テレアポは新規客と会うための行為ではない3つの理由

相変わらず、テレアポの電話がよくなります。
きっと、電話してくる人たちは、しつこいセールスを受けたことがないのでしょう。
私自身、飛び込み営業の経験があるので、できるだけ彼らを傷つけないように断るわけですが、さすがに度を超えたしつこさにはうんざりすることがあります。

電話をかけてる本人は気づいていないのかもしれませんが、3月になると多くの会社が決算を迎えます。そうすると、決算セールとかいうのをどの業界でもやっているわけです。そういう人たちが、次々とセールス電話をかけてくる。私のもとには、毎日新規の電話セールスが、1日当たり、個人むけ、会社向けを含めると4~5本かかってきます。

さて、この電話セールスというやつは、かけてる本人は意識していないかもしれませんが、相手の時間を奪い取っています。お客さんだって3月が近づくと忙しいのです。どんなに優しい人だって、そんな時に長々と自分都合の営業話をされたらうんざりします。

色んな電話を聞いていると、大抵話の組み立ては同じです。
1.こんなお得な商品があります。

2.近所を回りますのでお時間をください。

といった感じでしょうか。

あまり関心がないとかいうのはお構いなしで、とにかく行くから会え、と言ってるわけです。
これ、シンプルに考えると、
「会うことが目的」
となっているようです。

まあ、私のいた保険業界でも、
「値段は電話では話すな、とにかく会うところまで持って行け。」
なんていう指導がされてましたから、ほかの業界も似たようなものなのでしょう。

しかし、営業の最終目的が、「成約」だとしたら、あまりに非効率ではありませんか?
なにしろ買うか買わないかわからない新規客に、わざわざ交通費や時間をかけて会いに行くのですから。

これって、
やってますアピール
以外の何物でもないような気がするんですが・・・

とはいえ、とりあえずリアルで会うと、その場所からお客さんは離脱しにくくなります。
電話なら、切られてしまえばおしまいですが、さすがに目の前にいる人をシっシっと追い出すわけにもいかない。つまり、お客さんを拘束するためにあうんです。

そうやって力関係をコントロールしようとしても、お客さんはなかなか心を開きません。あなたが売り込みを始めた瞬間、心を閉ざしてしまいます。

ここまでを整理しましょう。
テレアポの目的を、新規客と会うための行為と考えたとき、

  1. 電話で長々と話すことでお客様の時間を奪ってしまう(イライラさせてしまう)
  2. お客様を拘束することが最終目標になってしまう
  3. そのことでお客様が心を閉ざしてしまう

といった、「販売」という望む結果を遠ざけてしまう事になりかねません。

それよりお勧めなのが、「いま、あなたの商品に関心を持ったお客様を探す」というテレアポにすればよいのではないでしょうか。そのほうがあなたの精神的な消耗も少なくなるはずです。

やり方は簡単。
あなたの商品がもたらすお客様にとってのベネフィット(ベネフィットについては過去記事メリットとベネフィットをご参照ください)を2つ3つお伝えする。
そして、それに関心があるかないかを問う。

それだけです。

そのうえで、関心のある人だけを訪問すればいいのです。
このくらいの軽い電話であれば、お客さんの時間ロスも最低限ですから、今回関心がなかったとしても3か月後には関心が出ているかもしれません。数か月に一回ペースで同じリストでかけていけば比較的悪感情を抱かれることなく同じリストを使い続ける事ができます。

ぜひお試しください。

YES-BUT方は本当に使えるのか?

