正論でも言葉次第では嫌われる!?人間関係でトラブルが起こる理由

この記事でわかること

  • 相手との意識レベルの違いYouメッセージで指摘すると、たった一言で人間関係のトラブルが発生する。
  • 相手の意識レベルに合わせて、Iメッセージで言葉を使うのがトラブルを避けるポイント。
  • 同じ結果を求めるなら、相手に受け入れてもらいやすい言葉を選ぼう。

こんにちは、うっちゃんです。

ぼくは満トレからビジネス心理学を教わっています。

先日、ぼくの失言で外注先とトラブルになり、取引が打ち切りになりました。

たったひと言で人間関係が簡単にこじれることを痛感し、非常に後悔しました。

今回はトラブルの後に満トレから教わったことを紹介します。

正論でも言葉次第では嫌われる!?人間関係でトラブルが起こる理由

正論でも言葉次第では嫌われる!?人間関係でトラブルが起こる理由

まずはどのようなトラブルだったか振り返ります。

相手はイラストレイターのAさん(20代前半、男性)です。

Aさんは副業でイラスト作成をしており、休日を使って作業をしています。

ぼくがAさんに初めて仕事を発注し、Aさんは2日かけてイラストを完成させました。

そして、Aさんが納品の連絡メールを送り、その返信メールでぼくが失言しました。

イラストが完成しました。
無料ソフトを使っての作業なので、時間と手間がかかってしまいますが、ご了承いただけると幸いです。

納品ありがとうございます。
今後も継続的に発注するので、スピードが上がるなら有料ソフトも検討してみてはいかがでしょうか?

返信ありがとうございます。
ただ、有料ソフトは大変高価なもので、採算が合いません。
お仕事でいただいた報酬をお仕事に役立てるために使うというのは、休日の時間を切り詰めて作業している身には抵抗があります。
うっちゃんはパソコン作業に強いそうなので、私に高い報酬を支払ってまで発注するよりご自分でなされた方がよい結果が出せるのではないでしょうか?

不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません。。

今回の件は「有料ソフトも検討してみてはいかがでしょうか?」という言葉でAさんに不快な思いをさせてしまいました。

その後もやりとりはありましたが、結局Aさんとは取引をやめることになりました。

「無料ソフトで時間と手間がかかっているなら有料ソフトを使えばいいではないか」

この発言がなぜAさんに不快な思いをさせたのか、ぼくはどのように声を掛けたらこのような事態にならなかったのか?

ビジネス心理学の観点で満トレから教わったことを解説します。

たった一言が人間関係のトラブルに!イラストレーターが不快な思いをした理由

たった一言が人間関係のトラブルに!イラストレーターが不快な思いをした理由

まずAさんの心情を考えます。

Aさんは休日を使って副業でイラストを作成していました。

無料ソフトは時間と手間がかかります。

それでもAさんはできるだけ早く、よい作品を作ろうと尽力してくれました。

休日の2日間をかけてようやく納品したところに、ぼくからこのように言われました。

「無料ソフトで時間と手間がかかっているなら有料ソフトを使えばいいではないか」

「わざわざ休日をつぶして早く仕上げたのに時間が無駄だと言うのか!
有料ソフトは高額で、いまの報酬では10回分もかかるんだぞ!」
「報酬をソフト代に使ったら、副業して稼いだ意味がないじゃないか!

きっとこのような感情が沸いたでしょう。

Aさんが不快な思いをした理由を心理学の観点から考えてみましょう。

人の行動を支配するニューロロジカルで考えてみます。

人の行動を支配するニューロロジカルで人間関係のトラブルを振り返る

「無料ソフト」は物なので、Aさんは「無料ソフトを使う」という環境を作っています。

その結果、手間や時間がかかり、作成に苦労している状況でした。

しかし、ぼくは「有料ソフトを買う」という環境を変えるための行動を投げかけました。

ニューロロジカルにおいて、行動は環境より上位概念にあります。

上位概念への働きかけは相手にとって非常にストレスがかかります。

なぜなら人の行動を支配する無意識は「安心・安全・楽・快楽」が大好きであり、上位概念へのはたらきかけはこれらを害するためです。

したがって、上位概念へのアプローチはもっと注意が必要でした。

しかもぼくはYouメッセージを使って投げかけました。

Youメッセージとは主語を相手(You)にした言葉かけ(メッセージ)です。

その時の相手の事情や状況などは関係なく、相手を「責めている」イメージが強調されます。

言葉が客観的で冷たく、まるで自分の言っていることが一般的にも正しいと主張しているかのような印象になります。

Aさんは今の自分を無理に変えられようとすることに不安を覚え、相手に抵抗しようとします。

その結果、Aさんは自分を守るために拒否反応、いわゆる不快な感情や怒りを抱きました。

ぼくのたったひと言は相手の無意識に抵抗を生じさせ、責められているようなイメージを与えてしましました。

今回のケースはどうすればコミュニケーショントラブルを防げたでしょうか?

コミュニケーショントラブルを防ぐには相手の意識レベルに合わせてIメッセージで伝えよう

コミュニケーショントラブルを防ぐには相手の意識レベルに合わせてIメッセージで伝えよう

1つはニューロロジカルにおいて、相手の意識レベルに合わせることです。

Aさんの意識レベルは環境にありますので、環境に合わせた話をする必要があります。

ニューロロジカルでは相手が自分よりも下位概念にいる場合、相手に合わせて下位概念で話すことを人間的成長と呼びます。

相手が環境に不満があるときは環境の話を聞くこと。

いきなり行動や価値観を変えようとしてはいけないのです。

もう1つはIメッセージを使うことです。

Iメッセージとは自分(I)を主語にした言葉かけ(メッセージ)です。

あくまで自身の感想であり主観のメッセージとなるため、相手は意見を受け入れやすくなります。

「今後も継続的に発注するので、もし作業負荷が楽になるのであれば有料ソフトもご検討いただけると助かります。

「助かる」の主語は自分(うっちゃん)です。

同じ結果へ導くのであれば、相手にスムーズに話を受け入れさせる方がよいでしょう。

今回の件は、相手への伝え方の観点で反省するとともに大変勉強になりました。

心理学の観点から振り返り、次は同じ失敗をしないように改善します。

普段の生活を振り返ると同じトラブルを繰り返していたかも・・

普段の生活を振り返ると人間関係で同じトラブルを繰り返していたかも

今回の失敗を妻に話したところ、夫婦ゲンカも同様の理由が多かったと指摘されました。

つまり意識レベルの違いとYouメッセージで起こっていることを指摘されました。

今までの悪い習慣が外注先とのトラブルという形で現れたのだと思います。

今後は反省しつつ、満トレの指導を受けながらどんどん改善していきます。

みなさんも満トレから指導を受けながら改善してみませんか?

メルマガで満トレからダイレクトで情報発信しています。

職場の雰囲気改善や顧客との信頼関係にきっと役立つと思います。

ぜひご検討いただけますと嬉しいです。

上司と部下との信頼関係をたった一言で深める方法をNLP心理学に学ぶ

この記事でわかること

  • 部下の能力を最大限に引き出すには心理的安全性を高める必要がある。
  • そのためには上司と部下の信頼関係を築く必要がある。
  • 最も簡単な方法としては「”いつも”ありがとう」と感謝の言葉を伝えること。

こんにちは、満トレからビジネス心理学を教わっているうっちゃんです。

先日は満トレの法人向けオンライン研修をお手伝いしてきました。

研修の中で、企業の社員からこんな質問がありました。

質問

  • 自己理解を深めることで自分の感情をコントロールする方法を学ぶと、他者とのコミュニケーションも円滑になると研修で学びました。
  • 職場で使えるコミュニケーションスキルについて、もっとお聞きしたいと思います。
  • 上司と部下の信頼関係を効率的に構築するには、どうしたらよいでしょうか?

今回は「上司と部下の信頼関係を効率的に構築する方法」について、満トレから教わったことを紹介します。

上司と部下の信頼関係は最大の能力を発揮して効率的に業務を進めるために必要

上司と部下の信頼関係は最大の能力を発揮して効率的に業務を進めるために必要

多くのリーダーやマネージャーを悩ますのが、部下との信頼関係です。

一昔前なら「上司は部下から嫌われてナンボ」というのが常識だと思われてました。

しかし、いまや時代は変わり、上司と部下は信頼関係を構築して業務を効率的に進める考え方が重視されています。

まずは上司と部下の信頼関係がなぜ必要なのか説明します。

上司と部下の信頼関係は最大の能力を発揮するために必要とされている

上司と部下の信頼関係は最大の能力を発揮するために必要とされている

上司と部下の信頼関係がなぜ重視されているかご存じですか?

