納得し、自身の目標と捉えてもらう必要があります。マネージャーとしては、その目標設定における同意を取れるように注意を払う必要がありそうです。

逆に問題としては、極端に目的志向が強い人の場合、組織の中では浮いてしまう事もしばしば出てきそうです。なにしろ、一旦セットした目標にはこだわりが強い分、周囲との感覚のずれなどにはあまり関心を持たないからです。

問題回避型の特徴

問題回避型の方は、想定できる問題を回避する事が重要な要素です。先の例で言うなら、押し付けられた目標であったとしても、それを達成できない場合こんな問題がおこる、という事が明確になると火が付きやすい傾向があります。逆に、自分で方向性を考え、作っていくのが苦手なことも多いため、ある程度方向性は指導してあげる必要が出てくるかもしれません。

経営者における目的志向と問題回避

過去からの連続性がある時代に適したリーダーは?

世の中が、従来の延長線上でビジネスが完結するという前提の場合、問題回避型リーダーはその力量を発揮しやすいと言えます。たとえば、今までと同じような営業、今までと同じような商品、といった形で経営できるなら、問題回避型リーダーの得意とするところでしょう。

なぜなら、方向性が変わらず、その方向性での精度を上げる場合、細かなトラブルを「おこさない」ための方策に気付き、一つ一つ手をうっていく事ができます。いわゆる「改善」という状況のビジネスの方向性であれば、力を発揮する可能性は高いと思われます。

また、「●年●月には法律の改正で今のビジネスは変化させなくてはならない。」といったリスクが明確になっているときには、強いリーダーシップを発揮する可能性が高そうです。このタイプのリーダーが力を発揮するためには、状況判断におけるリスクの感度をあげていくと、パフォーマンスを上げることができる可能性が高いと思われます。

変化の多い時代のリーダーは?

近年のように、目まぐるしく世の中が変わっていく中、間違いなく産業が業界ごと消えてなくなる可能性もあるわけです。たとえば、あなたが自動車教習所の経営者だったら、今の状況をどうとらえるでしょうか?メーカーは今、競って自動運転車の開発に取り組んでいます。これが本当に現実になれば、そもそも自動車運転免許証の在り方は変わってくるでしょう。マイカーという考え方さえなくなってくるかもしれません。

この状況変化に対し、いち早く危機感を感じるリーダーであれば問題回避型リーダーでもパフォーマンスを発揮することが可能です。しかし、現実問題として、そういった世の中の変化に圧倒的な対応を見せる自動車教習所はあまり目につきません。そんな業界の中において、危機感を抱けないリーダーもいるでしょう。

日本の法規の問題でそこまでドラスティックに状況変化は進まないのではないか。
そもそも技術レベルがそこに到達するにはまだまだ時間がかかるのではないか。
そんな風に考えて、「まだまだなんとかなる」というとらえ方の時点で力を発揮するのは目的志向型のリーダーでしょう。

次々と道がふさがれるたびに動くのではなく、抜本体な改革をぶち上げる可能性があるわけです。孫正義さんや、本田宗一郎さんが、ミカン箱の上に立って創業当初世界一になる、といった演説をした話をきいたことがある人は多いでしょう。こういった方はまさに、目的志向型のリーダーといえるでしょう。

特性の活かし方

あなたが、目的志向型か、問題回避型かはたとえばLABプロファイルを学ぶと、簡単にわかるようになります。もちろん、あなたをサポートする社員の方々についても、いくつかの質問をすることで簡単に判断できます。

それがわかったときにどうすればいいか、ですが、一つは目的志向・問題回避的思考をうまくコントロール出来ればいいわけです。そして、それが難しいなら、問題回避型であれば「問題」の範疇を広くとる工夫をする。目的志向型であれば、日々の問題を含めて解決する目標を設定するなど、できる事はたくさんあります。

まずは、自分を知り、周囲の人間を知り、何ができるかを検討していく事が、組織のパフォーマンスを最大化するコツではないかと思います。

まとめ

人はそれぞれ個性があり、人が動く理由もまた、人によって違います。つまり、ガミガミ言えばいい、というものでもなければ、褒めていればいい、というものでもないのです。
どちらかに偏っていると、4割の人は動けない組織になる可能性があるわけです。

そういった人の個性を上手くくみ取った人事制度であったり、マネジメントを考えていく事がリーダー・マネージャーには求められています。なんだか社内が上手くいかない。そう感じる時は、心理学を紐解いてみるとヒントを見つけることができるのかもしれません。

 

褒めるのが下手な管理職が社内の雰囲気を改善する簡単な方法

会社における管理職や経営者。
社員を育てるのは重要な役割の一つ。
最近は、「ほめて育てる」という風潮がありますが、
褒めるの、苦手なんだよねー、という方は少なからずいらっしゃると思います。
そんな場合、どうすればいいのでしょうか?