夜、やっと仕事を終え、戸締りを終えたころ、その電話は鳴り響きました。
誰もいない、真っ暗の事務所で煌々と光るスマホ画面。
その画面には見覚えのない電話番号。

「はい、中の人ですが・・・」

出ると途端に話し始めます。

 

「突然のお電話失礼します!私、●●トラストの××と申します。」

はぁ、セールスか。
そう思いつつも、要件も言われていないのに切るわけにもいかず、しばらく話を聴いてみます。

 

「実は、すごい物件が出まして。●●地区のマンションなのですが、投資にいかがかと思いまして。」

 

私は答えます。
「あぁ、そういう話、興味ありませんので。」

 

相手は言います。
「そうですか、興味ありませんか。とはいえ、こんな物件、なかなか出ることはありません。」

 

・・・と話は延々と続きます。

きっと彼は、こんな指導を受けているのでしょう。

  • 電話セールスは明るく元気よく
  • 断られたらまずは、同意しましょう。「そうですね。」と。
  • その後、自分の主張を再び行います。

はぁ?って感じですよね。

 

これ、セールストレーニングではよく言われる、YES-BUT法といわれてるものです。

どういうものかというと、まずは、相手の主張・断り文句を受け入れる(YES)
そのうえで、自分の主張を行う(BUT)
という流れです。

 

例えば、こんな感じ。
「そうですね、お客様のおっしゃることはごもっともです。とはいえですね・・・」

これを心理学的に、「相手の主張をまずは受け入れたうえで、自分の主張をすることでスムーズにこちらの主張を聞いていただける」と説明しているようです。
で、皆さん実際使ってみて、いかがですか?
多分、あんまり効果はないのではないでしょうか。

 

たとえば、セラピーの世界では、相手の主張を完全に受け入れることを推奨しています。
基本的に相手の言葉にYESをいい、全身全霊で共感することが重要とされています。
とくに、メンタルが不安定なクライアントに対し、YES-BUT法などというのは、ハッキリ言って使い物になりません。

営業の現場もまた、それと同じくらいの緊張感があるはずです。
相手はあなたをまだ信頼していない状態では、YES-BUT法を小手先で使ったところで何の効果もありません。むしろ、逆効果になる事さえあります。
「そうですね、とうなずいてはいるけど、俺の話、きいてないじゃないか!」
って感じですね。

 

じゃあ、どうすればいいのか。
YES-BUT法の本質は、相手の主張はまず受け入れる。
これは間違いではありません。
しかし、BUTで出す話の内容が重要です。
それは、お客様の主張を真っ向から否定する内容では、まったく意味がありません。

例えば悪い例はこんな感じです。

客「いやぁ、あえて今車買い替えなくてもいいかも。」
営業「そうですね。そうはいっても、そろそろ10万キロをこえるので故障が出てきますよ。」

これ、お客さんの考え方を真っ向から否定してます。
「そうですね」と言っておきながら、ダメ出ししてます。
じゃあ、どうすればいいのかですがこんな感じはいかがでしょうか。

客「いやぁ、あえて今車買い替えなくてもいいかも。」
営業「そうですね、まだ十分走れるいい車だと思います。しかし、今回わざわざショールームまで足を運ばれたのには、何かきっかけがあったのではないですか?良ければお聞かせいただければと思うのですが。」

そうすると、お客様が行動を始めたきっかけを知ることができますよね?
中にはヒマつぶしで、自動車のショールームに来る人もいますが、大抵は何かしら目的があるから行動するはずです。

その目的を改めて明確にすることで、今度はその人が自分の行動を正当化しようとする心理が働き始めます。

 

YES-BUT法は、使い方を間違えると、延々と応酬話法を繰り返すループにハマる可能性があります。
結局、お客様のほうがウンザリして(説得されていると感じるとお客様はそこから逃げたくなる)会話から降りることもけっこうあります。

 

ところで、冒頭のセールス電話。
私は3回目のループに差し掛かったところで、
「これ以上話をしている時間はないので切りますよ。」
と相手が一生懸命はなしているさいちゅうにぶちぎり

映画に見るセールストレーニング風景

日曜日に、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」という映画をレンタルしました。
レオナルド・ディカプリオ主演のドラマです。
簡単にあらずじをご紹介しますとこんな感じ。

中流家庭に育ったディカプリオ扮するジョーダンは、一攫千金を目指してウォール街の証券会社に就職します。しかし、入社ほどなくその会社はブラック・マンデーという株価暴落の憂き目にあい倒産。次の職場を場末の、低所得者層を相手にする証券会社に就職します。

そこで持ち前の営業力で、頭角を現し、ついには証券会社を起業します。
そこに集まった社員は、学歴も経験もない人たちで、ジョーダンは彼らにセールストレーニングを行い、会社を一気に大きくします。