一言でいえば、部下の能力を最大限に発揮できる環境をつくるためです。

これはGoogleの「効果的なチームとは何か」を知るプロジェクトで、優れた上司の条件として明らかにされています。

「チームのパフォーマンス向上のためには、心理的安全性を高める必要がある」

この心理的安全性とは、「一人ひとりが恐怖や不安を感じることなく、安心して発言・行動できる状態」を指します。

より身近な表現として、次のように言い換えられます。

  • チームの中で自分が自分らしく働いている状態
  • 安心して何でも言い合えるチームだと感じる状態

心理的安全性が不足している場合、部下は不安となり積極的に行動ができなくなるといわれています。

(参考:心理的安全性が不足しているとどうなる?

  • 「こんなこともわからないのか」と相手に無知だと思われることへの不安。
  • 自分の欠点をさらけ出すことに恐れ、なんか行動を起こしたときに「こんなこともできないのか」と相手に思われることへの不安。
  • チームメンバーに嫌われるのではないか、あるいはチーム内で議論するときに「あの人のせいで議論が進まない」と相手に思われることへの不安。
  • 自分がチームの和を乱すのではないか、ネガティブな人だと思われることへの不安。

つまり部下は不安を感じているため、積極的な発言や行動ができず、パフォーマンスが低下するのです。

ここで、人の行動に大きく影響するニューロロジカルを見てみましょう。

不安を感じている部下は積極的に発言や行動することに抵抗を感じている

不安を感じている部下は積極的に発言や行動することに抵抗を感じている

ニューロロジカルの詳細な説明は別の記事で紹介しています。

人の行動の9割は無意識に支配されているとも言われ、自己認識や信念、価値観が能力や行動、環境に大きく影響します。

無意識は「安全・安心・楽・快楽」が大好きで、これらから遠ざかる行動や環境には強く抵抗します。

先ほどの心理的安全性が不足している場合を考えると、どれも不安を感じていることがわかります。

つまり自分が無能だと思われることなどの不安を避けるために発言や行動をしないのです。

したがって、部下の積極的な発言や行動を促すには心理的安全性を高める必要があります。

具体的には部下が安心して発言や行動ができる環境が必要です。

そのためには上司と部下の信頼関係は不可欠でしょう。

NLP心理学にはミラーリングやペーシングなどのコミュニケーションスキルはたくさんあります。

今回は誰でもできて、普段の言葉にたった一言を付け加えるだけでよい方法を紹介します。

部下との信頼関係を築くには感謝の言葉に「いつも」を付け加えよう

部下との信頼関係を築くには感謝の言葉に「いつも」を付け加えよう

上司と部下の信頼関係を築くには感謝の言葉に「いつも」を付け加えるのが最も簡単で有効です。

まず前提として、相手に何かをしてもらったらお礼をすることが必要です。

社内の関係が上手く行っていないとき、こんな常識レベルの事が出来ていません。

きっと上司的には「仕事なんだから、当たり前だろう。」という思いなのかもしれません。

しかし、誰かがやらなければならないことを部下がやってくれたなら、お礼を述べましょう。

その時のちょっとしたコツをお教えしましょう。

「ありがとう。」

これだけでもよいですが、ほんの一言付け足してみてほしいのです。

いつもありがとう。」

たったこれだけです。

この「いつも」という言葉が付くだけで、言われた側は安心感が得られます。

「今だけではなく、これまでやってきたことも正しかったんだ。」

これを習慣にするだけで社内の雰囲気はグンッとよくなります。

心理学的に解説すると、言われた相手は自己承認欲求を満たされることになります。

そして、内的なモチベーションを高める一助となります。

こういった小さな信頼関係の積み重ねが会社の雰囲気を作り上げるのです。

そして社員一人ひとりの気持ちが、会社を強くします。

人間関係づくりの小さなコツの集大成がNLPなのです。

質問

  • 自己理解を深めることで自分の感情をコントロールする方法を学ぶと、他者とのコミュニケーションも円滑になると研修で学びました。
  • 職場で使えるコミュニケーションスキルについて、もっとお聞きしたいと思います。
  • 上司と部下の信頼関係を効率的に構築するには、どうしたらよいでしょうか?

回答

  • 上司と部下の信頼関係を構築するには、ペーシングやミラーリングといったスキルがNLP心理学にはあります。
  • 最も簡単な方法としては、感謝の言葉に「いつも」を付け加えるとよいでしょう。
  • 例えば、「いつもありがとう」「いつも気が利くね」と声をかけるとGoodです。

あなたの職場でも良好な人間関係を作るために満トレに相談してみませんか?

法人向けのコミュニケーション研修がありますので、どうぞご覧ください。

 
上司と部下の信頼関係を築くなら満トレの法人向け心理学研修を受ける

バックトラッキングでお客様に選ばれる理由を作ろう【営業の成約率を高める秘訣】

この記事でわかること

  • 現代はお客様が商品やサービスを調べる時代であり、営業マンは選ばれる立場にある。
  • お客様から選ばれる営業マンになるにはラポール(信頼関係)を構築する必要がある。
  • バックトラッキング(オウム返し)はラポールをいち早く築くスキルであり、あなたの成約率を大きく改善する。

解説動画はこちら↓

満トレからビジネス心理学を教わっているうっちゃんです。

先日も満トレが大手企業にビジネス心理学のオンライン研修をしているところにお手伝いをしてきました。

その中でこんな質問がありました。

質問

  • お客様からの新規契約をいただくには、ラポール(信頼関係)が重要だとオンラインセミナーにて理解しました。
  • お客様と短時間でラポールを築くにはどのようなコミュニケーションスキルが必要でしょうか?

今回はお客様と短時間でラポールを築くために有効なスキルとしてバックトラッキングについて、満トレから教わったことを紹介します。

短時間でお客様とラポールを築くためにバックトラッキングを身につけよう

短時間でお客様とラポールを築くためにバックトラッキングを身につけよう

NLP心理学は数ある心理学の中でも、特に「即効性」のあるコミュニケーションスキルだと言われています。

今回はその中でも誰にでも簡単に始められるコミュニケーションスキルをご紹介します。

その名もバックトラッキングです!

初めて会った相手でも、バックトラッキングを使えば短時間で「ラポール(信頼関係)」が築けます。

まずは営業活動でラポールを築く必要がある理由を解説します。

現代はお客様から選ばれる理由が必要!ラポールは選ばれる理由づくり

現代はお客様から選ばれる理由が必要!ラポールは選ばれる理由づくり

お客様があなたの会社の商品を知ってから購入するまでのフローを考えましょう。

フローは欲求、認知、調査、購入に大きく分けられます。

調査の段階では商品を購入する理由や妥当性を自分の中で考えます。

「この人から商品を購入しても大丈夫か?」

「この商品を購入しても損することはないか?」

営業の成約率を高めるには「調査」に働きかけることが重要です。

調査では家族や友人に評判を聞いたり、営業マンの話を聞いたりしますが、現代は調査の情報源が非常に多くなっています。

例えばインターネットや評価サイト、SNSの急成長が挙げられます。

情報過多の中でお客様は自分に価値あると思われる情報だけ残し、あとはシャットアウトします。

つまり昔よりもお客様は得られる情報に対して非常にシビアになっているのです。

このような時代にお客様から選ばれる営業マンになるためには、何が必要でしょうか?

お客様とのラポール(信頼関係)の構築です。

ラポールを築くにはお客様に安心感を与えることが必要

ラポールを築くにはお客様に安心感を与えることが必要。バックトラッキングは短時間でラポールを築ける

ラポールとは、もともとはカウンセリングにおいて、カウンセラーとお客様との間に必要な親和的関係を示します。

ラポールはあらゆる人間関係に利用でき、ビジネスにも応用できます。

例えばあなたが家電量販店に行って家電を買うとき、どちらの営業マンから商品を購入したいと思いますか?

A:ものすごく知識が豊富だが、すごく偉そうできつい言い方をする営業マン

B:経験はやや少ないが、あなたの話をしっかり聞いて要望に答えようとしてくれる営業マン

多くの方はBの営業マンから商品を購入したいと思うでしょう。

なぜならBはあなたの欲求を満たそうと努力しており、あなたは「安心感」を得られやすいためです。

人間の行動の9割を決めている無意識は「安心・安全・楽・快楽」が大好きです。

営業マンはお客様の無意識をいかに満足させられるか知恵を捻り出す必要があります。

ラポールはそのための手段の1つです。

では、お客様とラポールを築くにはどんな方法があるでしょう?