管理職・経営者の役割

社員のモチベーションを”下げない”

部下のやる気をそいではいけない!という記事でもお話ししましたが、本来人はモチベーションを持っているものです。それが、会社という仕組みの中でどんどん失われていってしまう。
しかし、それを放置するわけにはいきませんよね。
上司の立場としては、社員が生き生きと仕事をしてくれることはとても重要です。それが成果につながりますし、何より精神衛生上とってもいい。とはいえ、上司にとってはチーム全体の目標が肩にのしかかるわけです。和気あいあいとやっているだけでは、上司の胃が痛くなります。それを成果に向かわせる必要があるわけです。

チームの成果に何が必要か?

そこで考えたいのは、社員一人一人が、どんな役割を果たせば成果につながるのかです。これを考えるのはやはり管理職であったり、経営者の仕事といえるでしょう。こういった人たちが、一般の社員に比べ、高い報酬を得ているのはそれが理由のはずです。
自分一人が頑張って成果を上げるのではなく、社員一人一人が成果に向かって動く仕掛けが必要になるわけです。

ここは結構複雑なものがあります。たとえば、数値目標だけ提示して、これに向かって突っ走れー!というのは昭和のマネジメント。今の社員は、これではついてきません。モノが不足していた時代は、これでも何とかなりましたが、今やモノ余り。しかも、人口減少時代です。マネジメントにもひと工夫が必要なわけです。

管理職は、成果を上げるために何が必要かを、まずは明確にしなくてはなりません。

配役は”適材適所”

ところで、自動車には様々な部品があります。ハンドルは方向を変える役割、エンジンは駆動力を生み出す役割、シートは人を快適に過ごす頃ができる状態を作る役割。こういった、様々な役割のパーツが一つになって、人を快適に目的地に運ぶ、という自動車の社会での役割を果たします。

会社やチームも同様です。チームの中には、Aという商品を販売するのが得意な社員もいれば、顧客との関係を作り出すのがうまい社員もいる。企画を立てさせればぴか一な社員もいるわけです。小さな会社の場合、会社がもつ資源(リソース)はたかが知れてます。それこそ、人で成り立っている会社も多いでしょう。この、人が得意分野を活かせる組織を私たちは考える必要があるのではないでしょうか。

チーム内で人を活かすという事

内発的動機と外発的動機

人が何か行動をするには、必ず動機があります。それは主に「内発的動機」と「外発的動機」に分けられます。
外発的動機というのは、外の刺激を受けて動き出す動機です。たとえば、「これをやればご褒美がもらえるからやる。」「これをやらなければ叱られるからやる。」といったもの。飴とムチと言われるマネジメントは、この動機を利用しています。

しかし、外発的動機はどうしてもやらされ感があります。やりたくてやっているわけではなく、仕方なくやっている。となると、やらずに済むことはやらずに済ませたい、というのが基本的なメンタリティです。

一方、内発的動機というのは、「これをやりたくてしょうがない」「結果が知りたいからがんばってやるぞ。」的な、心の奥底から湧き出るものです。これは、やらされているわけではなく、自発的なものなので、パフォーマンスも上がりやすいと言われています。

本来、この内発的動機を使うことができれば、マネジメントは成功したようなものなのですが、それを使う方法が見いだせないから、結局外発的動機、つまり飴とムチに頼らざるを得ないのが今のマネジメントの主流なのではないかと思います。

褒めて育てるという事の本質

最近言われる、「ほめて社員を育てる」という事。これは、なんとか内発的動機を高めよう、という考え方ではないかと思っています。もちろん、「ほめられてうれしい。だからもっと褒められるように頑張ろう」という時点では、外発的動機で動いている事になります。次第に、それが「あの人は褒めてくれる、つまり自分を認めてくれている。」という思いに至るのではないかと思います。そんな場を提供してくれる会社のために役立ちたい。そんな心理変化を狙っているのではないか、と私は考えています。