 

そのあとは、ネタバレになるのでお話しできませんが、非常に下品で、型破りな物語ではあるのですが、事実をもとにした映画とのことでとても興味を掻き立てます。

 

さて、一人の営業社員が一人の顧客と対応して初めて売り上げが成立する、というビジネスモデルは決して効率的とはいいがたいものです。営業社員を使うことなく売り上げを伸ばす近年のIT企業の対極にあるスタイルですが、この映画の中では営業スキルで会社がこの世の春を謳歌しています。

 

その中でも注目に値するのが、劇中ではほんの数分でしたが、ジョーダンが何の経験もない社員にセールストークを伝授するシーンでした。やり方はシンプルです。実際のお客様とのやり取りをみんなで聞き、どう対応するかを指導する、というもの。
これをノウハウ化したおかげで、会社は恐ろしいほど短期間で大きくなったのです。

 

正直なところ、劇中のセールスは、道徳的に(というか法的にも)まずい事をやっているのですが、大いにヒントになるのは、営業社員はトレーニングすれば成長する、という事です。
逆に言えば、多くの企業では、営業社員に対するトレーニングが十分ではない、といえるでしょう。
その背景には、「こうすれば絶対売れる」という道徳的に問題のない方法が、今の世の中ではほとんどルール化されていない、という事があるのかもしれません。

 

セールスの現場は、一つ一つが全く違ったシーンです。そこに共通するポイントを探すほうが難しいでしょう。しかし、間違いなく言えることは、相手は人間である、という事だけが唯一の共通点です。それが、法人向けの販売であったとしても、会社はあなたの商品の良しあしを判断できません。それを判断するのは、担当者であったり、担当役員であったりという、結局は「人」が担っているわけです。

 

では、この「人」に共通するポイントはあるのでしょうか?
それを解き明かしたものの一つが、NLPであるといえるのではないかと私は考えています。人は、どんな時、目の前の相手を信頼し、自らをさらけ出すのか。これはある程度までは、解明されています。

何を言うかは、営業会議などで経験をもとに作っていけばいいと思うのですが、それを活かすためには打席に立たなければなりません。打席に立つというのは、たんに自分本位のトークをひけらかすことではありません。相手がきちんと聞く姿勢をもって、あなたの言葉を受け止めてくれる状態である必要があります。

 

それを作り出すのは、NLPの得意分野です。

NLPで、お客様との信頼関係を深めませんか?

 

 

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営業社員を手っ取り早く鍛える方法

営業社員を育てるの、結構難しいですよね。
けど手間いらず、費用いらずで、営業社員を育てられるとしたら・・・。

持ったいつけずに教えろよ、ってかんじですね。
じゃあ、お教えします。

営業社員に、他社からのセールスを受けさせるんです。

え?それだけ?って感じですね。

もう少し具体的にお話しします。
これくらいの時期から、春先にかけて、たくさんのセールス電話があると思います。
可能であれば、このセールス電話も営業社員に受けさせられるとベストです。
それがかなわなければ、そういったセールス電話のアポイントを受けまくって、
来社される日にその営業担当者に相手をさせます。

事前に伝えてほしいのは、2点。
「ちゃんと購入判断をするように。」
「どんな言葉に反応し、どんな言葉がウザかったか。」
をきちんと意識しながらセールスを受けるように指導してください。

その時に自分の中にどんな感情変化が起こったか、
観察させるのです。

本気で購買担当者になったつもりで接していると、セールスを受ける人の気持ちがわかります。

自分の会社の事や、商品の事を一方的にしゃべる人、
いろいろと質問攻めにしてくる人、
何が言いたいかわからない人、
まあ、いろんな人がいます。

それを自分の身体で体験させるのです。

実は、営業をしていると、営業を受ける人の気持ちを忘れがちです。
自分は強制なんてされたくないのに、営業する立場になると、
やたらと自分の思い通りにお客様を動かしたがる人もいます。