ラポールを築くにはお客様に合わせることが大切

ラポールを築くにはバックトラッキングでお客様に合わせることが大切

ラポールを築くポイントは「親近感」です。

そして親近感を作るポイントは「相手に合わせること」です。

例えば相手との共通点を増やしたり、話すスピードやテンポを合わせたりすることなどが挙げられます。

「あなたといると安心するわあ。」

「あなたに話を聞いてもらわんと安心できないんよ。」

お客様にこのような言葉をいただけたら満点です。

あなたは何を販売してもきっとトップセールスマンになれるでしょう。

そして、今回紹介するバックトラッキングは短時間でラポールを築くためのスキルになります。

バックトラッキングとはお客様とラポールを最も早く築くスキルの1つ

バックトラッキングとはお客様とラポールを最も早く築くスキルの1つ

人間関係構築の第一歩は、相手に気持ちよく自分の話をしてもらうというところにあります。

まさに傾聴です。

自分の意見をさしはさむことなく、まずは言葉と心を受け止める。

相手は安心感を感じ、さまざまな話をしてくれるようになるでしょう。

そして、人は自分の話を聞いてくれる人を信頼するのです。

こうして良好な人間関係の下地、つまり信頼関係をつくっていくのです。

この信頼関係を早く築くのに役立つスキルがバックトラッキングです。

バックトラッキングは日本語で「オウム返し」といわれます。

ポイントは、相手の発した言葉や感情を同じように表現することです。

これによって相手の共感を得やすくなり、ラポール(信頼関係)を構築することができます。

バックトラッキングの効果は、試していただくとすぐにわかります。

はじめは親しい友人や配偶者、子どもなどの身近な人から試してみるといいでしょう。

たとえば、こんな感じで試してみましょう。

相手:「今日さぁ、電車に乗ってるときに変な人がいてね・・・」

自分:「うん、変な人がいたんだね。」

これだけです(笑)

その時、相手の反応を少し観察してみてほしいのです。

相手は「うん、そう。」とか、「そうそう」とか言う反応をします。

この状態において、相手の心の中でどんなことが起こっているかわかりますか?

「私の話をちゃんと聞いてくれている!」

「私の話を聞いてくれてうれしいなあ。」

相手は、バックトラッキングされることによって、あなたがきちんと話を聞いていることを確認できます。

そして、あなたが自分の話を受け入れていることに安心を感じるのです。

安心は無意識が大好きなものですから、ラポールをすぐに築くことができます。

バックトラッキングをマスターすることで、あなたは信頼づくりが簡単になるのです。

バックトラッキングによって相手との信頼関係づくりをマスターしよう

バックトラッキングによって相手との信頼関係づくりをマスターしよう

バックトラッキングのやり方は簡単です。

基本は、相手の話したことの一部をそのままオウム返しのように言い返す。

相手が使った言葉をそのまま返すのが理想的ですが、以下の方法もあります。

  1. 相手の話した「事実」を返す。
  2. 相手の話した「感情」を返す。
  3. 相手の話を要約して返す。

全て例をあげて解説します。

例1「事実」をバックトラッキングする方法

相手:「今日、会社の会議でAさんとプロジェクトを組むことが決まったんだ!」

あなた:「Aさんとプロジェクト組むんだ!」 (事実の反復)

例2「感情」をバックトラッキングする方法

相手:「明日も雨かあ、雨が続くとやっぱりちょっと憂鬱になるんだよね・・・。」

あなた:「そうなんだ、憂鬱になるんだね・・・。」 (相手の感情に合わせる)

例3「要約して返す」をバックトラッキングする方法

相手:「来週、資格の試験があってね。

勉強したかったんだけど時間が無くて今回は厳しいかも。

でもパスしたら給料あがるからどうしても合格したいんだよね。」

あなた:「試験だけど少し厳しいんだね。給料が上がるならぜひともパスしたいね!!」(内容を要約して分かりやすく返す)

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以外と簡単にできそうだと思いませんか?

ミラーリングペーシングなどと併用して活用するとさらに効果が出るでしょう。

ぜひ、すぐに日常でできそうな場面から取り入れてみてください。

もっとも大切なのは「相手に合わせた」バックトラッキングをすることです。

バックトラッキングをするときに注意すべき点

バックトラッキングをするときに注意すべき点

相手の話したことを感情を乗せずにただバックトラッキングするだけでは、さすがに白々しくなってしまう事があります。

  • 相手が悲しそうならこちらも悲しそうに
  • 相手が嬉しそうなこちらも嬉しそうに
  • 相手が怒っているならこちらもテンションを合わせて

ただし、相手が怒っている場合、バックトラッキングしてしまうと相手の怒りを助長させてしまう可能性もあります。

「怒り」については少し様子を見ながら、相手の本当の気持ちや感情を考えながら合わせてあげるといいでしょう。

イメージしやすいのは、赤ちゃんに対する接し方を見れば分かりやすいと思います。

赤ちゃんと話すお母さんは、赤ちゃんが悲しそうだと悲しそうな顔をしますね。

また、嬉しそうな時はお母さんも一緒になって喜んであげていると思います。

特に言葉がまだ上手に話せない小さい赤ちゃんの場合、「相手に合わせた」非言語のコミュニケーションだけでも十分にラポール(信頼関係)を築くことが可能です。

まずは場の空気を読みながら、うまく要所要所で使うことを意識することが重要です。

また、それなりに使いこなすには一定程度の慣れも必要だと思いますので、家族や友人との会話で意識して練習しておくのが良いでしょう。

そしてビジネスに使えるようになったとき、あなたの成約率が大きく変化するでしょう。

質問

  • お客様からの新規契約をいただくには、ラポール(信頼関係)が重要だとオンラインセミナーにて理解しました。
  • お客様と短時間でラポールを築くにはどのようなコミュニケーションスキルが必要でしょうか?

回答

  • お客様と短時間でラポールを築くにはバックトラッキングが有効でしょう。
  • お客様の使う言葉や声のトーン、テンポを合わせることで安心感を与えることができ、ラポールにの構築につながります。
  • まずは友人や家族との会話で練習し、ビジネスに応用していこう。

NLPは短期で大きな成果が得られますが、最も早く成果を出すにはNLPの講師に指導を依頼するとよいでしょう。

満トレは保険代理店業界でトップセールスマンだった経験もあり、また複数の事業を展開しています。

研修では、満トレのビジネス経験を交えながら営業マンの成約率を大きく改善する心理学メソッドをお伝えしています。

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ぜひ研修やセミナーでお会いできますことを楽しみにしています。

企業研修で心理学セミナーをしている満トレの写真

職場で合わない人がなぜいるのか【自分の無意識が作り出しています】

この記事でわかること

  • 自分と合わない人は自分が無意識に作り出している
  • 合わない人の特徴を整理すると、自分自身の嫌な特徴や、うらやましい特徴で嫉妬していることが多い。
  • これらを受け入れて、すべての人と上手く付き合えるようになることが人間力を高めることになる。

満トレからビジネス心理学を教わっているうっちゃんです。

先日は満トレの法人向けオンライン研修をお手伝いしてきました。

研修をしている中で、企業の社員の方からこんな質問がありました。

質問

  • NLP心理学の研修を通して、すべての現象は自分が作り出していると理解しました。
  • 質問ですが、自分がどれだけ変わっても職場には必ず自分とは合わない人がいると思います。
  • なぜ自分と合わない人ができるのでしょうか?

今回は「(職場で)自分と合わない人がいる理由」について、NLP心理学の観点で満トレから教わったことを紹介します。

職場で合わない人は自分が無意識に作り出している

職場で合わない人がいて人間関係に悩みがある職場の会議写真

仕事の悩みの中で、最も大きな割合を占めるのが人間関係です。

人間関係には社外や他部署だけでなく、チーム内でも問題になることが多々あります。

まずは自分とは合わない人が出てくる理由を説明します。

自分と合わない人は自分が作り出している

職場で合わない人がいて人間関係に悩みを抱える社員

突然ですが、あなたと合わない人は、すべての人と合わないのでしょうか?

その人の友人とも?

その人の家族とも?