褒めるのが苦手な管理職が簡単にできる方法

褒めあう文化を作る

褒めあう文化・・・なんていうと気持ち悪いかもしれませんね。とはいえ、社員がお互い尊敬しあう環境は社内のムード作りにとても大事です。たとえば、朝礼などで、順番で誰が褒めるかを決めておく。その人が、前週の優秀な振る舞いを行った人を褒め、みんなでたたえるという時間を作る、という事。朝礼のそのひの日直のようなものがあるなら、その人が褒める役。
褒める役を務める人が、優秀者を選出する、という試みです。

できれば、四半期や半年、1年などで集計して、最も褒められた回数が多い人を管理職が表彰するなんていう小さなイベントを実施するとなおいいでしょう。

褒められる選出基準を作る

たとえば、これを「頑張った大賞」などと名付けたとします。この選出基準は、ある程度管理職の方で作るのがいいでしょう。できれば、成果につながる行動を具体的に挙げておき、これらの行動のいくつかを満たした人に賞を贈る、という形にするのがいいと思います。それは、営業成績などという結果を褒めるのではなく、そこにつながる努力を褒めるのがベストです。

たとえば、新規顧客を獲得するため、●●件もの新規開拓電話をおこなった△くんへ、頑張った大賞を贈ります、といった感じです。
会社の中で、行動指針のようなものがある場合は、それを基準にするのもいいでしょう。「結果」は、ある程度運もあります。だから、結果ではなく、行動や姿勢を褒める。

その理由はもう一つあって、結果を褒めると、それ自体が飴とムチの一部分になったり、逆に賞を取れない人のモチベーションを下げることになりかねません。行動や姿勢を褒める、という事を重視してください。

社員間の得意分野を明確にする

これは、営業が得意とか、事務が得意とかいうぼやーっとした評価ではなく、営業なら個人相手が得意とか、法人が得意とか、この商品が得意とかいうもの。事務であれば、単純作業が得意とか、作り出すことが得意とか、出来るだけ具体的である必要があります。

これを自分で書きだすという事も重要ですが、周囲の人から見てどう映っているかも書き出させます。それを持ち寄って、じゃあA君がその強みを最大限発揮するために、ほかの人間は何ができるか?を考えていきます。それぞれの社員が、出来るだけ自分の得意分野に集中できるように社内の組織を組み替えていくのです。

これで、組織の組み換えが上手くいくと、それはそれで成果につながりやすくなりますが、そもそもこういった話し合いをすることで、一人一人がヒーローになります。そして、たとえば、「Aという商品なら俺に任せておけ」という自覚が芽生えます。

また、こういったお題を出すことで、社員相互間で「彼(彼女)の強みは何か?」という視点を持ち始めます。この事は組織にとって、かけがえのない関係性を自動で作っていってくれるでしょう。

管理職の人間としては、すべての社員がマルチプレイヤーであってほしいと考えるのでしょう。しかし、現実問題其れは不可能です。であれば、誇れる強みを伸ばしていく事が、最も最短距離なのではないでしょうか。

まとめ

管理職の人間としては、自分が一人一人の人間と相対し、彼らの力を伸ばそう、と考える人が多いと思います。しかし、管理職のタイプによっては、そういった事が簡単にできてしまう人と、大きなストレスを伴う人がいます。

管理職もまた、自分の得意分野が何かをきちんと把握し、それを活かす必要があります。そんなおり、苦手なコミュニケーションを自ら行おうとせず、社員相互で高めあう仕組み(仕掛け)を作るのも、管理職としての一つのスキルといえるでしょう。

上記の事例をヒントに、色々と考えてみてはいかがでしょうか。
こういった、組織を活性化させるアイデアの裏には、必ず心理学が必要となってきます。
NLPを学ぶことは、その助けとなるものであると考えています。

選択をしない選択

すこし、たとえ話にお付き合いいただければと思います。

あなたが何かの商売をしていたとしましょう。
その商売、5年後に法律が変わり、続ける事ができなくなることがわかりました。
あなたには二つの選択肢があります。

一つは、頭を切り替えて出来るだけ早く別の商売にシフトしようと考える。
二つ目は、5年間は悩みながらなんとかやっていこうと思う。

さて、いずれでしょうか?

