言うこと聞かない部下はあなたが作っているかも

この記事でわかること

  • 言うことを聞かない部下は指示を無意識の下で受け入れられていない。
  • 強要する命令や指示は部下の無意識に不安を感じさせ、抵抗を生じさせる。
  • 指導する際は質問などの間接的な表現を使って、部下の無意識を導こう。

動画を視聴される方はこちらをご覧ください↓

こんにちは、満トレからビジネス心理学を教わっているうっちゃんです。

先日満トレの法人向け研修をお手伝いしてきました。

研修の中で、企業の社員からこんな質問がありました。

質問

  • 人の行動にはニューロロジカルが大きく関わっていると研修でお聞きしました。
  • 私には言うことを聞かない部下がいます。
  • 命令や指示を強い言葉で出してもなかなか指示に従いません。
  • 言うことを聞かない部下を指導するにはどうしたらよいでしょうか?

今回はビジネス心理学の観点から「言うことを聞かない部下への指導」について、満トレから教わったことを解説します。

言うことを聞かない部下は無意識で納得していない

言うことを聞かない部下の対応に頭を悩ます上司

あなたの部下はなぜ言うことを聞かないのでしょうか?

部下の行動をニューロロジカルで考えてみましょう。

人の行動にはニューロロジカルが影響している

言うことを聞かない部下の心理状態をニューロロジカルで考える

人の行動にはニューロロジカルが大きく関わっています。

ニューロロジカルとは、人間の意識を5段階にレベル分けした理論です。

ニューロロジカルは上図で表され、各要素は以下の意味があります。

  • 自己認識:すべての信念・価値観を自己に結び付けるものです。あなたがどんな人間であるかを表現します。
  • 信念、価値観:「動機(やる気)」と「制限」と関係があります。例えば英語学習では、「英語の習得は人生を豊かにする」が信念になります。
  • 能力:さまざまな環境に応じて、どのように行動するかを決定したり、より環境にふさわしい行動に変更したりすることと関係があります。例えば、英語学習が楽しいと感じて、高い能力を発揮します。
  • 行動:ある特定の環境の中での行動や反応と関係があります。例えば、外国人に話しかける、英会話学校に通うなどが挙げられます。
  • 環境:私たちが何かを行う際の外的な「機会」と「制約」を決定します。例えば、英会話学校に入ることが挙げられます。

ニューロロジカルの図で青色で示した自己認識や信念、価値観は無意識の下に存在します。

人の行動の9割は無意識に支配されているとも言われ、自己認識や信念、価値観が大きく影響します。

では、言うことを聞かない部下にニューロロジカルを当てはめるとどうなるでしょう?

言うことを聞かない部下は無意識的に抵抗している

言うことを聞かない部下の対応に頭を悩ます上司

人は強要されることに抵抗する特徴があります。

なぜなら、無意識は「安心・安全・楽・快楽」が大好きであり、強要は「安全でない(危険)」と感じるためです。

例えば上司のあなたが業務命令するとします。

上司:今年の目標は売上を2倍にすることだ。みんな去年より気合を入れて頑張っている。君にもしっかりとやってもらわないと困るんだ。いいな?

部下:はい、わかりました。

(部下は納得していないが、返事をする。無意識下ではNoと言っている。)

もちろん部下は、表面上は「はい、わかりました。」と返事をするでしょう。

これはニューロロジカルにおける行動に当たります。

しかし、無意識は「強要された=危険だ」と感じ、自己認識や信念、価値観では受け入れないでしょう。

ニューロロジカルでは上位が下位に大きく影響するため、自己認識や信念、価値観が受け入れていない状態では、高い能力や行動は得られないでしょう。

では、なぜ無意識は強要されたと感じるのでしょう?

言うことを聞かない部下は決定権がないと感じている

言うことを聞かない部下に厳しく指導の電話をする上司

強要することは、価値観を押し付けていることになります。

部下は決定権がない、状況をコントロールできないと感じるでしょう。

すると部下は無意識の下で不安を感じます。

無意識が危険だと判断し、上司の言うことを聞かない部下になるのです。

「業務命令だから納得するかに依らず、上司の命令を聞くべきだ。」

多くの上司はこのように思うでしょう。

しかし、無意識の下で不安を感じ続けた部下はどうなるでしょう?

会社やチームを1つの方向に持っていくには、部下の無意識も導くような指導が必要でしょう。

では、言うことを聞かない部下をどのように指導したらよいのでしょうか?

言うことを聞かない部下は間接的な表現で指導しよう

言うことを聞かない部下をしっかり指導している上司の写真

言うことを聞かない部下を指導するポイントは、無意識に不安を感じさせないことです。

決定権を与えながら指導することが重要で、具体的には質問をしながら無意識を導きます。

上司:今年の目標は売上を2倍にすることだ。これについてどう思う?

部下:正直、不安を感じています。管理職の方が多く退職し、新入社員の割合が高まっているので。。

上司:そうだなあ。

部下:それに同期も去年の時点でかなりキツそうにしていましたし。。

上司:そうだよなあ、不安なのは十分にわかる。そのうえで売上を2倍にするために、君にできることは何だろう?そして、それを成し遂げて会社としても売上を2倍にできたらどんないいことがあると思う?

(より自発的に取り組める。無意識も比較的Yesになる。)

このように質問などの間接的な表現を使うことで無意識が不安を感じないようにできます。

質問を中心にした指導により、無意識の下でも結束した強い会社やチームが作られていくでしょう。

さらに、上司の指導力を高め、チームの結束力を効果的に高めるにはどうしたらよいでしょう?

長くなったためこの記事では割愛しますが、早く知りたい方は満トレのコミュニケーション研修では指導していますのでお問い合わせください。

無料セミナーもありますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

また、オンラインでのセミナーや企業研修も受け付けております。

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ぜひ研修やセミナーでお会いできますことを楽しみにしています。

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