こんにちは、うっちゃんです。
私は満トレからビジネス心理学を教わり、ブログ記事にまとめています。
あなたは人に頼みごとをするのが得意ですか?
私は苦手なので自分で完結させようと努力しますが、人に頼みごとをすることが多々あります。
そのときに相手を怒らせてしまうこと、行動してもらえないことがよくあります。
そもそも日本人は人に頼み事をするのが苦手だと満トレは言います。
人に迷惑をかけてはいけないという考えが根底にある人ほど、上手に頼み事ができません。
しかし、人に全く頼みごとをせずに生きていくことは不可能でしょう。
「迷惑をかけたくない」と考えるよりも「周りと協力し合って生きていこう」と考えたほうが健全です。
もっと言えば、上手に頼み事ができる人は周りと協力し合うことが得意な人です。
頼み事が上手くなっていくと自分だけでなく、周りも幸せになっていきます。
そこで今回は頼み事を上手にする方法や人にものを頼む態度について紹介します。
頼み事で相手に迷惑をかけていませんか?相手を怒らせる頼み方3選
テレビや映画などで頼みごとに立腹している場面がよくありますよね。
「これが人にものを頼む態度か!!」
相手を怒らせやすい頼みごとの仕方には3つあると思います。
- 命令口調で頼みごとをする。
- 甘え口調で頼みごとをする。
- 頼みごとをして頻繁に催促する。
それぞれ見てきましょう。
命令口調で人に頼みごとをする
なに当たり前のことを言っているんだと思う方も多いでしょう。
しかし、配偶者や子、親に対して振り返るとどうでしょう?
人は身近にいる人に対して強い口調を使ってしまいます。
人に頼んでいるのに命令口調になるのは言語道断です。
自分のためにやってくれるのですから、腰を低くして頼むべきです。
特に身近な人には感謝の心を忘れないようにしましょう。
甘え口調で人に頼みごとをする
甘え口調で頼み事をされると、イラッとさせてしまう恐れがあります。
これは夫婦関係でも同様です。
付き合いたての頃はお互い甘え口調でイチャイチャしていたのかもしれません。
結婚して3年も経てば「はあ?」の一言に尽きます。
夫婦関係よりも希薄な職場や友人・知人の人間関係になるとどうでしょう?
いつまでも甘え口調だと自律していない人と見られ、孤立する可能性もあります。
甘え口調から早く卒業しましょう。
(参考:クレクレ君の心理的な特徴とは?うざい絡みがあった時の対策についても)
頼みごとをして頻繁に催促する
もちろん人間なので頼まれたことを忘れることもあります。
頼まれた人の都合もあるでしょう。
しかし、「あの件ですが、どうなってますか?」と頻繁に催促されるとむかつく人は多いのではないでしょうか。
心配性な方は頻繁に催促したくなるかもしれません。
しかし、そもそも心配性で相手に頻繁に催促する人は自分のことしか考えられていません。
相手の都合や感情を考えられないので、失礼なことを平気でします。
催促の回数が多いと、信頼されていないような感覚にもなるので相手は気分を害してしまいます。
相手からの途中経過の報告がないと心配する気持ちもわかりますが、ここはグッとこらえて期限まで待ってみましょう。
どうしても気になるなら、期限までの間に中間報告の約束もしておくのも有効です。
お互いの決まりを決めておくと、多少心配する気持ちが和らぐでしょう。
次に人に頼みごとをする意味を考えたうえで、上手な頼み方を見ていきましょう。
そもそも人に頼みごとをする意味とは?上手に頼みごとをすると仲間を作れる!
そもそも人に頼みごとをする意味は何でしょう?
自分には知識や経験などがなく、調査などしていると多大な時間を要するケースが多いでしょう。
したがって人に頼みごとをする意味は「時間を生み出す」ことにあると思います。
上司が部下に頼みごとをするのは育成のためです。
部下が育てば部下が自発的に行動できるようになり、上司はより高度な業務へ集中できるようになるでしょう。
ただ、頼まれた方は時間を使うことになり、どうしても負担がかかります。
快く頼みごとを引き受けてもらうにはどうしたらよいでしょう?
