ヒエラルキーとホラクラシー

 

ホラクラシー経営という言葉、ご存知ですか?
いま、非常に注目されているマネジメント手法。

今まで主流だった、ヒエラルキー組織との対比で考えるとわかりやすいと思います。
従来は、組織図がピラミッド型をしていました。
リーダーがいて、中間管理職がいて、一般社員がいる。
組織が階層になっている状態ですね。

一方ホラクラシー組織は、フラットです。
社長も、管理職も、一般社員もまったく階層を持ちません。
そもそも、法的な役員を定める以外に何の社内での上下関係さえつくらない、という徹底した企業もあります。

 

そして多くの場合、ホラクラシー組織は非常に業績を上げています。
だから注目されるのですが、そこへ一歩歩みを進めるには、リーダーにとっては相当な決断が必要です。

 

 

もともと今までの組織というのは、指揮命令系統がはっきりしています。
常に上位の者が正しい判断ができる、という前提で作られている組織です。
だから情報も権限も、上位者が握ります。
そのうえで、決定し、命令をする。

この組織の多くは、規律、ルール、責任といったものが一人一人にのしかかります。
下位者をルールや規律、ノルマなんかで強制して働かせる、という印象が強くなります。
まんトレはここのコミュニケーションを改善することで、性悪説を性善説をベースとした組織に変えることができないか?と頑張ってきました。
なぜなら、「強制」はモチベーションを減退させ、仕事を「仕方なくやるもの」に変えてしまうからです。
近年のうつ病などの増加は、こういった部分のミスマッチから起こっているのではないかと思うのです。

 

一方ホラクラシー組織は、規律やルールはあまりありません。
最低限守るべきものはあるとしても、あれもこれもと指図はないのです。
本人の自主性に任される、ということです。

ある企業に関して言えば、新入社員研修で「入社して仕事を誰かが教えてくれるとは思わないでください」と明言するとか。
新人であったとしても、自分で仕事を創り出せ。
そういう組織もあるそうです。

 

そのためには、会社としてどこに進んでいくかが明確でなければなりません。
なぜなら、単なる作業を創り出しても意味がないから。
会社が何を目指し、どんな社会をつくろうとしているかが徹底的に共有されます。
たとえば、「●●という商品を通じて、世の中から××という不都合をなくす」というミッションを会社が掲げているとすれば、社員はそこに合致した仕事を自ら生み出すというのです。

なぜこのような組織が注目されるのでしょう。
簡単です。
あたったビジネスモデルは、そうそう長くは続かないからです。

 

たとえば、先日、ブックオフが今すごい勢いで閉店しているといいます。
ブックオフが正式に会社としてスタートを切ったのが、1991年。
古本屋というどこかマニアックな世界を一般化し、フランチャイズ展開し、ものすごい勢いで業容を拡大していきます。
そして2018年現在は、2期連続の赤字。

あれだけの勢いのあったビジネスモデルは、終焉か!?と言われています。

 

それが正しいかどうかは別として、今どきは、メルカリが大流行。
手軽に何でも売ることができる時代に、それをブックオフという一つの業者が集約する意味が薄れてきたのかもしれません。
猛烈な勢いで伸びで、その勢いに陰りが見えるまで約30年。
一つのビジネスモデルがもつのはまあこのくらいが限界なのかもしれません。

会社は矢継ぎ早に次のビジネスモデルや、価値提供をしていかなければならない中、「リーダーが物事を決める」ヒエラルキー組織では対応が追いつかない。
そういった事情もあって、今まさに「ホラクラシー経営」というのが注目されているのかもしれません。

 

一人の能力ではなく、会社を一致団結させ、同じ方向に導く。
まずはここからです。

 

出は今会社を運営されている幹部、管理職の方は、こういった社員の持つ能力を引き出すことができているでしょうか?
ある企業の女子社員が私にこんなことを言ってくれました。
「私、会社に●●を提案したんですけど、一笑にふされました(苦笑)」
そのアイデア、これからの時代には絶対にあったほうがいいサービスです。
しかし会社の中には、彼女の感性を理解できる人もいず、笑い話で終了したようです。
他人事ながら、いい才能を飼い殺しにしてるな・・・と思ったものです。

 

さて、いきなりホラクラシー組織を目指さないとしても、会社の経営者や幹部の仕事は社員の可能性を引き出すことです。
そのためには卓越したコミュニケーション能力が必要です。
会社の未来が不安だとすれば、社員と話をしてください。
それが今の経営者のできる第一歩です。

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なぜFPは食えないのか?