その後も、しつこい電話があるとか、
まったく利益を感じない提案でごり押ししてくるとか、
営業マンの嫌な部分をたくさん見ることになるでしょう。

なかには、こういう話の仕方いいな、
こういう流れならスムーズに話ができるな、
といった気付きもあると思います。

これを振り返って、レポートさせます。

それだけでも随分気づきがあるはずです。

できれば、やり取りの様子をICレコーダーなどに録音しておいて、
後で振り返りながら勉強してもいいかもしれませんね。

どうしても、ロープレでは、お客様の感情変化をつかむことは難しい。
うまく説明することが目的になってしまいがちです。
営業は、演劇のセリフではありませんので、重要なのは相手の心の中がどう動いているかです。

これを時々繰り返すだけで、営業社員のスキルはめきめき上がっていくはずです。

ところで、お客様の感情変化。
これはすでに、心理学やマーケティングの世界ではかなり明らかにされています。
こういった実地の経験を踏まえて、営業心理学セミナーなどを受講すると、
「そうそう、そういう事だったんだ。」
というAHA体験があるんじゃないかと思います。

まずは、生きた現場でお客様の心理を体験してみてください。

NLP、LABプロファイルを学びたい方は、両方のトレーナーであるまんトレまでお気軽にお問い合わせください。

営業でのアポイントを取る際、ストレスを感じない方法。

営業のアポイントの電話、結構きついものがありますね。
新規開拓に電話をするばあい、相手は「ガチャ!」とぶち切り。
ひどいときには、「いい加減にしろ!」なんていう暴言があったり。

こちらが話している途中に、ガチャン!ツー、ツー、ツー
なんてなると、それだけで人格否定されてるようです。
あぁ、自分はとんでもない迷惑行為をやってるのかも、なんて自己嫌悪。
だんだんと、プッシュボタンを押す手が重くなってきて、
息苦しくなってくる。
苦しい仕事ですよね。

けど、少し考えてみてください。
あなたがそういったセールス電話を受ける立場だったらどうでしょう?
あなたが仕事をしていたり、楽しいテレビの真っ最中、誰か知らない人からの電話。
取ってみると、まくし立てるように話し始める。
こちらは切ろうと思っても、継ぎ目なく話すものだからタイミングがない。
そりゃあ、怒りたくもなりますよね。
ひどいときは、はっきりと「興味ありません」といっても、次から次へとまくし立てられる。
こうなったらぶち切りしかありません。

世の中には、どうやらそのようにまくし立てるようなセールス電話のスキルを教える人がいるようです。相手の理の言葉を尊重することなく、応酬話法を展開して無理やりアポイントを取るとかいうのもありますね。

単価の安い品物で、売り切りであれば、それでも売れるかもしれません。
しかし、そういったお客様と長期的な関係を築き、繰り返し買って頂く事は難しいのではないでしょうか。

後よくある間違いは、保険業界では
「電話口で値段を言ってはいけない」
という変な常識。

たとえば、自動車のセールスなら大体の値段のイメージはつきますよね。
しかし保険の場合、どれぐらいの相場なのかさえわからない。
つまり判断基準をお客様に与えず、とにかく会って説得しようというのが見え見えです。

じゃあどうすればいいかですが、一つの戦略として、
「アポイントを取る事」を目的とせず、
「あなたの商品に関心を持つ人を探す」事を目的にしてはいかがでしょうか?

まず、あなたの商品がお客様に与えるベネフィット(利益)を2つ以上明確にします。
例えばあるがん保険ならこんな感じです。
「がんと診断されたとき、サプリや民間療法でも使える〇百万円を受け取ることができて、
保険を使わなければ払った掛金がすべて返ってくるので掛け捨てにならないがん保険」
続けて、
「こういった保険、興味ありますか?ありませんか?」
と問いかけるわけです。

興味がないと言われれば、「そうですか。」で終了。
「なにそれ?」と言われれば、「少しご説明させていただいてもいいですか?」と許可を頂いたうえで説明すればいいのです。

説得もしなければ、売り込みもしません。
興味のないお客様の電話時間は数十秒。
二度と電話するなと言われれば、しなければいい。
そうでないお客様には、数か月後同じように連絡すればいいのです。

