クリスマスは恋人と過ごすもの。
このような認識を持っている方が大半だと思います。
ですが、本来クリスマスは恋人と過ごす日ではなく、イエス・キリストの生誕を祝う日であることは有名な話です。
クリスマスはイエス・キリストの日という事はこちらの記事でも解説しているのでご覧ください。
では、なぜ今日、クリスマスは恋人と過ごすような雰囲気になっているのでしょうか。
実は「クリスマス=恋人の日」という認識が広まったのはそんなに昔の話ではありませんでした。
こちらの記事では、なぜクリスマスが恋人の日となったのか、実際にクリスマスに恋人と過ごす人はどれくらいいるのか等について解説していきます。
クリスマス=恋人の日となっている国
クリスマスは恋人と過ごすものという認識が根付いているのは世界の中でも日本が際立っています。
ですが、決して日本だけというわけではありません。
韓流ドラマを見ていてもよくクリスマスには恋人と過ごすような描写がありますし、アメリカではマライヤ・キャリーが「恋人たちのクリスマス」とかワムの「ラスト・クリスマス」がヒットしているのでクリスマスは恋人と過ごすという認識が広まっているようにも思えます。
実際、アメリカで過ごしていた人の話によると、クリスマスにプロポーズをして幸せな家庭を築いているというケースも多いようです。
どこの国でもクリスマスは気合いが入っており、街中のイルミネーションも素敵に飾られているので、恋人と過ごすには最適なのだとか。
ですが、日本ほど顕著ではなく、アメリカでは家族と過ごすのが主流となっています。
逆に12月31日が恋人と過ごす日となっているので、日本とは真逆のスタイルですよね。
韓国もクリスチャンが多い国なので、恋人と過ごす人より家族と過ごす人のほうが多い印象です。
海外の人が日本でクリスマスを過ごすと、イルミネーションや料理など力を入れすぎていると感じるらしく、驚きを隠せないみたいです(笑)
これを良き風習ととらえるかどうかはあなた次第ですが、私個人的には1年に1回のイベントということもあり、気合いを入れすぎるぐらいがちょうど良いと思っています。
なぜクリスマスが恋人の日となったのか
もともとクリスマスはイエス・キリストの生誕祭であり、日本以外の国では家族と過ごすのが主流ということでした。
では、日本でクリスマスが恋人の日という認識が広まったのにはどういった背景があったのでしょうか?
様々な要因がありますが、調べて見た所、
・音楽・歌の影響
・ドラマやCMの影響
が有力だと感じました。
一つずつ背景をみていきましょう。
商業戦略の影響
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まず1つ目の要因としては商業的戦略があります。
言い方を換えると
「クリスマスというイベントを使って、金儲けしよう!」
という商業施設が多く出現しました。
そもそも日本にクリスマスが知れ渡ったのは1900年の年末商戦がきっかけだと言われています。
明治時代にクリスマスの文化が日本に入ってきたということですね。
初めはクリスマスを推しだしたのではなく、年末を推しだしてビジネスチャンスを作っていきました。
大正時代に入ると、雑誌の表紙にクリスマスをモチーフにしたデザインが描かれたり、切手もクリスマス仕様になってますますクリスマスが商業利用されていきます。
クリスマスが大々的に商業戦略として使われ始めたのは昭和に入ってからです。
12月25日はイエス・キリストの生誕祭であると同時に、大正天皇の誕生日でもありました。
ですので、昭和に入ると12月25日は祝日となり、クリスマスと重なったためにお祝いする習慣が付き始めました。
これをチャンスだと思った商業施設は
「クリスマスは恋人と過ごしましょう」
というキャッチーな広告を出して、商品を売り出したのです。
恋愛を絡めるとどんな人でも羽振りが良くなる心理を上手く使った方法ですよね。
音楽・歌の影響
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クリスマスを恋人の日という認識が一気に広まったのは昭和だと言われています。
特に1980年代にリリースされた歌が大きな影響をもたらしました。
1980年に発売された松任谷由実の「恋人はサンタクロース」
1983年に発売された山下達郎の「クリスマス・イブ」
これらの曲が大ヒットし、日本国内でクリスマスを恋人の日とする慣習ができあがりました。
今でもクリスマスシーズンになると、これらの曲は流れているので知らない人はいないと思います。
そろそろ新しいクリスマスソングがヒットしても良い頃だと思うのですが、一度染み付いたクリスマスの定番ソングを超えるのは難しそうですよねw
1980年代で一気に日本では「クリスマス=恋人の日」が確立されていったのです。
ドラマやCMの影響
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ドラマやCMでもクリスマスは恋人と過ごすという認識を広めていきました。
今はインターネットがメディアの主流になっていますが、昭和から平成の前半期はテレビが最大のメディア媒体でした。
テレビで放送されたコンテンツによって、日本の文化を左右するといっても過言ではないくらい、影響力を持っていました。
経済を回すためにメディアでは「聖なる夜を恋人と」や「恋人と素敵なディナーを」といった言い回しで広告を売っていたのです。
人間は目や耳に入ってきた情報に影響されるので、テレビから得た情報でクリスマスは恋人と過ごすものという認識が自然に出来上がっていったのでしょうね。
もし、テレビが普及されていなかったら、今の日本のクリスマスはなかったことでしょう。
実際クリスマスに恋人と過ごす人は少ない?
クリスマスに実際に恋人と過ごす人はどれくらいいるのでしょうか?
面白いアンケート結果があったので紹介します。
SUUMOが2018年12月7日~11日の期間で「ひとり暮らしとクリスマスに関する意識・実態調査」をインターネット経由で実施しました。
アンケートの対象者は18歳~29歳の男女600人(男女各300人)。
アンケート結果によると、クリスマスを一人で過ごす予定の人は56.2%と過半数を上回っていました。
2人に1人は一人で過ごすという事なので、実際に恋人と過ごすのは少ないのかもしれませんね。
一人で過ごすという人は、
1位:TV観賞 26.4%
2位:ゲーム 24.0%
となっており、自宅で過ごす人が多い結果となっていました。
現代の若者の過ごし方を顕著に表していますよね。
寒い夜にわざわざ外出したいと思わないだけかもしれないので、気持ちはすごく分かります(笑)
まとめ
クリスマスが恋人という日が定着した以上、日本では毎年クリスマスは彼氏、彼女と過ごす風習は今後も変わらないでしょう。
もし、クリスマスに一緒に過ごす恋人がいるのでしたら、素敵な日を過ごすための準備をしておきましょう。
プレゼントやプロポーズを準備するのも良いですが、一番大切になってくるのは相手の心を察してあげることです。
NLPセミナーでは、恋人との仲を深めるための実践的な心理学を学ぶことができます。
実際に夫婦でセミナーを受講した方々も効果を実感していました。
ご興味のある方はセミナーページを一度覗いてみてください^^