FPで独立したいという人がいます。
しかし、彼はうまくいかないかも・・・とがっかりした表情をします。
なぜうまくいかないか聞いてみました。

どうやら、プランニングにお金を払ってくれる人がいるとは思えない、ということのようです。

それは2つの問題があります。
一つは集客の問題と、
もう一つは提案内容の問題でしょう。

 

まず、集客の問題に関しては、いくつかの方法論があると思います。
そもそもお客様から直接お金を頂くのか?という話です。
たとえば、マイホームの購入を考えているけど今一つ踏み切れない。
こういったお客さんには、ライフプランを見える化してあげると価値になります。
ああなるほど、これなら大丈夫そうだ。
そうなった時、お客さんも喜びますがハウスメーカーも喜ぶでしょう。
ならば、ハウスメーカーさんと提携して、サポート料としてお金を頂く方法があるでしょう。

これ、集客も先方任せでできるし、三者がみんなハッピーになれます。
きっと他にも考えられることはたくさんあると思いますが、
お金のことを考えるのは節目節目ですから、そのどの節目を狙うかを決めていくことになるでしょう。

 

ではもう一つの提案内容の問題。
これは考えてみるとわかるのですが、FPの提案というのは必ず正しいという絶対的な正解はありません。
同じ状態の顧客に対して、AというFPと、BというFPはそれぞれ提案内容が違うはずです。
たとえば、生命保険一つとっても、1億円あっても不安な遺族もいれば、自分で何とかするさという遺族もいます。
また保険の世界では、掛け捨てがいいという人もいれば、積立のほうがいいという人もいます。
どちらもある意味正しい。
だから決定的な正解はないのです。

こういったことを例えば、一定のライフプランシミュレーションソフトを使って提案したとします。
しかしそれは、あなたの提案ではなくて、そのソフトの提案です。
じゃああなたは何をしたんですか?と問われると、まあちょっとした説明くらいでしょうか。

 

けっきょく、FPが単独でお金を頂きにくいから、結局保険を売って生計を立てる。
恐らくこれが一番多いパターンではないでしょうか。
そうすると、良し悪しは別として、あなたの提案には軸ができます。
保険を中心としたライフプラン提案というのが、あなたが提供するサービスとなります。

 

けど、保険は売りたくない。
もっと公平な立場でアドバイスをしたい。
そういうFPが多いようです。
しかし、それではお金が取れずやむに已まれず保険を売る。
そんなところでお困りの方が多いようです。

 

そこで手っ取り早い方法は、あなたが人気者になることです。
たとえば、こんなストーリーを語れるとしたらどうでしょうか?
「夫と離婚し、子供二人と家を追い出された。それまでは専業主婦で、二十代のころに少しOLをした程度しか社会経験はなかった。
夫は約束した養育費を払うこともなく、自分たちは生活保護を受けるに至った。
それでも夜すやすやと眠る子供のために、私はある決心をした。
お金に困った自分だからこそ、お金に困るシングルマザーをこの世から根絶しよう。
そのためにはまず私がこの状況からはい出さなければならない。
昼はスーパーでアルバイト、夜は飲み屋でアルバイト。
そして寝る間も惜しんで勉強をし、天職を繰り返し、気が付けば今や年収は1000万円を超えていた。
私は、シングルマザーがゼロから年収1000万円への道のりを指南するお金の専門家になった」

これ、きっと同じ境遇で苦労されている方にとっては、希望の星だと思います。

 

ここまでの成功話はなかったとしても、まずは自分を振り返ってみてください。
自分は何を経験して、ここまで何を勝ち得てきたか。
それこそがあなたの商品です。
そしてそれを広く伝える義務があります。

ビジネスで成功したいのに、人前で顔や人生をさらそうとしない人がたくさんいます。
しかし、それができるのは、相当なスキルを持った人でなくてはなりません。
普通の人は、自分とはこういう人ですよ、こんな経験をしてきました、という自己開示がとても重要になります。
それさえせずに、「いつかはFPの世界で成功したいな」なんて言うのはちょっと虫が良すぎるかもしれまん。
FPなどの専門職は、専門知識の深さがビジネスに直結すると思ったらそれは間違いです。
ある意味人気商売ですから、どれだけ自分の存在感を高めるかが重要なのです。