 

理論的には、前者を選ぶのが普通です。
しかし、現実には後者を選ぶ人が圧倒的多数だと思います。

 

実は、これに近い決断を迫られるケースはたくさんあります。
たとえば、あなたが街の本屋さんを経営していたとしましょう。
amazonや対規模な本屋さんが台頭する中、今や売り上げはじり貧でしょう。
それでも、何の工夫もせず、何の対策も打たず、今まで通りやっている本屋さんがほとんどなのではないでしょうか。

 

サラリーマンであれば、リストラが一つの例でしょう。
早期退職制度に乗れば、まとまったお金を手にでき、次の人生を検討できる。
しかし、出来れば、波風が立たない状態で今まで通り勤めたい。
そうしたときにバラ色の人生が待っているとは到底思えなくても、決める事なんてなかなかできるものではありません。
多くの場合、良い人材ほど早期退職制度で流出する、と言われていますね。

 

こういった選択は、どちらが正しいとはにわかには判断できません。
ただ、間違いなく言えるのは、「選択しない選択」をされている事が圧倒的多数であると思います。

 

選択しない選択ってなに?って感じですね。
わかりやすく言うと、人は自分で決める、という事に大きなストレスを感じます。
だから、積極的に決めるよりも、何も決めず、このままの状態で流される方が楽なのです。
しかし、その場は楽でも、苦しい場面を先延ばしにしている事がほとんどなだけで、いつかはその問題がやってきます。

それでも、なぜ決めようとしないのか。
苦しい場面を先延ばしにした結果、ついに逃げ切れず苦しい状況におかれたとき、
そのひとは、こういうのです。

「俺のせいじゃないのに。」

リストラされるのも、本屋さんの経営が上手くいかないのも、俺のせいじゃない。
そうやって、誰かの責任にできる事は、精神的にとっても楽なんです。

自分で決めてしまえば、それは自分の失敗であり、判断ミスになります。
だから、人はそれを極力避けてしまうのです。

 

「決めない」という意味では、こんなこともありました。
私の知人で、最近離婚をした男性がいます。

実は子供が妻に虐待されているのです。
ヒステリックな妻で、日常的に彼や子供に皿を投げつけたり、子供はベランダから落とされそうになったことさえあるそうです。
しかし、彼は何もしないのです。

そんな妻の神経を逆なですれば、子供はさらに虐待される。
妻がヒステリックに叫ぶなら、それをずっと聞き入れているのがみんなにとっての幸せ。
自分さえ我慢すれば…
彼はそんなことを言っていました。

子供は奥さんを怖がって、近寄らない状況にもかかわらず、です。

 

常識から考えるなら、離婚して、親権を確保するにはどうすればいいかを考えるでしょう。
もし、本当に子供のことを考えるなら。
しかし、そんな決断も行わないのです。
そして決断を行わない事を、美徳として自分を納得させようとしていたのです。
この妻には自分が必要で、子供の安全のためには自分は妻の暴力を受け入れなくてはならない、と。

厳しい言い方をすれば、彼は自分の責任逃れしか考えていないのです。

 

さて、「決断」というのは非常にストレスを伴うものです。
その後の人生が厳しい状況となる事がわかっていてもなお、今すぐ決断する事のストレスのほうがより遠ざけたいのが人間です。

拙速な切断をせよ、というつもりは毛頭ありませんが、私たちは様々なシーンで「決断」することを避けている、という事に気付く必要はあるのではないかと思います。

 

無意識にやっている事には、たいてい心理学的意味があります。
そんな無意識の行動を知るために、NLPを学ぶことは、価値のある事ではないでしょうか。

 

あなたのウソは見破られている!?メラビアンの法則

さて、今日はメラビアンの法則についてお話しします。

浮気がなぜばれるのか?

何の証拠も残していないのに・・・

古いドラマなら飲み屋のマッチ。
今なら、知らない女性とのLINEのやりとり。
そんなことから、とかく男性の浮気はばれるものです。
たまたま見つけた、というときもあるでしょうが、中には
「何かおかしい。」
と奥様の頭をよぎるものがあり、調べてみたら証拠をつかんだ。
そんなケースも意外と多いのではないかと思います。

実は、ウソをつくというのは結構難しいものなのです。

女性は五感で人を見ている?