すべての人と合わない人など、ほとんどいないでしょう。

あなたがその人と合わないと感じているから、その人と上手く付き合えないのです。

なぜあなたが合わないと感じているのか知るために、簡単なワークをやってみましょう。

あなたが合わないと感じている理由を知るワーク

職場で自分と合わない人の理由を知るためのワーク1

あなたが合わないと感じている理由を知るために上図を使って簡単なワークをしましょう。

まずは左側に「あなたが合わないと感じている人」を5人挙げてみましょう。

次にその人たちの特徴をそれぞれ5個ずつ挙げてみましょう。

フォームが埋まったら、それぞれの人に共通する特徴に印をつけてみましょう。

職場で合わない人たちに共通する特徴を調べるワーク

共通する特徴はいくつ見つかりましたか?

この共通する特徴が非常に重要になります。

あなたが合わないと感じている人たちに共通する特徴が意味するもの

職場で合わない人たちに共通する特徴をあげることに苦戦している女性

あなたが合わないと感じている人たちに共通する特徴は、あなたが受け入れられていない特徴です。

より具体的に言えば、あなた自身の嫌な特徴や、あなた自身にはなくて嫉妬している特徴です。

つまりあなたが合わないと感じている人は、次の2つのどちらかに当てはまります。

  • あなた自身の特徴で、自分が嫌だと感じているものを相手が見せてくるから合わないと感じている。
  • あなたが持っていない魅力的な特徴で、相手が持っていることがうらやましくて嫉妬しているから合わないと感じている。

あなた自身が嫌だったり嫉妬したりして受け入れられていない特徴を相手が見せてくることに、あなたは拒絶反応を示しているのです。

これが「相手は自分を映す鏡」と呼ばれる理由です。

さらにワークを進めて自己理解を深めていきましょう。

あなたが合わないと感じている人たちの特徴からあなたの人間力がわかる

職場で合わない人たちの特徴から自分の人間力を知る方法

あなたが合わないと感じている人たちに共通する特徴をニューロロジカルに当てはめてみましょう。

例えば遅刻が多い特徴は、行動に当てはまります。

太っている特徴は環境に当てはまります。

合わない人たちの特徴を入れたニューロロジカルはどうなりましたか?

また、そのニューロロジカル図を見てどのように感じましたか?

職場で合わない人たちに共通する特徴とニューロロジカルの関係

「環境で合わないと感じていることが多いなあ。」

「価値観のところで合わないと感じている人が多いなあ。」

さまざまな感想があると思います。

ニューロロジカルを見て、合わない人たちの特徴がニューロロジカルで下位概念に多いほど、あなたは人を表面的に判断していると言えます。

これが人間力(人間レベル)と呼ばれるものです。

人間力を高めるとは合わない人の特徴をニューロロジカルの上位概念に持っていき、最終的には合わない人の特徴をなくすことです。

つまりすべての人と上手く付き合える状態になります。

これが「人間的に成長した」状態です。

質問

  • NLP心理学の研修を通して、すべての現象は自分が作り出していると理解しました。
  • 質問ですが、自分がどれだけ変わっても職場には必ず自分とは合わない人がいると思います。
  • なぜ自分と合わない人ができるのでしょうか?

回答

  • 自分と合わない人は自分が無意識に作り出している
  • 合わない人の特徴を整理すると、自分自身の嫌な特徴や、うらやましい特徴で嫉妬していることが多い。
  • これらを受け入れて、すべての人と上手く付き合えるようになることが人間力を高めることになる。

自分が作り出しているので、解決するには自分の内面と向き合う必要があります。

自分自身の嫌な特徴を受け入れたり、嫉妬をやめたりすることです。

そのためには、どういう方法で自分と対話したらよいのでしょう?

そして、どうしたらすべての人と上手く付き合えるようになるでしょう?

それは今後の記事で解説していきたいと思います。

もし職場やプライベートの人間関係を大きく改善したいとお考えなら、満トレに相談してみてはいかがでしょうか。

無料のオンラインセミナーもありますので、お気軽にご連絡ください。

NLPは脳の解説書と呼ばれ、改善効果が大きく、さらに早いことが特徴です。

満トレとNLPを学んで、人間関係を大きく改善しませんか?

企業研修も対面・オンラインで実施しています。

従業員のマインドを変え、ビジネスを大きく飛躍させたいとお考えなら、ぜひ導入をご検討ください。

ぜひ研修やセミナーでお会いできますことを楽しみにしています。

企業研修でビジネス心理学を教える満トレ

人生を変えるきっかけ作り【習慣を変えることから始めよう】

この記事でわかること

  • 人生が変わらない理由は、あなたの無意識が現状を変えたくないと思っているからです。
  • 人生を変えるには自分と向き合うコミュニケーションが不可欠です。
  • 満トレと一緒に自分に真剣に向き合うコミュニケーションを学んでいこう。

こんにちは、うっちゃんです。

ぼくは満トレからビジネス心理学を教わっています。

今回は「人の悩み事は人間関係にたどり着く」をリライトして、人生を変えるためには無意識を変える必要があることを解説します。

人生が変わらない理由は無意識が変えたくないと思っているから

人生を変えたいと考えるも悩み続けている会社員

人は生きていると、悩みは尽きないといわれます。

さらに、悩みのほとんどは「人」の問題に行き着くといわれます。

まずは多くの人がどのような問題で悩んでいるのか見ていきましょう。

人生の悩みは人の問題に行き着く

人生を変えたいと思う人たちが話し合っている写真

例えば、会社員はこんな悩みがあるでしょう。

  • 営業が上手く行かない。。
  • 会社の同僚と合わない。。
  • 上司が気に食わない。。

経営者にはこんな悩みがあるでしょう。

  • 売上が増えない。。
  • お金が回らない。。
  • 社員が思うように動かない。。

一見すると「お金の問題」は、人の問題ではないと思う方がいるかもしれません。

しかし、よく考えてみてください。

社員一人一人が効率よく仕事をすれば、コストが減り、資金繰りも楽になるでしょう。

残業の多い会社で、残業せざるを得ない状況を作っているのは人です。

それはマネージャーの行動の問題かもしれないし、一般社員の行動の問題かもしれない。

いずれにしても、ほぼすべての悩みの中に人がかかわっています。

逆に言うと、人の問題をクリアできれば、ほとんどの悩みは消え去るでしょう。

しかし、なぜほとんどの人はクリアできずに悩み続けているのでしょうか?

人の悩みを解消できないのは自分を知らないから

人生を変えたいならNLPで人間関係における心理を学ぶべき

私たちは人に悩んでいるのに、人の事をほとんど知らない状態です。

  • 不登校の子供の心では何が起こっているのか?
  • 不機嫌な妻(夫)の心では何が起こっているのか?
  • 言う事を聞かない部下の心には、どんな思いがあるのか?
  • 指導通りに動けない社員は何を思っているのか?
  • 急に怒りだす上司の心にあるものは何か?
  • 時折とんでもないことをやらかすあの人の心の回路はどうなっているのか?

そんな事を少しでも理解できると、かなり楽になると思うのですがいかがでしょうか。

また、他人の事だけでなく、自分自身が何を考えているのかを知っている人も少ないのではないでしょうか。

人に関する悩みを解消して人生を変えるには、自分を理解することが不可欠です。

しかし、多くの人はそれを無視して、同じ習慣を続けています。

なぜ人は悩みがあるのに同じ習慣を続けているのでしょう?

人の行動の9割を支配する無意識は楽が大好き

人生を変える方法を考える会社員

人間の脳というのは、複雑に見えて意外とシンプルです。

というかズボラなんです。

一つ一つの事を、一生懸命熟考することはありません。

物事をパターン化して、そのパターンに当てはめて反応する。

これが脳の活動の基本です。

だから同じようなシーンに出くわすと「同じ行動をとれ」と脳は命令します。

逆に言うと、同じ行動をとるから、あなたの人生は今までとあまり変わりません。

たとえば、新しい提案を受けたとします。

いつも即決を避けて、「考えておきます。」となる。

1週間もたつと、そんなやり取りがあった事さえ忘れています。

突然、提案者から電話をもらって「どうですか?」と聞かれる。

「ああ、今回は辞めておきます。」

もしこういうやり取りを今まで何度も繰り返しているとしたら、恐らく次も同じようなステップで断る事でしょう。

そうするほうが安全だからです。

新しい提案に乗ったら、今までと違うパターンに入ってしまいます。

すると、脳は新しいパターンに対応する回路を新しく作らなくてはならない。

脳はそれを避けようとするのです。

では、人生を変えるにはどうしたらよいのでしょう?