 

だから、そういう人にとっては毎日のブログの更新は重要度の高い仕事の1つです。
これをさぼるのは、会社に行くのをさぼるようなものです。
もともと素晴らしい才能が開花しているならともかく、いまそうでないとしたら、誰でもできることを、誰にもできないほどに続ける以外ありません。
そして、あなたの顧客があこがれるような人生を歩む決断をすること。
それがはじめの第一歩なのではないでしょうか。

 

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堅いアタマをほぐしてみよう

突然ですが、あなたの強みは何ですか?
他の同業者と比べて何が優れていますか?

 

保険代理店やFPの方に、こう尋ねたとき、果たしてどんな答えが返ってくるでしょうか。
・迅速な対応
・親身な対応
・専門性
などなど。

 

じゃあ、どれくらい迅速なのでしょうか?
どれくらい親身なのでしょうか?
どのくらい専門性が高いのでしょうか?

これが明確にできなければ、はっきり言ってそこに価値はありません。
たとえば、事故をすれば警察より早くあなたのもとに駆け付けます。
ああ、これぐらい言えば、差別化に一歩近づきました。
さらにいうなら、「もしそれができなければ料金はお返しします」とか、サービスを保証する約束が欲しいところ。
業界の法律的にはアウトですけど、そこに何かしらの満足保証を検討する工夫は必要です。

 

逆に言えば、迅速とか親身とか、専門性とかは、あって当たり前。
顧客の多くはそう思っているはずです。
手続きが遅れれば、顧客は怒り出すし、
親身に話を聞かなければ、顧客はそっぽを向く。
ちゃんと専門知識がなければ、顧客は寄り付かないでしょう。

なければ、顧客が起こることは、差別化でも何でもありません。
あたりまえのことをやっているだけです。
あたりまえのことを「差別化要因」としているところが、この業界の深い闇なわけです。

顧客から見れば、保険なんてどこで入っても同じだろ?と。

 

じゃあ、なぜ差別化ができないのでしょう。
ハッキリ言って、この商品やサービスは差別化が難しいものの代表例です。
とはいえ、さらに差別化を難しくしているのは、横並び意識ではないでしょうか。

 

保険代理店と言えば、メーカーが支配的な力を持っていることが多い。
つまり、メーカーに従わなければ、ビジネスが成り立たない(と思い込んでいる)ことが多い。
しかも厳しい規制があるから、「怖い」ことはやらない。
金融庁と闘って新たなサービスを創り出そうという思いを持った人はあまりいないんですね。

だから同業者間での「営業力勝負」になってしまう。
そのラットレースから抜け出すには、一度頭の中をクリアにする必要がありそうです。
やってはいけないとか、まじめにやらなきゃいけないとかいうからを一回破ってみるのです。

そこで大胆なアイデアを出し合ったうえで、良さそうなものを現実的なところに落とし込んでいく。
そういう作業が必要なわけです。
しかし、ガチガチの型にはめられたこの業界の人たちは、非常に頭も固くなってしまっています。
だから、自分で考えることがすごく苦手分野になってしまっています。
その頭を一度解きほぐす。
そんなことを考えていく時期なのではないでしょうか。
それにはNLPがお役に立てると思いますよ。

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失敗ばかりと感じている人はエジソンになり切ろう!!

失敗が続いている人は、もう何もかもが嫌になったりしますよね。

何をやってもうまくできないのではないかと不安になりますよね。

そして、己の無力さを感じこれから先もこのままの人生を歩むのではないかとそればかり脳に浮かんでしまいますよね。

そんなときは、エジソンになり切ることをお勧めします。

エジソンはの名言の中に10000回の電気が出来ない発明をしただけだという言葉があります。

つまり、俺は失敗などはしていない出来ない発明をしただけだ、これがあるから電気が出来るんだと。。。。

なんというポジティブな意見でしょう。。

でも、言っていることは全然間違っていなくて当時、誰もが知らなかった電気というのがいきなり突如として出来るわけないですもんね。

エジソンになり切ることで重要なことをお伝えします。

1.やり抜くという思いになること

2.失敗ではなく次に繋がる行動であるということ

3.工夫をすること

4.ポジティブにいること

5.批判をされても動じないこと

これらのことを真似することで今の気持ちを切り替えてみましょう。

この真似をするというのは、NLPの中にあるワークでモデリングと言いますが、このモデリングが上手になるだけでも大抵のことは切り抜けれます。

上手くいっていないときこそ誰かをモデリングしましょう!!

