NLPは礼儀作法?

先日たまたまお話をしていたある人が、
夫婦関係の話をされてました。

まあ何年も夫婦をやってると、いろんな危機もあるものです。
そんな時、相手にきちんと礼を尽くせば、ちゃんと仲良くなれるよ、という話でした。

実は、NLPってコミュニケーションにおいては、
結構礼儀作法と通じることがあります。
夫婦関係がさめがちなご家庭って、こんなことがありませんか?

  • 配偶者の話をテレビを見ながら聞いている(振りをしている)
  • 相手の話に、「ふーん。」という気のない返事をしている
  • そもそも相手の話に関心を持たない

ギクッとすることありませんか?

正直なところ、配偶者が全く関心のない話を長々としていると、
聞いているのもつらい、ってことはあるかもしれません。
けど、そこは、愛ですよね。
共感してみるだけで、その後の関係がずいぶんスムーズになったりします。

相手が「話したい」という欲求をきちんと受け止めてあげるだけで、
きっとあなたの話も聞いてくれるし、何より優しくなると思いますよ。

相手の話を聞くコツは、

  • 何かをしながらではなく、手を停めて、体を相手に向けて聞く。
  • 相手の話にきちんとうなずき、共感する。
  • その時に、バックトラッキングなんかも試してみてください。

他にもいろいろありますが、これだけ試すだけでも随分反応が違うことに驚かれるかもしれません。

けどこれって、もはや礼儀作法ともいえるレベルですよね。
礼儀作法というのは、やっぱり長い人の経験の中で培われたものなので、
理にかなったものも多いんじゃないかと思います。

これは夫婦関係だけではなく、会社での人間関係や、お客様とのやり取りでも使えます。
それだけで、部下からの尊敬度も格段に上がることを約束します。
今一度、ご自身の姿勢を見直す機会を持ってみてはいかがでしょうか。

リスクマネジメントに心理学は外せない

さて、まんトレこと、満田明弘はもともと保険の仕事をしていました。
そんな経緯もあってか、保険業界のクライアントさんが結構多いのです。

保険といえば、「リスク・マネジメント」。
日本語で言うと、危機管理ですね。

 

簡単に言うと、災害を起こさないようにする方法であったり、
災害が起こったとしても最小限にとどめる方法だったり、
災害によって被る被害を減らしたり回避する方法論です。

実は、このリスク・マネジメントというジャンル、
心理学とは切っても切れない部分があります。

 

危機管理と、心理学って、なんか違和感感じてませんか?(笑)

 

ちょっと具体的な例で考えてみましょう。
ちょうど今は台風シーズン。
台風の通り道では、いろんな被害が出ます。
その中でも、人的被害というのは最も避けたいところです。

そんな意図もあって、避難勧告なんていうものが発令されたりします。
で、皆さん、避難勧告の情報が出たといって、すぐに避難を始めますか?

日ごろから大変な被害を受けている地域ならいざ知らず、
普段はあまり台風の被害を受けない地域では、雨や風の様子を見ながら、
この辺りはまだ大丈夫だろう
なんて、決め込んだりすることが多くないですか?

 

人は、こういう時、
自分だけは大丈夫
という変な思い込みに支配されます。

これを正常性バイアスといい、実験などでもその存在が認められています。
あるケースでは、地上に不時着して天井が燃え始めた飛行機の機内で、
誰一人避難を始めた様子もなく全員死亡した、なんていう事故もあるようです。

 

リスクマネジメントという、一見心理学にかかわりのなさそうなことでも、実は心理学と深いかかわりがあります。
なぜならば、そこに人がかかわるからです。

 

人と関わるところには、意識するとしないにかかわらず、必ず人の心理が動きます。
その動きを知ることで、あなたのビジネスは加速する可能性を大いにはらんでいます。

NLPという心理学が、多くのビジネスパースンに認められているのは、それを実践的な形で体系化したからにほかなりません。
ビジネスで成功したいのなら、一度は学んでおきたい必須科目がNLP。
そんなふうに私は考えています。

ミラーリング効果で信頼関係を築くNLP心理学での方法とは?

ミラーといえば、鏡。
ミラーリングというのは、相手のしぐさを鏡のように真似する事です。

ミラーリングの効果は、相手との信頼関係(ラポール)の構築を行う事ができるのです。

では具体的に、ミラーリングを使って信頼関係を作るにはどうすれば良いのでしょうか?