人生を変えるには無意識に立ち向かっていく必要がある

人生を変えて明るい未来へ突き進む人

あなたが人生を変えたいと思っているなら、ズボラな脳に反抗する必要があります。

つまり無意識に楽しようとする自分に決別するのです。

人生を変える方法は今までの習慣を変えること

人生を変えることに成功した人たちの楽しそうな様子

例えば、いつもなら断る提案に乗ったとしましょう。

すると、今まで同じところをグルグル回っていたパターンから脱出することになります。

結果は吉と出るか凶と出るかわかりません。

しかし、今までとは違う結果が待っているはずです。

人は似た性質の問題に繰り返し悩まされることが結構あるものです。

付き合いをやめるべきと思うお客さんを今回は切れなかった。

そして、数年後に別のお客様からクレームが来ます。

常識外れのクレームを訴えるお客様を切らなきゃいけないと思いつつ、結局切る勇気がない。

とりあえずはクレーム対応は何とか切り抜けます。

けれど、また数年後に今度は別のお客様が、ちょっと違う形でのトラブルを持ち込んできたりします。

そんな経験ありませんか?

もし、そんな経験があるとすれば、あなたのパターンを変えるタイミングかもしれません。

アメリカの特殊部隊、グリーンベレーにはこんな教訓があるそうです。

「何度やってもうまくいかない場合は、やり方を変えて試してみろ。」

人生も同様で、もし今、満たされた状態でないとしたら、今までのやり方では上手く行かないやり方なのかもしれません。

それでも、ズボラな脳は、あなたにこう指示します。

「今までと同じでいいじゃん。変にやり方変えるとリスキーだよ」

しかしそれでは同じことを延々と繰り返すだけではしょう。

もし、今の人生に100%満足できていないとか、何か変化したいとか、もっと満たされたいとか、そんな思いがあるとしたら、きっと何かの変化を自分の意志で作るタイミングだと思います。

それはいったい、いつなんでしょうか?

来年から?

来月から?

来週から?

それとも今日からですか?

自分と真剣に向き合って人生を変えたいと思っている方のみ、満トレにお問い合わせください。

変化が怖いと感じるなら、無料セミナーで自分とのコミュニケーションを体験しましょう。

満トレと一緒に脳の解説書を手に入れませんか?

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満トレは企業研修も行っています。

従業員のマインドを変え、ビジネスを大きく飛躍させたいとお考えなら、ぜひ企業研修をご検討ください。

オンラインでも実施しております。

ぜひ研修やセミナーでお会いできますことを楽しみにしています。

企業研修で人生を変えるためのマインドを教える満トレの写真

言うこと聞かない部下はあなたが作っているかも

この記事でわかること

  • 言うことを聞かない部下は指示を無意識の下で受け入れられていない。
  • 強要する命令や指示は部下の無意識に不安を感じさせ、抵抗を生じさせる。
  • 指導する際は質問などの間接的な表現を使って、部下の無意識を導こう。

動画を視聴される方はこちらをご覧ください↓

こんにちは、満トレからビジネス心理学を教わっているうっちゃんです。

先日満トレの法人向け研修をお手伝いしてきました。

研修の中で、企業の社員からこんな質問がありました。

質問

  • 人の行動にはニューロロジカルが大きく関わっていると研修でお聞きしました。
  • 私には言うことを聞かない部下がいます。
  • 命令や指示を強い言葉で出してもなかなか指示に従いません。
  • 言うことを聞かない部下を指導するにはどうしたらよいでしょうか?

今回はビジネス心理学の観点から「言うことを聞かない部下への指導」について、満トレから教わったことを解説します。

言うことを聞かない部下は無意識で納得していない

言うことを聞かない部下の対応に頭を悩ます上司

あなたの部下はなぜ言うことを聞かないのでしょうか?

部下の行動をニューロロジカルで考えてみましょう。

人の行動にはニューロロジカルが影響している

言うことを聞かない部下の心理状態をニューロロジカルで考える

人の行動にはニューロロジカルが大きく関わっています。

ニューロロジカルとは、人間の意識を5段階にレベル分けした理論です。

ニューロロジカルは上図で表され、各要素は以下の意味があります。

  • 自己認識:すべての信念・価値観を自己に結び付けるものです。あなたがどんな人間であるかを表現します。
  • 信念、価値観:「動機(やる気)」と「制限」と関係があります。例えば英語学習では、「英語の習得は人生を豊かにする」が信念になります。
  • 能力:さまざまな環境に応じて、どのように行動するかを決定したり、より環境にふさわしい行動に変更したりすることと関係があります。例えば、英語学習が楽しいと感じて、高い能力を発揮します。
  • 行動:ある特定の環境の中での行動や反応と関係があります。例えば、外国人に話しかける、英会話学校に通うなどが挙げられます。
  • 環境:私たちが何かを行う際の外的な「機会」と「制約」を決定します。例えば、英会話学校に入ることが挙げられます。

ニューロロジカルの図で青色で示した自己認識や信念、価値観は無意識の下に存在します。

人の行動の9割は無意識に支配されているとも言われ、自己認識や信念、価値観が大きく影響します。

では、言うことを聞かない部下にニューロロジカルを当てはめるとどうなるでしょう?

言うことを聞かない部下は無意識的に抵抗している

言うことを聞かない部下の対応に頭を悩ます上司

人は強要されることに抵抗する特徴があります。

なぜなら、無意識は「安心・安全・楽・快楽」が大好きであり、強要は「安全でない(危険)」と感じるためです。

例えば上司のあなたが業務命令するとします。

上司:今年の目標は売上を2倍にすることだ。みんな去年より気合を入れて頑張っている。君にもしっかりとやってもらわないと困るんだ。いいな?

部下:はい、わかりました。

(部下は納得していないが、返事をする。無意識下ではNoと言っている。)

もちろん部下は、表面上は「はい、わかりました。」と返事をするでしょう。

これはニューロロジカルにおける行動に当たります。

しかし、無意識は「強要された=危険だ」と感じ、自己認識や信念、価値観では受け入れないでしょう。

ニューロロジカルでは上位が下位に大きく影響するため、自己認識や信念、価値観が受け入れていない状態では、高い能力や行動は得られないでしょう。

では、なぜ無意識は強要されたと感じるのでしょう?

言うことを聞かない部下は決定権がないと感じている

言うことを聞かない部下に厳しく指導の電話をする上司

強要することは、価値観を押し付けていることになります。

部下は決定権がない、状況をコントロールできないと感じるでしょう。

すると部下は無意識の下で不安を感じます。

無意識が危険だと判断し、上司の言うことを聞かない部下になるのです。

「業務命令だから納得するかに依らず、上司の命令を聞くべきだ。」

多くの上司はこのように思うでしょう。

しかし、無意識の下で不安を感じ続けた部下はどうなるでしょう?

会社やチームを1つの方向に持っていくには、部下の無意識も導くような指導が必要でしょう。

では、言うことを聞かない部下をどのように指導したらよいのでしょうか?

言うことを聞かない部下は間接的な表現で指導しよう

言うことを聞かない部下をしっかり指導している上司の写真

言うことを聞かない部下を指導するポイントは、無意識に不安を感じさせないことです。

決定権を与えながら指導することが重要で、具体的には質問をしながら無意識を導きます。

上司:今年の目標は売上を2倍にすることだ。これについてどう思う?

部下:正直、不安を感じています。管理職の方が多く退職し、新入社員の割合が高まっているので。。

上司:そうだなあ。

部下:それに同期も去年の時点でかなりキツそうにしていましたし。。

上司:そうだよなあ、不安なのは十分にわかる。そのうえで売上を2倍にするために、君にできることは何だろう?そして、それを成し遂げて会社としても売上を2倍にできたらどんないいことがあると思う?

(より自発的に取り組める。無意識も比較的Yesになる。)

このように質問などの間接的な表現を使うことで無意識が不安を感じないようにできます。

質問を中心にした指導により、無意識の下でも結束した強い会社やチームが作られていくでしょう。

さらに、上司の指導力を高め、チームの結束力を効果的に高めるにはどうしたらよいでしょう?