そして、何よりも何も挑戦をしない人よりはよっぽど素晴らしい人生を歩んでいるということを自分に叩き込んでくださいね!!

自分の必勝法、持ってますか? 売れないFPと売れるFPの差

先日、必要となったので銀行の定期預金を解約しました。
勝手に引き落として積み立てるタイプのやつです。
とりあえずってことで、月1万円ずつ自動積み立てで放置していたんです。

で思わず笑ってしまいました。
積み立てたタイミングや期間にもよりますが、たとえば、

10,000円 → 10,008円
10,000円 → 10,003円
10,000円 → 10,001円

この3パターンがありました。

 

これが例えば100万だったとすれば、1,000,800円。
もはや運用とは言えませんね。

いやいやわかってはいるんですよ、理論的には。
金利が低いからお金は増えない。
けどそれをリアルに体感するのは、自分のお金として感じ取るときだと思うのです。

「50万円が受け取れます!」
と言われたとして、他人が受け取る50万円と、
自分が受け取る50万円はインパクトが圧倒的に違うわけです。

FPの方々はいろんな知識を持ってアドバイスするわけです。
積立NISAとか、イデコとか。
じゃあ、それFPの方は使い倒してますか?
というと、意外と使われていない方も多い。

それって、考えようによっては、
「手術をしたことのない外科医」が、
「手術をするのがベストです!」なんて言うくらい説得力がないかもしれません。

「お金」というところにフォーカスしただけでも、
銀行預金、投資信託、外貨投資、金投資、FX、先物、不動産投資、株、仮想通貨・・・
いろんな手段があり、それぞれにいろんな効果があります。
それを、どこかの先生が云ったままを顧客に伝えるなら、ネットの情報の「まとめ」と変わりません。

 

そうすると、自分なりの「必勝パターン」を持つ必要があります。

たとえば、シングルマザーが目指すべきマネープラン・・・とかね。
シングルマザーになったら、まずはこういうことをやって、次にこうやる。
ゆとりが出たら、こういう方法で積み立てて・・・という感じですね。

もし自分がシングルマザーの立場であれば、そのリアリティはとても重要なわけです。
もともと大変だった状態から、ここまでやってこられたんだな、と顧客は納得する。
するとその「必勝パターン」を学びたい顧客は出てくるわけです。

 

繰り返すと、売れないFPが、売れない最大の原因は、「知識のまとめ」しか提供していない点にあるのではないでしょうか。
そこに自信の経験も、自身の物語ものせられていないので、軽いのです。

じゃあどうすればいいのかというと、FPはやはり人生の指南役を目指す必要があるのではないかと思います。
お金に関する知識はあくまで、基本です。
そこにあなただけの考え方やポリシーが明確になければ、「あなたでなければならない」という顧客はできません。
知識だけなら、どのFPに聞いても似たような答えが出てくるわけでしょ?
代わりがない「あなただけ」であるためには、自分自身の人生そのものが明確に現れなければならないのです。

 

当然人に話したくないこともあるでしょう。
やりたくてもできないチャレンジもあるでしょう。
しかしそういった等身大の誠実さこそが、
弱みを顧客の前で見せられることこそが、
顧客の心を動かす大きな要因となります。

 

そんな状態を目指して、自身のメンタルを鍛えていってはいかがでしょうか?

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脳はあなたを停滞させる!?

大抵の人は、「同じ事」をするのが大好きです。
こういうと、工場の単純作業みたいな印象を持つかもしれませんが、実はほとんどの仕事は同じことの繰り返しです。
昨日の仕事と、今日の仕事、細かい部分は違うと思いますが、やってることって大雑把にミルといっしょじゃないですか?