メラビアンの法則、というものをご存知でしょうか?
1971年、UCLA大学のロバート・メラビアンが提唱した考え方です。
メラビアンは、人の第一印象を判断する際、
視覚情報 55%
聴覚情報 38%
言語情報  7%
といった割合で認識し、判断しているといいます。

あくまで第一印象としての調査ですが、日ごろ接している人からの情報もまた、これに近い割合で情報収集していると推察できます。

ところで、人がウソをつくのは言葉でつきます。
逆に言うと、たった7%でウソを言っても、残りの93%の振る舞いはうそをつききれていない可能性があります。
その矛盾を察知したとき、言葉の内容以外の要素が一気に重要度を高めます。

特に、女性は勘が働く、と言われます。
これは、あくまで私の想像ですが、男性は比較的論理的に物を解釈しがちです。
つまり言語情報(言葉の内容など)を重視する傾向がある分、ウソを見破りにくい。
一方、女性は感覚的に物事をとらえる傾向があると言われますから、メラビアンの法則通り視覚や聴覚情報からの情報をきちんと認識するのかもしれません。

あなたの言葉は本当か?

信用できないあの人の言葉

日ごろ接する中で、「あの人の言葉は信用できない。」「あの人の言葉はどこか軽い。」
そんな印象のある人はいないでしょうか。
たとえば、嫌われ者の上司。
いつも、「お前たちのためを思って言うんだ。」なんていわれると、「は?」なんて反発してします。

しかし、一方で、小学校時代には大抵一人はいた熱血先生。
いつも怒ってばかりで怖いんだけど、あの先生は信用できる。
そんな風に思える先生もいます。

その理由は、本心で言っているかどうかを、私たちは敏感に感じ取っているのかもしれません。

マネージャーの立場になったなら

会社のチームをまとめる立場になったとき、心にもない小ぎれいな言葉を並べる人がいます。
実は、これって逆効果になったりするのではないでしょうか。
あなたたちの事を考えてますよ、あなたたちのためを思って言うんです。
そんな風に言う人に限って、自分の出世しか眼中にないじゃないか。
そんな評価を受けがちです。

それはきっと、本心を語っていないからです。
場合によっては、「君たちの事はどうでもいい、俺の出世のためにがんばれ」なんていったほうが潔いのかもしれません。

いずれにしても、上っ面の言葉で語れば語るほど、現実とのギャップは離れていきます。
可能な限り、話す言葉とあなたの行動にギャップが出ないよう、工夫は必要です。
もし、部下があなたについてこないとすれば、あなた自身の問題なのかもしれません。

アイツだけは信用ならない

営業マンの場合も同様です。
キレイ事を並べ立てたところで、お客さんは本音を嗅ぎ取ります。
こんな経験はないでしょうか。
何となく上手くいきそうな商談。
あと一歩でご契約いただける。
そんな段階で、数字をイメージしてしまいます。
このお客さんだったら、売上これぐらいになるかな・・・。

その瞬間から、お客さんの反応が微妙に厳しくなってきた。
あれ?と思った時には、時すでに遅し。
結局、契約は流れ、せっかくの仕事がパーになったという話。

その時は意識しなかったかもしれませんが、お客さんにとっては、「あ、コイツ、俺を数字としか見てないな。」なんてことを感じ取ったのかもしれません。

私たちにできる事

こうなってしまうと、仕事はやりにくくて仕方がない。
そう思うのは、あなただけではないかもしれません。
じゃあ、心理テクニックでばれないウソをつこう?
いえいえ、それはちょっと違うでしょう。

最も大事なのは、本音で生きよう、という事です。
仕草や、語調から出てくるホンネは、隠そうと思っても隠しきれるものではありません。
仕草や、声のトーンからウソがばれるなら、文字でやり取りすれば?
なんて思いがちですが、文章でビジネスをされる方は口をそろえておっしゃいます。

WEBサイトや紙に書かれた文章でさえ、お客様はうそを見破る、と。

だから隠すことを考えるより、隠さずともすむメンタリティを持つことが重要です。
真心、なんていうと青臭く感じられるかもしれません。
しかし、様々なテクニックを学んだ先に感じることは、その真心こそが重要なのだと思うのです。

そんな自分を育てるために、NLPの講座では自分との対話の方法などをお伝えしています。
ぜひ、本来のご自分を見つけてください。

 

簡単にできる!相手に確実に情報を伝える方法

皆さんは、視界に入る場所で誰かが内緒話を始めたら、どう感じますか?
オフィスの片隅で、ある一人の社員が同僚を呼ぶ。
もっと近づいて!という仕草が見えます。
片方の社員が、相手の耳に手を当てなにか話を始めます。

それを見ているあなた。
きっと、気になってしょうがないのではないでしょうか?