何かを買うには、お客様の方でのきっかけがあるはずです。
そのきっかけは、人によって様々。
だから、こちらのタイミングで無理やり売り込むのではなく、
今がそのタイミングかどうかを見極める事を主眼にすればいいのです。

アポイントを無理やりとって、訪問して断られるとしたらその間にどれだけの電話ができるでしょうか?
ハッキリ言って、買う気のないお客様を訪問するほどあなたはヒマではないはずです。
冒頭にお話しする文言は、反応によっていろいろと試行錯誤が必要ですが、
あるていど固定できるまで続けることが肝要です。

あ、そうそう、お電話は早口にならないようにしてくださいね。
ゆっくり過ぎず、早すぎず、しかも特別な感情をこめないのがコツです。
ぜひ一度お試しください。

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営業の見込み客リストアップを行うときに注意すべきこと

が見ていて思うのは、営業の達人という人は、どうも百発百中なんです。
いわゆるトップセールスパースンという人は、営業1件当たりの単価の高さもありますが、行動に無駄がないんです。断られる客先を訪問するイメージがない。

それって、めちゃくちゃ説得が上手とか、
断らせない迫力があるとか、
そういう事でしょうか?

 

物事、結構複雑にできていて、見込み客に強制的にものを買わせると、次、そのお客さんは絶対に警戒しますよね。だから、説得がうまいのが決定だとも思えません。
今は良くても、いずれ売り込み先がなくなっちゃいますよね。
イナゴの大群のように、食いつくしては次のお客さん・・・ていうのは長くは続かないですよね。

 

で、じーーーーっと観察していると、やっぱり、「この商品を買う人」を見極めるのが上手なんだと思います。一時、データベースマーケティングとか言って、30歳代の女性をターゲットにするとか、40歳代男性をターゲットにするとか、そんな事がはやりましたが、そのレベルではありません。

 

どうやらトップに立つ人は、日ごろの会話や、接点でその人の人生の価値観だったり、物事をどうとらえてるか、どんなことに関心を持つか、そんな事に非常に敏感なんです。

 

じゃあ、なかなかセールスが上手く行かない人が、その域に達するにはどうすればいいか。そう聞いても大抵は、「経験あるのみ」的な指導しかなされてないのが今の日本企業の実態です。それじゃあ、コツもつかめませんよね。

 

で、一つ提案があります。
それは、お客様の困りごとに焦点を当てるという事です。
たとえば、30歳代の女性を対象にした商品を持っていたとします。
しかし、これでは絞り込みは十分ではありません。
専業主婦か、OLか。
子供はいるのかいないのか。
趣味はあるのか。
アウトドア派?インドア派?
カントリー志向か、シティ派か?
食に対するこだわりはあるのかないのか?
保守的か?先進的か?
いろんな人たちがいますよね。

 

私たちの犯す失敗は、たとえば30歳代女性ならこういう商品が当てはまるはずだ、と考える点。
保険営業だったら、この年齢の女性は、これから病気が増えてくるし、長生きの時代だから医療保険が重要だ。だから、この人たちに提案するんだ、と。

 

けど、ちょっとまってください!

 

それはあなたの考え方であって、本人はそうは思ってません。
自分は元気で健康だと思っているし、将来の不安もゼロではないけど、今の生活の充足感を求めてる人のほうが多いんじゃないですか?医療保険なんてそのうちでいい、と思っている人が多いのではないでしょうか。

 

しかし、実際にその人の頭の中を占拠してるのは、
ご近所付き合いの事だったり、
子供の習い事の事だったり、
旦那さんのお休みのレジャーの事だったり、
今晩のご飯の事だったりするわけです。

保険の事なんて入る余地はありません!

 

じゃあどうするか。

 

お客さんの困りごとを入り口にするんです。
子供の習い事って、お母さんも大変ですよねー。
送り迎えって誰がしてるんですか?
お母さんができないと、お子さん、どうします?