営業して、申込書や納品書つくって、商品を発送して、請求書発行して一段落。
多くの仕事ってこんな感じの流れで流れていると思います。
顧客単位で違うとか、商品単位で違うとか、小さな違いはあれどほぼ同じです。

 

それもそのはずで、人は考えることが何より苦手です。
脳は、つねに省エネ運転することを最優先します。
だから余計なことは考えずに済むよう、習慣の中ですべてを収めたがる。
だから、何か新しいことをしようと思うと、脳が抵抗しちゃうんですね。

やちゃだめ、
それ危ないよ、
そんな信号を発します。

 

たとえば、経営上とか、仕事の中で新しいことをやるというのは常に不安定。
必ず失敗という文字が付きまといます。
それが頭に浮かんだ瞬間、ヤル気は失せてしまいます。

 

ヤル気が出ないとか、面倒くさいとか、そういうのは脳があなたを留めようとしているサインです。
なぜならば、脳はこう考えています。
「今までと同じようにしているのが一番安全」

なぜなら、昨日やったことの結果、今も無事生きているからです。

 

ある説によると、病気で長患いしている人は、「病気であり続けることが、安全である」と脳が判断している可能性がある、と言います。
こうやって見てみると、人の脳というのは、頭がいいのか悪いのか・・・

 

そこで重要となるのが、そういった脳をどのようなプログラムで動かすか、です。

 

そこに自らプログラミングしていこう、というのがNLPです。
その名も「神経言語プログラミング」。
なんだから、自分の脳を自由自在に操れそうな気がしませんか?(笑)

良し悪しはご自身で判断してください。
体験することで、その本質を知ることができると思います。

 

あ、もしや今、頭にこんな言葉が流れてませんか?

「なんだか怪しいなぁ」
「これに参加してうまく効果が出なかったら損だよな」
「関心はあるけど、場所がなぁ」
「忙しいんだよなぁ」

もしかしたら、その言葉はあなたを留める言葉かもしれません。
安心・安全な、過去の世界に。

もし新しい世界を見たいなら、それを振り切ることが時には必要かもしれません。

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社員とのコミュニケーションこそが会社のリスクマネジメント

今朝、大阪北部では大きな地震がありました。
続々と被害報告が出ているようです。
被災された方々につきましては、心よりお見舞い申し上げます。

 

さて、何を隠そう”中の人”は、大阪在住です。
それも、今回の地震では震度5強と言われるとよなかです。
さすがにびっくりするほどの揺れでした。

こういったときに、いち早く平常時の状態に戻すために緊急時の対応策をいろいろと取り決めるのがBCPと呼ばれるもの。
水や食べ物の備蓄だとか、緊急時の連絡方法がどうだとか、そういったことですね。
しかし難しいことをあれこれ決めても、なかなか現場では使えるものではありません。

 

ここで注目したいのは、人は強いストレス下においては、「過去の習慣を繰り返す」傾向がある、ということ。
非常時に、いきなり初めての行動などはできるものではないのです。
だから体に染み込むほどの訓練が必要となるのです。

こういったリスクマネジメントに、緊急時に人がどういう行動をとるかという心理学は外してはならない分野なのです。
現実にはかなり軽視されていますが・・・

 

ところで、今回話をしたいのは少し毛色の違う話です。
こういったとき、会社の経営者や管理職の人は、なんとか会社を早く元の状態に復旧したい、と考えるでしょう。
電気もない、ガスや水もない。
そんな状態になったとしたら、できることと言えば人力によるものとなります。
その人力を発揮するには人を集めなくてはなりません。

 

これがやっかいです。
誰しも優先順位があります。
まずは、家族の安否確認、安全の確保が一番でしょう。
それがある程度落ち着いた時点で、会社のことを考える・・・とは言い切れませんね。
もしそのことが頭に浮かんだとしても、「会社に行ってみよう」と思う人と、「異常事態だから会社は放っておこう」と思う人がいるはずです。

するといつまでたっても人があつまらず、会社の復旧は遅れるばかり。
こういう時、日頃の社員とのコミュニケーションが大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。

 

たとえば、高圧的で強制的な上司がいたとします。
こんな時まで、「彼に協力しよう」と思うでしょうか。
たぶん、NOでしょう。

逆に人として尊敬する相手が上司だとしたら、やはりそれなりに早い段階で彼に協力したいと思うでしょう。

 

つまり、日頃のコミュニケーションの質が高ければ、会社の復旧速度は上がる可能性が高いように思います。

こういった人間関係は、すぐに結べるものではありません。
あくまで積み重ね。
差し当たってできることとすれば、会社に備蓄の水をたくさん置いておいて、
「何かあれば会社においで。そのために、これだけの水をためてあるから」
と、会社に来る理由を作っておく、ということでしょうか。

 

心理学は、いろんな形で使うことが可能です。

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人生100年時代のマネープランにFPはどう対処していけばいいか?