長くなったためこの記事では割愛しますが、早く知りたい方は満トレのコミュニケーション研修では指導していますのでお問い合わせください。

無料セミナーもありますので、ぜひお気軽にご連絡ください。

また、オンラインでのセミナーや企業研修も受け付けております。

満トレの導入実績はこちら↓

ぜひ研修やセミナーでお会いできますことを楽しみにしています。

満トレの企業研修の様子

営業マンが成約率を高める方法【クチコミで信頼されやすい環境を作ろう】

この記事でわかること

  • 満トレが指導した保険代理店では成約率が9割!
  • 成約率を高めるポイントはお客様とラポール(信頼関係)を築くこと。
  • ラポールを築きやすい環境にするためにジョハリの窓を応用します。具体的にはクチコミを活用しよう。

こちらから動画をご視聴いただけます。

こんにちは、満トレからビジネス心理学を教わっているうっちゃんです。

満トレは保険事業でトップセールスマンだった実績があり、自身の保険代理店が保険会社の年間表彰に5年連続で選定された実績もあるそうです。

先日、知人の営業マンからこんな相談がありました。

相談内容

  • 私は来店型ショップで営業マンをしています。
  • お客様にご来店いただき、お話をするのですが、成約率をもっと高めたいと思っています。
  • ビジネス心理学の観点から、成約率を高める工夫はありませんか?

今回はビジネス心理学の観点から「成約率を高める方法」について、満トレから教わったことを紹介します。

成約率を高めるにはお客様とのラポールが重要

ビジネス心理学研修を満トレから学んで営業に活かす営業マン

現代はモノやサービスが溢れている時代です。

1つの商品に対して、店舗やネット通販、テレビ通販など多数の販売チャンネルが存在します。

その中でお客様があなたのお店を選ぶ理由は何でしょう?

答えの1つがラポール(信頼関係)です。

まずはラポールについて解説します。

ラポールとはあなたとお客様との間にある信頼関係

ビジネス心理学を満トレから学んで営業に活かす営業マンが成約した写真

ラポールとは、もともとはカウンセリングにおいて、カウンセラーとお客様との間に必要な親和的関係を示します。

ラポールはあらゆる人間関係に利用でき、ビジネスにも応用できます。

例えばあなたが家電量販店に行って家電を買うとき、どちらの営業マンから商品を購入したいと思いますか?

A:ものすごく知識が豊富だが、すごく偉そうできつい言い方をする営業マン

B:経験はやや少ないが、あなたの話をしっかり聞いて要望に答えようとしてくれる営業マン

多くの方はBの営業マンから商品を購入したいと思うでしょう。

なぜならBはあなたの欲求を満たそうと努力しているため、あなたは「安心感」を得られやすいためです。

人間の行動の9割を決めている無意識は「安心・安全・楽・快楽」が大好きです。

営業マンはお客様の無意識をいかに満足させられるか知恵を捻り出す必要があります。

ラポールはそのための手段の1つです。

では、お客様とラポールを築くにはどんな方法があるでしょう?

ラポールを築くにはお客様に合わせることが大切

ビジネス心理学を満トレから学んでラポールを築こうとする営業マン

ラポールを築くポイントは「親近感」です。

そして親近感を作るポイントは「相手に合わせること」です。

例えば相手との共通点を増やしたり、話すスピードやテンポを合わせたりすることなどが挙げられます。

「あなたといると安心するわあ。」

「あなたに話を聞いてもらわんと安心できないんよ。」

お客様にこのような言葉をいただけたら満点です。

あなたは何を販売してもきっとトップセールスマンになれるでしょう。

ただ、ここまでの話はお客様と対面で話す状況についてです。

来店型ショップの場合はお客様にお越しいただく必要があります。

お客様が来店したくなるような工夫はどうしたらよいでしょう?

来店型ショップではクチコミを活用してお客様を呼び込もう

ビジネス心理学を踏まえたお客様の購入フロー

ここでお客様がある欲求を抱いてから来店して購入するまでのフローを考えます。

  • 欲求:問題を解決したい、欲求を満たしたいなど。
  • 認知:問題を解決できそうなモノやサービスの存在を知る。このときお店の存在を知る。
  • 調査:モノやサービスが本当に価値あるものか検討する。このとき来店したり説明を聞いたりする。
  • 購入:調査の結果、価値があると判断した場合にお金を出して購入する。

現代はネットやSNSが充実したおかげで、調査の段階でたくさんの情報が得られるようになりました。

ここで活用したいのがお客様からのクチコミです。

クチコミはジョハリの窓を応用する手段として使おう

ビジネス心理学で応用すべきジョハリの窓

クチコミが調査の段階で活用できる理由をビジネス心理学の観点から説明します。

ジョハリの窓とは、もともとは自分と他人の認識のズレを理解する自己分析ツールです。

上図のように自分と他人から見た自分の特徴を分析し、自己認識や信念・価値観へ気づき、人間関係やコミュニケーションの改善を図るものです。

これを来店型ショップに対して応用するのです。

ジョハリの窓を来店型ショップの営業に応用した例

「ショップがお客様に対して知っていること/知らないこと」と「お客様がショップに対して知っていること/知らないこと」のマトリックスを作成します。

それぞれの領域は上図のようになります。

A:お互いのことを知っているのでラポールが築かれている。売上につながりやすい。

B:お客様がショップのことを知っており、話を受け入れる準備ができている。来店してもらいやすい。

C:ショップが一方的にお客様を知っており、営業トークをしても受け入れてもらいにくい。来店は難しい。

D:お互いのことを知らないので来店につながることはない。

したがって、D、CをB、Aに持っていくかが重要になります。

そこで活用できるのがクチコミです。

クチコミはお客様の感想によって作成され、次の新しいお客様が目にするものです。

新しいお客様はクチコミを見てお店の雰囲気や対応の様子などを調査し、来店するか検討します。

クチコミの数が多いほど情報の信頼性が増し、高評価であるほど期待が大きくなります。

クチコミを効率的にもらう方法や高評価をもらう方法は次回に譲りますが、もしすぐにお聞きになりたい場合は満トレまでお問い合わせください。

また、満トレはビジネスを飛躍させるNLP心理学研修を個人と企業に向けて開催しています。

研修内容はこちらからご覧ください。

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企業研修でビジネス心理学を指導する満トレ

威圧的なお客様の対応方法【お客様に合わせて大きな声で話そう】

この記事でわかること

  • お客様が威圧的になるのは、こちらの対応に対して不安不信感を無意識に感じているから。
  • お客様は不安や不信感を解消するために威圧的なリアクションをしている。
  • お客様の特徴に合わせてこちらも大きな声で説明して、お客様に安心感を与えよう

画像をタッチして動画をご覧ください↓

こんにちは、満トレからビジネス心理学を教わっているうっちゃんです。

満トレは保険事業でトップセールスマンだった実績があり、自身の保険代理店が保険会社の年間表彰に5年連続で選定された実績があるそうです。

先日、知人のセールスマンからこんな相談がありました。

相談内容

  • サバサバ系で威圧的なお客様がいます。
  • 声が大きくて、机に向かい合って座ると前にのめりだすような姿勢で話をお聞きになります。
  • 私が委縮して口ごもると、無表情ですが怒っているような雰囲気があります。
  • どのような接客対応をすれば営業をスムーズに進められるでしょうか?

今回はビジネス心理学の観点から「威圧的なお客様への対応」について、満トレから教わったことを紹介します。

お客様が怒っているように見えるのは自分が不安を感じさせているから

営業マンが威圧的なお客様とお話している様子

まずは相談者がどのような接客対応だったのかご説明します。

今回の接客対応の状況

威圧的なお客様への接客対応を振り返っている様子

相談者は保険代理店の営業担当者でした。

お客様が店舗にお越しになり、担当者が保険商品を説明していました。

お客様は大きな声で、かつ早口で話すタイプらしく、もとから怒っているように見えやすいそうです。

営業担当者は気が弱いこともあり、お客様の様子に委縮してしまいました。

「しっかりと説明しないとお客様に怒られてしまう。。詳しくご説明しないと。。」

営業担当者は保険商品のパンフレットをすべて読み上げながらお客様に詳しく説明しようと頑張りました。

しかし、お客様は前にのめりだすような姿勢で険しい表情で説明を聞き、大きな声で「どういうことなの!?」と頻繁に質問をされました。

営業担当者はさらに委縮してしまい、最後は口ごもってしまいました。

お客様は不機嫌になり、その日は契約せずにお帰りになりました。

お客様はなぜ怒っているように見えたのでしょう?