NLP心理学の講座で学ぶ「ミラーリング」の方法について、まとめてお伝えします!

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リーダーシップのツボ~人生の切り売りをしていないか?

唐突ですが、リーダーという言葉を聞いて、どんな印象を持たれますか?
言葉のイメージから、

  • 強烈な理想を掲げてそこにまい進する人や姿
  • 強靭な心身を持ち組織をぐいぐい引っ張る人
  • 仕事の内容がトップレベルで他の追随を許さない人

といった印象を持ちがち。

 

リーダーというのは、様々な定義があり、一概にどれが正しいとか誤っているという事はないとは思います。
いずれにしても、人がついてくる、というのが一つの資質であるという事は、多くの方が賛同していただける部分じゃないかと思います。
人をついてこさせるのではなく、人がついてくる、というところ、重要です。

 

無理やりではないんです。
ついてきたいから、ついてくるんです。

 

いくら、人事考課や報酬、その他の強制力を誇示して人を従わせようとした結果、
大企業の多くでうつ病が蔓延しているんじゃないでしょうか。

 

そういう意味では、リーダーシップはモチベーションのマネジメントでもある、といえるかもしれません。
では、人はどういう人についていきたいでしょうか?

 

自分の部署の数字をそのまんま、メンバーに強要する人?
きっと違いますよね。
この人と働きたい、この人の役に立ちたい、そういう関係が必要ですよね。

間違いであることが分かっているのに、今の多くのリーダー・マネージャーは結局強制しかできない人が多い。
それは、なぜかというと、
他の方法を誰も教えてくれないから
です。

 

間違った振る舞いをしているリーダーは、そのことを自分に納得させようとします。
その前任者からもこんな言葉をもらったかもしれません。
上司なんて、嫌われてナンボ。
それ、あまりにも不毛ですね。

 

ただただ、生活費を稼ぐための仕事、と割り切った過去の人たちはこうやって自分を納得させてきました。
しかし、今の時代、無限の選択肢が広がる中で、
部下に嫌われ、上司に追われ、ただただ目の前の数字のためだけに働く
といった人生の切り売りをしていてよいのでしょうか?

 

それに納得しているのであれば、それもいいでしょう。
しかし、もし、納得できない思いがあるとすれば、あなたの知らない世界にある答えを探してみてはいかがでしょうか。
NLPはきっとそんな方のお役に立てると思います。

部下との関係をたった一言で深める方法をNLP心理学に学ぶ

多くのリーダー、マネージャーが悩んでいるものの一つに、部下とのコミュニケーションがあります。
中には、部下なんて交換の効く道具扱いをしている人もいますね。
まあ、こんな人は論外なのですが、あなたはきっとそうではないでしょう。

なぜわかるかって?
部下を道具扱いする人は、悩んだりしませんから。
ネットで検索もしません。

部下との関係を改善し深めていく方法とは?


部下とのコミュニケーションがうまくいかないと、いちいち指示を出さなければ物事が動きません。

なぜなら、部下は余計なことに気を回しても、何の得もしないからです。
下手をすれば、「勝手なことをした!」と怒鳴られますからね。

一昔前なら、上司は部下から嫌われてナンボ、というのが常識だと思われてました。
しかし、今、そんな考えははやりません。
かといって、逆にやさしいだけの上司もまた、業務遂行上はちょっと問題があるかもしれません。
ここで、少し思い出してほしいのです。

小学校や、中学校時代、なぜか、いつも厳しい体育の先生が、意外と人気があったり、信頼されていたりってこと、ありませんでしたか?

ただ優しいだけの先生よりも、いつも厳しく、時に手を上げる体育の先生や学年主任の先生の方が、印象深く刻まれていたりするのは恐らく私だけではないでしょう。
これは、それだけ生徒の事を真剣に考えてくれている事を、子供ながらに感じ取っているからではないでしょうか?