 

人生100年時代という言葉が、今のキーワードの一つですね。
その元ネタとなった本、「LIFE SHIFT(ライフシフト)」ではなるほど、と思わされる内容が満載です。

たとえば、これまでのライフステージは3つに大別されたといいます。
〈教育〉〈仕事〉〈引退〉の三つのステージです。

ざっくりいえば、20歳くらいまでは教育のステージ。
学校で学ぶことが青少年の勤めです。
彼らは、これから社会出て必要となることを学び、それを活かして就職する。

二つ目のステージは仕事。
だいたい、20歳前後から60歳代くらいまででしょうか。
この期間は一日の大半を勤務先で過ごし、仕事をして糧を得てきました。

三つ目のステージは引退。
会社を退職したのちの、いわゆる老後生活と言われる期間です。

 

ファイナンシャルプランナーの今までの仕事は、この3つのステージをもとに考えられてきました。
<仕事>の期間に稼いだ一部を蓄え、<引退>期間の生活を担保する。
結果として、公的年金のシミュレーション、保険や金融商品での運用、そんなことがFPが扱う話の中心でした。

 

さて、ここで長寿時代がやってきたわけです。
今までの人生はまあ長くて80歳までのイメージでした。
それが100年時代になる。
つまり、20年の延長です。

 

話を分かりやすくするため、年齢の刻みをシンプルにします。

20歳~65歳の45年を<仕事>ステージだとしましょう。
寿命を80歳と考えると、
65歳~80歳の15年を<引退>ステージとします。

この時点で、45年間で引退の15年間の生活費を準備することになります。

 

これが100年寿命の時代になると、
<仕事>ステージが45年間
65歳~100歳までの35年間が<引退>ステージになります。

つまり、45年で、引退後の35年の生活資金をためなければなりません。
普通に考えて不可能でしょう。

 

さらに、年金支給額は減る傾向と考えるのが一般的でしょう。
金融商品はほとんど運用益を出せない状況。
社会保険料の負担は大きくなった今、より長い老後生活の準備なんてできるはずがありません。

 

一方で、国もこの<仕事>期間を長くしようと考えているようです。
定年年齢が、70歳、75歳と伸びていくかもしれません。
じゃあ企業としてそれが望ましい状況かと言えば、おそらくそうとも言えないでしょう。
企業だってギリギリでやってます。
できることなら新陳代謝を測りたいところ。

 

そこで、LIFE SHIFTが提案するのは、<仕事>ステージの中間に<教育>ステージをもう一回はさみましょう、と。
その根拠は、一時期の学習機関で学んだことが有効なのは、せいぜい40歳代ぐらいまでが限界ではないか?というのです。
だからその後の数十年に備えて、もう一度ちゃんと別の専門分野を学ぶべきだ、と。

こういった流れが、国の制度として確立するかどうかはわかりませんが、おそらく個人レベルではこういった戦略は持たざるを得ないと思います。
そういった流れの一部となっているのが、今でいう副業ブームではないでしょうか。

二つ以上の専門分野を持ち、それをうまくミックスさせて新たな仕事のジャンルを生み出す。
これが今の時代に求められていること、とLIFE SHIFTでは言っているように思います。

 

本書では、ファイナンシャルプランだけで、100年時代を乗り切ることは難しい。
そもそものライフプラン、つまり人生の在り方を見直す必要が出てくると言っています。
(本書については、経済学的観点のシミュレーションなども行われており、FPの方は必読の書です)

 

さて、ここでFP(ファイナンシャルプランナー)としてはどう動くべきでしょうか。
本当に100年人生時代がやってきつつある今、マネープランだけで何とかなるか、一度シミュレーションしてみるといいかもしれません。
いろんな数値を仮定してみても、たいていは老後が破綻するか、今の生活が破綻するかのどちらかでしょう。
そして残念ながら、そのシミュレーションがある日突然使い物にならなくなる可能性もあります。
たとえばですが、年金制度の廃止とベーシックインカムの導入です。
今の日本ではまだ極端な施策として注目されていませんが、海外では試験的導入などが始まっています。
すると、マネープランは根底から覆されますね。