 

話をきいている人の表情を見る。
なんとも複雑な表情です。
少し顔をしかめたと思ったら、パッと笑い顔になる。
彼の視線を追ってみる。
どこを見て、何の話をしているのだろう?

 

一瞬彼と目が合う。
彼はバツが悪そうに、視線を逸らす。
どうやら私の事を話しているらしい。

先日やらかしてしまった失敗の話だろうか?
それとも、今の服装に問題があるのだろうか?
顔に、何かついている?

 

つかつかと駆け寄って話の内容を確認したい。
そんな衝動はあるものの、そこに割って入るのは少し勇気がいる。
なんとももやもやした気持ちになる。

その後、一日中、その事が気になって仕方がない。
何を話していたのか。
その痕跡を探るために、二人の様子を目で追う。

 

こんな経験、ありませんか?

 

さて、人は、内緒話に敏感です。
もし、彼らが普通に話していたのであれば、こんなふうに試みだされることはないでしょう。
しかし、内緒にされるときになってしょうがないのです。

 

人は重要な話は、こっそり耳打ちするものです。
他にはない情報だったり、あなただからこそ伝えられる情報だったり。
そんな風に条件づけられているんですね。

 

何が言いたいかというと、大事なことはこっそりと耳打ちをするのが効果的だ、という事です。
そうすることで、その情報は、相手のためだけのものである、という重要性を増します。
少なくとも、耳打ちされる話を、ぼんやりと聞き流すことはありません。

逆に、大声で叫んでいる言葉に対しては、よほどのことがなければ集中して聞きませんよね。

 

どうしても相手の耳に入れたいときに手軽にできるのが、
コソコソ話をする、という事です。

たとえば、セールスの現場で。
「お客さん、これは誰にでもできる話ではないのですが、お客さんだからこそお話しします。」
なんていう風に話し始めると、お客さんは否が応でも聞き耳を立てます。
しかも、お客さんの自己重要感は高まります。
「ああ、このセールスパースンは、自分の事を特別にかんじてくれてるんだな。」と。

管理職の場合、社員に対してこういった形で話を伝えるのもやはり同様に効果的です。

 

ただ、注意してほしいのは、やはり耳打ちするのはそれなりに重要な情報であることが必要です。
どうでもいいことを耳打ちすると、なんだ大げさな、なんて逆に印象を悪くしてしまいます。

どうしてもこの重要な情報を、確実にお伝えしたい!というときに使ってみてください。
きっと効果を実感できると思います。

 

議論が泥沼になる原因とは?

先日、SNSでちょっとしたやり取りがありました。
それは、自己の成長を促す張り紙をした企業を、
「ブラック企業だ!」と批判するコメントが殺到したようなのです。

どこに関心を持つか?

「環境」に依存する人の口癖

上司が無能だから・・・
会社がブラックだから・・・
景気がこうだから・・・
世の中がこうだから・・・

たとえば、営業先の方だったり、部下がこんなことをよく話すとします。
この場合、その方は、「環境」に関心ごとがある、と想像できます。

自分自身の事はさておいて、自分の身の回りに起こる事に目が行きやすい傾向があります。
こういう方にとっては、自分がどうか?という事より、環境が変わることの方が優先順位が高い人、と言えます。

こういった方の特徴として、自分を変えよう、という思いには至りにくい傾向があります。自分は変わることなく、周りが変わってくれることを期待しがちです。
かなしいかな、思い通りに周囲が変化する事はまれです。
しかも、きっと、周りが思うような環境になっても、彼は更なる要求を周囲に求めます。

おそらく、ここに視点を持っている限り、自分では動かず、周りが変わっていく事を期待し続けます。
営業先の担当者が、こういった傾向を持っている場合、責任ある決断を下すケースは期待しにくいと思われます。大胆な提案より、どちらかといえば、当たり障りない提案が無難でしょう。大きな効果より、リスクの低い提案が好まれやすいと思います。
超えるハードルが低くて、担当者が得をする(評価を受ける)情報提供をするのが営業の成功の近道です。