なぜこのような先生が人気があるのかといえば、おそらく、たとえ子供相手とはいえ、人間関係に関して真剣だったからでは。

 

上司と部下の関係においても同じことが言えるのではないでしょうか。

ダメなことを見過ごして優しいだけの上司になったとしても、
相手の人格を見ることなく命令と従属だけでの関係だったとしても、
パッと見、会社は回るでしょう。

しかし、部下が何か新しい提案をし、自主的に動き始めるかといえば、残念ながらその期待はできそうにない。

やはりそれなりに、社員一人一人が自覚を持って動くことを期待するなら、
社員一人一人をきちんと人として扱わなければなりません。

では、そんな関係を作ろうとしたとき、上司は何ができるでしょうか?
体育の先生がそうであったように、「部下を好きになってください。」「部下の事を真剣に考えてください。」なんていった所で、精神論ですから何をどうやっていいかわかりませんよね。

しかし、こういった精神論で終わりがちなことを、具体的な行動として「どうふるまうべきか」が明確にされているものが、NLPなのです。

沢山方法はありますが、今すぐできる方法としてお勧めするのは、

何かをやってもらったら、ちゃんとお礼をする、という事。

社内の関係が上手く行っていないとき、こんな常識レベルの事が出来ていません。
きっと、上司的には、「仕事なんだから、当たり前だろう。」

という思いなのかもしれませんね。
しかし、事実、誰かがやらねばならぬことを、あなたの部下がやってくれたとしたら、お礼を述べるに値する事です。

上司と部下の関係性を深めてくれる一言とは?

その時のちょっとしたコツをお教えしましょう。
「ありがとう。」
でも全然オッケーなのですが、ほんの一言付け足してみてほしいのです。

「いつも、ありがとう。」

たったこれだけです。

この「いつも」という言葉が付くだけで、言われた側は
「今だけではなく、これまでやってきたことも正しかったんだ。」
という安心感を感じることができます。

これをくせにするだけで、社内の雰囲気はグンッとよくなります。

これを心理学的に解説すると、言われた相手は承認欲求を満たされることになります。
そして、内的なモチベーションを高める一助となるんです。

さいごに

こういった小さな信頼関係の積み重ねが、会社の雰囲気を作り出します。
そしてメンバー一人一人の気持ちが、会社を強くします。
そういった様々なコツの集大成がNLPなのです。

アズ・イフフレームは思い込みを手放すためのNLP心理学のとっておきの方法!

アズ・イフフレームとは、
「もしも~だったら」
という言葉・質問を使う事で、思い込みや心理的な壁を取り去り、

前向きな視方をするNLP心理学で使われる方法です。

思い込みによって、あなたの中にいつの間にかメンタルブロックが出来上がっていませんか?

ここでは、あなたの行く手を阻む思い込みをなくし、視点を変える方法を紹介していきますので、ぜひ試してみてください。続きを読む →

やる気を生み出す3要素とは?

皆さんこんにちは。
まんトレスタッフ”中の人”です。

さて、講師の満田に対して、結構多い質問の一つが、
「社員のモチベーションをどうすれば上げられるのか?」
というものです。

実は、モチベーションに関する研究は、古くからなされていましたが、決定的といえるものも今一つありません。
組織として、こうすればああなる的なものはなかなか難しいのです。
というのも、個々人の個性や価値観は異なるので、一般化しにくいというのが一番なのですが、その中でも比較的わかりやすい考え方について、今回取り上げてみたいと思います。

飢餓を克服した世代

命令で人が動く時代は終わった!?

人のモチベーションは、時代とともに変化してきました。
太古の人類は、生きるためには働かざるを得ませんでした。狩猟であれ、農耕であれ、働かざるもの食うべからず、だったわけです。
この時代のモチベーションを、ダニエル・ピンクはその著書、「モチベーション3.0」において、「モチベーション1.0」と名付けました。

その後、とにかく身の安全はある程度確保でき、工業化が進み始めたとき、指示・命令で動く「モチベーション2.0」の時代がやってきました。
アメとムチとでも言いましょうか。
指示通り動くことで報酬が与えられた時代です。

今の営業などの評価もこの時代を踏襲しています。
ノルマが与えられ、ノルマが達成されなければ罰(叱られたり、報酬が下げられたり)を与えられる一方、ノルマを達成すれば褒美がもらえるというもの。
この事が生んだ弊害は、ノルマのための強引な営業や、法律すれすれの活動などがあげられます。