 

そういう話から、保険の話に入っていけそうですよね?
まだまだ展開としては、しらじらしさが見えますが、少なくとも、
「奥様の年齢の家に保険には入っておいたほうがいい」
とか言うよりかはよっぽどスムーズです。

 

本当のデータベースマーケティングっていうのは、年齢や性別だけで区切るものではありません。どんな困りごとを持っているかという人を一つのグループとして扱う事で成立するのです。

 

ぜひ、そんな事も意識されるといいのではないでしょうか。

 

たとえば、LABプロファイルというものは、相手の価値観を知り、相手の脳にある言葉で語りかけるスキルです。NLPとともに学んでおくと、とても役に立つスキルの一つです。

あなたの価値基準はどこに!?

今日も、営業について考えてみましょう。

先日、カバンを見に行ったら、店員さんが付きまとうわけです。
「このかばん、結構人気なんですよ。」
「これは、ここがポケットになって使いやすいんですよ。」
「これなんかは、ビジネスマンの定番ですね。」
なんてあれこれと、セールストークがさく裂します。

 

もういい加減にしてよ!

そんな気分になってしまいます。

 

みなさんもそんな経験ありませんか?
お店に入った途端、お客さんに店員がつきっきりってお店。
これ、お客さんにとってはプレッシャーなんですよね。
だからちょっと賢い店員さんは、
「お困りの時は声をかけてくださいね。」
なんて声をかけてすっと後ろに下がります。

 

ちかすぎず、遠すぎない場所でちゃんと気にかけてくれているので、
どうしよう?なんて時には、大声を出さなくてもちゃんと質問できます。

 

話を元に戻しましょう。
はじめに出てきた店員さん、せっかくセールストークを展開するんですが、とても大事なことを見落としています。
お客さんの選択基準を知らない状態で、マシンガントークをやっちゃってるわけです。

 

たとえば、カバンを買いに来た人も、いろんな人がいるはずです。
たまたま出張用のカバンが壊れたから見に来た人、
自分に合うデザインのカバンを探し続けている人、
どうしても欲しいブランドがある人、
など、いろんなニーズがありますよね。

 

そのニーズくらいなら、普通はヒアリングしてるでしょう。
けど、もう少し本質的な価値観について、話を伺った事はあるでしょうか?

 

たとえば、かばん屋さんなら、そのお客様がカバンに何を求めているのでしょうか。
デザインせいかもしれないし、収納力第一かもしれない。
丈夫であればそれでいいかもしれないし、他人に自慢できるものがいいかもしれない。
もしかしたら、人と被らないことが大事と考えてるかもしれません。

 

こういった本質的な部分を聞いていくと、もしかしたら、お客様が探しているカバンから、少し違った見方を提供できるかもしれません。そこからは、その仕事を専門にやっているあなたの知識の出番です。

お客様はAというメーカーのカバンが丈夫だと思っているかもしれませんが、その業界でたくさんのカバンを見てきたあなたはB社のカバンのほうが丈夫だと知っていたとします。すると、Aも丈夫ですけど、B社は丈夫さでは一番といわれていますよ、なぜならば・・・とお話しできると、いい感じですよね。

 

そんな提案以前に、多くの店員さんは、お客さんの話なんて聞いちゃあいません。
ちょっと関心あるそぶりを見せたカバンを徹底的に売ろうとしますよね。
もしくは、自分の成績評価が高い鞄を。

 

実際の提案内容以上に、重要なのは、
あなたがお客様の心の中にあるものをきちんと引き出した事実にあります。
すくなくとも、お客様はその時点であなたを信頼し始めます。
もし、今回、あなたのお店で買わなかったとしても、次回何かカバンを探すときには、きっとあなたを頼るでしょうし、さほど値段の変わらない他のお店で同じカバンを見たとしても、わざわざあなたのお店に戻って買う可能性は高いと思われます。

なぜならば、わたしが実際にそうしたからです。

 

モノを売る商売では、安いことが重要と考えている人は多いのですが、
意外とこういった対応の良しあしが強く影響することもあります。
対して値段が変わらないなら、あなたから買います。
そういわれる人でありたいですよね。

 

