リンゲルマン効果による社会的手抜きの防止策は?逆に利用する方法も

おそらくどんな人でも体験したことがあるであろうリンゲルマン効果。

でも、実際どんな効果なのか知っている人は少ないです。

こちらの記事ではリンゲルマン効果について解説していきます。

リンゲルマン効果(社会的手抜き)とは

リンゲルマン効果とは、集団で何かに取り組む際、個人で取り組んだ場合と比べて一人一人の能力が低下するという効果のことです。

別名で「社会的手抜き」と言われています。

この効果はフランスの心理学者リンゲルマンによって発見されました。

効果が立証された実験では

「実験対象者の集団に綱引きをさせ、集団の一人あたりの働き具合を測る」

というものでした。

そして結果は下記の通りとなります。

  • 1人で綱を引いている時:100%の力を出していた
  • 2人で綱を引いている時:1人あたり期待値の93%の力を出していた
  • 3人で綱を引いている時:1人あたり期待値の85%の力を出していた

このことから誰かと共同で行動する時にはパフォーマンスを発揮できなくなるということが分かりました。

しかも、集団の数が多くなればなるほど、その傾向は顕著に表れ、8人で綱を引いているときには1人あたり49%しか力を出していないことが明らかになったのです。

 

似たようなことをあなたも経験したことはないですかね。

集団で行動する時には

「誰かが頑張ってくれるから少し暗い手を抜いてもいいや」

「自分一人くらい力を抜いたってそんなに変わらないよね」

と思ったこと、少しはないですか。

 

また、「東京の人は冷たい」とよく言われているのもリンゲルマン効果が影響しているのではないかと言われています。

日本の大都市といえば東京。

東京には人口が多いので、誰かが倒れていても素通りしてしまうケースが多いのだとか。

これは「誰かが助けてくれるだろう」という心理が働いているからです。

一方、田舎出身の人だと経験した人も多いと思いますが、誰かが倒れていると総出で助けようとしますよね。

これは周囲にあまり人がいないので「自分が助けるしかない」という心理が働くからです。

このような人間の心理が働くと分かっていれば、周囲に人がいるかいないかに関係なく、「自分がやらないと!」という気持ちになってきませんかね。

リンゲルマン効果の防止策

リンゲルマン効果の影響を受けていると、パフォーマンスを発揮できずあまり良い結果を出すことができません。

できることならリンゲルマン効果が出ないように避けるべきですよね。

しかし、リンゲルマン効果は意識的に力を抜いているわけではなく、無意識に力が抜けてしまうので厄介。

だから、他人から

「力を抜くなよ!」

と指摘を受けても、本人は力を抜いている自覚もないので、素直に認めることができないのです。

 

では、どうすれば集団に対してもたらされるリンゲルマン効果の悪影響を避けることができるのでしょうか。

最たる予防策は

一人一人に唯一無二の役割を与えること

です。

綱引きの話を例に挙げるならみんなに力を出させないといけませんが、みんなに

「精一杯力を出しましょう」

と言っても無意識に力を抜いてしまう事態が起こってしまいます。

なので、役割を細かく分けて、一人一人に唯一無二の役割を与えるといいでしょう。

 

綱引きにそんなに役割なんてあるの?

と思うかもしれませんが、考え方次第でいくらでも役割を捻出することができます。

綱を3分割し、前衛・中衛・後衛のそれぞれの責任者を立てます。

これで3つの役割ができましたよね。

さらにそれぞれの領域で掛け声で鼓舞する人を立てます。

これで6人に役割を与えることができました。

このようにして、無理矢理にでも唯一無二の役割を与えることによって責任感が増し、力を発揮してくれる可能性が高まるのです。

それに、役割を与えることによって自己重要感が高まり、意欲的に取り組むという効果も期待できます。

 

これは、ビジネスやコミュニティを運営しているなら覚えておいたほうがいい施策でしょう。

一人一人のモチベーションを上げるなら、唯一無二の役割を与えるということを意識してみてください。

リンゲルマン効果を逆手にとって利用する

人間にはリンゲルマン効果が作用するということが分かれば、逆手にとって利用してしまいましょう。

リンゲルマン効果は

「誰かがやってくれる」

と思うような状況に発揮されてしまうものです。

ですので、自分がやるしかないと思わせる状況を作ればいいのです。

手っ取り早いのは、少数精鋭にしてしまうこと。

会社で言うなら、一つの部署の規模を縮小してしまえばいいのです。

そうすれば唯一無二の責任も与えやすくなりますし、モチベーションも高まります。

 

もう一つは、集団の中の構成員をちょっとウマが合わない人同士にすることです。

え?そんなことをしたら内部分裂しちゃうんじゃないの?

と心配になるかもしれません。

さすがに酷くウマが合わないのであれば内部分裂してしまうリスクが高いのですが、ここではちょっとウマが合わない程度の仲であれば良い方向に働く可能性が高いです。

「あいつには負けてたまるか」

「もっと良いやり方があるのに」

といった反骨心を持ちやすくなり、相乗効果を期待できます。

このような良い方向にするためには、とても有効なやり方です。

ですが、このような人を選ぶ時には精神が成熟していて、冷静な判断ができる人で構成しましょう。

心が未熟ですと、感情が先走ってトラブルの原因にもなりかねないので構成員の選出は入念にやってくださいね。

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心理学にはビジネス運営や集団をとりまとめるためのテクニックが詰まっています。

しかし、知識だけあっても上手く活用できなければ意味がありません。

そこでオススメするのがNLP。

NLPは心理学を実践で使えるようにするために生まれた学問です。

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