そして、ダニエル・ピンクは、今やモチベーション3.0の時代に入っているといいます。

若者が仕事に熱が入らない理由

よく聞く話の一つに、「最近の若者は、仕事に身が入らない」という話があります。
例えば、せっかく入社した一流企業を3か月で退職してしまったとか。
一見、理解不能なこの行動は、このモチベーション理論に当てはめてみると、スッキリ理解できる可能性があります。

現在の40歳代以上の人たちにとって、仕事とは生きる手段でもありました。
就職先を辞めることは、人としての生活を営めなくなるリスクをはらんでいます。
実際のところ、仕事を辞めたとき、一番気になるのが収入の部分じゃないかと思います。

しかし、今の若者はそんな事お構いなしです。
次の就職先がなくても、ポンッと会社を辞めてしまいます。
職がないことに対する不安が非常に少ないんですね。

40歳代以上の世代は、職がないこと=収入がないこと、と考えます。
逆に言えば、食べていくために(生きていくために)仕事が必要なんです。
だから、会社に不平不満があろうとも、会社に居座るわけです。

しかし、若い世代は職を失う事に対する恐怖が少ない。
だからいとも簡単に辞めることができてしまいます。

生きるための仕事ならがまんもするけれど・・・

40歳代の人たちは、生きるため、つまりモチベーション2.0はおろか、むしろモチベーション1.0で仕事にかかわっている可能性が高い、というといいすぎでしょうか。
サザエさん症候群(日曜日の夜に、月曜日から始まる1週間を考えて憂鬱になる事)を患ってもなお、死なないために出社するわけです。
しかし、若者たちは、死ぬとか死なないとかいう次元ではないわけです。
40歳代が食べるために仕事をする一方、若者たちは、
自分たちが働く目的・意味
を考える必要が出てくるのです。

その結果が、ボランティアに精を出したり、趣味の活動に精を出したり、自分探しの旅に出る、という行動を起こさせるのではないでしょうか。
これこそが、飢えを克服した初めての世代の憂鬱なのかもしれません。

モチベーションを構成する3要素

やらされ仕事への抵抗

40歳代以上にとって、上司の命令は絶対です。
だから、指示されれば「やるのが当たり前」と考えて、いやでも何でもやろうとします。
そういった世代に支えられている今の企業のマネジメントは、未だモチベーション2.0の世界を抜けられません。

そんな中でも、それではまずいかもしれない…
そう考え始めた、経営者やマネージャーが将来的な危機を感じ取って、新たなマネジメントを模索し始めているのでしょう。
それこそが、冒頭の、

「社員のモチベーションをどうすれば上げられるのか?」

という問いに集約されているのでしょう。
では、具体的にはどうすればよいのでしょうか。

ダニエル・ピンクはこの三つの要素が必要だといいます。

1. 自主性
仕事に対するコントロール。何をやるか、いつやるかといったことをコントロール出来れば出来るほど、モチベーションは上がります。

2. 成長
前に進んでいる感覚。上達を感じられればそれだけモチベーションは上がります。

3. 目的
仕事の意義。自分にとって意味のあることだと思えればそれだけ、モチベーションは上がります。

 

社内で実現できること

この3要素を一般的な企業に置き換えたとき、どんな風に実現可能でしょうか。

まず、自主性については、やはり「任せる」というところが大きいでしょう。最近のリーダー論に通じるところでもあると思いますが、失敗を許容しつつチャレンジをさせることといえそうです。
あれこれ、転ばぬ先の杖を手渡すような上司の場合、残念ながら社員の自主性ははぐくまれません。

二つ目の成長については、上司としてサポートできるシーンはたくさんあります。
それは、成長を実感できるような声かけを行う事です。
もちろん、絶対的な成長があるのがベストですが、若い人たちにとって自分のことが認められている、受け入れられている、という実感は少なからずモチベーションの源泉となりえます。

そして三つめの目的。
会社が与える目標ではありません(笑)
自分自身がコミットできる、目的や意味づけですね。
そういう意味では、今やっている仕事が、会社のどんな役に立っており、会社が社会にどんな役に立っているかを知ることが重要です。
これは、一気にそれを認識するのは難しいことも多いので、継続的な議論が必要になることがあるかもしれません。

実は、これらがそろっているのが、ボランティア活動なんですね。
自主的にボランティアに飛び込み、そこで多くの人に感謝されることで成長の実感を得られ、人のために働くことそのものが目的なわけです。