社会では、営業じゃなくても営業が必要。

世の中の職種の中で、あまり人気のないものの一つが営業職。
とはいっても、実はみなさん、普通に営業をやってること、気づいてないみたいですね。
たとえば、総務の仕事をしていて、社員全員から年末調整の書類を回収するとき。
企画の仕事をしていて、それを役員に認めてもらおうとするとき。
どんな仕事であれ、皆さんは営業をしています。

実は、子供だってやってるんです。
親に、何かを買ってほしいとねだるとき。
そういう意味では、恋人同士の語らいの中でも、営業してることがよくあります。

 

自分の想いを相手に伝え、
そこに向かって動いていただく行為。
それを営業とするとすれば、営業しない人なんて一人もいないでしょう。

 

だれしも、自然にやっているわけです。
うまいか、下手かは別としてですけどね。
そう、誰もがみんなセールスパースンなわけです。

 

生きている以上、一人で何もかも完結するわけではありません。
だからこそ、誰もが営業の本質を知る必要があります。

 

ところで、営業というと、自分たちの商品を売り込むことだと勘違いしている人が多い。
それが例えば、100円や200円のお菓子だったり、
1,000円程度の文具だったりであれば、その良さをアピールして、
「絶対あなたの役に立ちますから。」なんていって売る、という方法もあります。

商店の売り子さんだったら、そんな売り方を学ぶかもしれませんね。

 

けど、人は「売りつけられた!」という思いを持つと、やはり不快な感情が湧き出てきます。
「買った」のではなく、「買わされた」という状態ですね。
そういうお店からは基本的に足は遠のくものです。

それでも、例えばですよ、文具店の店員さんが、常連のあなたにこういったとします。
「お客さん、いつも新しい文具を探してますよね?ちょっとかわいいやつとか、斬新なやつとか。もしかしたら、これなんかお好きじゃないですか?」
なんていわれるとどうでしょう。

これ、多分、買うかどうかは別として悪い気はしないと思うんです。
なぜかというと、その店員はあなたの事をよく知っているわけです。
いつもあなたが関心を示すもの、いつもあなたが手に取るものを知っていて、覚えている。
そこから類推したあなたの価値観を、この店員は言い当てたわけです。

 

あなたは、きっと、「私はこのお店の特別な存在」だと感じるんじゃないでしょうか?
少なくとも、その他大勢のお客さんでないことは確かでしょう。
そうやって、知ってもらえているだけでうれしくなるわけです。

このお店が、あなたの好みを熟知して、あなたが知らない商品を教えてくれるとしたら、
きっとそのお店に通うでしょう。
Amazonで買えばいいものでも、わざわざそのお店に足を運ぶ可能性が高いのではないでしょうか?場合によっては「あのお店のために、あのお店で買わなければならない。」と思えるようになるかもしれません。

 

営業は、押し付ける事ではありません。
力で相手をねじ伏せる事でもありません。
相手が、買いたいと思っていただけるつながりを持つ事なのです。
ぜひ、そんな営業を学んでみませんか?

 

 

やる気が起こらないとき、どうすればいいのか?

この仕事、やらなきゃいけないんだけど、なかなか手が付けられないんだよなぁ。
寒いから、ベットから起きるの、嫌だなぁ。
朝のランニングを始めようと思ったけど、寒そうな景色を見ると萎えるよなぁ。

だれしも、こんな経験ありませんか!?
私なんか毎日です(笑)

 

どうもやる気が起きない、ってことは結構あるものです。
そんな時、心理学的処方箋はいたってシンプルです。

 

とにかく、やり始めなさい。

 

という事。

 

身もふたもないじゃないかー、と怒り出しちゃう人もいそうですね。

 

一応言っておくと、やり始めるだけでいいんです。
完成させなくても。

こういう気軽さが大事です。

 

人って結構まじめにできてるようで、やり始めたらやりきらなきゃいけない、と思い込んでます。そうすると、すごい負担ですよね。

けど、難しい仕事をやりきるのは大変だけど、やり始めることは難しい事じゃない。
難しい本を読み切るのは大変だけど、読み始めることは難しい事じゃない。
書類や、本を開けばいいだけですよね。
それで、やり始め、読み始めたことになります。

 