冒頭のSNSで出た批判は、多くの場合、この環境についてを強く意識されている方によるものではないかと推察します。実は、張り紙の内容自体は、「たとえ機材が潤沢でなくとも、平社員も、頭を働かせて工夫しよう」というレベルのものでした。
「環境」に重きを置く人は、工夫するという事より、機材がないのを社員に工夫を押し付けている、というとらえ方をしているのだと思います。

「何をするか?」が口癖の人

景気が悪い、上司が無能、そんな前提があったとしたとき、じゃあ、それに対してどう行動するか?という事を考えるタイプの人もいます。

こんな人が、SNSの張り紙事件をみると、批判する人の言い分が全く理解不能なのです。環境は環境として存在するわけですが、自分は自分。置かれた状況で、何ができるかでしょ?と考えるわけです。

大きく違うのは、環境を注視する人は自分以外が変わることを求めています。
しかし、行動を注視する人は、自分が何をするかを求めています。

ですから、行動を注視する人を上司に持った場合、自分が何をしようとしているかを話せなければ不機嫌になったりします。
また、営業先で、このような人がいる場合、ざっくりした話よりも、具体的な提案が好まれる傾向があるように思います。
ようは、やるか、やらないかを判断するための、詳細の情報を提供する必要があります。

 

比較的、決断の速いタイプが多いので、すぐに結論が出ないとすれば、何かあ障害があるはずです。たとえば、決定権者が他にいて、その人が決めかねているとか、財務的な問題とか。
その原因を探ることを意識してみると、割と素直に話してくれるかもしれません。

部下にこのようなタイプの人を持った場合、非常に伸びる可能性を秘めています。
失敗も増えるとは思いますが、様々な事にチャレンジさせてあげる環境を作るのが上司の仕事かもしれません。

違ったタイプの人の事は理解できない

議論は泥沼になる可能性も

会議などで議論になった場合、環境派と行動派が討議を始めると時に泥沼になることがあります。話の次元がずれてしまうんですね。

なにしろ、環境派は今の状況を事細かに分析し、現実的な話をしようとします。
逆に行動派は、今の状況だからこそ、こういう手を打っていかなければならない、と前進しようとします。

お互い同じレベルの話をしているように見えて、まったく双方のコミュニケーションが成り立たないことが出てくるのです。
しいて言うなら、行動派は環境派の視点を持つことが可能なので、そこに視点を合わせるとやっと会話が成立し始める感じです。

しかし、意識しないと出来ない事なので、そういった思考のステージが人によって違う事を知っておくのは大事なことではないかと思います。

会議などでは、どんなタイプの人がどんな主張をしているかをじっと見ていると、だんだんとその人たちの心の中が見えるようになったりもします。

一般的には行動派が成長する

一般的なお話をすると、環境に囚われる人は、自身の成長は限定的だと言われています。周囲の環境がこうだから、と割り切ってしまうことで、自分に負荷をかけないようにしているからです。

逆に行動派については、環境のとらえ方が環境派の方とは違う事が多いのです。
上司が悪いなら、自分はそれをどうとらえるか、あるいはそれをどう変えていくかを考えます。
上司が無能だから、自分が目立って昇進してやろうという人もいるかもしれませんし、
上司が無能だから、会社を辞めてやれ、と思うかもしれません。
いずれにしても、自分が主体となるので、変化を起こしやすい。
環境が変わるのを待つのではなく、自分の行動や物事のとらえ方を変えることで環境をかえたり使用ともがきます。
けっか、それが経験となり、自己の成長を促します。

もちろん、それがきっかけで手痛い失敗をすることもありますが、それもまた経験の一つ。

意識して変化してみる

環境派にいる人は、自分の変化を意識しないので、何かが動くまでは自分が変わることは少ないと考えられます。
そのままでも不満のない毎日であればいいのですが、そうでない方は、ちょっと頑張って考え方を変えていくと見える世界が変わるかもしれません。環境が悪いなら、自分はどうするのか?という質問を自身に問いかけてみる事が重要でしょう。

そして行動派の方は、実は次のステップがあります。
どんな能力を身に着けていくか?磨いていくか?というレベルです。
行動に方向性を与えていくステージといえるでしょう。

更なるステップはありますが、まずは環境派、行動派の視点を行き来できるようになると、人生が随分楽しくなります。

 