この流れを営利企業に持ち込むには、ひと工夫必要な部分もありますが、不可能ではないと思っています。

「人の心」を学ばずに経営する事のリスク

さて、ここまで書かれたことの中には、「そんなの知ってるよ!」と思われる部分もあるでしょうが、
「え?そうなの?」と感じる部分もあるのではないでしょうか。

一つ、付け加えておくと、営業などにおけるインセンティブは「なくなれば仕事をしない」人間を作る可能性が非常に高い、ということが様々な実験から明らかになっています。
○○件、新規契約を獲得すれば○○円の報奨金!なんてやると、中長期的に見てかなり危険な状態になります。
これが、労いという意味付けがなされれば、良い効果があるのですが。

こういったほんのちょっとの違いで、組織を働きたがらない集団にすることもあれば、活気にあふれた集団にすることもあります。
そう考えると、人の心の動きを学ばずして組織を動かそうなどとは、怖くてできないくらいです。

どんな形であれ、企業が人の集まりである以上、人の事を学ぶことを辞めないで頂きたいな、と思います。

話を聞かない人との会話で相手の状態を見分ける方法とは?

人の話を聞いていない男性、子供、上司、友達・・。

ちょっと困ってしいまいますよね。

ここでは、相手の話を聞かない人のその時々の状態を見極めて、コミュニケーションをとるタイミングを見定めていく方法を、NLP心理学の理論からお伝えします。

NLP(神経言語プログラミング)において、アップタイムといえば外部からの情報・刺激に意識がある状態を言います。
逆に、ダウンタイムといえば自分の内面の情報・刺激に意識がある状態を指します。

これだけの情報だと、これをどう活用していくか、いまいちピンと来ないかもしれませんね。
事例を交えて説明させていただきます。

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90日間で変化を体感!あなたの組織を活性化する簡単な方法

皆さんこんにちは。皆さんこんにちは。
まんトレスタッフ”中の人”です。

お盆休みも終わり、これから下半期への踏ん張りどころ。
とはいえ、なんとなく休みのぼんやりしたムードが抜けない・・・なんてことありませんか!?
さすがにそれはないとしても、社内の雰囲気が今一つよくないといったお悩みを持たれている、経営者・マネージャーの方は結構多いものです。

その会社の雰囲気を、NLPのある効能を使った方法でずいぶんと改善する方法があります。
といっても難しいことは一切ありません。
かかるコストは、せいぜい2,000円。

いかがですか?
騙されたと思って、やってみても損はないですよね?

荒廃した学校を短期間で立て直した手法

現実をポジティブな側面からとらえる

今回ご紹介する方法は、「Good&New(グッド・アンド・ニュー)」と呼ばれるものです。
様々なところで、紹介されているので、名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれません。

この方法を考案したのは、アメリカのピーター・クライン博士。
当時、校内暴力が多発する学校を、この簡単なワークを使う事により、短期間で校内の雰囲気を激変させたといいます。
とてもシンプルなワークなのですが、その中にはリフレーミングという考え方がベースにあり、これを習慣化させることが目的で考案されたと考えられます。

リフレーミングとは何か?

リフレーミングというのは、「枠組みを変える」という意味がありますが、簡単に言ってしまえば事実のとらえ方を変えることです。

例えば、恋人が待ち合わせ時間になっても現れなかったとします。
あなたは、そのことに対してどんな風に思うでしょうか?

  • 彼(彼女)、また寝坊したな?
  • 約束があった事も忘れているのでは?
  • そもそも自分との約束を重視していないのでは?

こんな感じで、事実は「恋人が時間に遅れた」という事一つなのに、人は様々な受け止め方や想像をします。
上記の箇条書きのようなネガティブな想像をしてしまうと、勝手に腹を立ててしまいます。

物事には、裏と表があるものです。
しかし、多くの場合、人はそのネガティブな側面ばかりを見がちです。
これは言ってみれば、癖のようなもので、心配性な方などは普通に起こることに常に不安を感じていたりもするようです。

しかし、一方で、ポジティブ(前向き)な解釈も可能なはずです。
時間通り現れない恋人が、自分のために念入りに着飾っていたからとか、化粧をしていたからと考えられたら、少しはストレスが緩和しますよね。