ここにはいろんな心理作用がありますが、人は変化を嫌う生き物だといわれています。
だから、今までの状態を維持したい本能のようなものがあるんですね。
ベットに入っているときは、ベットにい続けようとします。
そこえお、エイヤ!と布団を蹴り飛ばして起きるには、それなりパワーが必要です。

 

けど、そうし始めると、ついついその行動、続けてしまうものです。
外に出るのが嫌だなぁ、と思っていても、ランニングを始めてしまえば、やっちゃうわけです。しかも、思ったより気分は爽快なわけです。

 

多くの人は、やり始める前に「やる気を高めよう。やるのはそのあと。」なんて考えるから、新しいチャレンジが難しいんですね。やる気があろうがなかろうが、とにかくやり始めてみる。

すると、気が付けば夢中になってることも結構あるはずです。

 

いかがですか?
騙されたと思って、目の前にあるかたずけなければならないこと、
エイヤ!で始めてみてください。
完成させるつもりじゃなくて全然いいんです。
やり始めた自分、すげぇや!って称賛してください。

思った以上に、楽しめると思いますよ。

 

身を危険にさらしてなおやりたい事

モチベーションって言葉、今では一般的になりました。
じつは、私は何に対しても、今一つ夢中になれず悩んでいたりしたんです。
ある本の中で、やる気を奮い起こすのは、
正しい目標設定だ!
という事が書いてありました。
たしかに、そうだろうな・・・と思います。

 

たとえば、時々いますよね、こんな人。

  • 衛生状態のよくない国で現地の子供のために身を粉にして働く人
  • 危険な紛争地域の様子を世に広めようとカメラ片手に世界を旅する人
  • 無謀な冒険を次々と行う冒険野郎

挙げればきりがありませんが、彼らは今一つやる気が起こらないのに、無理やりモチベーション上げてるようには見えないわけです。
やらないわけにはいかない、というくらいに自然に活動しているように思えます。

 

しかし、多くの人は、目の前の仕事にうんざりしながら、いつかは成功したい。
そう思いながら、重い心と体を引きずって仕事をしています。

先の箇条書きの例のような人たちだって、普通に仕事して、普通に収入得て、それなりに幸せな暮らしはできるはずです。
しかし、そんな世界をかなぐり捨ててなお、命を脅かされるような環境で仕事をしようとするわけです。
「月曜日がゆうつだなぁ」なんて考えてたら、その瞬間、死んじゃいそうな環境です。

 

このちがいって、どこにあるんでしょうか。

 

ある考え方によると、彼らは、
心の叫びに素直に耳を傾けた
という事になるのです。

 

ほとんどの人は、子供から大人になる過程で、

  • 社会の常識
  • 集団の中での和

といったものを学びます。

 

常識を知っている人からすれば、
「衛生環境が最悪で疫病が蔓延する地で、現地の人のために働きたいなぁ」
という思いが湧いて出てもすかさず否定します。
「そんなことは現実的ではない」
と。
誰でもない、あなた自身が自分の想いにブレーキをかけます。

 

次第に、その思い付きが浮かんだことも気づかないくらい、素早く常識的なあなたが否定するものだから、頭の中には常識的な事しかないように感じ始めます。
本当の想いを、完全に隠してしまうわけです。
他人からも、自分からも。

そうやって、目の前にあること、常識的なこと、親や周囲の人から認められることを、自分はやるべきだと思い込む。
つまり、やる気が起こらないのは、そういった偽りの目標に従うからだ、と考えられます。

 

この誰の心にも巣食う、常識的な自分を破るのは並大抵ではありません。
なにしろ、その常識的な自分こそが本当の自分だと思っているのですから。

そこを打ち破るには、自分との対話が必要です。
自分の心の奥底深くにしまい込んだ、本当の自分。
これを掘り出すことで、自分がこの世で行うべき使命が見えてきます。
その使命が見えれば、やる気を出す必要なんてありません。

勝手に体が動き出します。

 

しかし、自分との対話には技術が必要です。
その技術の一つがNLP(神経言語プログラミング)です。

 

あなたも、NLPで本当の自分を取り戻しませんか?

 

 

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