お客様はこちらの自信のなさに対してリアクションをとっている

威圧的なお客様への営業対応で失敗を振り返る営業マン

ビジネス心理学の観点からお客様の心理状態を説明します。

営業担当者はパンフレットの内容を詳しく説明しようと、パンフレットを読み上げながら説明していました。

その結果、営業担当者はパンフレットばかり見てしまい、顔が下がり、声がこもるような状況になっていました。

そうすると、お客様は営業担当者の声が聞き取りにくくなります

さらに、お客様の方向を見ずに話しているので、まるで営業担当者が自信がないように見えてしまいます

するとお客様は、無意識の下で不安を感じます

「私はこの担当者から商品を買おうかと話を聞いているけど、本当にこの人で大丈夫なの?」

お客様は不安から自分を守るために険しい顔となり、ついには大きな声で厳しく質問を投げかけることになるでしょう。

そうすると、営業担当者はさらに委縮することになり、負の循環に陥ります。

つまり営業担当者の自信のなさに対してお客様の険しい表情や大きな声というリアクションを引き起こしているのです。

もちろん、営業担当者も人間ですから、相手との相性もあるでしょう。

しかし、これはビジネスです。

営業担当者は相性によらず、どんな人にも営業ができる能力が必要になります。

では、営業担当者はどうしたら営業をスムーズに進められるでしょう?

営業をスムーズに進めるにはラポールが必要です

威圧的なお客様との営業で信頼を築き、握手する営業マンの様子

ビジネス心理学の観点からいえば、営業活動にはラポール(信頼関係)が不可欠です。

保険で考えれば、保険商品は保険会社によって作られており、代理店は単に販売チャンネルです。

つまり同じ保険商品を扱っている保険代理店が複数ある場合、お客様はどこで買っても保険料や保障内容は同じです。

保険代理店にはお客様に選ばれる理由が不可欠であり、それがラポールなのです。

ラポールとは、もともとはカウンセリングにおいて、カウンセラーと顧客の間に必要な親和的関係を示します。

ビジネス心理学ではこのラポールを接客対応に応用します。

ラポールを築くポイントは、相手に「安心感」を与えることです。

なぜなら、人間の行動の9割以上を決めている無意識は、「安心・安全・楽・快楽」が大好きだからです。

お客様から選ばれる営業マンになるためには「安心感」を提供し、ラポールを築くことが必要です。

では、今回のケースでは営業担当者はどうしたらよいのでしょう?

営業では「親近感」によってラポールを築こう

威圧的なお客様とラポールを築いて営業をスムーズに進めることができた営業マンの様子

お客様に「安心感」をもってもらうには、「親近感」を演出することが重要です。

具体的には営業担当者がお客様の話す雰囲気、声のトーンやテンポなどに合わせるように話します

今回のケースでは、できるだけ大きな声で、かつ早口で話すとよいでしょう。

お客様の特徴を把握し、合わせることを意識して日々営業を行うことが大切です。

さらにパンフレットの説明も、単にパンフレットを見ながらすべて読むのではなく、お客様のお顔を見ながら必要な部分のみを読み上げつつ話すとよいでしょう。

したがって、今回の相談に対する回答は以下のようになります。

相談内容

  • サバサバ系で威圧的なお客様がいます。
  • 声が大きくて、机に向かい合って座ると前にのめりだすような姿勢で話をお聞きになります。
  • 私が委縮して口ごもると、無表情ですが怒っているような雰囲気があります。
  • どのような接客対応をすれば営業をスムーズに進められるでしょうか?

回答

  • お客様は営業担当者の様子に不安を感じて、怒っているような雰囲気をリアクションで作り出しています。
  • まずは営業担当者がお客様に安心してもらえる雰囲気を作ることが大切です。
  • お客様の声のトーンやテンポなどに合わせてお話して、ラポールを築こう。

満トレは個人だけでなく、企業研修でもNLP心理学を応用したビジネス心理学を教えています。

営業担当者の育成や職場の雰囲気改善もぜひ満トレにお任せください。

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企業研修を担当している満トレ

自己認識とは?具体的な例を挙げて解説します

この記事でわかること

  • 人の行動はニューロロジカルで決まっており、その最上位に自己認識がある。
  • 自己認識は「私は○○である」と、セルフイメージを表す。
  • 自己認識を変えることは容易ではないが可能であり、満トレのセミナーでは自己開発コースで指導している。

動画を視聴される方はこちらからどうぞ↓

企業へのオンラインセミナーで出た質問への回答

ビジネス心理学トレーナーの満トレこと、満田です。

先日、企業向けに「自己認識」についてセミナーを行いました。

その中でこんな質問をいただきました。

質問

  • 人の行動にはニューロロジカルが大きく関わっているとセミナーでお聞きしました。
  • ニューロロジカルの頂点には「自己認識」があります。
  • この「自己認識」とは具体的にどのようなものでしょうか?

今回はビジネス心理学の観点から「自己認識」について解説します。

自己認識は人の行動を支配している

NLP心理学で自己認識を学んでビジネススキルを高めた部下

人の行動にはニューロロジカルが大きく関わっています。

そしてニューロロジカルの最上位に自己認識があります。

まずは人の行動に影響するニューロロジカルについて説明します。

ニューロロジカルは人間の意識を5段階にレベル分けした理論

企業研修で教えたい心理学、人の行動を決めるニューロロジカル

ニューロロジカルとは、人間の意識を5段階にレベル分けした理論です。

自分の意識と外部との関わり方はこのニューロロジカルで決まります。

ニューロロジカルは上図で表され、各要素は以下の意味があります。

  • 自己認識:すべての信念・価値観を自己に結び付けるものです。あなたがどんな人間であるかを表現します。
  • 信念、価値観:「動機(やる気)」と「制限」と関係があります。英語学習で例えると、「英語の習得は人生を豊かにする」が信念になります。
  • 能力:さまざまな環境に応じて、どのように行動するかを決定したり、より環境にふさわしい行動に変更したりすることと関係があります。例えば、英語学習が楽しいと感じて、高い能力を発揮します。
  • 行動:ある特定の環境の中での行動や反応と関係があります。例えば、外国人に話しかける、英会話学校に通うなどが挙げられます。
  • 環境:私たちが何かを行う際の外的な「機会」と「制約」を決定します。例えば、英会話学校に入ることが挙げられます。

(参考:ニューロロジカルの詳しい説明はこちら

ニューロロジカルでは上位のレベルが下位のレベルに大きな影響を与えます。

下位のレベルが上位のレベルに影響を与えることはありますが、大きな影響を与えるわけではありません。

つまり、自分がどのような信念や価値観を持っているかで能力や行動、環境が決まります。

今回はニューロロジカルの最上位にある「自己認識」についてさらに解説します。

自己認識は信念・価値観を自己に結びつけるもの

企業研修で教えたい心理学、人の行動を支配するニューロロジカルと最上位の自己認識

自己認識とは、すべての信念・価値観を自己に結びつけるものです。

あなたがどんな人間であるかを表現するものであり、セルフイメージともいえます。

自己認識は「私は○○である。」と表現されます。

英語学習で例えれば、「私は英語教師である。」が自己認識の一例になります。

  • 自己認識:私は英語教師である。
  • 信念・価値観:英語の習得は人生を豊かにする。
  • 能力:英語学習が楽しいと感じる、英語をたくさん話せる。
  • 行動:外国人に話しかける、英会話学校に通う。
  • 環境:外国人の友人が多い、英会話学校で英語が好きな友人が多い。

では、自分の自己認識はどのようにして知ることができるのでしょうか?

自己認識を知るための質問

企業研修でビジネス心理学を教える満トレ

まず前提として、自己認識をいきなり聞かれても、答えるのが難しいでしょう。

「あなたはどんな人間ですか?」

「あなたは何をしている人ですか?」

「あなたは普段からどういうことを思っていますか?」

いかがでしょう?すぐに答えられましたか?

答えるのが難しい理由は、自己認識や価値観・信念が無意識の中に存在しており、表面に出てきにくいからです。

むしろ、自分で無意識に隠していると言っても過言ではありません。

ただ、自己認識をすぐに答えられるようになると、人生が楽になっていきます。

なぜなら、自己認識はニューロロジカルの最上位にあり、下位の信念・価値観や能力、行動、そして環境に大きく影響するためです。

自己認識を明確にできたとき、能力が高くなり、素晴らしい行動ができるようになり、そして恵まれた環境が作られていくでしょう。

質問

  • 人の行動にはニューロロジカルが大きく関わっているとセミナーでお聞きしました。
  • ニューロロジカルの頂点には「自己認識」があります。
  • この「自己認識」とは具体的にどのようなものでしょうか?

回答

  • 自己認識とは信念や価値観を自己に結び付けるもの。
  • セルフイメージを「私は〇〇である」と表現されます。
  • 自己認識をすぐに具体的に言えるようになると人生が楽になっていきます。

では、自己認識はどのようにして作られ、またすでにある自己認識を変えることは可能でしょうか?