もし仮に、そういった状況が出てきたとすると、人は「働く理由」を探し始めます。
きっと多くの人が混乱状態になるでしょう。

 

さて、そろそろまとめていきましょう。
●もしかしたら人生100年時代が訪れたとき、今までのように一つの会社で終生勤めあげるという文化は崩壊するかもしれない。
●人それぞれに、未来を見越した自身の人生戦略を考えなければならない状態になるかもしれない。
●お金の在り方や収入の形態は、今とは全く違う状況になるかもしれない。
●お金のやりくりだけで人生100年時代を乗り切るのは難しそうだ。
●人は2つ以上の専門分野を組み合わせて、新たな価値を創り出さなければならないかもしれない。
こういった現実が訪れたとき、FPは単なるお金の専門家として生きていけるでしょうか?
もちろん超高度に専門化したトップクラスの人はそれも可能かもしれません。

しかし、一般のサラリーマン世帯をクライアントに持つならば、その専門性は発揮する機会が少ないかもしれません。
その時に注目したいのが、「2つ以上の専門分野を組み合わせる」ということです。

 

人生の伴走者となるべくFPを志した方であれば、その人生をファシリテート(対象の相手の成果が上がるよう支援する)するというコンセプトはわかりやすい流れではないでしょうか。
その時に必要なのが、カウンセリングや、コーチングといったスキルや考え方になります。
未来に生きるFPならば、速い人はすでに学び始めているのがNLP。
一度体験してみませんか?

 

 

 

新幹線の殺傷事件の真の加害者は

先日の新幹線内での殺傷事件について心理的な観点から個人的な意見を書いてみようと思います。

この事件は、現在の日本を表現するのに十分すぎる内容が多くあります。

まず、1つは勇猛果敢に加害者に立ち向かった男性の話をしましょう。
マスコミや報道では、この男性が止めにかからなかったらここまでの事件にはならなかったというような表現もされていましたが、まさしくこれが今の日本の象徴とも言えます。触らぬ神に祟りなし、人とは違う行動して結果が悪ければすべて悪。。。。。

みんなと一緒が一番いい。

ねえねえ、この男性は叩かれることは全くしていませんよ、むしろ素晴らしい行動力と決断力ではないですか!!
こういうことをしたら叩かれることが、また日本人にインプットしてしまいました。
そのうち、隣で殺人をしていても何も言わない時代が来るのではないでしょうかと心配してしまいます。

きっと、多くの人が助けに行くことをせずに逃げることしかしないでしょうからね。。。

それでいいのかなぁ????

そして、もう1つの日本。
加害者の心理。

こういった事件を起こす人の多くは、承認欲求が渇望していることから起こすことが多いです。
この加害者もこのようなことを言っておりました。
「自分は価値のない人間だ。自由に生きたい。それが許されないのなら死にたい」
このように事件を起こす人というのは、少なくとも同様の内容のことを必ず言います。
「自分の存在を認めさせたかった」
「自分は社会に必要のない人間だ」
まあ、こんな感じのことをよく言いますよね・・。

ではどうして、このように感じてしまうのか???

1番は、幼少期の過ごし方に問題があると言えます。
幼少期に親からの愛情を受け取っていない人ほど、こうなりやすいと言えますね。
そういった意味では、加害者の親も加害者になるとまんトレは思っています。

親の愛情をはき違えている日本人、、、、

子供の周りで何でもしてしまう親
子供のやりたいことにケチをつける親
子供の話を聞かずに命令ばかりする親
子供が何かしてくれてもありがとうも言わない親
子供を抱きしめてやらない親
子供のやっていることにいちいち口を出す親
子供がしたことにダメ出しばかりする親

親の部分を大人とか先生に変えても同じことが言えます。

子供を認めるということは、ある程度自分でなんでもさせることが重要です。
そして、子供のことでいちいち口を出さない。
子供がしたことに対していちいち口を出す親の心理は、私の子育てに文句があるのかという心理。
つまり、子供のことを思ってしている行動ではなく、自分の名誉のためにしている行動と言えます。

