リーダーシップはカリスマ性とは無縁である

皆さんこんにちは。
まんトレスタッフ”中の人”です。

会社を運営していく中で、経営者やマネージャーは様々な悩みをお持ちと思います。
その中でも、「人」にかかわる問題は、重いテーマではないでしょうか。
一昔前、リーダーシップといえば・・・

  • 率先垂範で、部下をぐいぐい引っ張る上司
  • カリスマ性を持っている上司
  • 数字にこだわり続け決して屈しない上司
  • 俺についてこい!的な強い上司

といったイメージが強かったように思います。
しかし、その結果、社内に心を病む人間が続発したり、ギスギスしたり、人間関係は冷ややかなものになっていく。
そんな職場を時折見かけます。

そもそも、

社員が自ら動く組織に誰もが憧れているのに、上手くいかないことが多い。
それはとりもなおさず、リーダーシップという言葉を誤解しているために起こる事なのではないでしょうか。

 

ドラッカーの考えるリーダー

カリスマ性がリーダーを破壊する?

ビジネスの世界にいれば、おそらく一度はその名を聞いたことがある人の一人として、P・F・ドラッカーがいるのではないでしょうか。
私自身、びっくりするのは、発表された内容はその時点では「えー?本当かな?」と思えるような信じがたい考え方ばかり。
しかし、数十年たって読んでみると、この方が書かれた通りの現実になっているという、預言者!?と思うような方です。
「もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)」で取り上げられた『マネジメント』が氏の著書といえば、わかりやすいかもしれません。

このドラッカーが断言するのは、

リーダーシップはカリスマ性とは無縁。むしろ、特定のカリスマ性はリーダーを破滅に導く

といった主張。
では、リーダーシップって何なんでしょう?

リーダーに関する唯一の定義

ドラッカーはこう主張しているそうです。

リーダーに関する唯一の定義は、つき従う者がいるということである。

え?
従うものがいるという事は、カリスマ性があるってことじゃないの?
と私なんかは思わず突っ込みたくなってしまいます(笑)

実は、これは非常に深い話で、会社のルールや雰囲気、リーダーの強制や恐れといったものではなく、
人々がそのリーダーを信頼するが故、自らつき従う
という事なのです。
簡単に言ってしまうと、「この人についていきたい」と積極的に思える状態でなければならない、という事。

よく見かける話ですが、会社を一歩出たら部下から陰口を言われるリーダーではいけない、という事のようです。
世の中では、
リーダーになれば、部下からは嫌われて初めて一人前
なんていう誤った認識が広まっていますが、少し再考すべき点かもしれません。

リーダーシップ3つのキーワード

リーダーシップとは何か?

ドラッカーの言うリーダーシップは、次の三つの言葉に集約されるようです。

  1. リーダーシップは「仕事」
  2. リーダーシップは「責任」
  3. リーダーシップは「信頼」

ひとつづつ見てまいりましょう。

リーダーシップとは「仕事」である

ここでいうのは、リーダーシップというのは仕事そのものである、という事です。
生まれついての才能でもなければ、それを持つことができない人がいるものもいません。
普通に事務ができるように、誰もができるものである、といいたいのかもしれません。

リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、
それを維持する者である。 もちろん、妥協することもある。

前にも書いたとおり、カリスマ性なんて必要ないんです。
リーダーシップがないから・・・なんて言ってられるものではありません。
それを発揮することが、リーダーに課せられた仕事なんですから。

リーダーシップとは「責任」である

どんな形であれ、最終的な責任を負うのはリーダーの務め。
しかし、現実のリーダーの多くは、その責任を逃れようと必死です。
必要な数字に足りなければ、部下に「もっとやれ!」とげきを飛ばす。
これは、自分の責任にコミットしてるわけではなく、部下に責任を取らせているようなものですね。
誤解してはいけないのは、自分で人並み以上に動け、とというものとも少し違います。

「部下を激励し、前進させ、自らの誇りとする」

これこそが、リーダーシップの本質ではないでしょうか。

リーダーシップとは「信頼」である

上手くいかない組織は、信頼がきちんと出来上がっていないように思います。
あいつが悪い。
部下が上司の陰口を言い、上司は部下をののしるような関係。
多くの過ちは、この状態のままリーダーシップを発揮しようとしてしまいます。

結果として、社内には凍ったような空気が流れ、お互いをののしりあう最悪の状態に陥ります。

逆に信頼関係がきちんと構築できていれば、部下は上司に対して
「こんな時こそ、上司の役に立ちたい」
と思うものです。

嘘だろうー、と思いますか?
そんなことありません。
実際に、私はそんな組織を見ることもありますし、そんな部下の方の発言を耳にすることは少なからずあります。

皆で何かをやり遂げる悦び

「いやいや」が「やったー」に

皆さんは、学生時代、文化祭や体育祭、クラブ活動などで頑張ってチームで何かをやり遂げた経験ってありませんか?
大体、文化祭なんかは初めのうちはみんな、面倒くさがって、なかなかまじめに取り組まない人が多いと思います。
みんな、いやいややるんだけど、大変なんだけど、それをやり遂げたとき、「やったー」って気持ちを感じたりした経験があるんじゃありませんか。

仕事だっておんなじで、そもそも仕事を楽しいと思っている人は少数派かもしれません。
とはいえ、チームで盛り上がって、やり遂げたとき「やったー」って気持ちが出てくるとすごくやりがい感じますよね。

そんなチームを作り上げるのに、私たちは何に留意すればいいのでしょうか。

リーダーに必要なこと

リーダーシップとは「仕事」であり、「責任」であり、「信頼」だという言葉に立ち返ると、あるべきリーダー像が浮き彫りにされてきます。
まずは、責任をリーダーが負う事による、チームメンバーの安全な環境を提供する、という事。
「ノルマが達成できなければ、お前の人事評価は落ちるぞ」
なんていう、恐怖による支配では上手く組織は機能しないという事です。

なぜなら、恐怖は体や心を委縮させます。
その結果、自由な発想や行動は制限されてしまいます。
こんな経験ありませんか?
何か新しいことをやろうとすると、
「こんなことやって、叱られないだろうか。」
という考えが頭をよぎることが。

責任をチームメンバーに強いることで、自ら考え動くことを制限している様子がわかりますね。

また、自分の事を考えない上司のもとで働くのは、誰も望むものではないでしょう。
チームメンバーは、「仕方なく」仕事をすることになります。

あなたの力になりたい

チームメンバーが、リーダーの力になりたい。
そう思っている組織は強い。
もちろん、多くの方がそれを望んでいると思いますが、その背景にはこの責任と、信頼が大きくかかわっています。

責任は、覚悟です。
信頼は、あなたがメンバーにどれだけ目配りをしているか、メンバーにどれだけ関心を示しているかを表します。

その信頼について、NLPはかなり大きな手助けができる学びを得ることができます。
理想の組織を作るために、一度学んでみてはいかがでしょうか。

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