社内が暗い原因

もし、社内やチームが暗いという事であれば、社内全体にネガティブ思考が蔓延している可能性があります。
そういうムードに一度陥ると、自分に与えられた良い環境を見ることをせず、悪い部分ばかりに目が行くようになってしまいます。
いくら給与が上がっても、嬉しさ度合いはほどほど。(良い面には注目しない)

なにか気に入らないことが発生すると、そのよくない状況ばかりに気をとられてしまいます。

本来的には、マネージャーがそういったチームメンバーと個別にコミュニケーションをとることができれば、それに越したことはないのですが、時間をとるのも難しいでしょう。
そこで、Good&Newという手法が多くのチームで活用されるようになったのではないかと思います。

Good&Newの実施方法

用意するもの

クッシュボールと呼ばれる特殊なボールです。
Amazonなどで2,000円までで購入可能です。
用意するのはこれだけでOK。

 

 

 

実施方法

  1. 朝礼など全員が集まる場で行います。(人数が多い場合部門別で行ってもOK)
  2. 一人がクッシュボールを手に持ち、24時間以内に自分の身の回りに起こった「良かったこと」もしくは「新しい経験」について発表します。一人当たり1分程度で結構です。
  3. 話が終わると全員で拍手をします。
  4. 話をした人は、次の人を指名して手に持ったクッシュボールを投げ渡します。
  5. 以下、2~4のステップを繰り返し、全員が発表を行います。

注意点

  • どうしても発表することがない場合に、良くなかったことを発表する人が出てきます。これでは意味がないので、そのよくなかった事実にどんなポジティブな意味づけをする事ができるか?といった風に(こじつけでもOK)ダメ出ししてください。
  • 発表内容は、仕事内容だけでなく、プライベートの経験でもOKです。
  • 毎日やっていると、「○○しようと思います。」「○○することを決意しました。」というような、発表が散見されるようになります。この場は、決意表明の場ではないので、起こった事実を発表するとともに、その事実にどんな良い点を見出したか発表するように誘導してください。
  • 趣旨に反する発表へのダメ出しは必要ですが、雰囲気を壊さないよう、激しく叱るといった行為は慎んでください。

なぜこんなシンプルなことが組織の活性化に寄与するのか?

思考のクセを変える習慣

まず、第一に、特に日本人の場合、物事をネガティブに受け止める傾向が強いといわれます。
上司に叱られた、という事実に照らしてみると、上司から見捨てられたとか、上司に嫌われたとか、それが高じて人のあら捜しをする上司なんていう連想が出たりすることもあるようです。
しかし、逆に考えると、上司は自分に期待しているからこそ叱るんだとか、叱られたことで成長できるんだ、という考えには至りにくい傾向がありそうです。

社内で起きる様々な出来事に、マイナス感情の意味付けをしていくときりがありませんし、会社という場がぎすぎすしたものになります。
それを防止し、起こる出来事に対してプラスの感情を持つ事ができる社員に育てていくためには、毎日このような形で、
物事のプラスの部分を見る
習慣をつけて頂く練習が必要となります。

みんなの前で発表しなければならない、というプレッシャーの中でメンバーは必死で「良かったこと」を探します(笑)
初めは大変な苦行です。
これこそは、日ごろ物事の良い側面を見ることが少ない証なのでしょうが、次第に慣れてきます。
毎日発表を聞いていると、そんな意識の変化を実感することができますが、それは90日を待たずやって得来るものと思います。

会話のきっかけ

もう一つは、会話のきっかけとなります。
多くの場合、発表内容はプライベートに関することが半分以上になるのではないかと思います。
そうすると、チームメンバーの意外な側面を知ることができたり、意外な考え方を知ることができます。これは相互理解のためには非常に、良い効果を生みます。

今時、大きな組織では社員のプライベートに入っていくことに神経を使う事も多いですが、ご自身が自ら発表された内容に関してならさすがに問題にもならないでしょう。
もちろん、プライベートを閉ざしたい人は仕事の事だけ発表すればいいのですから、選択肢は本人にあります。

クッシュボールの効能

このワークで使う、世にも奇妙なボールであるクッシュボール。
これをほかのもので代用することは可能ではありますが、このカラフルで、変化に富んだボールは脳を刺激してくれるといいます。
実際に、発表者はこのボールをそれぞれのやり方で手の中でもてあそんだりしています。
色や触感に加え、手を使う事で脳を活性化させる作用もあるので、わずか数千円ですから正式なクッシュボールを入手していただければと思います。

やりますか?やりませんか?