そこで上手な頼み方を3つ紹介します。
- 理由付きで頼みごとをする。
- YESを引き出してから頼みごとをする。
- 選択肢を提示してから頼みごとをする。
それぞれ見ていきましょう。
理由付きで頼みごとをする
「~~なので~~してもらえないでしょうか?」と理由をつけてお願いする方法です。
この方法を使うと承諾率は上がると言われており、「カチッサー効果」とも呼ばれています。
ある実験では、
- 要求のみを伝える
- 本当の理由を付け足す
- もっともらしい理由を付け足す
の3パターンに分けて、コピー機で順番待ちしている列の先頭の人に先にコピーさせてもらえないか頼みました。
それぞれの具体的な頼み方はこちら。
- 要求のみ→「すみません、◯枚なのですが、先にコピーをとらせてもらえませんか?」
- 本当の理由→「すみません、◯枚なのですが、急いでいるので先にコピーをとらせてもらえませんか?」
- もっともらしい理由→「すみません、◯枚なのですが、コピーをとらなければいけないので先にコピーをとらせてもらえませんか?」
5枚のコピーを頼んだ時と20枚のコピーを頼んだ時の承諾率で異なった結果が得られたといいます。
その承諾率をグラフにすると以下の通り。
要求のみ | 本当の理由 | もっともらしい理由 | |
5枚で頼んだ時 | 60% | 94% | 93% |
20枚で頼んだ時 | 24% | 42% | 24% |
この結果から分かるのは、5枚で頼んだ時は理由が本当かどうかに関わらず、理由をつけてお願いすると承諾率は格段と上がることがわかりました。
そして、本当の理由かもっともらしい理由の間にはそこまで差がありません。
20枚で頼んだ時は本当の理由じゃないとなかなか承諾は得られないことがわかりました。
当然のことですが、頼み事が重くなればなるほど承諾率は下がります。
ですが、些細な頼み事ならば、「~~なので」と前置きしてお願いをすると承諾されやすいということが実験からは考察できます。
あくまでカチッサー効果は些細な頼み事にだけ効果を発揮するので、カチッサー効果を使う時にはあまり相手の負担にならないような頼み事をする時だけにしてくださいね。
事前に相手からYESを連続して引き出してから頼みごとをする
お願い事をする前に、相手が肯定するような話を振って何度か「はい」と言わせてから頼み事をすると承諾率は上がります。
これを「YESの法則」と言います。
例えば、
- 今日はいい天気ですね。
- 〇〇さんの腕時計素敵ですね。
といった話を振って、相手に「はい」と言わせるようにしてください。
何度か相手に「はい」と言わせてから、頼み事をすると要求を飲んでくれる確率が上がるという実験結果もあります。
ポイントは連続で「はい」と言わせることです。
間に否定的な返答があったら、最初からやり直しです。
統計的には、相手に5回「はい」と言わせてから、お願いをすると良しと言われています。
5回も相手に「はい」と言わせるような質問や話を考えるのは大変ですが、雑談を交えながらやっていきましょう。
選択肢を予め複数提示して頼み事をする
お願いする時に択一ではなく、複数の選択肢を提示すると承諾率が上がるという研究結果があります。
この手法を「ダブル・バインド」と言います。
営業でよく使われる技法ですが、相手に選択肢を複数与えることで、断るという選択を取りづらくさせることができます。
例えば、アポイントを取る時には「水曜日に伺ってもいいですか?」とお願いするのはNGです。
このようなお願いをすると、回答者は
- 水曜日と回答…50%
- 断る…50%
という割合で返答します。
断る確率が二分の一になるということですね。
そうではなくて「水曜日と金曜日どちらがよろしいでしょうか?」と選択肢を複数与えるのです。
こうすれば、
- 水曜日と回答…33%
- 金曜日と回答…33%
- 断る…33%
と、断る確率を下げることができます。
複数の選択肢を与えられるような頼み方をされたら、心理的に「どれか選ばないと」と思うようになります。
結果的にアポ率を高めることができるのです。
最後に頼み事をする最大のメリットを紹介します。
上手な頼み事は相手を仲間にできる!協力者を頼み事で作ろう!
頼み事は相手に迷惑をかけることだと思っていませんか?
頼み事をして好かれるケースがあるのです。
それは「その人が得意としている分野で頼み事をする」ことです。
相手も自尊心が高まるので快く引き受けてくれます。
いい気分にしているので仲間になってくれる可能性も高まるのです。
これは心理学の研究結果でも実証されています。
頼みごとを上手に使うことで人間関係をもっと楽にできれば、職場風土がより改善すると思いませんか?
職場の人間関係の改善にはこちらの研修がおすすめです。
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ここまで読んでくださりありがとうございました。