まあ、それをまじかで見ているのですから自分が認められていないということは、子供がよく知っていますね。

この事件を起こした加害者は、きっと自分親に対して自分の存在を認めさせたかっただけです。

勇猛果敢に助けに入られた男性に敬意を表します。
人生お疲れ様でした。

あなたの魂は、きっと次のところでは安らかな人生となることでしょう。。。。

生活の未来、お金の未来 FPが今考えたいこと

 

お金の価値観が今変わりつつあります。
ご存知でしょうか?
海外の多くの先進国では、今や現金はほとんど使う機会がないといいます。

たとえば、中国でも、ホームレスがお恵みを、とスマホを出してくるとか。
先日たまたま見ていたテレビ番組でも、スウェーデンではすでに体内に埋め込むチップでお金を払う人も出てくるらしい。

 

そういう変化に対して何も感じない、としたらFP(ファイナンシャルプランナー)としてはちょっと焦ったほうがいいかもしれません。
こういった動きは、お金というものの存在に大きな変化をもたらす可能性があるからです。

たとえば、すべての支払いをスマホアプリで行うようになったとしましょう。
お店側としては、それがTポイントであれ、マイルであれ、Dポイントであれ何でもいい。
これらがそれなりに、お金が担っていた価値の流通を助けるモノなら何でもいいわけです。

 

使う側も同様で、同じカードや携帯アプリで支払いを行う。
口座の現金から支払うか、たまったポイントで払うかはどっちでもいいわけです。

 

さて、FP的に考えてみましょう。
今の低金利下、銀行預金にお金を置いとくことの価値はどれくらいあるでしょう。
銀行であれば支払いのため、振り込みをすれば数百円の振込手数料がとられます。
一方、たとえば「Amazonギフトカードでの支払いも受け付けます」という相手であれば、振込手数料など不要です。
送りたい相手にメールで、ギフトカードを送れば、受け取った側はその額そのまんまでAmazonで買い物ができます。
現金でもらおうが、Amazonギフトカードでもらおうが、まったく問題はない。

すると、あえて手数料のかかる銀行でお金を貯めるか(しかも彼らは口座管理料まで取るとか言い出してますね)ほかのポイントや電子マネーを持つか。
こうなると、これまでのアドバイスは根底から崩れてきます。
もはや金融商品を活用するより、ポイントの溜め方を指南したほうが、現実的なFPの姿のようにさえ思えてきます。
なにしろ、買い物するたびに還元率が、2%もあるカードなどが出ているわけですから。

 

保険だって同様で、例えば今は「ベーシックインカム」と言われるものが、世界中の国々で検討されています。
これはどういうものかと言えば、国民に一律で必要最低限の生活費を国が支給するというもの。
これが実施されるようになれば、生命保険の価値はかなり下がってしまうかもしれません。

そんなばかな!?という人もいるかもしれません。
しかし、今や一部の国でそれらは試験的に導入され始めています。
さらに、ここまで悪化した公的年金の行く先を考えると、先細りした支給をなんとかやり過ごすより、根本的に制度を変えたほうが現実的とも考えられます。

たとえば、日本において毎月7万円は国からお金がもらえるとなったときどうするでしょうか?
そうすると、働かなくても何とか食べるだけは食べていける。
すると、こんどは、働きたい人がどう働くべきかを考えていく必要が出てきます。

 

つまり、お金(中央政府が発行する通貨)の話では収まらなくなってくるのが、これからのFPの仕事です。
とうぜんこういった「変わるもの」の話は、つどつど勉強していく必要があるでしょう。
いっぽうで、クライアントとの関係性の中で、変わらないものもあるはずです。
そしてその変わらないものこそが、実は顧客が求めているものではないでしょうか。

今やどんなことでも、ネットを調べれば答えは出てきます。
しかし、クライアントは、答えを知りたいのではないのかもしれません。
必要なのはつながりなのではないでしょうか。

自分の人生の伴走者として、FPのビジネスは最適である一方、FPの考え方はまだまだ顧客への寄り添い方が甘いようにも思えます。

そんな状況を踏まえたうえで、FPという資格を活かしていくなら、お金のみならず、人生設計を共に考えていくことが重要になるかと思います。
細かい枝葉のプランニングの前に、まずは、どこへ向かうのかを聞き出し共有する。
その技術を学んでみたほうが良いのではないでしょうか。

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