ざっとここまでが、Good&Newの説明です。
ネットではほかでも様々な形でこのワークが紹介されていますので、わからないことがあれば調べて頂ければよいでしょう。

中には、「こんなことで上手くいくはずない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
その心の動きがあった人は、ちょっと気に留めて頂けるとよいのではないかと思います。
なぜかというと、コストもわずか、簡単で、わずかな時間を確保するだけでできることですから、やってみればうまくいくか行かないかは明確になります。
それでもやってみない、という選択をされる方は、「あなたの行動を止める」何かブロックのようなものが働いている可能性があります。

そのブロックを突き止めることは、実はあなたの人生における大きなテーマかもしれません。
それを突き止めるために、NLPを体験してみるという事は、もしかしたら何かのきっかけになるかもしれませんよ。

アンカー・アンカリングとはNLPでどう使われるのか?

アンカーとは、日本語で「碇(いかり)」を意味する言葉です。
NLP(神経言語プログラミング)においては、五感における刺激と特定の心の状態や反応を結びつける引き金というニュアンスで語られます。

例えば、ある音楽を聴きながら恋人から別れ話を切り出されたことがあるとします。
そうすると、その音楽を聴くたびに当時の情景が克明に思い出される、といったことはないでしょうか?

この場合、音楽という五感(聴覚)の刺激を引き金に、別れ話であったりその時の感情が思い出されるという反応があります。
このケースにおいては、音楽をアンカーとして古い思い出が想起される状態といえるでしょう。
アンカーである音楽と、過去の記憶が結びついている状態をアンカリングといいます。

ー心の碇 アンカーー

NLPでいうアンカリングと、コントロールできたときの効果とは?

脳はズボラ?

人は無意識に、アンカリングを様々な形で行っています。
例えば、「うめぼし」という言葉を聞いた途端、口の中に唾液が分泌される、というのもまたアンカリングです。
どうやら、人間の脳はとても合理的に働くようで、考えることなく”反応”することで、自らの活動の省力化をしているようです。逆に言えば、脳は常にフル回転するわけではなく、出来る限り流れ作業のように情報処理をしようと工夫しているようです。

結果として、こんなことが起こります。

  • 過去に嫌いだった人と似た人に出会うと、思わず体がこわばってしまう
  • 何か新しい試みを試そうとするときには、過去否定された思い出がよみがえって動けなくなる
  • 仕事の重要な局面で、子供のころの失敗が思い出されて緊張してしまう
  • 会社の自分のデスクに座った瞬間から、強いストレスに見舞われる

ここで例示したのは、どちらかといえばネガティブな感情が引き出される事例ですが、ほかにもいろいろあります。

  • 近所の焼肉屋さんの匂いを感じると、急にお腹が空いたような気がする
  • 太陽の日差しが強くなってくると、夏をイメージしてワクワクしてくる

といったこともあるでしょう。

刺激→反応

例えば、レストランで食後の飲み物を聞かれたとします。コーヒー?それとも紅茶?と。その時、あなたの頭の中ではどんなことが起こっているのでしょうか?

どうしても、コーヒーが飲みたくて仕方がないときはきっとコーヒーを頼むでしょう。
しかし、どちらでも構わないとき、どちらを頼みますか?

この時、多くの場合、脳は一瞬のうちに過去の記憶をスキャンします。そのうえで、同じようなシーン、同じような気温、同じような場所、同じような同席者といった過去の食事シーンで似たシーンを無意識に探します。その無意識で探しだした記憶の結果、その記憶では
「あの日、あの時、あのレストランで、こんな食事をとったあとコーヒーを飲んだらおいしく感じた。」
といったものが引き出されたとしましょう。
すると、口から「コーヒー」とコーヒーを頼む言葉が出てきます。
人は、無意識に行動するとき、過去の記憶のデータベースから同じようなシーンを探し出し、その時の結果に照らし合わせた行動をとりがちです。
これが、コーヒーか紅茶か?というシンプルな問題ならよいのですが、人生の様々なシーンで出てくるから厄介なのです。