自己認識はシンプルに作られ、変わりにくい特徴がある

企業研修でビジネス心理学を学んで自己認識を変化させる重要性を学んだ受講生たち

自己認識は物事を一般化して取り入れます。

「あなたって女性の友人が多くて、女性にモテるよね。」(あなた=女性にモテる)

「あなたって仕事が早くて、優秀よね。」(あなた=優秀)

「あなたってミスが多くて、本当に仕事ができないよね。」(あなた=仕事ができない)

自己認識は「あなた=○○」というシンプルな形で脳にプログラムを作ります。

さらに、自己認識はニューロロジカルの最上位にあります。

ニューロロジカルの上位にあるほど変化させるのが困難になります。

なぜなら、自己認識や信念・価値観は人間にとって特に重要な部位なので、固く守られているためです。

相手の自己認識などを無理に変えようとすると、怒り悲しみなどの心理的な抵抗が生じます。

自己認識はシンプルな形で取り込まれ、変えることが難しいという特徴を持っているのです。

ただし、すでにある自己認識を全く変えられないということはありません。

時間はかかりますが、行動を変えて積み重ねることで信念・価値観を変え、そして自己認識を変えることも可能です。

今回は割愛して次回に譲りますが、もし早く知りたいという方がいらしたら、満トレまでお問い合わせください。

また、オンラインでのセミナーや企業研修も受け付けております。

ぜひ研修やセミナーでお会いできますことを楽しみにしています。

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企業研修でビジネス心理学やコミュニケーションを伝える満トレ

人の評価ばかり気にするのは信念がないから?【信念はあるが隠れた状態です】

人の評価ばかり気にする人には信念がないのか

この記事でわかること

  • 人の行動にはニューロロジカルが大きく関与している。自分で考えて動ける部下を作るには、自働化の仕組みが必要。
  • 人の評価ばかり気にする人は環境を重視しており、信念がないように見える。
  • しかし、信念は誰もが持っており、恥ずかしさなどで抑圧されて行動に現れないだけ。このような人を自働化するには、心理的な抑圧から解放してあげよう。

動画を視聴される方はこちらからどうぞ↓

企業へのオンラインセミナーで出た質問への回答

こんにちは、満トレからビジネス心理学を教わっているうっちゃんです。

先日、満トレが企業向けに「自己認識」についてオンラインセミナーを行い、アンケートでこんな質問をいただきました。

質問

  • 信念を持つことで「自働化」(自分から働きかけができるようになること。)が実現すると聞きました。
  • 私の部下の中には人の評価ばかりを気にして、なかなか行動ができない人がいます。
  • 人の評価ばかり気にする人は、信念がないのでしょうか?

今回はビジネス心理学の観点から「信念」について、満トレから教わったことを紹介します。

「自分から働きかけられる部下」を育てるには信念が必要

仕事ができる部下の写真

人の行動にはニューロロジカルが大きく関わっています。

ニューロロジカルの上位に信念があり、人の行動を支配しています。

まずは人の行動に大きく関わっているニューロロジカルについて説明します。

人の行動を決めるのはニューロロジカル

人の行動に影響するニューロロジカル
人の行動に影響するニューロロジカル

ニューロロジカルとは、人間の意識を5段階にレベル分けした理論です。

自分の意識と外部との関わり方、つまり行動はニューロロジカルで決まります。

ニューロロジカルは上図で表され、各要素は以下の意味があります。

  • 自己認識:すべての信念・価値観を自己に結び付けるものです。あなたがどんな人間であるかを表現します。
  • 信念、価値観:「動機(やる気)」と「制限」と関係があります。英語学習で例えると、「英語の習得は人生を豊かにする」が信念になります。
  • 能力:さまざまな環境に応じて、どのように行動するかを決定したり、より環境にふさわしい行動に変更したりすることと関係があります。例えば、英語学習が楽しいと感じて、高い能力を発揮します。
  • 行動:ある特定の環境の中での行動や反応と関係があります。例えば、外国人に話しかける、英会話学校に通うなどが挙げられます。
  • 環境:私たちが何かを行う際の外的な「機会」と「制約」を決定します。例えば、英会話スクールに入ることが挙げられます。

(参考:ニューロロジカルをもっと知りたい方へ

ニューロロジカルでは上位のレベルが下位のレベルに大きな影響を与えます

下位のレベルが上位のレベルに影響を与えることはありますが、大きな影響を与えるわけではありません。

つまり、自分がどのような信念や価値観を持っているかで能力や行動、環境が決まります

では、仕事で部下を育てることを考えた場合、ニューロロジカルをどのように活かすべきでしょうか?

部下の指導にニューロロジカルを活用する

部下の指導、育成にニューロロジカルを使う
部下の指導にニューロロジカルを使う

あなたは仕事でミスをした部下にどのような言葉をかけるでしょう?

「お前はなんてバカなんだ!」

「なんでそんなバカなことをしたんだ!」

このような言葉をかけたことがあれば、要注意です。

「お前=バカ」と自己認識を決めつけるような言葉かけをすると、相手の心を深く傷つけることになります。

また、「なぜ」も要注意です。

原因や理由を問い詰めるような質問は、相手の心の深い部分に直結する言葉であり、詰問されていると相手は感じるでしょう。

部下を育てる効果的な質問とは、行動や能力に問いかけることです。

「どうすればよかったんだい?」(能力への問いかけ)

「何が悪かったんだい?」(行動への問いかけ)

つまり「失敗」と「相手」を切り離して冷静にミスを考えられる状態に持っていくのです

心理的なダメージがないときに、私たちは初めて適切に失敗と向き合い、学ぶことができるのです。

さらにもう一歩踏み込んで、自分で考えて働きかけができる部下を育てるにはどうしたらよいでしょう?

「自分で考えて働きかけができる部下」を育てる方法

仕事ができる部下がメモを取る写真

ニューロロジカルでは上位のレベルが下位のレベルに大きな影響を与えることを説明しました。

自分で「行動」できる、「能力」の高い部下を育てるには、さらに上位の要素に働きかけることが必要です。

それが「信念・価値観」です。

肯定的な信念・価値観は人に動機(やる気)を与えます。

「私が信じているもの、価値があると感じているもの」に関わっているという気持ちが強くなるほど、自己肯定感が高まり、高い能力を発揮できるようになります。

部下が自分の仕事に誇りを持ち、価値があると思ったときに高い能力が発揮され、自分から働きかけができるようになります。

私はこの状態になることを「自働化」と呼んでいます。

今回のオンラインセミナーでは自働化について触れました。

質問では「人の評価ばかりを気にして行動できない部下は信念がないからか?」と聞かれています。

人の評価ばかりを気にする人には、本当に信念がないのでしょうか?

人の評価ばかり気にする人も信念があるが心理的に抑圧されている

心理的プレッシャーで抑圧されて落ち込んでいる部下

実は、人の評価ばかり気にする人でも信念は持っています

ニューロロジカルを使いながら質問に回答してきます。

人の評価ばかり気にするのは環境重視型

人の評価ばかり気にしている環境重視型の部下をニューロロジカルで説明した図
人の評価ばかり気にする人は環境重視型

人の評価ばかり気にする人は、常に周りの人の目(環境)を気にしています

これはニューロロジカルにおける環境を重視していることに当たります。

環境を重視するあまり、周りの人からは信念を持っていないように見えます。

信念はだれもが持っている

人の評価ばかり気にする人は信念が海中氷山のように見えなくなっている
信念は海中氷山のように見えなくなっている

実は、信念を持っていない人間はいません。

みんなそれぞれ信じるもの、価値観を持っています。

しかし、周りの人からすると環境重視型の人は信念が全く分かりません。

なぜなら、信念が無意識に隠れてしまい、行動や能力として見ることができないためです。

例えば自分を出すことが恥ずかしいと感じていること、人に迷惑を掛けたらいけないと思っていることが挙げられます。

そのような心理状態が信念を抑圧し、周りの人からは信念がないように隠れてしまっています。

質問

  • 信念を持つことで「自働化」(自分から働きかけができるようになること。)が実現すると聞きました。
  • 私の部下の中には人の評価ばかりを気にして、なかなか行動ができない人がいます。
  • 人の評価ばかり気にする人は、信念がないのでしょうか?

回答

  • 信念は持っていますが、心理的に抑制されている状態です。
  • 部下の能力を最大限に引き出すために、心理的な抑制から開放してあげましょう。

ニューロロジカルで説明したとおり、自働化には信念の働きが不可欠です。

心理的な抑圧から部下の信念を解放し、自働化させるにはどうすべきか?

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