ご自身がどの視点を持たれているかは、NLPの体験講座などでも判定していますので、
ご興味があれば一度お越しください。

 

 

 

モチベーションを維持する目標設定 2つの方法

皆さんは目標設定をどのようにされていますか?
会社から降りてくる目標に渋々従ってる?
それはツラいですね。

人は、自分で決めたい、という欲求があるといいます。
だから、人に押し付けられた目標には今一つ乗り気でないこともあると思います。
お勧めしたいのは、それはそれとして、自分なりの目標をもってほしいな、と思うのです。
とりあえず、会社から出された目標は一旦脇に置いておきましょう。

で、目標設定のコツとしては諸説あります。
一つは、あり得ないくらい高い目標を掲げる、という事。
ホンダの創業者である本田宗一郎氏は町工場時代に、「世界一になる」と言ったといいます。
ソフトバンクの孫正義氏は、やはり創業当時「1兆円企業になる」と言い放ったとか。
面白い事に、お二人ともミカン箱に乗って演説したという共通点があるというように聞きます。

実はこの二人、実質その目標をかなえてしまいました。

さて、こういったあり得ないような高い目標を掲げるというのは、実は非常に業績を高める効果がある、という実験結果があります。

 

売上を3倍、5倍、10倍にするとかそんな目標を掲げるのもアリです。
とはいえ、あまり短期の実現を考えると、ちょっとリスキーです。
そこで長期的な目標としてこういった目標を掲げる。
あとは、その道のりをカウントダウンしていくのがいい、と言われています。

たとえば、1兆円企業を目指すなら、あと9895万円で一兆円だ!と毎日確認するのです。
すると、カウントダウンの数字が減っていく毎に、気持ちは盛り上がってきます。
毎日カウントダウンの状況を確認する、というのがコツです。

 

さて、一方で、高すぎる目標は、むしろモチベーションを下げる、という説もあります。
カウントダウンする、というのは進捗をリアルタイムに確認することで、モチベーションを下げない工夫なのですが、その時の精神状態によってはちょっと重く感じることもあるかもしれません。

そういうときの目標としては、頑張れば達成できそうなレベルに設定する、という事。
この匙加減は結構難しいかもしれませんが、楽々達成できるものだと夢中になれない。
必死にやって、何とかできるかも、という目標設定が、フロー状態(時間も忘れて熱中するような状態)に入るコツだと言われています。

 

私的には、これらをうまく組み合わせるのがいいのではないかと思います。
長期的に、あり得ない目標を掲げる。
さらに短期的には、頑張れば何とかできそうなレベルの目標を掲げる。
その二つの目標を意識しながら仕事に当たってみてはいかがでしょうか。

 

そこで、一つ疑問がわいてくるかもしれません。
達成できるレベルを繰り返していては、10年たっても20年たっても「あり得ない目標」にはたどり着けないのではないか?と。
論理的に積み上げていくと、確かにそうかもしれません。
しかし、どこかのタイミングでレバレッジがかかったりするものです。

たとえば、一人の営業社員として頑張っているのなら、営業活動の中で知り合った紹介者と上手く提携できて、次々とお客さんを紹介いただくことができるようになった。
また、顧客層が変わって、一顧客の売上が上がった、とかいう事があるものです。

 

それを意識せずにいれば、そんなうまい話はありませんが、常に「あり得ない目標」を頭の片隅に意識することで、効率をどう上げるかを意識するはずです。そのあり得ない目標があるからこそ、チャンスを逃さないわけです。

 

いかがですか?
そんなにうまくいくはずない、と思いますか?
確かに、上手くいく事ばかりではないでしょう。

どうせあり得ない目標の方は、出来なくても誰からも責められるものではありません。
なにしろ、無謀な挑戦なのですから。
だから、上手くいかないときに、上手くいかないのはなぜだろう?と考え込むのは禁物です。
むしろ、出来たことをたたえてください。
今日一日で、あり得ない目標の一万分の一でも前進したなら、それは喜ぶべき成果です。
いつか、その進捗が加速することを信じ、加速させるには何をすればいいかを考えながら日々を過ごしてみてください。

気が付けば、会社の目標をやすやすとクリアしているかもしれません。

 

これは精神論ではありません。
心理学を使って、自分を動かす方法なのです。
ダメもとで試してみてはいかがですか?

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