ーあなたの苦手意識はたった1回の失敗によるものかもしれないー

苦い経験

人には、様々な苦手意識を持っていることが多いと思います。
実は、これもアンカリングがなされている可能性が高いのです。
例えば、「文章を書くのが苦手」という意識を持っていたとします。
この場合、記憶をさかのぼってみると、何気ない子供のころの経験談がよみがえることがあります。

例えば、小学校の時の作文であまりいい点を取れなかったとか、友人の作文ばかり褒められて自分の作文は無視されたとか。
今となっては些細な経験かもしれませんが、文章を書くという事と、当時のつらい感情がアンカリングされているわけです。
だから、文章を書く、という仕事がやってきた瞬間、体がこわばり、憂鬱になります。

厄介なのは、小学校の経験など自分ではすっかり忘れてしまっているので、なぜ苦手か?という原因がわかりにくいのです。
当時の嫌な思い、恥ずかしい思いにアンカー(碇)をおろしているので、一瞬にしてその感情に手繰り寄せられてしまうのです。

きちんと考えれば、「小学生の自分と今の自分は違う」と、苦手意識を否定できそうなものですが、無意識にやってくる心の動きにあらがう事は非常に難しい。
というよりも、そういった心の動きがあることにさえ気づかないのです。

失敗談がいつまでも影響を与える理由

さて、心の主であるあなたに取っては、
いい加減そんな古い話で自分を惑わすのはやめてくれ!
と言いたくなることでしょう。

何しろ、
文章を書く必要が出る→小学校の嫌な感情が思い出される→書くのがつらい
なんていう、シンプルな心の動きがあなたの長年の苦手意識への悩みなのかもしれないのですから。
こういった反応は、人の行動を制限してしまいます。

とはいえ、これは人が生きるために必要なことなのです。
痛みや苦しみからあなたを遠ざけるための反応なのです。
逆に、こういった機能があるから、人類は今も生きながらえているともいえるでしょう。
だから、新しいことを始める(つまり一定のリスクがある)時には、動けなくなってしまったりもするんです。

ーアンカリングをポジティブに活用するー

良い心の状態とアンカーを連動させる

小さな子供であれば、リスクがあるところに近寄らないような心の反応はとても大事です。
痛い思いをすれば、そこには二度と近づかないようにするのが、人が無意識に行うアンカリングの効能です。
しかし、この文章を読んでるあなたは恐らく立派な大人です。
リスクの大小を判断し、あなた自身の責任において様々なチャレンジができるよう、心の自由を保ちたいものです。

これまで、あなたを守ってくれていた心の反応は、必要なものだけを残して無用のものは捨て去りたいもの。
そもそも、苦手意識なんて、手放したいですよね。
これらを書き換えるために、逆にアンカリングを利用しよう、という考え方があります。

無意識だったアンカリングを意識的に作り出し効果を出す

NLP(神経言語プログラミング)においては、アンカー・アンカリングをポジティブに活用する方法をお伝えしています。
例えば、あなたのモチベーションが最大化した状態っていうのはどんな状態でしょうか?
血沸き、肉躍る、といった状態。
まずは、この状態を再現していただきます。

ワクワクして、動きたくてしょうがない。
そんな状態ですね。

その状態を味わいながら、あるサインを考えて頂きます。
指を鳴らすとか、手を耳にあてるとか、どんなものでもOK。
できれば、人が見ていても怪しくない、さりげないしぐさがいいかもしれませんね(笑)

それを何度か繰り返すと、そのサインをした時に、最高の状態に感情を持っていくことができます。
体の動きやしぐさをアンカーとして、最高の状態を呼び出すのです。

これはアスリートでもよく見かけます。
イチロー選手が打席に立つときの”儀式”のようなしぐさだったり、トップレベルの選手ほどジンクスを気にする傾向があったり。
オリンピック選手でも、試合前には必ず決まった曲を聴くとかいう話はよくありますよね。
こういったアスリートの場合、心の状態を保つコーチがついていることも多く、そのコーチの指導によるものであることも多いようですが、自身の試行錯誤からこういったことを行っている選手も少なからずいるようです。

このアンカリングを上手く活用するだけで、人生は大きく変わります。

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